今回は、何時もよりも少し長めです
避難した後も
「「色」のノアだな。
あれはあらゆる物に変身できるぞ」
「あらゆる物に変身できるって厄介過ぎやしませんかね~」
「(見た感じだと今変身しているのは液体か~。だいぶ厄介だな~)」
そんな事を言っていると、ミランダの発動が止まったらしく卵が沈みだしたのである。
「伯爵に返す気はぁないぜ?」
『
「卵を壊せラウ・シーミン!」
「
『原罪の矢!!』
元帥達は卵を壊す為に攻撃を加えているが、時間稼ぎとして卵を引っ張っているマリの弦が何本か千切れ始めてきている。それを見た元帥達はミランダの体を気遣って攻撃していたら負けだと言い始めノア諸ともデカイのを撃ち込むことになったがマリは反対しているんだが、聞き入れてもらえていない。
「元帥!」
『破甲砲"ラウ・ガンズ"!!』
「断罪者滅罪レベル3倍いっとくぜ」
「いいのかエクソシスト」
「数少ない仲間を手に掛けてでも止めるのか?」
「この女の能力は貴様らには貴重なものだろう」
それを見たノアは卵を破壊されまいとミランダを卵の盾にしようとし始めた。
「卵もろとも道連れだ!!」
それを見たマリアン元帥が、
「ナメんなよ」
と呟いた。
「元帥ー!」
元帥達が卵に向かって攻撃をした時にアレンが飛び込んでいった。
「(なんかアレンの奴が飛び込んでいったけど大丈夫なのか?)」
「ひでぇ師匠だなオイ」
「飛び込んでくるとわかってて本気で撃ったろう」
「ふ……。
よけては撃ったさ」
「構わん。
あれも一応は「臨界者」だ」
元帥達の会話を聞く限りではどうやらマリアン元帥はわかってて攻撃を本気で撃ったようだ。
「………タチが悪い」
「信用してやってんだよ。
馬鹿弟子」
「閉じたか」
元帥たちが呑気に話し合いをしていると、アレンがノアに捕まっていたミランダを助けて方舟から出てきた。
それと同時に方舟のゲートが閉じた。
「しっかりしろ。
ミランダ」
「大丈夫だ。
意識を失っとるだけだ」
「僕はリーバーさんの所へ……」
「(どうやらアレンとミランダは無事だったみたいだな~)」
「さてと、どうしますかね~」
そんな事を言っているとアレンが人型の何かと戦いながら此方に来た。
「えっ、ナニあれ?」
「!??
なに!?」
「しまった……!
これは」
「アクマのノイズ………!!」
「まだ生きてるアクマがいたのか!?」
「そうだ。
わすれてました」
「ここはくろのきょうだんほんぶでしたね」
「ブックマン!!
あっちにケガ人がいます」
「助けて……っ!」
「(!! あそこに倒れてるのってリーバー班長達じゃないかよ!?)」
「さつりくへいき」
「ぼくのそんざいりゆうをじっこうさせてもらいます」
アクマがそんな事を呟いている所にアレンがアクマの肩に乗り
『
攻撃を加えるが
「?!! (いない?!)」
「まずはおまえからです」
どうやったのかはわからないが、攻撃を受ける瞬間に上に逃げていたらしいアクマがアレンにデコピンをした。
ミシッ ズン バキバキバキ バキッ ドン
そんな音と共に壁にまで吹き飛ばされていったアレンは壁に衝突した。
「あれってただのデコピンのはずなのになんであんなに威力があんだよ?!」
「(元帥達がいるから大丈夫だろうけど、念のためアレンの奴を助けてやらないとな)」
そう思いながらアレンのもとに向かって走りだすレイ。
「みなごろしです」
「ーーーーーー」
アクマはそんなことを呟いた後に、いきなり喚きだした。
「!! ぐぁああああ」
「頭が………っ!」
「ぐっ(なんて声で喚きやがんだよ。
頭が………イテェ)」
アクマの喚き声によってマトモに立つことさえも出来ないような状態にしたアクマは床を殴り付けた。
「なっ!」
アクマのたった一撃で床が破壊され、そこにいた元帥達もろともに床が破壊された衝撃にのみ込まれていった。
床を破壊された下の階は火の海になっていた。
アレンを助けるために上の方に移動していたレイは難を逃れることが出来たのであった。
「このおくに、もっとにんげんがいますね……?」
床を破壊したアクマはそう言って、研究室の外に出ていった。
「クソが! あの野郎の喚き声のせいで歩くのがやっとかよ」
「なんでリンクがいるのかは知らないが今はアレンの奴をアイツに任せるしかないか。
それよりも俺は早くあの野郎を追わないとな」
「(とは言え、あの元帥達が殺られたかも知れないといった状態で何処まで行けるかはわからないが、やれるだけはやってやるよ)」
そんな事を考えながら
ゼェーハァー ゼェーハァー
「やっと追い付いたぞ。
こ・の・野・郎・が!!」
そう叫びながらヘブラスカに攻撃をする瞬間のアクマに向かって斬りつけた。
「まだひとがいたんですか」
が、攻撃を受け止められてしまった。
「(ヤバいな。万全の状態でも今の実力じゃコイツと一体一で殺りあっても絶対に勝てねぇのによ。今の状態じゃ、攻撃を受け止められた時点でつんじまったようなもんじゃね~かよ)」
そんな事を考えながらも刀に力を込めてどうにか押し込もうとしている。
「むだです」
そう言いレイを投げ飛ばすアクマ。
「カハッ」
投げ飛ばした後に何処からともなく降ってきたアレンの攻撃をかわした。
「あれ? きみ」
「そんなにうごけるなんておかしいよ」
「うごけないくらいにいためつけたのに」
アクマはそんな疑問をアレンに向かってそう言いはなったが、アレンは答えることなく剣を構えてアクマに攻撃し始めた。
「(確かになんでケガでまともに動けない筈なのにアレンの奴はなんであんなにも動けるんだ?)」
「(いや、待てよ。確かアレンの
「!! まさかアレンの奴動かない体をイノセンスで無理矢理動かしてるってのか!?」
何故あんなにもケガを負っているアレンが動けるのかの答えに辿り着いたレイは慌ててアレンのもとに走り出した。
アレンのもとに辿り着いた丁度その時にアクマはアレンに攻撃をする瞬間だった。
「くははははっ」
「もっともっと♪ えくそしすと」
「ああ、あああ、あぁあ」
「ぐ………」
満身創痍の体をイノセンスで無理矢理動かして攻撃を受け止めているが実際にはアレンの体はとっくに限界に来ていたのである。
「加勢するぜ、アレン!」
そう言いながら攻撃を受け止めているアレンのイノセンスの剣の持ち手を掴んだレイ達。
「ふんばりやがれ……っ」
「今はお前しかいねーんさ……っ」
「!(ラビと神田もいたのか)」
「ぐ………っ」
「お、お。
お、おお」
「おぉおおお」
「ぐ………っ」
「う………」
「ク……ソが……」
ラビ、神田、レイは攻撃の衝撃で吹き飛ばされてしまい、目に写ったのはアクマに止めを刺される一歩手前の状態になっているアレンだった。
「よくも、ホームをメチャクチャにしたわね」
アレンが止めを刺されそうになっている所にリナリーがやって来た。
「あらてか」
「(撃ちこんでくる)」
アクマがアレン、リナリーに攻撃をする瞬間、リナリーがアレンに抱きついた。
「アレン……ッ。
リナリー……!」
「まともに喰らった………!」
「まともに喰らってる様に見えたが大丈夫なのか?」
「いや、あたってない」
「そこだ」
アクマはそう言って飛び上がった。
「!?」
「え……」
慌てて上を見てみると、何時の間に跳んだのか遥か上にアレンとリナリーがいた。
「あんな上まで……!?」
「何時の間にあんなところまで跳んだんだ?」
「見えた……?」
「………。
見えなかった……」
「……同じく」
どうにかアレンとリナリーの二人で互角に渡り合っている。
そんな音と共に壁が破壊され、
『撤退は中止だ』
『コムイよ』
「この、ビールッ腹野郎が」
「実験サンプルにしてやる」
額に青筋を浮かべたマリアン元帥が現れた。
「(どうやら元帥達は無事だったみたいだな)」
アレンの剣がアクマの腹に突き刺さり終わったかに見えたが、
「がぁあああああっ」
「は、ははは、はは」
「あまいね」
「このぼくが、このくらいでこわされるわけないでしょうッ」
どうやらまだ動けるようだ。
「アイツあれだけの攻撃を喰らったのにまだ殺られてなかったのか!?」
まだ動けたことに驚いていると
「いいや」
「お前は、ブッ壊れんだよ」
「理由を教えてやろうか」
そう言い放ちアクマの目の前に移動して弾丸を撃ちはなった。
「ぎ、ぎぎ。
ぎぎ、ぎっ」
「ふ……っ」
「あまく……。
みられたものですね……っ」
「こんなもの!!」
「ふふ……」
放たれた弾丸を防いで見せたアクマは得意そうに笑っていた。
マリアン元帥が弾倉を開くと、6発の薬莢が地面に音をたてて落ちた。
「見えたのは1発だけか?」
撃っていた弾は実際には1発ではなく6発だったようだ。そして、撃たれた箇所がどんどんと膨れ上がり始めたアクマを見ながら
「おっとそうだ。理由だったな」
「1発は教団の連中の分ってことにしてやろう、一応な」
「オレだってそこまでひどい人間じゃない」
「で、残りは」
ニッコリとイイ笑顔で「オレの服を台無しにした分だ」とアクマに言い放った。
「はーーっはっはっはっはっ」
「「……………」」
アレン達も思わず引いてしまうくらいの笑顔で言い放つマリアン元帥。
「おおおおおおおおっ」
アクマは叫びながら最後の足掻きとばかりに上に逃れようとし始めたが、
「お前はここで破壊する!!」
アレンはそう言ってアクマに向かって行った。
「「あああぁあああ」」
アレンとリナリーの攻撃によりアクマは今度こそ破壊されていった。
「(どうやらこれで今度こそ終わったみたいだな)」
「(それにしても疲れたな~。安心したからか意識がだいぶ薄れてきやがったよ)」
教団内に無線を通じてコムイ室長の声が聞こえてきた。
『コムイだ。撤退は中止』
『各班次の指示に直ちに取り掛かってほしい』
『これから、第五研究室及び本部内の負傷者救助を行う』
『レベル4は撃破された』
『長い朝は、終わったよ』
薄れ行く意識の中で最後にコムイ室長のその言葉を聞きながら意識を手放すのであった。