仮面ライダー×仮面ライダー×仮面ライダー NOVEL大戦BREAKER   作:火野荒シオンLv.X-ビリオン

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シオン「今回も一万字越えたよ!!(白目)」
翔「お前、何でこういうので文字数そんなに行くんだよ」
シオン「なんとなーく書いてたら自然とそうなる」
翔「ヲイ」


救出と共闘

現在、幻想郷の上空には、巨大な海賊船が浮かんでいる………

その海賊船内部では、船長であるバンが玉座に似た椅子に座りながら、目の前に写し出されているいくつかのバーチャル映像を目にしていた。

 

「……最初に襲った里のやつらはだいぶ捕まったようだな………が、流石に妖怪とか言うバケモンの類いは、一筋縄じゃあいかねぇようだな………」

「幻想郷の連中は基本、特殊な力を持ってるのもいるらしいし………何よりあの仮面ライダーって力を使うやつらもいるのなら、今のBPSたちじゃ少し手間がかかるでしょうね」

 

映像を見て独り言を漏らしてたバンの元に、両目を閉じたままミールが歩み寄ってくる。

 

「……ミール、目はまだ回復してねぇだろ。もう少し休んどけ」

「構わないわよ……別に力を使った状態で開かなければいいだけだし」

「はっ……使わない以前にまだまともに普通の目すら開けてねぇくせに………」

「---おやおやぁ、お取り込み中でしたか~、ケーケッケッケッ……」

 

バンは彼女を多少心配しながら話していると、今度は白衣のようなものを着た、でっぷりと腹を出した男が、彼らの元まで歩いてくる。

それを見たバンは、白衣の男にどうしたと尋ねる。

 

「…メーカーか……どうした」

「いえいえ、先程BPS共に歯向かったやつらの戦闘データが一通り受信されたので、それを"今から"BPS共に組み込もうと思いまして……」

「そんで、俺に許可を取りに来たって訳か」

「その通りでございます……ケーッケッケッケッ」

 

メーカーと呼ばれた白衣の男は、バンの言葉に頷く。

それを聞いたバンは少し考えるような素振りを見せたあと、メーカーに告げていた。

 

「……そうだな………あんまし強めに強化しねぇならいいぜ。いきなり強くさせ過ぎたらつまんねぇからな」

「ケッケッケッ、御意でございます」

「それと、もっと小型カメラユニットを飛ばせ。究極石を探すのに邪魔な連中はまだいるはずだ。本格的に探す前に、潰しておく必要がある」

「ケッケッ、そちらも御意にございます……あぁそれと、ミールちゅあんは後で俺様の元に」

「嫌よ、アンタみたいなやつの部屋に行くなんて」

「……相変わらず手厳しいですねぇ………ケーッケッケッケッ……」

 

メーカーは不気味な笑い声をあげながら、ゆっくりとその場を後にしていく。

彼がバンの部屋から退出すると、ミールはバンに話しかける。

その言葉に対し彼は、ニヤリと笑いながら告げていた。

 

「……小型カメラユニットを増やすのはまだわかるけど、邪魔なやつらは他のやつらに任せればいいんじゃないの?最悪、メーカーのやつだけで始末させればいいし」

「別にそれでよかったがよぉ……メーカーだけだったら、万が一にも殺られるだろうし、何より見てるだけじゃあ、つまらねぇよ……折角"奪い合い"になったんだ。奪う側のままでも奪われる側になるのも、楽しまなくちゃあなぁ………?」

 

 

 

~~~

 

 

 

「………………う、うーん……?あれ……私…いつの間に寝て……って、ここどこ?」

 

 

 

一方その頃………道端で倒れていた金髪の少女が、今になってようやく目が覚めたのかゆっくりと起き上がる。

少女---水橋(みずはし)パルスィは起き上がると辺りを見回し、軽く首をかしげていた。

 

「……本当にここ、どこなのかしら……?確か博麗神社に戻ろうとして、その道中を進んでたはず………!そうだ!カズマは!カズマはどこ!?」

 

唐突に何かを思ったのか、パルスィは動揺しながら辺りを見回す。

そして自身の近くに倒れている青年を見て、彼の元まで駆け寄る。

 

「カズマッ!起きてよカズマッ!!」

「………う、うん……?ここ、は…?」

「カズマ!気が付いたのね!?」

「…あれ、パルスィ……?」

 

パルスィは青年---剣立(けんだて)カズマの身体を数回ほど揺さぶると、カズマはゆっくりと目を覚まし、身体を起こしていく。

そして軽く目の前を見て、パルスィの声に気づくと、彼は彼女の方を向いていた。

 

「パルスィ……よかった、無事だったんだね」

「えっと……無事って何が?私たちがここで倒れてたのに関係するの?」

「あれ、もしかして覚えてないの?なんか裂け目みたいなのに飲み込まれたの」

「……あ!」

 

カズマの言葉を聞いたパルスィはしばらく考え、何かを思い出したのか声をあげる。

………それは彼らが、今いる幻想郷とはまた違った幻想郷にいたときのこと………

彼らが最初にいた幻想郷に攻めてきた【メガショッカー】と名乗る組織と戦っており、いよいよその組織の本拠地に乗り込もうとし、全員が一度集結しようとしていた最中だった。

突然パルスィの背後に、何もない場所から裂け目が現れ、それが彼女を無理矢理吸い込みはじめ、それをカズマが引き留めようとして………結果、この幻想郷に紛れ込んでしまっていた。

けれどここが彼ら自身が知っている幻想郷とは違うことには、当然二人は知るよしもなく、彼らは一度立ち上がると、辺りを見回していた。

 

「パルスィ…ここ、どこかわかる?」

「それが……私にも全然…」

「……なんとなく、元々いた空間からここまで飛ばされたーってのはわかるけども………ここって幻想郷、かな…?」

「私に聞かれても、地上に出てくることなんて殆どなかったから、幻想郷の地理とかには詳しくないわよ………それに私たちがあの裂け目に吸い込まれる前に、あの空に浮かぶ船はなかったもの」

 

パルスィはそう呟きながら、上空に浮かぶ海賊船を指差す。

カズマもそれに関しては同感だったのか、尚も頭を悩まし続ける。

 

「うーん………てことはやっぱり、ここは幻想郷とはまた別の世界なのか?」

「えっ……それってつまり………幻想郷とも、外の世界とも違った、俗に言う異世界ってこと?」

「……確証はないけど……あれ、でもそうなると………」

「…私たち……元の世界に帰れない………!?」

 

二人で考えあった結果………明らかに元の世界へと帰ることができないと気付き、互いの顔を見つめ合いながら、二人の顔が青ざめていく。

そして………二人はあたふためきながら騒ぎ始めていた。

 

「ちょちょちょ!どうするの!?私どうすればいいの!?」

「おおお落ち着けパルスィ!きっとチーズみたいに別の世界に行ける術を持った人はいる!……はず!!」

「それって探して見つかるの!?ねぇ!!?というかそんなことできる人いなかったらどうするの!?」

「そんなこと俺に聞かれてもぉぉぉぉぉぉぉ!!?」

『ウ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛!!!』

「あぁもうどうすればい………」

「…?ど、どうしたのパル………スィ……………」

 

ふと、パルスィが何かに気付き、パタリと暴れるのをやめ、それに釣られてカズマも動きを止める。

そして………彼らの視線の先には、全身が黒い異形の怪物………BPSたちがいた。

 

 

『『『ウ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛!!!』』』

「「ひぎゃあぁぁぁぁぁぁぁ!!?」」

 

 

 

~~~

 

 

 

「?今なにか、悲鳴が聞こえませんでしたか?」

「あ、わりぃ、今ちょいと臭い嗅ぎとるのに意識集中させ過ぎてた」

 

カズマたちが仲良く悲鳴をあげていたその頃……

翔たちは、ゆっくりと山を下っていっている最中だった。

 

「…にしてもなんでしょうね、あの空に浮かぶ船………」

「俺の予感じゃあ、めちゃくちゃ強いやつがいるって感じがするんだが………それよりも今は……」

「……この微かに漂ってくる"血の臭い"、ですね……」

「わりと近くから臭うんだが……地味に複雑な道だなおい」

 

零の言葉に翔は相槌をうちながら、鼻でうっすら漂ってきているという"血"の臭いを嗅ぐ。

……数分前、この山を降りようとした直後、彼らの鼻にうっすらと、血の匂いが漂ってきたのを察知していた。

彼らは五感が人よりも鋭いがために、僅かな匂いも察知できたのだが………

 

「にしても珍しいですね……この世界じゃあ、よほどのことがない限り、争いとかで血が流れることはないらしいですし」

「大方派手に殺り過ぎたか、もしくはこの世界の特産だって言う妖怪とかが人を喰らって、その血が漂ってきたかってところだろーが……個人的に気になるのは、今俺たちが辿ってる血は【半分人のじゃない匂いが混ざってる】……ってことだ」

 

翔はそう言ってサバイバルナイフを取り出すと、目の前の木々を切り落として道を作っていく。

どうやら彼らが嗅ぎとった血の臭いは人間のものとは少し違うらしい………

それが気になり、翔たちはその臭いの元を探していた。

 

「半分人のじゃないってことは……人と妖怪のハーフか何かでしょうか?」

「その可能性はあるだろうな……」

「でも珍しいですね、いつものリーダーならあの空に浮かんでいる船に向かうぞーって真っ先に言うはずなのに、こっちの方優先させて」

「お前人のことをなんだと思ってんだよ……それに俺自身、こっちから血の臭いを漂わせてるやつからも、実力がある強さを持ってるって感じがしたしな………」

「…つまりどっちに行っても強い人がいるから、近い方を優先させたってことですね……」

「そーゆーこと」

 

翔は彼女の言葉を肯定しつつ、尚もサバイバルナイフで道を切り開き進んでいく。

一方で零は彼に対し頭を抱えながら、彼の後を渋々と付いていった。

 

 

 

~~~

 

 

 

誰もいなくなった人里………そこでカズキはただ一人、民家の中で休んでいた。

バンとの戦闘で深い傷を負ってしまった彼は痛みに苦しみながら、床を強く叩きつける。

 

「クソッ!……俺が弱いせいで、早苗は………!!」

 

カズキは唇を噛み締めながら、早苗が連れ去られたときのことを思い出す。

そしていてもたってもいられなくなったのか、カズキは無理に体を動かしながら、最初に他の者たちを探そうとしていた。

 

「……とにかく、早く早苗を助け出さないと……その為には、他の皆を……、…けど、ダイヤたちは無事なのか……?ダイヤのことだから、死んではないだろうけど………忍たちが気になるし……他の皆も襲われてるかもしれない……ッ!」

 

カズキは痛みに耐えながらも、民家の外に出る……

………だが……

 

「…ッ!あの黒いやつら……戻ってきたのか……!」

 

……人里にいつの間にか、BPSたちが数十体ほど、戻ってきていたのだ。

人里にいた人々を拐うように指示をされていたBPSたちがここにいるということは、恐らくは村人の殆どが捕まった、もしくは殺されたということなのだろう……

人里に戻ってきたのは、恐らく最初にこの場所を襲ったため、まだ人がどこかに隠れているとでも思ったのだろう………カズキの目の前にいるBPS以外の大半は、民家を徹底的に壊して回っていた。

それを見たカズキが舌打ちをすると、BPSたちが一斉に彼に群がってくる。

 

「クソッ、賢いやつらめ………!」

『ウ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛!!』

『『『ウ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛!!』』』

「ッ!来やがった……変身!!」

『オレンジ!!』

 

カズキは即座に鎧武に変身すると、大橙丸と無双セイバーを構え、反撃に出る。

だが、先程の戦闘で傷付いているのもあり、鎧武OAは少し動いただけで、軽く膝を地面につけていた。

 

「ぐ、っ!」

『ウ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛!!』

「!しまっ……ぐはぁ!?」

 

当然その隙にBPSの1体が攻撃し、鎧武OAは諸にその攻撃を受けてしまう。

そこからBPSたちが鎧武OAを袋叩きにし始め、鎧武OAはそのまま攻撃を受け続けてしまっていた。

そしてトドメといわんばかりの攻撃が鎧武OAに直撃……元々のダメージもあってか、その場で変身が解けてしまっていた。

 

『ウ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛!!』

「が、はぁ……!」

『ウ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛!!』

『『『ウ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛!!』』』

(ッ……やば、い………このまま、じゃ……)

 

BPSたちが雄叫びをあげる最中、カズキは再度立ち上がろうとする。

けれどバンとの戦いで受けた傷に限界を迎えてるなかでの変身、そして先程受けた攻撃で、既に体は動かせなくなっていた。

 

(チ、ク、ショ……こ、な……とこ、で………)

 

カズキは今の状況を悔やむが、BPSたちがゆっくりと、彼に向かって手を伸ばしていく……

そしてBPSたちが彼の体に触れようとした……その時だった。

 

 

「---オラオラオラァ!テメェらそこを退きやがれぇぇぇぇ!!!」

『Full Charge』

『ウ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛!!?』

 

突如として何者かが現れ、BPSたちを切り裂いていく。

どうやらその人物はバイクに乗っているのか、エンジン音が響き渡っているのがカズキの耳に入る。

やがてバイクはカズキの目の前で動きを止め、彼はゆっくりと、目の前の人物を見る……

そこにいたのは………電王・ソードフォームだった。

何故ここに電王がとカズキが思っていると、電王SFから聞き覚えのある声で話しかけてくる。

 

『カズキ!無事だったか!!』

「…その声……栄太…!?おま、なんでここに…!?」

「へっ、決まってんだろ……お前らを助けに来たんだよ!!」

『とにかく、ここから逃げるぞ!』

 

その声の主は、彼らの友である野上栄太………それを知ったカズキは驚くが、電王SFはこの場から逃げるよう叫ぶ。

だが、カズキは現在、顔すらまともに動かせない状態であり、彼はそれを伝えると、電王SFは唸っていた。

 

『ちょ、それじゃあこの場から撤退できないじゃん!!』

「こうなったら仕方ねぇ……栄太!ひとまずあの黒い変なやつを二人で蹴散らすぞ!!ライナーになりゃあ、戦力は二人になるだろうよ!!」

『分かった!』

 

モモタロスの言葉に栄太は賛同すると、モモタロスが自ら栄太から離れ、自前の武器を片手に持つ。

一方モモタロスが抜け出したことによりプラットフォームと呼ばれる黒い姿になった電王は、赤い携帯電話"ケータロス"をベルトに装着させる。

すると空から不思議な形状をした剣が現れ、彼はその剣---"デンカメンソード"を手に取る。

そして峰部分のスロットに、ライダーパスを装着すると、彼の回りにオーラアーマーが浮かび上がり、そのまま彼に装着される。

すると黒いボディが赤くなり、顔面にソードフォームのに似てるが、仮面の両端に青・黄色・紫の突起物が付け加えられたマスクが装着される……

"ライナーフォーム"と呼ばれる姿になった電王は、デンカメンソードを片手に、カズキの前に立って彼を庇うように身構える。

 

「気を、つけろ……こいつら、数が多い、上に……動きも……」

「わーってるよぉそんなことは…!よーするに全部まとめてクライマックスだってことだろうよ!!」

「モモタロスの言う通りだな……全員まとめてクライマックスだ!!」

 

 

 

~~~

 

 

 

栄太たちがBPSたちと交戦を始めた頃………真人が変身するディケイドは、ライドブッカー・ソードモードでBPSたちを薙ぎ払っていた。

が、どういうわけかどこからか沸いてくるBPSたちに舌打ちしていた。

 

「くそっ……どっから沸いてきてやがるんだ……?」

「やっぱり私も手を貸した方がいいんじゃない?」

「いや、戦闘力自体大したことじゃないから一人でも平気だ……が、ほんとにどっから沸いてくるんだか……」

 

ディケイドはそう呟きながら、群がるBPSたちをバラバラにしていく。

戦闘力自体は大したことはないが、一向に数を減らすことのない群生に、流石のディケイドも溜め息をついていた。

それを見た霊夢も、長期戦になるとでも思ったのか、懐に手を入れようとした………その時だった。

 

 

 

「「---アァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!」」

 

 

突然悲鳴が聞こえたと思うと、こちらに向かって誰かが走ってきていた。

ディケイドはおろか、霊夢やその場にいたBPSたちもその方角を見る。

何やらこちらに向かってきている二人は互いに何かを叫びあっているようで、会話がこちらまで聞こえてくる。

 

「ちょっとぉー!何よあれ!なんであんなにしつこく追いかけてくるのよぉぉぉぉ!!?」

「知らないよぉぉぉ!!?ねぇパルスィ!もうこの際変身して反撃にでていいかな!?でていいかな!!?」

「あんな数二人だけで相手できるわけないでしょ!?とにかく逃げ……ぎゃぁぁぁ!?目の前にもいるぅぅぅ!?」

「…!?ちょっと待って!?あそこにいるのって………」

「!?あれってディケイド…!?」

 

こちらに向かってきている二人---カズマとパルスィは、BPSたちとディケイドを見て、驚いたような表情をしている。

と、彼らの後ろに数十匹のBPSたちが迫ってきているのにディケイドは気付くと、彼はカードを一枚取り出すと、それをディケイドライバーに装填していた。

 

『アタック・ライド ブレイドダンス!!』

「はぁ!」

『『『ウ゛、ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛!!?』』』

 

するとディケイドライバーから音声が鳴り響き、同時に彼の頭上に数本の剣が浮かび現れる。

そしてカズマたちがいる方角へと向かって投げる素振りを見せると、頭上の剣はすべて、彼らの背後にいるBPSたちに向かって一直線に飛んでいく。

そしてそれらすべてはBPSたちに突き刺さり、悲鳴をあげながら絶命していた。

それを見たパルスィが驚き、カズマに関しては何故か首をかしげていると、霊夢が彼らの元まで歩みより話しかけてくる。

 

「うわっ、すごっ!?あの数をたった一瞬で終わらせるなんて!?」

「…?」

「ちょっと、そこの貴方たち、大丈夫?」

「え、えぇ……だいじょう………博麗霊夢!?」

「うぇ!?ほ、ほんとだ!霊夢だ………あれ、でもどこか雰囲気が………」

 

と、霊夢の姿を見たパルスィは驚いた表情をし、カズマもそれに気づくが、何か違和感を感じる。

その言葉に霊夢はどういうことか納得すると同時に、ディケイドまでもが彼らの元へやってくる。

 

「あぁ……成程、大方の想像はついたわ」

「えっ、どういうこと……?」

「?君は水橋パルスィ……けど、こことは別の幻想郷の住人か…?」

「…別の、幻想郷?」

「…」

 

霊夢とディケイドの言葉にパルスィは首をかしげ、カズマに関してはじっ、とディケイドを見つめる。

と、先程までその場で動かずにいたBPSたちが彼らに襲い掛かり、それを見たディケイドは「話は後だ」と告げ、再び戦闘の体制に入る。

……と、そんな彼の隣に突然カズマが立ち、腰に何かを巻き付ける。

それを見たディケイドは何かを尋ねようとするが、カズマはそれを阻止する。

 

「!それは…」

「…アンタ、チーズじゃないんだよな?」

「!?なんでチーズなんだ!?」

「……やっぱり、士(つかさ)じゃないか……何処と無く雰囲気も違うし、あんな攻撃、少なくとも知らないし……なんだかここがどこかとか知ってそうだけど、まずはこいつらを倒すことが先決だよな?」

「ま、まぁその通りだが……」

「OK。誰だか知らないけど、ディケイドになれるなら心強いや……変身!!」

『Turn Up』

 

カズマはディケイドに告げ終えると同時に叫び、腰に取り付けたもの………"ブレイバックル"のトリガーを引く。

すると彼の目の前に青い壁のようなものが現れ、それに触れたBPSは弾き飛ばされる。

そして青い壁のようなものはカズマを通過するように、彼の元に向かってくる。

そして彼がそれを潜り抜けると、彼の姿は全体的に青く、それでいて白い装甲が貼り付けられたような、何処と無くカブトムシを思わせるような姿になっていた。

姿を変えたカズマ---"仮面ライダーブレイド"は、腰に下げている"醒剣ブレイラウザー"を引き抜くと、BPSたちに向かって突撃していく。

 

「うぉぉぉぉ!!」

「あ、ちょ…!……ったく、俺一人で十分なのによ……」

「だったらちゃっちゃと片付けちゃいなさいよ」

「だな……それに限る!!」

 

ディケイドはブレイドに呆れつつも、どちらにしろこの状況を抜け出さなければいけないのには代わりはない……

そう思った彼はライドブッカー・ソードモードを振るいながら、BPSたちに向かって斬りかかっていった。

 

 

 

~~~

 

 

 

時を同じくして、とある木々が生い茂った場所……

 

 

「---っ、はぁ……クソ痛てぇ………!」

 

そこで先程までバンと交戦していたダイヤが、全身血塗れで木に寄りかかっていた。

恐らくバンにここまで吹き飛ばされてる間に変身が解けたのだろう………所々に擦り傷程度では済まないほどのものでばかりができている……

特に腹部からの出血が酷く、彼は軽く苦笑いしながら傷を見る。

 

「うっお……こんな傷、いつ以来だっけな……いくら"不死身"に近い体質でも、こんな腹ん中に砕けた骨が刺さりまくりじゃあ、回復もままならねぇな……」

 

ダイヤは静かに呟きながら………突然自身の腹部に手を突っ込む。

その手は既に彼自身の腹部を貫いているが、彼は苦しんだ表情をしながらも、手を深く捩じ込ませていく………

そして……少ししたあと、彼は勢いよく腹部から手を引き抜いていた。

その時の表情は先程よりも険しいものだが、それを必死にこらえ、先程腹部に突っ込ませた手をパーに開く……

そこには血にまみれた、白く、大きな骨の破片だった。

 

「ッ!……流石に、無茶したか……でも、再生の時に、一番邪魔になりそうなやつは取れたから……よしとするか……残りはまだ…放っておいても……平気だろ………」

 

ダイヤは自身の体内から取り出した、自身の骨の破片をその辺に投げ捨てる。

すると同時に、今まで身体の至るところに存在している傷が、みるみるうちに塞がっていく………

そして大半の傷が、何事もなかったかの如く消え去っていた。

ダイヤは腹部を抑え、ふらふらと立ち上がるが、まだ痛みが残っているため、苦痛の表情をする。

 

「ふぅ……だいぶ傷は塞がったが………流石にまだ体内にある破片が刺さりまくって……ッ!流石にこれ以上魔力を無駄使いするのは………」

『『『ウ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛!!』』』

「ッ!もう追っ手が来やがったか……!」

 

突然唸り声が聞こえると同時に、目の前にBPSたちが現れる。

そのままダイヤを取り囲むように彼の前に集まり、彼は舌打ちをする。

 

(ッ……戦闘力事態は弱いが……今の状態でこの数………俺一人で切り抜けられるか……?)

『ウ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛……!』

「クソッ、やっぱあっちは待ってくれねぇよなぁ……ッ!」

『ウ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛!』

「!しまっ……」

 

ダイヤは再度ウィザードに変身する構えを取るも、腹部から痛みが響いたのか、その場で膝をついてしまう。

それに反応したBPSの1体が、唸り声を発しながら彼に襲いかかり、それを見た彼は咄嗟に身構えようとした………その時だった。

 

 

 

---バァン!

『ウ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛!!?』

「!?」

「---おいおい、どーせ撃つんなら頭狙えよ、あれ明らかにまだ生きてるだろ」

「あーもう、うるさいですね……!」

 

突然銃声のようなものが鳴り響き、同時にBPSが悲鳴をあげる。

ダイヤは突然のことに驚いていると、何処からか声が聞こえる。

声の聞こえる方を見てみると、そこには二人の青年がいた。

二人の青年………翔と零は何かを騒いでいるが、それを邪魔するかの如くBPSたちが彼ら二人に群がる。

 

『『『ウ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ…ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛!!』』』

「っと……お前のせいでこっち来てるぞ」

「∑私のせいですか!?いや確かに私が狙撃したんだけども!!」

「とりあえずさっさと武器持ち変えろ……」

(なっ!?あいつ、サバイバルナイフだけで挑むつもりか……!?)

 

翔はズボンのポケットからサバイバルナイフを取り出すと、BPSたちを睨み付ける。

それを見たダイヤは流石に無謀だと思っていた……

…だが………

 

『『『…ウ゛、ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛、ォ゛ォ゛ォ゛………』』』

「---動きが速いと思ってたが、案外そうでもねぇじゃねぇか……」

(!?)

 

………翔は群がっていたBPSたちの何体かを、数秒も掛けずに、首筋を切っていた。

首筋を切られたBPSたちはその場で崩れ去り、それを見た他のBPSたちは翔に向かって襲いかかるも、信じられないほどに、翔はそれを難なく避けていく。

その身のこなしは通常の人間を遥かに越えており、普通の人間ではまず不可能な動きをしていた。

その上、的確に敵の首筋をサバイバルナイフ1本だけで圧倒しているのを見れば、明らかに戦い慣れしているのが分かる……

 

(な、なんだ、あいつ……クソ強えぇじゃねぇか………つか、あんな動き、普通の人間じゃあまず無理な筈……)

「大丈夫ですか!?」

「え?あ、はい……大丈夫です……」

 

ダイヤが翔の動きを見て呆気に取られていると、いつのまにか彼の隣に、零がやって来ていた。

突然声を掛けられたダイヤは驚気、思わず敬語になってしまう。

と、翔がそれを見て、何故かダイヤたちの方へ歩み寄ってくる。

 

「おい待て零!?お前何さらっと参加せずにそいつのとこ行ってるんだよ!?」

「いや、どうせリーダー一人で片付くだろうなーって……」

「お前ってやつは………!」

 

翔は拳をふるふると震わせるが、そうしてる間にもいつの間にかまたBPSたちが他の場所から集まってきている……

だが翔はそれを気にも止めず、何故かダイヤの方をじっ、と見つめ、そしてボソリと、何かを呟いていた。

 

「…へぇ……お前……」

「あ、アンタは……?」

「あ?今はそんなこと聞いてる場合か?戦えるんならさっさと起きろ」

「ちょ、リーダー!?この子怪我人ですよ!?というか子供に何戦わせようとするんですか!?」

 

ダイヤは翔に何者かを尋ねようとするが、翔はそれを無視すると、BPSたちの方を向く。

その際彼の言葉に零は猛反対していたが、翔はそれすら聞いてないフリをして、懐から"金色の何か"を取り出す。

そしてそれを腰に近づけると、そのままその物体は腰に巻き付いていた。

それを見たダイヤは驚いた表情をしながら、翔に尋ねる。

 

「!あ、アンタもライダーなのか……!?それも原点に存在しない、オリジナルの…」

「へぇ……よくそこまで分かったな」

「見たことないドライバーを使ってるからな……しかもそれ、見た感じだと、ディケイド系列だろ」

「察しの通りだ。そういうお前は、ウィザードに変身できるみたいだな……その指輪、ホムルに作ってもらった資料で見たことがあるし」

 

ダイヤの問いに答えるように翔は告げ、同時にダイヤ自身が変身するライダーまで看破してくる。

恐らく先程彼を見つめていたのは、彼の指に嵌められたウィザードリングが翔の眼に写ったのだろう……

かなりの洞察力の高さにダイヤは微笑を浮かべながら、再度翔に話しかける。

 

「アンタもそこまで見るなんて……中々だな…」

「そりゃどーも。……んで、どうすんだ?俺が思うにはまだ戦えるんだろ」

「…分かった。俺は赤獅子ダイヤだ。アンタの名は?」

「…登竜翔だ」

「オーケー…いくぜ、翔!」

「おう。というわけでだ、零は援護射撃でも頼むわ」

「ちょ!?」

 

ダイヤはゆっくりと立ち上がると、翔の隣に立つ。

そしてウィザードライバーを呼び出すと、変身の構えを取る。

一方翔の方もカードを一枚取り出し、同時に金色の物体---"ディブレイクドライバー"のバックルを開く。

 

 

 

「「変身(!)」」

<フレイム プリーズ ヒー、ヒー、ヒーヒーヒー!>

『カメン・ライド ディ・ブレイカー!!』

 

そして二人が同時に叫ぶと、ダイヤは指輪を翳し、ウィザードの姿になる。

そして翔はというと、先程取り出したカードをディブレイクドライバーに挿入し、バックルを閉じる。

すると翔の回りに無数の赤いカードのようなものが彼の足元から舞い上がり、そのまま彼の体を包んでいく……

そして彼を包んでいたカードが消え去ると、そこにいたのは、赤いボディをし、所々に黒と白のラインが入った、紫色の複眼をした存在………"仮面ライダーディブレイカー"へと、姿を変えていた。

ディブレイカーとなった翔はライドブッカーをソードモードにすると、それらをBPSに向ける。

 

「…さぁ、絶望へのショータイムだ」

「ちょ、おま、本家の台詞改悪すんなよ…」

 

そしてただ一言、そう告げて走り出していた。




ぶっちゃけ頭に思い浮かべたイメージをどう表現しようかさえ迷わなければ、余程のことがない限り3千字は軽く越える←
むしろ変なところで説明を付け足したりすると今回みたいに1万字近く逝ったり逝かなかったりしますね……
特にシリアスな部分辺りがわりとよく筆がすs(ry

バンの海賊船に関して軽くネタバレすると、実は内部はわりとメカニック的な構造になってます。
というか外装は海賊っぽくしてるけど、大砲とかに関してはもはやレーザーを放てたり←
ミールに関しては何やら"目"に秘密が………
そして幹部枠の一人、メーカーの登場。彼はBPSの生みの親兼海賊船のメカニック枠です。
但し明らかにミールに対しては変態←
そしてさらりと酷いことを(しかもメーカーが去ったあとに)言うミールェww

ここで前回は台詞すら与えられなかった水橋神代さんの所のパルスィとカズマが登場。
一応水橋神代さんの作品に支障が起きないようにしたものの、果たしてこれで大丈夫だろうか………
そして唐突に始まる二人の慌てようコントww

とりあえずディブレイカー組に関して思い出してほしいこと:コイツらの五感は凄まじく異常←
特に翔なんか何でそんなこと(ダイヤの血が普通の人間のじゃあないというの)分かるんだよとツッコミを入れられてもおかしくないレベル……いや、過去編とかも含めて返り血浴びるような怪人を何年も殺し続けたら、自然と人の血との臭いも区別してしまうだろうけども。
…零は……なぁー………
大ショッカー時代での訓練歴の差がかなりあるので、ある意味では翔の劣化版みたいな感じですし……そのわりには翔相手に強いけども。

カズキに関しては、早苗が連れ去られたことに関してかなり悔やんでます。
……いや、まぁ………うん……←謎の口籠り
因みに補足すると、BPSたちに関しては未だに生産されて各地に放たれています。
そしてカズキのピンチに俺参上してきた栄太たちが無駄にイケメン過ぎる←

……あ、ついでにちょっとした裏話ですが、実は栄太がライナーに変身する場面、あそこライナーにすらなれない状態にしようと思ったんですよ……
理由としてはライナー変身時ってデンライナーが電王に向かって来てデンライナーが透けた状態で電王を通過するよね→でもデンライナーバンに壊されたしそもそもバリアー張られてるからどちらにしろデンライナー来れないよね→そうなると変身できなくね?……という感じで。
ただY○uTubeとかで調べてみた感じ、別に直接変身しても問題なかったと言う事実が判明したので、やむ終えず没になりました←

真人に関しては特に苦はないものの、台所の黒い弾丸レベルの数の多さには手を焼くほど……というか普通無限に出てくる敵を相手に持久戦なんて不利でしかねぇ←
1回で一斉に凪ぎ払えばなんとかなるでしょうけど、結局のところ無限に生み出す根元さえ壊せなければ、無駄に体力減ることになりますし。
そして堂々とギャグを盛り込んでくるカズマたちェw
但しカズマに関してはディケイドを見てもすぐチーズ(士)じゃないということに気付く辺り、その辺はしっかりしてる模様。
……でもどうしてだろう………カズマには本気でアホのイメージしか浮かばn(ry

何気にダイヤがグロいことをしてますが、ぶっちゃけ体が再生するとしても、骨の破片とかは自然と消滅するわけではないですからね……
ダイヤの体質とかを考えると、敢えて首から下を切り離した上く首から体を生やす、なんてやれば簡単でしょうけど、流石にそんな器用なことをすれば、普通に魔力使いまくりのようなもんです。
というか仮にそんなことやろうとしても、近くに敵がいたら、明らかに格好の餌食になりますやん……

そしてタイミング悪くBPSたちに襲われるところを、タイミングよく助ける翔たちなんなの←
ついでに言うとサバイバルナイフ1本だけで敵を的確に仕留めていく翔なんなの←←
そんでもってさらりと戦闘に参加せずにダイヤを助けにいく零ェ。

書いてて思うけど、なんでわりと変身描写を長くしてしまうんだろ、俺……
というかディブレイカーの変身がどんなのかが軽く忘れかけていた自分がいる←
そして本家の台詞改悪すんなwww


次回は今回で他面バーの戦闘の合間にちょいちょいと他のメンバーの状況を入れるつもりです
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