本編八話の後半になります。
此処の展開が思った以上に書きたい所はあったのですが蛇足でつまんなくなりそうなのでやめました。
それにしても、今年中には一期の完結目指さないといけないですね…
2018.8.8
誤字修正しました。
一部書き足しました。
響は学院に着いた時に
早朝という事で、被害者は出てはいないが行き慣れている商店街でノイズが発生した事を弦十郎に聞いていたが…その反応の中に聖遺物の反応…つまりクリスがそこにいてノイズと交戦していた事実だった。
その時、響はクリスに戻る所が無いのではないかという疑問に対して、「そうかもな…この件についてはこちらで捜査を引き継ぐ事になる…響君には指示があるまで待機してほしい」と弦十郎からは言われ電話を切り教室に着いた時に、先に出たはずの未来がいない事に気がついた。
この時、未来が休みなのかを付き合いの長い友人三人に聞かれたが、自分より早く出たはずなのに無断欠席をするような様子はなかったと言おうとした時に、昨日の口論のきっかけを生んだ事に責任を感じていた創世が謝罪していたが、その気まずさを無くそうとしたのか、それとも空気が読めなかったのか「こんな時アニメだったらどうすんだっけ」と弓美が悩みながら言っていたが、真面目に考えるように詩織が呆れながら注意していた。
響は不安を感じて少しでも未来と仲直り出来る様にフォローしてくれる友人に感謝し、このまま未来との仲を改善されずに終わるのは嫌だと思いながら、どう未来と向き合うかを考えていた。
屋上で登校していない未来を心配していた響が考え事をしていた時に、励ましに来たのであろう翼とベンチに座りため込んでいた不安を内明かしていた…
自分なりに覚悟を決めシンフォギアの戦士になったが、未来にノイズと戦っている事がばれた時に気持ちが落ち着かず何も手に着かないようになってしまっていた…
もっと強くなりたいと…変わりたいと思っていたが…未来と関係を小さな問題と言った事を察した翼は
「その小さなものが、立花が守りたいものだとしたら…今のままでもいいんじゃないかな…立花は立花のままで強くなれる…」
響に自信を持って言った事だった。
その後に、奏みたいに励ますのは苦手だと少し顔を曇らせていたが、響は逆に助かっていた…
翼に、この屋上で二人の親友に励まされた事を言い、また落ち込んでいた自分自身の事に呆れながら「ダメだな~」と言っていたが、翼はいつもの響に戻った事に安堵の笑みを浮かべていた。
響はまだ体が万全ではない翼にまだ傷むのかを聞いてきたが、翼は「大事をとっているだけ、気にするほどでもない」と言った事に響は安堵した。
その時…翼は絶唱による体の負荷は極大だった事、絶唱は自分も他者も全てを破壊しつく滅びの歌と言った後、その代償がこのくらいで済んだのだか良かったと言ったが、響は違った…
それがきっかけで響は二年前の辛いリハビリを乗り越えられたのは翼の歌に励まされたのと滅びの歌だけではなく聞いた人を元気にさせてくれる歌だと言った事後に早く完治するように励ましたが…
「これでは私が励まされているみたいだな」
翼は穏やかに響に言った…
その時だった
ノイズ反応を警告する警報が鳴った時に、弦十郎からの緊急連絡で朝に検知されたノイズが商店街で発見され今朝の反応と関係があると判断し出動を命じられたが翼はメディカルチェックが出来ていない事を理由に許可されなかったが、響の「みんなを守ってください、だったら私は前だけを向いていけます」と言った後、現場に急行した。
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警報が鳴っている時に、雪音さんが走っていなくなってしまった事を心配した未来ちゃんに、私が探してくる事を言った後、雪音さんを見つけた時、この商店街の人々を巻き込んでしまった事に、涙していた所を見ていたら…放っておくことなんて出来なかった…
ヒルデはシンフォギアを纏う事には反対はしなかったけど…
〔両手はまだ万全ではありません…無理をなさら無い様にお願いします〕
ヒルデには悪いけど、多少無理をしなければ雪音さんを守れないだろう…
私もなんで数日しか会っていない…しかも敵だった彼女を助けるのか…
「響ちゃんに影響されちゃったかな…それでもいいか…あんな風に泣いてる雪音さんを放ってはおけない!!」
雪音さんはノイズの攻撃をかわしながら聖詠しようとしているけど、体が万全ではなかったので咳込んだ所をノイズに襲われたけど…弦十郎さんのおかげで助かっていた…だけど、道路のアスファルトを踏み込みだけで剥がして盾にするなんて…しかも、雪音さんを抱えてビルの屋上まで跳躍出来るなんて…どんな鍛え方してるのよ?
私はその光景に呆れながらも、心の中で弦十郎さんだからと納得した。
私は人気のない場所でシンフォギアを纏った。
雪音さんは、悪態をつきながらも、ノイズの誘導を引き受けたみたいだ…私は雪音さんに加勢する事にした…
弦十郎さんに彼女の援護をする事を伝えた時に「すまない…彼女を頼む…」と悔しそうにつぶやいた…
後でヒルデから言われて知った事だけど…「俺は…あの子を救えないのか…君に対しても…償えないのか…」って弦十郎さんが言っていたと聞いた…その意味は後で分かった…
雪音さんもノイズを掃討していた時に、私が来た事で警戒したみたいだ…
「あなたを援護しに来ました…お互い体調が万全でないので慎重に対応しましょう…」
私が協力する事を言ったけど…「余計なお世話だ!!」と言われたが私を狙ってくる様子はない…
早く終わらせて彼女から詳しく情報を聞こう…多分話さないだろうけど…
両手を気にしながらも大剣でノイズを掃討していくが、時間が経つうちにわずかだけど、握力が落ちてきていた…
雪音さんは、私の両手の事を分かっていてくれたのか浮遊しているノイズを、出来るだけ掃討してくれているみたいで、近寄ってきたノイズを掃討して背中を守っていれば問題は無いくらいだった。
その時、ジークから通信で未来ちゃんがおばさんとノイズから逃げ廃ビルで隠れていた事…そして響ちゃんがシンフォギアを使えるようにする為未来ちゃんが囮になっている事を聞いた時…私は単純なミスをした…
その事を聞いた動揺から攻撃の手を緩めてしまった事で、ノイズの攻撃を直撃を受け、ビルに叩きつけられてしまう。
雪音さんが援護してくれたおかげで追撃は無かったけど…彼女が援護してくれた事が意外だった…
「さっさと起きやがれ!!助けに来ておいてアタシに助けられてんじゃねぇ!!」
雪音さんもお人好しよ……口は悪いけど。
「そうでしたね…早く終わらせましょう…貴方と話がしたくなりましたので…」
雪音さんは「アンタと話す事なんて何一つねえ!!」と迷惑そうに言ったけど…
私はそのお人好しの元親友だ…
響ちゃんは、今未来ちゃんの事で他が離せない…二人の事だからも、もうとっくに仲直りしているだろう…
私は二人を信じよう…今は響ちゃんが対話しようとした、弦十郎さんが助けようとした雪音さんを今一人にするのは危険と判断した。私はジークが念話で状況を報告してくれたけど…二人を信じよう…
〔マスター!!未来の事は…〕
「未来ちゃんの事は響ちゃんに任せるわ…二人の事…もしもの時は、お願いね…ジーク」
〔了解だ…いざとなったら俺が何とかする!!〕
私の真意を分かってくれたのかジークはその一言で念話を切った…
「ヒルデ!!一気に殲滅する!!身体強化魔法の限界時間は?」
〔逃走を考えるなら使用を控えて欲しいのですが…数分はもちます…ただを超えた場合…身体の疲労とバリアジャケットの展開の不可…そしてシンフォギアが強制解除される可能性がありますので注意してください…出来れば3分以内が好ましいと思います〕
念話でヒルデに身体強化魔法を使う事にしたけど…あれを3分でか…
私は雪音さんに「私は今から3分間、出来るだけ多くのノイズを掃討します…援護をお願いします!!」と言った後に魔法を発動させた…
この選択が運命の分かれ道になるなんて思ってもみなかった…
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クリスは、目の前の光景に唖然となりそうになった…
グラムが討ち損ねたノイズをアームドギアであるガトリングとミサイルで倒していくが…
「何なんだ…あの化け物は…」
今さっきまで動きが多少鈍かったグラムが今ではノイズの大群を、空と陸上構わず殲滅していく所は明らかに異常だったが…時限式かつ何かしらを代償にしている事は分かっていた…
しかし…クリスは理解できなかった。
明らかに自分の口封じの為に操られたノイズによる襲撃を自分で片付けようとしたのに、敵である自分を信じて目の前で戦うグラムの事…
背中をいつでも撃つことも出来た…さっきもノイズの攻撃を受けビルに叩きつけられた時も助ける必要も無かった…
今こうして共闘している事もしなくても良い事だ…デュランダルを起動出来たあの装者と同じで、ここで始末をつけておかなければ今後大きな障害になるだろう…
だが…フィーネは自分に対しもう見切りをつけている…ノイズの襲撃も自分が此処に居たせいだ…
自分のした事で迷惑が掛かってしまった事の罪悪感もあった…今日、友達になろうと言ってくれたあの恩人には仇で返していた事と、たった一度だけ話したあの月華と名乗った少女とも話はしたが…今回の事で巻き込んだのは間違いなかった…
そんな事を迷いがあったせいか…クリスも目の前で戦っているグラムの援護に集中していたせいで…背後から襲い掛かるノイズに気がついていなかった…
それに気がついた時には、ノイズの攻撃が直撃するのはもう分かっていた…
その時、目の前に大剣が突き刺さり盾となっていたが…それを意味するのは、グラムが自分のアームドギアを手放したと言う事実である事と、ノイズに囲まれている中で孤立した事を意味していた。
グラムはクリスがいる所まで行くまでにノイズの攻撃を受けてはいたが、ガトリングでの攻撃で致命的な攻撃は受けてはいなかったが限界が近くアーマーを半壊させ息切れしながらも、ノイズの警戒を怠っていた疑問を言う余裕はあった。
「援護に集中してくれた事には感謝します…ですが、あんなミスをするとは…何か疑問に思う事でもあったのですか?」
「大ありだ!!なんでアタシの事を庇った!!」
「その理由は後で話します…すみませんが…さっきの力はもう使えません…ですが、かなりの数を討伐出来ましたが…油断は禁物です。早く殲滅しましょう…」
それから互いに協力しあい殲滅する事が出来たが…敵同士なのにここまで信用する理由が分からなかったクリスがその事を聞こうとした時に…理由が分かったのだ…
全てのノイズを討伐した時にグラムが苦悶の声を出した後に、「なんで…?時間制限は守ったのに…そっか…さっきの無茶で…」と言った後にその場に倒れてしまった。
慌ててクリスが駆け寄った時に…今まで正体が分からなかったグラムの正体が…此処で分かってしまった…
その正体は…自身の恩人でもある。
月華と呼ばれていた少女だった…
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ジークは安堵していた。
マスターである月華にに頼まれ未来たちの事を頼まれたが、それは杞憂に終わり二人は仲直りも出来無事を報告できそうだったからだ。
二人はその後、
どうやら戦闘中に無茶をして、あの敵であるクリスに正体がばれてしまった事、その後連れ去られどうなるかと思っていたが…ヒルデに月華の居る場所を聞くとクリスがなぜそのような行動をしたのかが意外だったが、その場所を伝えるのにどうしたらいいか迷ったジークのとった対応は単純で…
〔未来にメール送っておくか。一応、あの装者にノイズに襲われている時に、助けられた事にして、その後ノイズによる攻撃の負傷で気絶という事でマスターには一芝居打ってもらおう。マスターには悪いがな…〕
未来の携帯に月華からのメールとして送信され無事に保護されていたが、ヒルデからも苦情は無くこのまま別行動でも平気だろうと思っていた。
〔これはチャンスかもしれない…
ジークの読みは当たり、未来が…
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了子は商店街の事後処理をしていた…
弦十郎からの報告ではグラムがクリスと共にノイズの掃討をしていた事を聞いていた…
犠牲者はいなかったみたいだが…
ノイズの思考制御がここまで精密に出来るものとは驚きだったが…この事も報告書に書かなくてはいけない。
事後処理は多くある…別の意味でもだ。
了子は調査員に支持を出していくが、路地の曲がり角で物音がしたので、逃げ遅れた住民かノイズかの確認で武装した同僚と共に向かった。
立ち入り禁止となっているはずだが、炭素化したノイズを調べている男性の姿があった…
了子はその男性を知っていた…
その男性は了子の事に気がつくと、何もなかったように話しかけた。
「久しぶりだね。桜井女史…こんな所で会うとは思わなかったが」
その男性は、親しみやすく話しかけてきたが了子も皮肉で返した。
「本当に久しぶりね…子安 愁博士…」
「ああ…何年ぶりになるだろうね…天羽々斬の起動の立ち合い…いやF.I.Sで会った時以来だね…」
本当に久しぶりとなる再会だが…了子はあまり会いたくない人物だった。
了子の記憶が正しければ様々な聖遺物の研究に着手しており、櫻井理論もたった数日で理解し成果を出しているが…素性がまるで分からず、各研究施設を転々としており謎が多いのだ…
此処に居る理由を聞いてみれば、此処の商店街で怪我人の治療をしていたらしいが…ノイズに興味を持っていたらしく炭素化のサンプルを取っていたらしいが、明らかに違法行為だった。
理由を聞けば…
「あの生物がどのような思考を持ち、なぜこのように人や自分自身をなぜ炭素化してしまうのか興味が湧いてね…」
この子安博士の性格がよく分かるセリフだった…
了子は気になる事があった。
「EUの研究機関に就職していたと聞いたけど…あなたほどの天災が、どうしてこの日本にいるのか気になるわ…」
「…自負するわけではないが…確かに天才と言われているが…皮肉と聞こえるのはわざとかな?」
愁に皮肉を微笑しながら返され少し機嫌が悪くなった了子だったが、その疑問はすぐに語られた。
「そのEUの研究機関の担当していた研究が白紙になってしまってね…その研究機関との退所手続きが済んだ後、少し日本に滞在しようと思ってね…この商店街で医者をして生計を立てていたのだが、ちょっとした金銭の問題でより良い就職先を探していたが少し前に決まってね…許可を取って調査をしていたのだが…その様子だとまだ聞いていないようですね…」
了子は「まさか!!その就職先って!!」と驚きの声を上げた後、
「近い内に私も
愁は了子に対して嫌味を含んだ笑顔で答えた。
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ああ…バレちゃったか…
どうやら…私とヒルデが思っていた以上に、身体強化魔法は体とリンカーコアに負担をかけていたみたいだった…
雪音さんの前でシンフォギアが解け正体がばれてしまう…
私がグラムだった事に、雪音さんは動揺しているみたいだが…ガトリングを私に向けているので、この事件の黒幕に言われていたようにここで私を始末するみたいだ…
私は覚悟は決めていたのでそのまま目を瞑った…
しかし…時間が経っても撃って来る様子はない…
全く動けない私にとどめを刺す事なんて簡単なはずだ…
「どうしたの…私を撃てば貴方は…恩人と慕う人の元に帰れるんでしょ?」
私が気力を絞って出した言葉に雪音さんは…舌打ちをした後にガトリングを解除した後、私を抱きかかえた…
連れて来られたのは初めてあった時のあの公園だった…
ベンチに私を寝かせシンフォギアを解除したけど…まさかとは思うけど、助けてくれたのだろうか?
雪音さんもなぜこんな行動をとったのか分かっていないようだったけど、私は理由は分かっていた…
確認の意味で私は雪音さんに聞いた。
「雪音さん…貴方は何で私を助けたの?」
「ただ借りを返しただけだ…もうこれですべてチャラだ……ただ…それだけだ…」
「雪音さんも…十分お人好しです。優しいですよ…私は…敵なのに…」
私が言った後…私は意識を失い、気がつけば病院にいて詳しく聞いた時に特異災害対策機動部に保護されていたみたいだ…
意識を失う前に、雪音さんが何と言ったのかは覚えていない…
その時私の言った言葉に、顔を赤くさせて否定している雪音さんが…すごく印象に残っていた…
次回 エピソード15「私も覚悟を決めないと…」