『さて、説明も終わりましたし。 さっそく行ってきてもらいますかね☆』
「貴様、何をいって!うお!?」
ナビゲーション子ギルくんがそう言った瞬間に床が抜けて落ちていく感覚がおき、意識も途絶えた。
そのさいに『頑張ってくださいね~♪』と言われたような気がした。
~~~
次に意識が覚醒したのは公園だった。
「どこなんでしょうか、ここは」
思わず口からこぼれたのは子ギルボイス。
大人の姿になっていたはずなのに、子ギルボイスだと!?
慌てそうになりながらもこの体は結構冷静のようで手を穴につっこんでなにかを取り出すとそこには鏡があった。
「さすが僕、いつみてもいい顔しているね(子ギルになっているだとー!?)」
驚きの声を言ったつもりが子ギル言語に変換されたようである。
思わず自画自賛しているあたり、やはり慢心王だ。
金色の髪に赤い瞳にこの幼い顔、間違いなく子ギルである。
「さて、住処をえないといけないんだけど。 どうしたもんかな」
頭をかきながら、困っているとブランコに乗ってさみしそうにしている少女に気づいた。
僕はその子とおなじ年くらいになっているということなのだろうか。
そう考えていると。
『そのとおり、大人状態で話すより子供状態のほうがよき関係を選べるもんだからね♪』
という声が聞こえてきた。
はっきりいって、いまの体と同じ声なのでやはりそうなのかと現実感にうちひしがれそうになる僕なのであった。
とりあえず、いまは落ち込んでいると思われる彼女に近寄るべきだろうか。
「ねえ、どうしたの? なんで泣いてるの?」
「ふえ!? え、えっと」
僕の問いかけに栗色の髪のツインテールの少女が返答に困っていた。
それもそうだろう見ず知らぬの少年にそうぺらぺらとしゃべるわけがないだろう。
「あ、ごめん。 そう簡単には話せないよね。 初対面だし」
苦笑を浮かべながら僕はそういうと彼女は首を横に振る。
そんなにふるとちぎれないかなって思うほど。
「それでも、だよ。 僕はギルガメッシュ、気軽にギルくんと呼んでよ」
「ギル、くん? なのはは、高町なのはなの」
笑顔を見せながら安心させるように話しかける僕になのはと名乗る少女は自己紹介をしてくれた。
やはり原作はじまるまえのところか!!
「高町さんね」
「なのはでいいの!」
いきなり名前呼びはよくないかと思い、そういうといきなりの名前呼びを頼むなのはちゃん。
それでいいのかなぁと思いつつ、まあいいか。
「じゃあ、なのはちゃん。 どうしたの、こんな場所で」
「なのはは、迷惑になるから公園にいたの」
僕は改めて尋ねると悲しそうな顔で答えてくれた。
まあ、そうだよね。
他の小説でもそいうシーンあったし。
「なんだそんなことか。 どうして迷惑なると思うのかな? 子供は親を心配させるもんでしょ」
「ふえ? そう、なの?」
もっと深刻なことかと思ったらその程度のことだったとは呆れてしまった僕。
そのままなのはちゃんを見つめて僕は言うべきことをいった。
「そうだよ。 それにね、こんなところにいたら悪い人にさらわれちゃうよ?」
「ちい、気づいてやがった!」
「かまわね、こいつも連れていこう!」
「な、なんなの!?」
僕は笑顔で言ってから視線をある場所に向けると、出てこなくていいのに出てくる誘拐犯の二人。
なのはちゃんは怯えた様子で僕の腕にしがみつく。
「連れていく? 君たちが僕を? できるんならやってみたら?」
「ぎ、ギルくん! 煽るのはダメなの!」
僕は挑発するように言ってしまうとなのはちゃんは僕の服の袖を引っ張る。
ごめん、なのはちゃん。 僕の言葉ね、本人の口から出る口調とそうでない口調になるみたいなんだよね。
「て、てめえ! ガキのくせに!」
「かまわねえ、ギタギタにしてから連れていくぞ!」
あらら、挑発に簡単にのって頭に血がのぼってるみたいだね。
まあ、いいけどさ。
「なのはちゃん、僕から離れないでね」
「う、うんなの!」
僕が笑顔で言うとなのはちゃんは素直にうなずいた。
「すかした顔してんじゃねーぞー!」
「はい、甘い!」
襲い掛かる誘拐犯の腕をつかみ、蹴りをいれる。
それも男の急所ではあるが。
「て、てめえ! よくも!」
「おっと、危ない危ない」
「ふにゃあ///」
「げぶふあっ!?」
後ろからくる奴もやすやすとかわして、なのはちゃんを姫抱きして、一蹴りすれば、後ろに倒れる。
なんともあっけない幕引きである。
このままこいつらは伸びてるであろうから僕は手を空間に突っ込んで紐をだすとエッチな縛り方をして放置することにした。
まあ、英霊だしその力もひと以上だからなぁ。
こうなるのは当たり前か。
「す、すごいなの」
「さて、なのはちゃん。 大丈夫?」
驚くなのはちゃんをしりめに安否を確かめる僕。
うんうんとうなずいてくるので大丈夫なのだろう。
「なのは!」
「お、お兄ちゃん!?」
出口あたりで声が聞こえたので振り向くとなのはちゃんのお兄さんがいた。
急いできたのか息がとても荒く思える。
「大丈夫か!? けがは!?」
「な、なのはは大丈夫なの。 ギルくんが守ってくれたから」
なのはちゃんの肩に手を置いて尋ねるお兄さん。
そんな彼女の発言に僕がいたことに気づく。
「そうか、なのはを守ってくれてありがとう」
「いえ、たいしたことじゃないですよ」
頭をさげれお礼を言われて僕は笑顔でそう言った。
「それでも、なのはを守ってくれたことには感謝している」
「うーん、そんなに心配なら。 見ていないとダメじゃないですか? いっちゃわるいですけど・・・・だから、こんなことになるんですよ」
頭をさげたままのお兄さんを見て僕は思ったことを言った。
「まったくそのとおりだな。 後からになって後悔して悔やんでをまた、繰り返すところだった」
「お兄ちゃん・・・」
そういってなのはちゃんに優しい視線を向けるお兄さん。
「ね、なのはちゃん。 こんなにも心配してくれるひとがいることを自覚するべきだと思うよ」
「ギルくん・・・。 うん、うん! なのは、ひとりじゃないんだ!」
それを見てから言うとなのはちゃんは笑顔で笑っていた。
「さて、僕はそろそろ」
「あ、待って! ギルくん、すむところどこなの?」
立ち去ろうとする僕を呼び止めるなのはちゃん。
その言葉に僕が困っていると。
「もし、ないのならうちに居候すればいい。 なのはを助けてくれた恩もあるし」
「それがいいの!」
ちょっと、お兄さん!なにを言ってるんですかー!?
なのはちゃんも笑顔で言わないの!
「え、でも・・・」
「嫌なの?」
僕は断ろうするとしょんぼりするなのはちゃんに根負けして僕はうなずいた。
それをみてお兄さんとなのはちゃんはハイタッチをしていたのはいうまでもない。
は、ハメられた!?
こうして俺、いや僕でいいや。
僕のギルガメッシュとしての人生がはじまったのだった。
高町家に居候して、だけどね。