仮面ライダー×仮面ライダー×仮面ライダー NOVEL大戦BREAKER 作:火野荒シオンLv.X-ビリオン
翔「今年最後にしてはちと文章の出来、悪くねぇか?」
シオン「それに関してはほんとにすまないと思っている。若干急ぎ足で書いてたのもあるし」
零(急ぎ足で1万越えるって、どれだけ詰め込もうとしてたんだろ……)
ディブレイカーが青い鬼に沈められて数分後……変身を解いた零が、深々と真人に謝罪していた。
彼女の後ろには全力で頭を殴られたのか、気絶した翔がうつ伏せになって倒れており、その場のほぼ全員が『なんでこの人普通に後ろにいる人気絶させられんの』と思っていた。
特に真人はいきなり謝罪されたのもあり、少し困惑する。
「この度はうちのバカリーダーが大変ご迷惑をお掛けしました……あ、申し遅れました。私、星野零と言います」
「い、いや、別に謝らなくても……」
「まぁまぁ、そこは素直に気持ちを受け取っておきなさいよ………で、そこの彼がこの幻想郷の住人ね?」
「あぁ……赤獅子ダイヤだ………で、アンタは何処の幻想郷の霊夢なんだ?」
「何処って言われても困るのだけれど……というかそんなの初めて聞かれたわよ……真人は分かる?」
「そーいや俺もそこまで気にしてなかったな………」
「あ、いや、すまん。別に深い意味はなくて…」
「あら、別に構わないわよ。言いたいことはわかるしね」
「……なぁ、パルスィ。俺、なんだか話についていけなくなってきた」
「……ごめんカズマ、私もよ…」
ダイヤの言葉に霊夢たちはほんの少しだけ困った顔をし、ダイヤは言い方が悪かったと思い、二人に謝罪する。
その一方で、側で傍観していたカズマたちは、先程から頭の中で状況が整理できてないのか、話の内容すら理解に困っていた。
と、零が上空にある海賊船を指差しながら、その場にいる全員に尋ねる。
「……ところで、ずっと思ったんですけど………あの船ってなんですか?」
「あ、それは俺たちも思ってた」
「……どうやらそこの二人も含めて、偶然貴方たちはこの幻想郷に入り込んでしまったみたいね…」
「となると……えっと……」
「相原真人だ。真人でいいよ」
「分かった………真人たちはバンって奴等のことを、詳しく知ってるのか?」
零の言葉にカズマは賛同し、それを聞いた霊夢は彼らがなにも知らないままこの幻想郷に訪れたのを知る。
その言葉にダイヤは反応し、彼は真人たちにバンの情報を知っているのかを尋ねる。
それを聞いた真人と霊夢は互いの顔を見て頷くと、ダイヤに向けて知っていると告げる。
「えぇ、知ってるわ」
「といっても、時空警察とか銀河パトロール隊とかから情報を仕入れた程度だけどな」
「本当か!?だったらやつらの情報、できる限り教えてくれ!!」
「あー……構わねぇけど………まずは他の戦える住民をどっか1ヶ所に集めて、そこからまとめて話そうと思ってたんだ。その方が何回も説明しなくていいし」
「だから少しの間だけ、待ってなさい」
「……あぁ。わかった」
ダイヤは二人の言葉を聞いて食い付くように尋ねるも、彼らの言葉を聞き、渋々と引き下がる。
一方で零はその話に関して疑問に思ったことを尋ね出す。
「……でも、この世界ってそれなりに広いんですよね?人……というか妖怪も?集めるとしたら、どうやって集めるんですか?それに場所も何処にするんです??」
「予定では紅魔館と呼ばれる場所に行くつもりだ。あそこは幻想郷の中でもかなりの力を持ったやつらが住んでいるからな」
「問題は他の連中をどうやって集めるかなのよね………気紛れなやつらが多いし」
「だったら俺が皆を呼びに行く。どこにいるかは大体察しがついてるからな」
二人の言葉を聞き、ダイヤがこの幻想郷にいる住民を捜索すると立候補する。
確かにこの幻想郷の住人である彼なら、何処に誰がいるかなどが大まかに分かるだろう……それを聞いた真人は申し出を承諾していた。
「それなら助かる。頼んだぞ」
「OK!それじゃあ一通り探してくるぜ!」
「「「!?」」」
ダイヤは承諾をもらうと同時に、背中から炎でできた翼のようなものを広げる。
当然それを見たカズマにパルスィ、零は驚き、唖然としていた。
しかしダイヤは構わず、その場でジャンプすると同時に炎の翼を羽ばたかせ、そのまま飛び立ってしまっていた。
ダイヤが行ってしまったあと、カズマがポツリと、彼を見たときの心境を漏らす。
「……彼、人間じゃなかったんだ……」
「い、いや、でも、彼ってどうやら人間と何かのハーフらしいから、きっとそれの産物だと………」
「?ダイヤのやつのあれ、程度の能力じゃあないのか?」
「---どっちにしろ、俺にとっちゃあ強けりゃなんでもいいんだけどな」
と、零の背後から声が聞こえ、全員がその方向を見ると、今まで気絶していた翔がいつのまにか目を覚ましていた。
彼を見た零は「げっ…!」と気まずそうな声をあげ、そのまま彼に話しかける。
「リーダー…いつ起きてたんですか……」
「お前らがあの空にある船について話してた頃にはとっくに起きてたよ」
「「「そんなに長い時間気絶してなかった!!?」」」
「何でそんな驚くんだよ……あーあ、せっかく面白くなってきたところだったのによー………零、お前あとで覚悟しておけよ?」
「お断りします」
翔は頭を掻きむしりながら起き上がると、真人の方を見る。
真人も翔をじっと見つめており、雰囲気が一気に怪しげな状態になっていく……
「……勝負の続きはまた今度だ」
「…いいだろう……だが、次はさっき以上に本気でやってやるよ」
「へぇ……面しれぇ………だったらその時は俺も……」
「リーダー、"アレ"やったらホムルさんに頼んでドライバーそのものを使えなくしてもらいますからね」
「おま、それは洒落になんねーよ!?」
(……駄目だ、この空気についていけそうにないわ……)
何処かシリアスな雰囲気になったかと思えば急にそれがぶち壊れる……といった感じの雰囲気の急激な変わりように、パルスィは少し頭を抱えながら項垂れる。
そしてそれはカズマも同じなのか、ただただそれを眺めているだけだった。
と、突然翔の顔が豹変し、慌てて立ち上がる。
「!」
「?どうしたんですか、リーダー?」
「……向こうの方角から、またディケイドライバーの音声が聞こえた。他にもファイズとカブトのベルトの音声も聞こえている……それに銃声らしきものも」
「「「!」」」
翔の言葉にその場にいた全員が驚く。
彼の聴力の高さにもだが、彼の言葉が本当なら、付近でディケイドやファイズ、カブトに変身できる誰かが戦っていることになる。
それを聞いた真人が考察しつつ、その場に急行しようと全員に告げる。
「あっちは確か魔法の森………もしかしたら、この幻想郷のライダーたちがいるのかもしれない……よし、今からそこに救援に行くぞ」
「よし!それじゃあ急ごう!…えっと、翔だっけ?どれぐらい距離があるかとかわかるか?」
「大して遠くはなさそうだぜ。むしろちょっとずつ近づいてるっぽいな」
「なら走っていってもすぐにたどり着くかもしれない。とにかく急ぐぞ」
真人の言葉に、その場にいたほぼ全員がうなずく。
そして音を嗅ぎ付けた翔に案内を任せ、彼らは魔法の森に向かっていった。
~~~
遡ること数十分前………魔法の森で苗木たちは、何度目かもわからないため息をついていた。
歩いても歩いても森を抜け出せない彼らは、途方もなく続く道に頭を抱えていた。
「い、いつになったら抜け出せるんだ……!」
「わ、わからない……」
「…おなかすいた……」
「ごめんね、もうちょっとだけ待ってて……ねぇ、苗木さん、キリトさん。思ったんですけど、この世界が幻想郷だとしたら、今俺たちがいる場所って、魔法の森なんじゃあ………」
日向は少女をおんぶしたまま、苗木たちに自身の思ったことを告げる。
……魔法の森には、幻覚作用が含まれるキノコが、そこらじゅうに生えている……そのため、普通の人間はおろか、並大抵の妖怪すらも近づかないことが多い。
それが意味することは、恐らくそのキノコの胞子を、知らないうちに吸っていたため、こうして迷っているのだということ……
彼の言葉を聞いた二人は確かにと呟きながら、辺り一体を見渡す。
「確かに……それなら森を抜け出せないのにも納得がいく」
「むしろなんでその考えが浮かばなかったんだろう…!」
「確か魔法の森は、魔理紗とアリスの家があったはず………せめてどっちか片方の家に辿り着ければ……」
「でも、どうやって辿り着くんですか?」
「……それも問題だなぁ……」
キリトはこの森に住まう、二人の魔法使いの家に辿り着けばと考えるものの、そもそも現在、何時間も道に迷ってしまっている時点で、ちゃんと辿り着けるかが問題だった。
現に今まで視界に写る総てが森の木々だけだったのだ………何時間も歩き続けてすら視界が変わらなかった時点で、今までのように歩き続けて無事に辿り着く保証はない。
「とりあえず、もう少し歩いてみよう……もしかしたらもうすぐにでも、この森を抜け出せるかも」
「だな……そう何度も立ち止まってられないし、とりあえず進むしか……」
『---ウ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛!!』
「「「!?」」」
突然、森の中に、何かの唸り声が聞こえる。
その唸り声に三人は驚き、周囲を警戒する。
そして………周囲の木々から、黒い生き物が数十体ほど、彼らを囲むように降りてきていた。
それを見た少女は小さく悲鳴をあげ、日向は少女を守るように立ちながら、黒い生き物………BPSたちを警戒する。
「な、なんなんだこいつら……妖怪か……?」
「…少なくとも、敵意はあるっぽいな……」
「けど、襲ってこない……あっちも警戒して………?」
「分かりませんけど……どっちみち、こいつらを倒さないといけないみたいですね……」
「……やるしか、ないか…」
キリトの言葉に、二人はうなずくと、何処からかベルトのようなもの---キリトは白い物体………ディケイドライバーを、苗木はベルト---"ファイズドライバー"と同時に携帯電話のようなもの………"ファイズフォン"を構える。
そして三人がベルトのようなものを巻いたと同時に、どこからか機械的な赤いカブトムシが飛来し、BPSたちに攻撃する。
そして一通りBPSたちを攻撃すると、赤いカブトムシ………"カブトゼクター"は、日向の手元に収まる。
少女はおどおどした様子で三人を見つめており、それを見た日向が、少女に優しく告げる。
「…安心して。ちょっとビックリすると思うけど、ちゃんと君を守るから」
「…?」
『Standing By』
「いくよ、二人とも」
「「あぁ(えぇ)」」
三人は少女を守るように立ち並ぶと、静かに構えをとる。
そして………
「「「---変身!!」」」
『Hensin Charge Beetle』
『Complete』
『カメン・ライド ディケイド!!』
三人が同時に叫んだと同時に、キリトはディケイドライバーにカードを挿入し、苗木はファイズフォンをファイズドライバーのホルダーに差し込んで押し倒し、日向はカブトゼクターをベルトに装填させる。
そして三人の姿が、それぞれ別の姿になっていく………
……そのうちの一人であるキリトは、仮面ライダーディケイドになっているが、残りの二人………苗木は何処と無くメカニカルで、ボディの所々に赤いラインが施されており、日向は上半身が銀色の装甲に包まれた姿をしていた。
メカニカル感を漂わせる戦士………"仮面ライダーファイズ"と、装甲に包まれた戦士………"仮面ライダーカブト・マスクドフォーム"、そしてディケイドは、それぞれの武器を片手に持ち、唸り声をあげながら迫り来るBPSたちを見据えていた。
~~~
一方忍たちはというと、傷が回復してないにも関わらず、何かしらの行動をするかどうかを迷いかねていた。
理由はただ1つ………1時間以上経っても、誰も彼女たちのいる場所付近を、彷徨いてる様子すらないからだ。
それどころか生物がいる気配もなく、困った彼女らは、いっそのこと移動するべきかと考えたのだ。
「…これ以上ここに留まるのも限度がある。動くなら今しかない」
「そうね………流石に私も、長時間結界を張るのは疲れてきたわ……」
「普段お前がそんな鍛練とか行わないからだろ」
「うっさいわね」
魔理紗の言葉に霊夢が顔を不服そうに膨らませるものの、まだ傷が癒えてない状態で結界を張り続ければ、当然精神力も削れ疲れてくる………
現にほんの僅かだが、結界の所々に綻びが生じており、少しずつ不安定になっていた。
流石にこれ以上霊夢に結界を張らせるのは、彼女に大きな負担を与えてしまう……それを含めてでの、他のものたちを散策するという手段しか、彼女たちには残されていなかった。
「とりあえず、霊夢はもう結界を張らなくていい。少し休んでくれ」
「悪い、わねぇ……そうさせて、もらうわ………っ…」
「……にしてもキバーラたち、遅いですね」
「ったく、あいつら、どこまで散策しに行ったんだ……?まさかやつらに捕まったとかじゃないよな…」
霊夢がゆっくりと結界を解き始めたと同時に、つぼみがポツリと呟く。
……実は1時間ほど前、比較的ダメージが少なかったキバットとキバーラに誰かに救助を要請するよう頼んでいた。
しかし未だに戻ってこないのに、忍は嫌な考えをしてしまう。
……と、霊夢が結界を完全に解き終えた瞬間だった。
近くの茂みがガサリと揺れ、全員はその方向を一斉に振り向く。
---まさか、やつらか………!?
誰もがそう思い、警戒する。
………そして……
『---あ!そこだったか!!おーい、こっちだー!!』
「って紛らわしいんだよキバットォォォォォ!!」
『え、ちょ……ひでぶっ!?』
「ちょ、忍さん落ち着いて……!気持ちはすっごくわかるけど………!!」
………茂みから現れたのは、キバットだった。
あまりにもの拍子抜けだったため、忍は軽くぶちギレ、その辺の石を拾い上げると、すぐさまそれをキバットに向けてぶん投げる。
そのまま石はキバットに直撃するも、忍は再度石を拾い上げて投げようとし、つぼみがそれを懸命に押さえていた。
「ったく……驚かさないでほしいぜ……」
『わりぃわりぃ。ついさっき戻ってきた上に、お前たちがどこに結界を張っていたか少し忘れちまって……』
「全く、紛らわしいわね……んで、その様子だと、誰か連れて来れたわけね?いったい誰を連れてきたのよ」
「---私よ」
「「「!」」」
ふと、彼女たちの頭上から声が聞こえ、全員頭上を見上げる。
……そこには、ピンクの衣服とナイトキャップを身に纏い、セミロングほどの長さの青みがかった銀髪をした、10代前後の少女が、彼女たちの頭上に浮かんでいた。
少女………"レミリア・スカーレット"はぶつぶつと小言をこぼしながらゆっくりと地上に降り、彼女を見た霊夢は物珍しそうに呟く。
「全く……状況がいまいち把握しきれてないのに……ダイヤったら……」
「まさか、アンタが来るとはね……レミリア」
「あら、そんなことを言うのならば、助けてやらないわよ」
「それは勘弁だわ。ただでさえ疲れてるのに、せっかく助けが来たなら、吸血鬼の手だって借りたいもの」
「あらそう……にしてもダイヤから聞いていたけど、アンタたちまでやられるってどんな相手よ」
「!ダイヤに会ったのか!?」
「えぇ、キバットたちにここまでつれられる前に。と言っても、早口で言うだけ言ってすぐどっか行っちゃったわよ……後でぶん殴ってやろうかしら」
物騒なことを言いつつ、レミリアは不機嫌そうな顔をして告げる。
ダイヤが無事で動き回っているのを知った忍たちは、一瞬安堵感に襲われる……
しかし、安心している場合ではないのには代わりなく、魔理紗はレミリアに尋ねる。
「ところでよレミリア。ダイヤのやつ、言いたいことだけ言ってどっかに行ったって話だけど、何を言われたんだ?」
「あぁ、そういえばアンタたちにも伝えなきゃいけなかったわね……今ダイヤは他の各所から無事な幻想郷の住民を、私の邸(やしき)に(勝手に)匿わせる事になってるわよ」
「紅魔館は無事なんですか?」
「えぇ……なんか出ていく前に変な黒いやつが邸に侵入してたけど……というかその黒いやつってなんなのよ。後、あの空に浮かんでる海賊船みたいなのは何?私が化粧してる間に何が起きてるのよ??」
……どうやら神社でのパーティーのために化粧に専念していたのか、レミリアは状況をそこまで知らない様子だった。
それでもこうして外に出向いている辺り、それなりに厄介だとは思ったのだろう……
「とにかく、私の邸に行くわよ。今はまだどれぐらい集まっているか知らないけど」
「了解……魔理紗、疲れたから運んで」
「げぇっ!?私がかよ!?」
「何よ、悪い?」
「……ま、仕方ねぇか」
霊夢の言葉に魔理紗は嫌そうな顔をするも、今いる面子を見た限りでは、彼女かレミリアしかいない。
その中でレミリアを選ばず、真っ先に彼女を選んだと言うことは、霊夢にとって信頼できる相手だということだろう……
魔理紗は心の中で若干照れながらも、自身の箒に霊夢を乗せさせる。
それを見た忍は「それじゃあいくぞ」とだけ言うと、全員紅魔館に向かっていった。
~~~
場所は代わり、再び魔法の森………
「うぉぉぉぉぉぉ!!」
『ウ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛!!』
……現在ディケイドたちは、BPSたち相手に苦戦を強いられていた。
圧倒的な数に、森の至るところからの奇襲………戦いはじめて20分も経たないうちに、次第に追い詰められていく。
その上一般人である少女を襲われるわけにもいかず、攻めようにも中々攻めきれずにいた。
出来る限り一回の戦闘で限られた能力などは使わないようにしてはいるものの、そうやって戦うのに限界が来ていた。
「くっ……コイツら、いったいどこから沸いて出てくるんだ……っ!」
「…こわい……!」
「っ……戦えない人間がこの子だけだからよかったものの……いくらこの数が相手じゃ……!」
「こうなったら、クロックアップで一気に……?」
カブトMFが、ゼクターホーンと呼ばれるものを動かそうとして、何かを見たのかその方向をじっと見つめる。
彼を見た残りの二人もそれに気付き、その方向を向く。
……それは他のBPSたちが彼らに群がって襲ってきている中で、奥にいる数体のBPSたちが"ピクリとも動かなくなっていた"のだ。
何故奥にいる個体たちだけ動かないのかわからないが、何か仕掛けてくるかもしれない……そう思った矢先だった。
先程まで動かなくなったBPSたちが、突然急激に小刻みに体を動かし始める。
その際体はボコボコッと何回かに膨らんだり縮んだりしており、ディケイドたちはより一層警戒を強める。
やがてその現象は腕の方だけに集中し始め…………少しすると"手首が不思議な形状になっていた"。
しかもその形状はまるで【ディケイドのライドブッカーそのもの】をしており、それを見た彼らは驚愕する。
「なっ……あれって………」
「ライド、ブッカー……なのか…!?」
「!あっちも見てください!」
「!?あれは"ブレイドの武器"……!?」
そう、BPSたちの変形した腕は、【全部仮面ライダーの武器】なのだ。
種類はライドブッカーと醒剣ブレイラウザー、そして少し分かりにくいが、ウィザーソードガンにデンガッシャー・ソードモード、更にはデンカメンソード等と、彼らがよく知る武器が、BPSの手にそっくりそのまま型どられていた。
「やつら……ライダーの力を得ているのか!?」
「分からない……けど、攻撃パターンは大体把握している!」
ファイズはファイズフォンをブラストモードに変形させると、遠距離から攻めていく。
しかし武装したBPSたちはそれらを交わすと、一斉にディケイドたちに襲いかかる。
ディケイドたちはそれを受け止めようとするも、一度に何重もの攻撃を受け止めきれるはずがなく、あっさりと押しきられてしまう。
「ぐ、っ……!?」
「こいつら……なんて馬鹿力なんだ……!」
「まともに食らったらヤバすぎる……一気に片付け……ぐはぁ!?」
「「キリト君(さん)!!」」
ディケイドがカードを取り出した瞬間、ライドブッカーに変形させたBPSたちが、ガンモードに形状を変え発砲してくる。
ディケイドはそれに命中してしまい、ファイズたちは叫ぶも、そうしている間に武装していないBPSたちに体を拘束されてしまう。
ファイズたちはそれを振りほどこうとするも、その前に武装したBPSたちが剣を振るい、攻撃が直撃してしまっていた。
「「がぁぁぁ!?」」
「お、おにーちゃ……ひっ……!」
『グルルルル………』
「や、やめろ!その子に手を……がぁっ!?」
「日向君!……このぉ!!」
BPSの1体が少女に近づいているのに気付き、カブトMFは叫ぶも、再度武装BPSに攻撃されてしまう。
それを見たディケイドがライドブッカー・ガンモードでファイズたちを拘束しているBPSたちを攻撃し、更にそのままソードモードに戻し、BPSたちを切り裂いていく。
BPSたちは悲鳴をあげながら絶命し、解放されたファイズたちは膝を地面につける。
が、カブトMFは無理矢理立ち上がると、少女の目の前に立ち、カブトクナイガンで迎撃していた。
しかし、カブトMFはかなりふらついており、少女はそれを心配そうに見つめている。
「お、おにーちゃん……!」
「ははっ……よか、った……無事、で……」
「!日向君!!ッ……!?」
「苗木君!無理はするな!!」
カブトMFは少女が無事だということに安堵すると同時に、そのまま変身を解除し、気絶してしまう。
それを見たファイズは彼の元に向かおうとするも、ダメージが大きいのかまともに動けず、唯一弾丸によるダメージしか受けてないディケイドが、彼らを守るようにライドブッカー・ソードモードを振るう。
けれども敵は一向に減らず、それどころかまたどこからか次々と敵が現れ始め、ディケイドが「万事休すか…」と呟いた。
『アタック・ライド ドッガハンマー!!』
『アタック・ライド ブレイドダンス!!』
「「---オラオラオラァ!!!」」
「「!!」」
………それと同時だった。突然どこからか、キリトとは別のディケイドと、ディケイドによく似た存在………ディブレイカーが現れ、BPSたちを殲滅させ始めたのは。
突然の出来事に二人は驚いていると、彼らに続いて数人の男女がやって来て、彼らの元まで駆け寄ってくる。
「大丈夫ですか!?」
「あ、あぁ……アンタらはいったい……」
「話は後よ。とりあえず貴方たちは休んでおきなさい」
「れ、霊夢さん……?いや、なんかボクたちが知っている霊夢さんじゃないような……」
「なぁ、あの黒いやつら、手が俺らの武器になってないか?」
「ほんとだ!あれ、ブレイドの武器じゃない!!」
その内の二人……カズマとパルスィの言葉に、先程ここに来た面々はそれに気付く。
それを知ったディケイド(真人)はどういうことだと呟く。
「どういうことだ……何でこいつら、ライダーの武器なんか……」
「コイツら全体を通してのコピー能力があるんじゃねぇのか?よくわかんねーけど」
「成程……だとしたら、なるべく手数は出さないように倒すべきか」
「つ、強い……あの数を、一瞬で……」
(……それに比べ、ボクらは………)
「…」
ディブレイカーの考えを聞いたディケイド(真人)は納得すると、ライドブッカー・ソードモードで一気に凪ぎ払っていく。
それに吊られるようにディブレイカーもドッガハンマーと呼ばれる紫色の巨大なハンマーを構え、BPSたちを簡単に凪ぎ払っていく。
それを見たディケイド(キリト)とファイズは、彼らの強さに圧巻しており、同時に自分達の弱さに、胸が痛く感じていた。
その隣では霊夢が彼らを見て何かを察するも、あえて今は何も言わずに、彼らを見つめていた。
~~~
時を同じくして、栄太はデンバードを走らせながら、辺りを見回していた。
現在彼は、無名の丘と呼ばれる場所に来ており、ひたすら辺りに人、もしくは妖怪がいないかを探していた。
しかし、流石にこのような場所まで逃げた者たちはいないようで、栄太は一度その場でデンバードを停止させる。
(流石に人間はいないか………それどころか、妖怪すらいねぇ………しょうがない、次はあの竹藪ばっかのところを探してみるか……確かあの辺、人が住んでるんだっけか?)
栄太は無名の丘から見える竹林の場所を見て、そこに向かおうとスロットルを回そうとする。
……と、同時だった。
突然銃声が響き渡ると同時に、彼の回りが爆竹が爆発したかの如く火花を散らしていた。
咄嗟の出来事に栄太は身を守りながら、何が起きたのかと辺りを見回すと、彼が辿ってきた道からBPSたちが現れる。
BPSたちの手首はライドブッカーを模した形をしており、それを見た栄太は数十分ほど前に見た姿と少し違うのに驚く。
『『『ウ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛!!』』』
「げっ、あいつらまた沸き出やがって……?なんだ、あいつらの手首………さっき見たのと明らかに違う…しかもあの形って………」
『ウ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛!!』
「!あぶねぇ!?」
栄太は遠吠えをあげながら武器を構えるBPSを見て、慌ててデンバードのスロットルを回し、その場から移動する。
しかし、一体のBPSが攻撃したのを境に、他のBPSたちも一斉に発砲を始め出す。
しかもそれらすべてがバラバラに発砲されているため、予測が不可能に近い弾幕に栄太は叫びながらデンバードを走らせていた。
「うおっ!?ちょ、それはヤバイ!!俺変身してないからヤバイってそれは!!?」
変身をする隙もなく、栄太はひたすらバイクを走らせ、その場からの逃走を図ろうとする。
……だが、彼が進もうとした道にも、数えたくないほどのBPSたちが待ち構えていた。
栄太は「嘘だろおい!?」と悲鳴じみた声をあげながら、慌ててブレーキを掛けてその場に止まる。
そして他に逃げ道がないかを探すものの、彼に逃げ道を与えないようにBPSたちが周囲を取り囲んでしまう。
……尋常ではない数に取り囲まれ、しかも強行突破が厳しい状態に立たされた栄太は、軽く青ざめていた。
「……うっわぁー………これ、無理矢理突破するの無理じゃね?」
『『『ウ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛!!』』』
「ちょ、やめっ……ヤメロォーー!?」
<チョーイイネ!グラビティ サイコー!!>
『『『!?ウ゛、ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛…………!!』』』
「!今の音声って、ウィザードの………てことはもしかして………!」
「---栄太ァァァァァ!!!」
栄太が悲鳴をあげた瞬間、突然BPSたちがまるで地面に吸い寄せられるかのごとく、身動きがとれなくなっていく。
その際どこからか鳴り響いた音声を聞き、栄太が驚いたと同時だった。
上空から誰かが、彼の名を叫びながら、急降下で彼の元まで接近してくる。
そして栄太との距離が1㎞にも満たないほどになると、その人物はその場で急停止していた。
「栄太!生きてたのか!!」
「だ…………ダイヤ!!お前こそ無事だったか!!」
彼の窮地を救った人物………赤獅子ダイヤを見た栄太は歓喜の声を上げる。
ダイヤの方も、栄太が生きていたのを知って喜んでおり、二人は嬉しそうにしながら話し始める。
「お前がバンにやられたって聞いた時は驚いたけど……無事で何よりだよ」
「ダイヤの方こそ、アイツにやられたってカズキから聞いたけど………いつも通り無事そうで何よりだぜ」
「いやこれでもいつも通りじゃないんだけど……というか、カズキに会ったのか?」
「あぁ。今モモタロスに世話を任せてる」
「そっか……だったら急いでアイツらを他の皆に合流させよう……その為には…」
「あぁ……こいつらを押しきることだな」
ダイヤたちは変身の態勢を取りながら、辺りを見回す。
先程ダイヤが数十体ほど動けなくしたものの、BPSたちは未だその数を衰えさせない……
「…アイツら、あんな腕してたっけか?」
「俺も気になってたけど……今は気にしてる暇はない!変身!!」
『Liner Form』
「確かに、考えても無駄だな……変身!!」
<フレイム ドラゴォン!ボーゥ、ボーゥ、ボーゥボーゥボーゥ!!>
「「その道を開けろォォォォォォ!!」」
二人は変身を終え(ダイヤに関してはフレイムスタイルの上位互換版"フレイムドラゴンスタイル"となっている)は、武器を構えると、BPSたちを相手に突っ走り出した。
今年最後の日ぐらいは更新したいと思って、ちょっと急ぎ足で書きました。
その為カズキサイドが入れづらくなって省いたり戦闘場面ほとんどカットしたりキリ苗日向パートが少しめちゃくちゃになってしまったよ!!(涙目)
というかいくらポケモンサンで厳選(今年から始めてみた)しながら書いてたとはいえ……普通に執筆してても「うーん……」ってなってたからなぁ……
……文才力がもっとほしいです←
※翔は前回の話の後無事に沈められました(但し数分で復活した模様)
何処の幻想郷云々に関しては、コラボしてる身としてはほんと重要だと思うんですよ……
今回みたいに仮面ライダー大好きさんの霊夢がレジェンドライダーさんの所の霊夢と区別するときどうしようかと未だに悩んでます。
スピンオフの方に関しては名前の前にS(シオンのS)とかL(レジェンドライダーさんのL)とかって分けてたんですけど、流石にそうやって区切るのはメタいからなぁ………
というかぶっちゃけた話、別の幻想郷から来た組からしたら、(二次小説独特の個人的解釈とかのせいで)色々とキャラ同士交え会わせたら、そりゃあこんがらがるよ……うん………
真人たちはとりあえず、色んな場所からある程度バンたちの情報は得ています。
なので今作で一番敵の情報を持っているのは、彼らにはなってますね。その次に情報を持ってるとしたらカズキ+栄太。
ダイヤの炎の翼云々に関しては、一応ダイヤの『炎を操る程度の能力』によるものです。
……多分能力使わなくても飛べたりはするんでしょうけど←
翔と真人の戦いは、またできるならやりたいつもりです。今のところ予定は入れてませんけど。
そして翔の聴力の高さマジ異常。
魔法の森の解説については7割型バナナ幻想入りから(ry
ぶっちゃけ、魔法の森の茸の胞子が存在してる時点で大抵無理ゲーだろって思う……下手なループよりも面倒でしょ、あれ。
因みに自分は攻略本がないと基本的に抜け出せないタイプです←
そしてしつこいくらい沸いてくるBPS……お前らは台所のGか!!←←
今更ですが、忍たちのいた場所は特に考えてはいません。
強いて言うなら博霊神社寄りの木々がそれなりに生い茂ってる場所ですかね?
後、前回キバットたちの存在忘れてたので、今回の話で救助してくれそうな相手を探させていることにしました(ヲイ)
そしてやって来たのが、皆さん大好き!レミリアですよ!!!
……因みに自分はどっちかというとフランの方g(ry
一番好きなのはリグルですけd(ry
さらりとダイヤが殴られるフラグがたったのはさておき(ェ)、一応紅魔館にも1体だけ侵入していたようで。すぐに倒されたけど。
というかそれまで気づかなかったレミリアェ……どれだけパーティーを楽しみにしてたんだ………
今回ようやく明かされたBPSたちの秘密……それは『戦った相手の武器を自分の体で形成できる』というものです。
ただしこれに関しては、産みの親であるメーカーがデータを解析、それによって得たデータをBPSたちを製造するあの球体に読み込ませる事で、BPSたちにその能力を発動させられるというわけです。
クロックアップみたいな能力とかもデータさえあればできるようになりますけど、そういった能力とかは情報を集めるのが難しいため、時間がかなりかかる……といった感じになってます。
因みに今回武装したBPSたちは、切れ味や弾丸の威力まではそっくりそのまま同じにできますが、能力が付属されているやつ(例:斬ると刀の能力で体が重くなるなど)は今回は入っていないです。
ただし武器の威力+BPSたちの腕力は場合によっては脅威でしかないです。
特にマシンガンとかみたいな連射系の武器とか使われたら普通の人間にまず勝ち目はないですね。
BPSに関する話はここまでにして………日向ィィィィィ!!!←煩い
少女ちゃん守らせるためとはいえ……すまぬ………!
そして………自分で書いたとはいえ、キリトたちが翔たちの引き立て役にさせちゃってるのが、なぁ………
来年の目標としては、翔辺りを引き立て役にして彼らにもちゃんと活躍してるところを早めに描写できるようにしたい……予定では三人ともかなり先だし…
Q:なんで栄太をさっさと変身させなかったの?
A:あんなエネルギー弾飛び交う中でバイク運転しながら簡単に変身できるとでも?←
ぶっちゃけ、ここ最近のライダーとか見てると、バイク運転しながら変身するのって難しそうな気がする。
特にオーズはメダル3枚も装着させないといけないから、絶対めんどくさい気がするんだ……!
逆に一番バイク乗ったままでも変身が簡単そうなのはゴースト辺りだと思ってます。
カブト?あれ、ベルトさえちゃんと装着してれば、ゼクターが勝手に装着されてくれそう←
前回かっこいい言葉を呟いていたのに今回の栄太ェ。
そしてまさかのダイヤキター!!
あ、一応この時点で大方の面々を紅魔館に呼ぶことには成功しています。
後、二人がBPSたちを蹴散らすシーン、あそこ、ダイヤが栄太の腕をつかんで飛んで逃げるって展開にしてもよかったんですけど、そうなると「あ、それやったら栄太のバイク置き去りになっちゃうじゃん」となってやめることにしました←
次回の更新内容としては、若干未定……ほんと、いつになったら完結できるんだろ……←
…と、こんな感じでペースが遅くなってきてますが、来年もこんな自分をよろしくお願いします!
それでは、よいお年を~