妖精さん、我が道を爆走中   作:オートスコアラー

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第6話

「提督!第二艦隊旗艦長良より入電!敵艦隊と遭遇、現在応戦しつつ此方へ撤退中、随伴艦の潮及び朧中破、至急支援を要請しています!」

 

「第一艦隊は直ちに出撃、第四艦隊は別命あるまで出撃ドックにて待機だ。日向、行けるな?」

 

「勿論だ、ついでに伊勢の面倒も任せてもらおう」

 

「私が姉でしょうが!何言ってんのよこんな時に!」

 

「日向、出るぞ」

 

「あぁー!ちょっと待ちなさいよ!もぉー!」

 

「……もう少し緊張感を頼む」

 

「あはは……まあ日向さんはある意味マイペースですからね。やる時はやってくれる方なので平気なのでは?」

 

「まあそこはちゃんと信頼してるさ。それで、長良達のほうはどうだ?」

 

「現在鎮守府近海まで来ているようです、が、相手も距離を詰めてきているとのこと」

 

「了解した。日向、伊勢。射程内に入ったら撃て。長良、日向達の射撃と同時に複縦陣を左右に分けろ」

 

「了解した」

 

「此方も了解です!」

 

「さて、そろそろ特別な瑞雲を出す時が来たようだ」

 

「……おい、日向今なんて言った」

 

「さぁ行ってこい、ジェット瑞雲」

 

日向の掛け声と同時に通信用のスピーカーから爆弾を起爆したかのような轟音が響き渡った。

 

「呼んだかい?」

 

「待って響、今それどころじゃない」

 

ジェット瑞雲なんてものは聞いたこともなければ、そんなものを日向に配備した覚えもない。つまり

 

「またあの妖精さんか……」

 

「ま、まぁあの妖精さんも悪気がある訳ではないですし」

 

「じゃあ大淀、自分の代わりに報告書類を書くかい?」

 

「……あっ、ジェット瑞雲が敵を補足!攻撃に移ります!」

 

今露骨に話逸らしたな、まあいいや。後で練習と称してジェット瑞雲の報告書書いてもらおう。

 

「第一艦隊旗艦日向より入電!敵艦隊を殲滅したとのことです!」

 

「……今なんと」

 

「殲滅です」

 

「……まだ爆撃一回目だよな?」

 

「……そうです、ついでに言えば近海の敵とはいえ瑞雲の爆撃一回で殲滅は有り得ないかと」

 

「……まあ日向を疑うわけじゃないがな……日向、聞こえるか?」

 

「あぁ、長良達を確認した。これより護衛しつつ鎮守府へ帰投する」

 

報告を聞く限り嘘をついてるようには聞こえない。まあ最初から嘘をついてるとは思ってないが。とりあえず頭がまた痛い日々が続きそうだ。

 

「あの、提督。報告書作成、手伝いましょうか?」

 

「……それはありがたい」

 

 

~~~~~~

 

 

お久しぶりです、妖精さんです。遠征中の長良さん達が敵襲にあったらしいですが、日向さんがジェット瑞雲を使って敵艦隊を殲滅したそうです。瑞雲を改造したのは私ですけど、今回はJさんの面白浪漫兵器だったので心配だったのですが、無事で何よりです。

Jさんの面白浪漫兵器とは通称「サッカーボール爆弾」です。まあいつもの如く、別の名前があったのですが見た目がまんまサッカーボールだったので自然とそう呼ばれるようになりました。

見た目は爆弾の表面にサッカーボールのように区切りがあり、その升目ごとに大量の爆薬が仕込まれてる事、中央には頭脳役のコンピュータが入ってます。なんでも敵一体につき爆弾1個は勿体ないとのことで、升目が敵に触れると爆発しインパクトの瞬間コンピュータが自動判断して次の標的に向かうよう爆薬を調整するとか、それを升目の爆薬がなくなるまで繰り返すそうです。敵の総数にもよりますが一個の爆弾で3~4体の敵を倒すことが可能だとか。トンデモ兵器を作ってくれましたが、まあ面白いのでよしとしましょう。いろいろと参考になることも多かったですし。

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