プロローグ
なあ、皆、聞きたいことがあるんだ。
皆は楽しいことがあったらいいなと思ったことはないだろうか?
俺はある。だが、それはあくまでも思うことであって現実に起きるとは思わないだろう。
だけど些細なことで起きることもあるみたいだ。
これから語るのはそういった例外な人の話である。
「ん?何だこれは?」
バイト帰りに家に入る前に俺はポストの中を覗いてると差出人不明の封筒が入っていた。それを見て俺は不思議そうに思った。
普通はそんなのを配達を配達されるとは思えない。
不審に思いながらも封筒を開けると中には九枚のタロットカードと紙が一枚入っていた。
カードの方はそれぞれの絵柄にセイバー、アーチャー、ランサー、ライダー、バーサーカー、キャスター、アサシン、
アベンジャー、ルーラーが描かれていた。紙の方は使いますか?使いませんか?と書かれていた。
「おいおい、いたずらにしては手が込んでるな。だいたい使うとか使わないとかなんの説明もかかれてないじゃねーか。
おまけにこれは俗に言うフェイトシリーズのアニメで出てたクラスカードと呼ばれるタロットカードとでも言うのか?」
九枚のタロットカードを見ながら変なものでないことに安心しつつもどう対処すればいいのか困っていた。
何とも言えない状況に俺は…選択1捨てる。選択2使うに○をする。選択2使わないに○をする。
「っておい! 何で選択肢が出てくるんだ?どう考えても一つしか考えれないだろう!?」
少しおかしな考えに自分で突っ込みながら俺は…我ながらどうかしてると思ったが使うに○を付けた。
結果は当然起こるはずもなく俺は九枚のタロットカードをポケットにしまい家に入った。
☆
食事を終え風呂に入り寝る準備をしていたとき机に置いてあった九枚のタロットカードを手に取ったときどこからか謎の呪文が聞こえてきた。
『素に銀と鉄。 礎に石と契約の大公。
祖には我が大師シュバインオーグ。
降り立つ風には壁を。
四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ』
『みたせ。みたせ。みたせ。みたせ。みたせ。
繰り返すつどに五度。
ただ、満たされる刻を破却する』
『―――――Anfang』
『――――告げる。
汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。
聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ』
『誓いを此処に。
我は常世総ての善と成る者、
我は常世総ての悪を敷く者。
汝三大の言霊を纏う七天、
抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――
夢幻召喚!!』
俺はアーチャーのクラスカードを持ったまま窓の外を覗くと誰もいないのに声だけが聞こえ俺は意識を失った。
『さて、君はどんな姿に変わるのかボクは楽しみだ』
☆
俺は目を覚まし体を起こすと手に持っていたカードが消えてなくなっていた。
「む、貧相な紙切れが無くなっているだと…?声が違っている…?」
それと同時に声と口調が変わっていることに俺は不審に思い急いで鏡を見て驚いた。
煌びやかな黄金の鎧を身に纏い、逆立った金髪と赤い瞳をした男に映っていた。
「こ、これは一体どういうことだ」
『目覚めましたか? うわぁ分かっていましたけど何とも言えませんねぇ』
疑問を口にしてると背後から金髪の赤い瞳をした少年が話しかけてきた。
さっきまでいなかったはずなのに一体どこから
『疑問だらけでしょうから答えますね。なぜボクがいるのかと言いますとそれは貴方が使ったクラスカードの説明をするためのナビゲーターですね。
次になぜ貴方がそんな姿をしてるかと言えば貴方がボクの……英雄王ギルガメッシュのクラスカードを使ったからです。
それに契約書に○つけたでしょう。使うとね』
これが俺が体験したありえない日々の序章である。