原作知らないけど私に係わらないで!!   作:白だるま

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…長い事更新しなかった事で罰があったのかスマホのパスワードを忘れ初期化した影響で、「ゆゆゆい」「シンフォギア」「ゴットイーター」のデータが死にました…

結構前から出来上がってはいましたが、内容がまとまらずやっと公開出来ました…

原作9話の前半の展開とオリ展開があります。

久々なんで文法が変になっていたら誤字脱字で報告お願いします。


エピソード15 「私も覚悟を決めないと…」

私はどうやら運よくあの後、特異災害対策機動部にノイズによる戦闘で気を失い善意の報告(ジークだけど)で保護され病院に搬送されたけど、此処で私は危機が迫っていた…

 

私がグラムだとばれる可能性があったけど、あっさり回避された。

私が気絶した後に、雪音さんがコンバータペンダントを持ち出した事でノイズ災害の被害者という事で保護された事はいいけど、問題は両手の大火傷を見られ質問された事だ。

 

運良く、ある人が持って来てくれた診断書が証拠となりその事は説明無しにとなった事は嬉しい事だけど、早い所退院したいといった時に、検査等で問題なければ出られると聞いて早めに検査をお願いした。

でも本当にビックリしたのは子安先生が就職先として学院と病院のスタッフとして会った事だった。

 

本音を言えば響ちゃん達がお見舞いに来る前に出たかった事と、雪音さんからコンバータペンダントを返してもらわないといけない事だ。

その願いが通じたのか検査の日に即日退院が出来た事は本当に運がよかったと思ったわね…

 

退院して学園寮に戻った時に特機部二(とっきぶつ)の基地内に潜入できたジークからはかなりの情報があった事は運が良かったと言えるけど…

 

未来ちゃんに知らない内にスパイさせているようで何か悪い気がするのは気のせいだろうか?

 

響ちゃんと未来ちゃんの仲直り出来た事をジークを通じて知ったけど、今は特機部二(とっきぶつ)の基地内の案内をしており、今はどうやら近い内に歌手活動に復帰する風鳴さんの話題で盛り上がってみたい…

それとその前の雑談で櫻井さんの恋愛話をしていたけど、コイバナか…私のとってはいい思い出はないから遠慮したいわね。

恋をしたら大きく変わるか…本当に変わると思うわ…

 

それが人生最悪の思い出になる事もあるけどね。

 

それとジークから気になった事として神様からのメールが届いていると言われ内容を確認するとジークとヒルデの強化の件と絶対閲覧してほしいと書かれていたらしいけど、なんでそんな事になっているのか状況が分からないので、理由だけでも聞こうと返事を送信した数秒後にメールが返ってきたが映像が送られてきたけど、今は無理なので後で見ておこう。

ジークは調査の為にもう特機部二(とっきぶつ)にクラッキングを済ませているみたいで必要な情報を検索しているが…

 

〔マスター…思った以上に収穫が多い。どうやら真犯人は割り出せているようだが、目的が不明で泳がせているみたいだ。今、その黒幕の端末を探っている。詳しくはヒルデに聞いてくれ〕

 

退院した後で即日に雪音さんの所に行くのは気が引けるけど、手早く終わらせようかな。

雪音さんの居場所はヒルデにマークングされた私のペンダントの反応で分かっているけど、行く途中で黒幕の名前を聞いた時に、あの時の違和感の意味が分かったからだ。それと警戒する事がもう一つあった。

 

子安先生がもう一つの就職先として特機部二(とっきぶつ)に所属した事…何者なの?

ジークの情報では聖遺物関連の解析と医術の腕が見込まれて入ったようだけど、今思えば、私の両手の怪我は此処まで回復する物ではない…

恩人を疑ってはいけないと思うけど、アテナさん達にそれとなく話してみよう。

 

一応保護された時はノイズに襲われ逃亡中に気を失った事になっている。

職員さんに軽い質問と書類の記入だけで済んだ事と、入院してその次の日に即日退院出来たのは運がいいのかな?

 

それより今は、雪音さんの所に行かなければいけない…

 

一応何か食べ物でも持って行った方がいいかな?商店街の被害の事で人気のない場所で隠れてるみたいなので食事はちゃんとした物を食べてないだろうと思っていたけど、私の差入は口にするかは分からないし…どうしようか迷っていた時に、ヒルデからは、何も買わなくてもいいのではないかと助言され理由を聞くと納得した。

 

少し時間が掛かったが目的地には着いた。

どうやら雪音さんは廃マンションの部屋に隠れているみたいだけど、あらかじめペンダントには無くしても私の探索魔法でわかるようにしてあって居場所はすぐにわかっていたのだけど…

分かり切っていたけど少し問題があった。

 

それは只今、雪音さんにすごく警戒されている事だ…

長年使われていない畳には食べ散らかされたコンビニ弁当が散らばっていた事で長くここにいた事が分かっていたけど、やっぱり何か食べ物を持ってきた方がよかったかな?

 

隙あらば殴りかかろうとしているけど、私はそんな事をしに来たんじゃないし用事を済ませようかな。

取りあえず敵意が無い事を言った後に、ペンダントを返してほしいと言った時に、警戒はしていたけど返そうとしてくれているのは信用してくれているのだろうと思う。

 

どうして此処が分かったのかを聞いてきたので、単純にペンダントに発信機したいなものが付いていて、それを頼りにして来たと言った。

 

本当だったら此処で帰る所だけど、今回の事に対してのお礼だけはしたけど、雪音さんは「アンタの為にしたんじゃねえ!!」と否定的に言ったけど、雪音さんに私はある疑問を言った。

 

「雪音さん…だったら何故私のペンダントを持って行ったの?それを持ち帰ればフィーネと呼ばれる人の所に帰れるんじゃないの?それをしないのは何故なの?」

 

雪音さんは答えなかったけど、無言でペンダントを投げ渡した。

外はまだ雨が降っているのかその音だけが響いていて、時間だけが過ぎて行った。

 

「私も人の事は言えないけど、信用出来る人を作った方がいいわよ…」

 

その一言で雪音さんも腹が立ったのか「そんな奴いらねえ!!」とかの否定的な言葉が出てくるけど、そんな中で一番信用出来て、頼れる大人が思いつくあたり一人いるわね…

 

「私は此処で帰るわ…でも、時間があったら少し話しましょう。

雪音さんがどんな目に遭ったかは知らないけど、愚痴ぐらい言い合えるぐらいには話したいと思うから」

 

私はヒルデに頼みバリアジャケットを展開してステルス迷彩の幻影魔法を使って帰ろうとした。

 

その時、雪音さんが私以外の何者かがこの部屋に向ってきている事が分かっていたけど、その人が誰かは分かっていたけど、少し困った事になった。

本当は分かっていたのだけど、弦十郎さんが思った以上に早く来てしまい雪音さんの居た部屋から出られずにいた。

どうやら私が来ていた事を予想していたようで気配をギリギリまで消してこの部屋に近づいていたみたい…本当にスペックが違うわ。(そして私の気配も分かっているみたいで目が合った…本当に人間なの?)

 

弦十郎さんが雪音さんの為に差入を持って来ていたみたいだけど、警戒していて食べないのを見かねて毒見をしてから渡しながら、雪音さんの家族の事となぜ保護する事をしようとするのか理由だった。

この話を聞く内に雪音さんの歌に対する嫌悪した理由もわかった事、弦十郎さんも適合者の保護として捜索したしたけど、この件に関わった捜査員は弦十郎さん以外は死者と行方不明者が出た事だ。

弦十郎さんはその保護命令をたった一人となった今でも雪音さんの保護をしようとしている。

 

雪音さんも虐待され信じられる大人がいなかったから信用できないようだけど、慈善活動中に両親を亡くして現地兵にそんなことされたら今の性格になってもしょうがないかも…

私も前世では信用出来る人たちがいなかったら本当に生きた人形として扱われていたでしょうね。

そんな事を想うと雪音さんはまだ恵まれている…こうしてまだ保護してくれようとしている人がいるのだから…

 

雪音さんがベランダから逃げる様に立ち去った後、私も部屋から出ようとした時、弦十郎さんに呼び止められた。

 

「グラム…君にも悪い話ではないと思う。この件が終わり次第、特機部二(とっきぶつ)に保護という形で来ないか?俺は君の両親を…」

 

やっぱり気にしてるんだな…私のこの世界での本当の両親の死亡した原因の事を…

保護の事については前向きに検討したいけど、産みの両親の方の事件については私は知っていた…

 

「私は…気にしていません。両親は私を利用される事を嫌ったのだと思います…」

 

弦十郎さんは黙っていた…だって私のこの世界での産みの両親を殺したのは…

 

「両親が風鳴機関に所属していた事…仲違いをした理由は、『ノイズ災害無くすのはあくまで日本のみを想定した事』…両親は全世界のノイズ災害を無くそうと考えていた為に同じ思想を持つ海外機関に亡命しようとした時に、聖遺物解析の技術の漏えい防止の為に事故に見せかけ殺害した…その命令を下したのは、風鳴 訃堂…つまり風鳴家に対して私は恨んでいた…と思っていたんですか?」

 

弦十郎さんは真実を知って私に何を言っていいか分からなかったんだろう…でも私は恨みなんてない。

私は腕とペンダントを見せる様にして自分の気持ちを伝えた。

 

「両親との絆はここにすべてあります…名前とこれしか残せない事を許してほしいと…

そんなのとっくに許しています…謝らないといけないのは私なんですから…」

 

私の存在が両親を死に追いやった…此処まで育ててくれた両親も不幸にしてしまった。

私は…此処に居てはいけない。

 

本当はこの日本から海外に逃亡する事も考えたけど、思った以上に切り捨てる事の出来ない思いもあった。

 

二人の親友との仲直りをしていない事…

まだ会って間もないけど雪音さんに助けてもらった恩を返す事…

そして、今もなお保護し守ろうとしてくる弦十郎の思い…

 

それを裏切るように、逃げたくなかっただけの意地かもしれないけど…

 

「弦十郎さん…私よりも雪音さんを優先してください。

私は一人ではありません…本当に助けを必要としてるのは彼女の方です。

私は、後でも構いません」

 

私の思いが伝わった様で、弦十郎さんも分かってくれたみたいなので私はそこから立ちさった。

 

私はもう逃げない…響ちゃんとも未来ちゃんにすべてを話そう…

私の今の気持ちを全てを…

 

私も覚悟を決めないと…

 

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ジークは侵入した特機部二(とっきぶつ)の基地を調べていたが、少し気になった事もあった。

 

それは、響達が了子との過去の恋話をしていた時に了子が話すのを途中でやめ立ち去ろうとした時に「おや?桜井女史…此処で会うとは奇遇だね」と話しかけてくる知った顔があった。

 

月華の知り合いでもあり両手の治療もした愁だった。

 

了子は愁に対して事務的な挨拶をした後、顔も見たくないように早急に立ち去った事で「やれやれ…私は彼女にかなり嫌われているみたいだ」と苦笑しながら響達に話していたが、始めて観る職員だった為にどう声を掛けようか迷っていた時に、緒川は聖遺物関連と医療のスペシャリストとして雇った事を響達に説明し、愁も緒川に紹介してくれた事を感謝し改めて自己紹介をした後に雑談となった。

 

主な内容として今さっきの了子の反応についての事で、過去に聖遺物関連での論弁で仲違いしている事、後は彼女が提示した櫻井理論をたった数日で理解し政府に資料で明かされていない部分を報告した事が決定打となり了子から敵視される事を話した。

 

彼自身もあそこまで露骨に嫌われるとは思っていなかったが、何故こんな事をしたのかが疑問だった為の行動であった為悪意はない事を話していた。

響も未来も専門外の話だった為少し複雑そうな表情をしていたが、愁は話題を響の事に切り替えていた。

 

「それにしても君は無理をしていないか心配になる…君は自分の体の事は桜井女史から聞いているのかね?」

 

その事に関しては響は問題は無いと言った後に「元気いっぱいですよ!!」と明るく言った為、愁はそれ以上追及はしなかった。その時翼の表情がこわばった事を抜かせばだが…

少し雑談が進むと近い内に響と未来と翼でデートする話もした時に、未来はその前に月華のお見舞いに行こうと話したが、愁がもう既に退院した事を話した後に月華とは中学時代に教師をしていた頃に知り合った事を話した。

 

愁もプライベートな事は多くは話さなかったが、月華が学院でも一人でずっといた事に分かってしまったが、響と未来が心配した所を見た愁は安心したように笑って「月華さんは、いい友人に恵まれたようだ…」と言った。

 

ジークは敵意は無いと判断し今は黒幕であろう端末にハッキングする事に集中した。

____________________________________________

 

そういえば神様の映像メールって何だったんだろう?

その内容を確認するためにヒルデに頼みテレビの方に接続して観た時に、違和感を感じた。

 

「はーい月華っちゃん。元気にしてるかな?神様です」

 

笑顔で両手を振っている神様らしい男性がいるけど、一言いいかな?

 

…………誰??

 

その画面に映っている男性は一言で言えば私を担当した神様ではなかった…

どことなく女好きでいい加減な性格だと分かる見た目で、私は映像を止める様にヒルデに言おうとした時に、その男性は映像を最後まで見て欲しい見ないと後悔すると言われ渋々見る事になったが…

 

本当に観て正解だったと思う内容だったからだ…

その内容は次の通りだった。

 

「まずはふざけた挨拶を言った事は謝罪しとくね。ごめんね…こんな性格なんでね。

さて、本来であれば月華ちゃんの担当が連絡するんだけど、今彼は連絡出来ない状態になっていているんだよね。

 

実は今、転生課では違反者もしくは違反神による世界の崩壊が問題になっていて対応が忙しいんだ…

 

彼も同僚の押し付けられたクレームの対応で手が離せないらしいけど、もっと適当でもいいと思うけどね。

 

さてさて…今回の件についての謝罪を伝えるね。

 

月華ちゃんの担当は転生が決まった後に、死亡した時の状況の書類が後で上司に聞いた時と異なる事に気がついて、転生ランクの決定に疑問を感じて上層部に確認したら、月華ちゃんは確か…Dランクだったと思うけど本来はCランクだった事…つまり意図的に何者かがランクを変えてこの世界で月華ちゃんを違反者にして利用される予定だったんだと思うけど、そうはならなかった事は彼に感謝した方がいいかな。

 

それと実は月華ちゃんの本来のペナルティは〈その転生先のメインキャラやサブキャラと恋仲及び親密になれない〉を彼は〈原作知識を全て失う〉にすり替えた。実はこれが原因で彼は上層部から身勝手な行動として、違反神として厳罰処分となる予定だったらしいよ…下手すりゃ存在消滅処分となっていただろうね…お~怖い怖い。

でも、そのかいあって月華ちゃん…君はこの世界の敵にならずにメインキャラと仲良くなれたんだし良かったと思うよ…本当にね。

 

俺の予想だと、月華ちゃんの転生ランクをいじった違反神は、彼がペナルティを変えるだなんて予想してなかったんだろう。月華ちゃんの担当はクソ真面目と言ってもいいほど規律は絶対に守る奴だから…あとこの計画を分かりやすく言うなら『月華ちゃんを絶望させてラスボスにしちゃおう作戦』と言ったところだね。

 

ペナルティのせいでメインキャラやサブキャラとは仲違いしか出来ないからどんな善行をしたとしても、君に対してこの世界での主人公である響ちゃんを含めた人達とは、敵意しか感じさせないような言葉と行動しかされないだろうね。

特機部二(とっきぶつ)と敵対する事になれば、物語の中でも名のないモブキャラと仲良くなっても、メインキャラの介入で仲違いして、結局は無実でも長く付き合える事は無くなるだろうね。

誰も自分の事を理解してくれない…誰も信じてくれない…世界どこにも味方はいない。

 

その孤独と絶望心を利用して違反神が接触し違反特典を与える。その結果…世界がどうなるかは……分かるでしょ?

 

でも、月華ちゃん…彼は君の人生を書かれた書類を見て、あのペナルティでは重過ぎると判断して今のペナルティにすり替える事が出来る優しさを持った奴だという事を知って欲しい。

査問会議の時も「あのような報われない思いを残した少女にさらなる地獄を与えるような神になった覚えはない!!」と上層部に啖呵を切った事で、上層部の訴えに不信に思った調査部が動いて彼は潔白を証明したんだ。

 

この後の話が面白くてね…ランクの改ざんとその理由を聞いた彼が『ふざけてんのか!あの××野郎!!』と怒りをあらわにしていたのは今でも覚えてるよ。それと、月華ちゃんを嵌めようとした違反神や上層部の神は捕まっているから安心してね。

だけど、他の世界でもあった事だけど、他の違反神による違反転生者の特典で『異世界を渡る事が出来る』奴もいるから注意してほしいんだ…そのせいで望まない原作崩壊でいくつもの世界が終わった事があるから…

 

最後に、月華ちゃんの使っている特典の強化と特典申請をしてほしいけど、違反神が連絡先をいじりやがって彼はずいぶん長く探していて今でも連絡できずに探しているから、俺が代わりに月華ちゃんを連絡取れなかった事と一緒にお詫びとしてデバイス強化のお知らせの事を伝えただけだから…これが月華ちゃんの担当の神のアドレスだから、時間があったら連絡お願いね。

 

それと意味無いと思うけど〈原作知識を全て失う〉のペナルティはもうとっくに無効にされるから安心して。

 

警戒したほうがいいかなと思った事は、彼以外の神が対応として出てきたら俺に一度報告してね。

もしかしたら、違反神の罠かもしれないからね。

 

じゃ、もし彼に繋がったら俺の事言えば納得してくれるから、その時に『あの時の借りは返したから、また仕事肩代わりよろしく!!』って言っといてね!!

 

んじゃ、またね~」

 

私は予想の超えた事実に思考が止まっていた…

 

ヒルデの必死に私を呼ぶ声で思考が戻ったけど、私は神に利用されそうだったのか…

私はすぐにヒルデに頼み担当の神と連絡しようとしたが、対応してきたのは幼い少女だった為に、彼を出すように言ったけど私の事情を知っていたのか特典の申請を言ってきたので、彼の立ち合いで申請すると言ったのだけど…

 

「ごめんなさい!!あの人は業務の関係で忙しくて代理として私が聴きます」

 

と言っていたが、頼りなさそうで信用できないので、私は担当の神様が時間が空いたら連絡するとに言った時に、「ものすごく対応が遅くなりますけどいいんですか?私の権限で出来る限る事は対応します」と涙目ながら対応したけど、また後でいいと言っているのに関わらず、長くしつこく対応の事を言われ「信用できない…」と一言言って通信をを切ったけど、その後もウザいぐらいに通信があって、もう対応がめんどくさかったので着信拒否するようにヒルデに伝えておいた。

 

あのいい加減な神を信じていいかもわからないが、一応その神にも連絡したら、本当に頼ってくれるとは思っていなかったみたいで動揺していたのが分かったけど理由を言ったら

 

「わかった!対応しとくよ…でも本当に連絡くれるなんて思わなかったよ…聴いてみたらホント忙しいみたいだね…代わりに出た子に悪い事しちゃったな…あの子は違反転生者に担当してた子が被害に遭って闇落ちしちゃって違反者寸前までなった事にショックと罪悪感で泣いてた子だったから、つまり信用できる側の子だったんだけど…って今更もう遅いか。あはは…罪悪感が半端ないから俺から謝っておくよ」

 

その後、すぐに通信をしたけど、ものすっごくぎこちない対応となったけど…その代わりに担当してくれた女神が、デバイス強化の許可は即日にOKがでた。

特典の申請は担当の神様の権限で無ければいけないらしく現在の業務が終了次第すぐに対応してくれるみたいだ。

一応、冷たくあしらった事を謝罪はしておいたけど「気にしないでください…信用できないのは分かりますので、あの人(いい加減そうな神)が土下座して謝ってくれましたけど、謝るのは私たちの方ですから」と落ち込んだ声で返事を返された時に少し罪悪感を感じた…

 

でも、デバイス強化はデータインストールなどに数日間掛かる事が分かったので、今の自分の出来る事を考えれば今回は見送りとなるだろう。

 

神のシナリオによって私は利用されてこの世界にとっての脅威となるなんて…予想外の事で情報処理出来なくて頭痛くなったわ…

 

でも矛盾する事もある。もし、その違反神のシナリオで進んでいた場合に、バルムンクはどのように手に入れていたのかが気になるのよね。

疑問に今更思ったのだけど、コンバーターペンダントも作ったのは、誰かは分かっていない…つまり両親の他に味方もしくは、その違反神に従う転生者がいたという事だ。

両親の失踪を手助けし生まれた私を児童養護施設に預け、そしてコンバーターペンダントと写真を私に送った協力者…そこまで出来る櫻井さんと同じ聖遺物のスペシャリストである事が想定しているけど…少しヒルデかジークに調べてもらおうかな。

 

そう思ったが、アテナさんの事を思い出した…

ついこの間に先生に会って話した時に、手を此処まで治したのはアテナさんで、先生よりも医術、特に外科手術においては最高の腕を持っていいるらしい…

 

そう言えば、中学時代の時にはアテナさんは会った事はないけど、先生と初めて会った時は何をしていたんだろう…

 

ヒルデにお願いして調べてもらった結果は…ボランティア団体で医師をしていていた事が分かった。

少しあの神様に毒されて先生たちを警戒してしまった事に少し罪悪感を感じたがこのぐらいの警戒心はあった方がいいのかもしれない。

 

アテナさんに先生の事詳しく聞いてみよう…

 

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「さて…月華ちゃん平気かな…俺的には特典申請で『他の転生世界でやり直す』でまた一度からやり直した方が利口だと思うんだけど、本当に良い友達や理解者を持ったみたいで、罵倒されて憎まれる事覚悟でメールしたけど、思っていたより最悪な事になっていなくて良かった。

 

でも、その意志の強さは苦難の道だけど、この先のどんな困難でも打ち勝てる気がするよ。

違反者がいないかよく確認しないと…あんな終わり方はあってはならないからね。

 

でも…何者なんだ?この愁という人物は?

 

俺が調べた限り転生者でそんな名前は無かった…月華ちゃんを含めた転生者によって作られたキャラって事か?

 

要注意していこうか…

 

俺も違反神にハメられてからな~畜生!!いくら俺がいい加減な仕事していても書類のチェックは真面目にしとるわ!!あのクソ野郎知らん顔して『お前みたいな奴が信用なんてあるか』なんて言いやがって!まあ…犯人ソイツだったし、その後、仕組んだバカタレ死神と同時にキレた爺さんに半殺しされたのはホントいい気味だぜ!!

…それまで懲罰転生でゴブリンにされたのは恐怖しか感じなかったがな…いつ何所で冒険者に殺されるか分からなかったから、逃げまくったのはいい思い出だぜ…

神官ちゃんと武闘家ちゃんと魔法使いちゃんと剣士君元気にしてるかな…

 

見てて危なっかしいから色々と助けたけど、生き残れたのは彼女達のおかげだしな…

…俺見て速攻殺そうとした戦士を説得してくれて、俺が作った爆薬見せて作り方も教えたら『…ゴブリンじゃない』って言ってくれてなんか仲良くなったけど元気にしてるかな?

 

…許可が下りたら一緒に冒険してみたいな。ゴブリンとしてじゃなくて只一人の友達として…

黙っていなくなったのは謝れば許してくれるかな?」

 

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響達と別れた愁は弦十郎に挨拶する為に残っていたが、時間が掛かりそうなのでまた後で顔を出す事を告げようしたが緒川に少し聞きたい事があると言われ談話室で話す事となった。

 

その内容は愁が所属していたEUの研究所についてのことだった。

 

その研究所は表向きは新型の原子発電の研究という事になっていたが、真実は違い聖遺物による力で世界のエネルギー不足を解消するために作られた施設でありその聖遺物は…

 

「子安博士…やはりデュランダルは…欠けていた剣先部分はEUの上層部によって厳重に保管されていたのは本当だったのですね」

 

「ええ…そうですね。響君が発動させる前に、適合者がいたみたいですね…その少女はEU政府に隠されていて現在行方がわかりませんが、残った覚醒していたデュランダルを純粋にあの破壊の力を平和的に有効活用したい熱意に負けました…私も本当は私用があってそちらの方を優先するので乗る気ではなかったのですが、協力させてもらいました」

 

「ですが…貴方にはあの研究所の事故の唯一の生存者でもあります。何か知っている事があれば話してくれませんか?」

 

その研究所は表向きは原発事故として処理されているが、事実は違い全所員が行方不明となっている事とデュランダルが強奪された事だ。

愁は私用で休暇しており各特殊機関から尋問をされたがアリバイも成立しており釈放され日本に戻った事を聞いた内閣情報官の風鳴 八紘からの依頼で特機部二(とっきぶつ)に配属となった事だ

愁は緒川に少し言葉を選んでいたのか少し黙った後に

 

「…実はあの研究所で信頼していた者にすぐに退所するように警告されましたので、丁度その頃に、運良く私用で休まなければならない事がありましてね。数日後に、戻れば…あの状況ですよ。彼には感謝しないといけませんね」

 

愁の表情は穏やかだが僅かに怒りを感じた声に緒川は謝罪をしたのちに聞いた。

 

「子安博士。あの事件は貴方が仕組んだのではないかと各国から警戒されている事も知っています。無論我々特機部二(とっきぶつ)からも…

貴方が犯人ではないとしたら、誰が仕組んだのかはわかっているのですか?」

 

「予測なら出来るが余りいい話ではないが…いいかね?」

 

愁は可能性がある人物を言ったがそれは良い話ではなかった…

 

「私の推測だが。桜井女史…彼女はある目的の為に櫻井理論を提唱したが、それを邪魔する何者かがいるようですね。あの研究所の所員はその者達によって、拉致か処分されたと思います。

 

後は、シンフォギアは本来その勢力に対抗する為の力として利用しようとした可能性が高いですね…ノイズそのものは彼女にとっての障害ではないと思いました。どうやら聖遺物にノイズを制御できるものが存在するのかもしれませんが、あくまでも私独自の推測ですが…

 

その他に本当は聞きたい事があるのではないのですか?」

 

状況を既に把握していた愁に緒川はもう聞こうとしていた内容も知っているのではないかと思い、もう一つの本題に入った…

 

「単刀直入に聞きます…子安博士。

 

水鏡 月華…この少女の名に聞き覚えはありますよね?」

 

「ええ…少し教師として日本にいた時と、帰国し此処に赴任する前に少し訳があって治療をしただけですが?

それがどうかしたのですか?」

 

「彼女が先日の商店街のノイズ襲撃の際に保護され治療を受けた時に両手に大火傷を確認しました。

本人は熱湯による火傷と言いましたが、その治療をしたのは、子安博士だったと彼女から聞き診察書もあり真実という事も分かっています」

 

「なるほど…つまりあなたはこう言いたいんですね…

 

月華さんの本当の怪我の理由が聴きたいと?」

 

 




次回 エピソード16「あの時はありがとうございます…」

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