「来てくれ、テッコ!」
投げられたボール。出てきたのは…………。
「グオオオオオオオオオオ!!!」
「ローブシン!?」
両脇に太い柱を持ったポケモン、ローブシンだった。
いや、考えればムロタウンのすぐ傍の『いしのどうくつ』に野生のドッコラーやドテッコツ、ローブシンがいるのだ。ムロタウンジムで出てくるポケモンとして、むしろ自然だ。
距離は依然として開いている。
橋が落とされているため、結局の立ち位置は変わっていない。
と、なればこちらは。
「テッコ、“ストーンエッジ”!」
地面へと叩きつけられた拳、そこから生え出でてくる岩石の刃がサナへと迫る。
「サナっ、“ハイパーボイス”!」
サナの放った大音量の攻撃が、岩の刃を砕く。
同時に、サーナイトをさらに下がらせて距離を開く。
どうやら先ほどのように一方的に攻撃、というのは難しいようだ。
ローブシンの『こうげき』は飛びぬけて高い上に、サーナイトの『ぼうぎょ』はかなり低い。
“ストーンエッジ”一発が致命傷になりかねない以上、迂闊な攻撃は出来ない。
とは言え、二対一、という数の有利はあるのだ、多少の冒険は許容されるだろうが。
「テッコ! 水を跳ね上げろ!」
トウキの指示に、ローブシンが拳を振り上げ、橋の落ちたプールへと振り下ろす。
ばしゃぁぁぁぁん、と大量の水が弾け飛び、ほんの一秒か二秒だがローブシンの姿を隠す。
そうして視界を隠す水が消えたその時には、ローブシンもまたその姿を消しており。
「どこにっ」
再び走って指示を出すか、一瞬だけ迷う。
だが結局それでは向こうのペースなのだと考えて、動かない。
慣れたスタイルが一番やりやすい、自身にとってはトレーナーゾーンから動かず指示を出すこのやり方が最も慣れたスタイルであり、こうして足を止めフィールドを見つめるこの瞬間が最も集中力が増す時間でもある。
思考を加速させる。
加速させた思考でさらに思考する。
加速させ、思考し、加速させ、思考し。
まるで時間が無限にも感じるほどに伸びていく。
ローブシンはどこに消えた?
視界内に映るのは、右側に壁、正面に落ちた橋とプール、左側にはロープとネット。
橋の向こう側に見えるのは左右に壁、そして正面にトレーナーの姿。
壁のどちらか、に隠れたとして。
右手、壁から伸びているのはターザンロープ。ポケモンの膂力ならば、片手でもぶら下がってこちらにやってくることは可能。
左手、壁から伸びているのは大規模なネット地帯。足場が悪くなるこの場所を素早さの低いローブシンが通って来る、というのは考えにくい、か?
「右だ」
言葉にし、山を張る。
サーナイトに右手を警戒させて。
ばしゃん、と
「正っ面!?」
隠れたのならば、右か左か、どちらにしろ壁の後ろに隠れたのだという予想をあっさりと上回られる。
どうやってこんな浅いプールの中に隠れていたのか、否。
『こんな浅いプールに隠れるはずが無い』という思い込みこそが、自身の視界の中からローブシンの姿を消していたのだと気づく。
気づきはしたが、どうやっても一手指示が遅れる。
トウキの指示はすでに始まっていた。
「撃ち抜けテッコ!」
“ハートブレイクショット”
“アームハンマー”
放たれた拳がサーナイトの胴を打ち抜く。
「っ!」
胴を打たれたことで、一瞬だが呼吸が止まり、悲鳴すら上げられずにサーナイトが仰け反り。
「サナっ! “サイコキネシス”!」
けれどまた立っている。『かくとう』タイプの技は半減で受けることができる、ならばまだ攻撃はできる。幸いというべきか敵は目の前だ。打てば当たる、撃てば当たる、そういう距離だ。
だからこそ、理解できなかった。
――――サーナイトはうごけない。
「終わらせろ」
トウキの短い言葉と同時に。
“マッハパンチ”
放たれた先ほどよりも威力が随分と低い一撃に。
い ち げ き ひ っ さ つ
「ァ…………ァァ…………」
僅かに口を動かし、けれど言葉にならないままにサーナイトが崩れ落ちる。
「……………………サナ?」
思わず吐いて出た言葉に、けれどサーナイトは反応しない。
最速で思考を回転させる。
どうして? 何故?
出てくるのはそんな言葉。
何故サーナイトは倒れた? ダメージを受けたから、だが“アームハンマー”は耐えた。だからその後の二撃目で倒れたんだろ? だが見た限りではまだサナには余裕があったのに“マッハパンチ”一発で倒れるか?
そもそも一撃目を耐えた後、どうしてサナは反応しなかった? 自身は確かに指示を出した、にも関わらず無防備に二撃目をもらっていた。
何かした? 何かされた? 何をされた? 殴られただけだ、ただ普通に。普通に? どこを? 胴だ。胴のどこだ、どこだ。
「……………………っ」
とん、と軽く拳を握って自身の胸を叩く。
一瞬、ほんの一瞬だが胸が圧迫され、呼吸が止まる。
「…………これか」
狙われた、ローブシンの“アームハンマー”で。
サーナイトは人間に近い造形のポケモンだからこそ、狙いやすかったのかもしれない。
偶然、ということは無いのだろう。
突き詰めた一撃、狙い定めた一撃、つまりこれは。
「トレーナーズスキル」
ムロタウンジムで使われるポケモンの裏特性は全て共通している、となればそういう事なのだろう。
狙われたのは。
「――――心臓か」
* * *
腹部だろうが背中だろうが。
強い衝撃というのは一瞬だが、生物の呼吸を止める。
衝撃の瞬間の刹那、吐き出される空気と共に、呼吸が止まり、そこに一瞬の思考の空白が生まれる。
それをもっと衝撃の箇所を絞って、そう心臓に狙いを定めて、ピンポイントで打ち抜けば。
心臓は規則正しいポンプだ。故に強い衝撃が与えられれば脈は大きく乱れる。
人間だろうがポケモンだろうが、生物である以上は変わらない。
生まれる思考の隙間。その瞬間だけは、どんな生物であろうと無防備になる。
そこに見舞う一撃は防ぐことのできない必殺の一撃と化す。
生き物を倒すのに力は必要ない。
一番重要な脳という機関に、必要なだけの負荷をかければ、どんな生物だろうと立っていることはできない。
重要なのは相手の意識の空白を縫うこと。
一瞬でも相手に気づかれれば、耐えられる。
だが相手の呼吸を読み取り、意識の空白を縫った一撃を繰り出す、というのはどんな達人であろうと容易なことではない。
だから、無理矢理にでも意識に空白を産み出す。
その瞬間に放たれる拳の一撃はどんな相手をも倒す一撃必殺技と化す。
つまりそれが。
昔読んだ漫画を参考にトウキが編み出した、二撃必殺のトレーナーズスキルである。
* * *
「エル!」
状況は一気に逆転した、と言って良い。
先ほどまでの有利は二つあった。
一つは数の有利、二対一という有利はけれどサーナイトが一撃で倒されたことで覆された。
そして二つ目、距離の有利。
プールはすでに渡り切られた。最早エルレイドとローブシンの間を阻む物は何もない。
ここからは、正真正銘の全力のぶつけ合い。
だから。
「エル、心臓ガード。絶対にもらうな!」
「テッコ、相手の動きは鈍っている、叩きのめせ!」
厄介なのはこれだ。急所を開けば狙われるし、庇えばそれ以外が無防備になる。
最早この距離、互いの手を伸ばせば攻撃が届く距離で、常に急所を庇うというのはどうあってもこちらの不利だ。
「撃ち落とせ! エル!」
“げいげきたいせい”
「叩き伏せろ! テッコ!」
“アームハンマー”
先ほどと同じ攻撃。
先ほどと同じ技。
先ほどと同じ。
“ハートブレイクショット”
「それは――――」
エルが左肘で拳を叩き落し。
「――――もう見ました」
“サイコカッター”
右拳にサイコパワーを纏い、突き出す。
『きゅうしょにあたった』
弱点タイプ、同タイプ技、トレーナーズスキル三つの条件が揃い、ローブシンへ絶大なダメージを与える。
これで終わりだ、とそう思った。
耐えられるはずが無い、とそう思った。
「ぐ…………オォ…………」
ローブシンの体が崩れ落ちる。だがまだ膝は折らない、致命傷に近いダメージのはずだ、とっくに『ひんし』でもおかしく無い体で、けれどローブシンは倒れない。
「グウウオオオオオオオ!!!」
負けてたまるか、その顔はそう告げているようだった。
「やっぱり、苦手だなあ」
苦手だ、そういう気合いだとか、根性だとかで耐えられるはずの無い攻撃を耐えてくる、精神が肉体を超越する相手というのは。
だが自身が目指す先は全てそうなのだ、ここから先に出てくる相手というのは全てそう言った突き抜けてしまっているトレーナーたちばかりが集まる地だ。
だから。
「エル」
短く呼ぶ声に、エルレイドが一つ頷き。
「メガシンカ」
光がフィールドを覆った。
* * *
荒く息を吐き出し、吸ってはまた吐く。
幾度か繰り返しながら、先ほどまで走り回って乱れた息を整える。
ボールの中に戻った、自身が最も頼りにする二体にお疲れ、と声をかけながら。
先ほどまでの戦いを回顧する。
ほぼ瀕死のローブシンとメガシンカしたエルレイドの
「…………思い、か」
別に特別な何かがあったわけではない。ただ負けん気と意地で今にも倒れそうな体を支えながら、限界を超えて戦っていた、つまりそれだけのことに過ぎないのだが。
ミツルは思考を巡らせるタイプのトレーナーだ。
つまり、自身と相手の戦力を計算するタイプのトレーナーということになる。
だから、不確定要素というのは極力省きたいと思っている。運を計算し尽くせば可能性は無限通りなのだと理解しているからこそ、計算できないものを苦手としている。
瀕死寸前のポケモンが意地だけでその後幾度の攻撃に耐える。
そんな計算を狂わせるようなおかしな話、どうやっても計算に組み込めない。
だからミツルはそれを最も苦手としている、のだが。
旅に出てからそんなのばかりのような気がする。
やはり師匠であるハルトと行う模擬バトルと、実際に旅でトレーナーと行う野良バトルは違うのだ。
それを何という言葉で表せばいいのか分からないが。
バトル中、
倒れる、と予想したはずの攻撃を耐えられ、反撃をもらう、そんなパターンが何度となくあった。
ハルトはその答えを教えてはくれなかった。
まるで自分自身で考え抜き、見つけ出せと言わんばかりにそれについて一切のことを語らなかった。
代わりにそのパーティのエースである竜の少女は間接的にだが、自身にそれを教えてくれた。
けれどミシロに居た頃の自身は、それを理解はしても納得ができなかった。
限界を来たポケモンが精神論で肉体を超越するなど、あり得ないとそう思っていた。
けれども旅に出て、幾度となくバトルをして。
それでようやく納得せざるを得なくなった。
――――計算が狂う。
予測することが最も重要な自身にとって、そのズレは致命的な物となりかねない。
今回のジムだってそう、勝てたからこそ良かったが、エルが粘ってくれなければ負けていたかもしれない。
そう、計算が狂うのは何も敵だけの話では無い。
味方のポケモンにだってそれは適用されているのだ。
耐えられるはずの無い攻撃を耐え、まだ届かないはずの攻撃を届け、倒せないはずの相手を倒す。
だからこそ、思考する。
結局、どれだけ悩もうとミツルに出来ることは決まっているのだから。
思考して、思考して、思考して。
計算を狂わせるソレらすらも、いつか計算できるようになったのならば。
「…………届くのかな、ボクも」
手を伸ばし、指先で摘まんだバッジを翳してみる。
これで、二つ目。
残り六つ。
そしてその先には――――――――。
「…………届くのかな、あの場所へ」
…………………………。
………………………………………………。
………………………………………………………………。
――――少しだけ、過去を思い出す。
「温い」
メガエルレイドの全力の拳。
けれど、メガシンカすらしていないはずの目の前の少女はそれを軽々と弾く。
いつもは頼もしいはずの師のポケモンは。
ただ、今は強大な敵として目の前に立ちはだかっていた。
――――まだミツルが、ミシロでハルトに師事していた頃の話。
メガシンカは、トレーナーとポケモンの絆を力に変え、ポケモンに圧倒的なパワーを与える。
より強く、強く、強く。放たれた拳は、何物をも打ち砕く必殺の一撃。
そのはずなのに。
「無駄っ」
ぱしん、と軽い音と共にまたも拳は払われる。
――――足りないのだと、
代わりに放たれた少女の拳は、重く、鋭く、メガエルレイドに突き刺さる。
「~~~~~~~!!!」
呼吸が止まり、声も出ないほどに悶絶し、膝を折ろうとして。
「エースが、膝を、折るな!」
蹴り上げられる。
放たれたキックで無理矢理に上体を起こさせられ。
「トレーナーの前で、エースが簡単に膝を折ってるんじゃないわよ」
再び放たれた拳、エルレイドの頬に突き刺さり、その全身を揺らがす。
けれども、今度は倒れない。
歯を食い縛って、何としても倒れないという意思を感じさせる。
「それでいい」
少女が目を細め、呟く。
「アンタが折れたら、バトルは負け。そう思ってなさい…………そのつもりでいなさい」
言葉と共に少女の蹴りがエルレイドの腹部にめり込み、軋みを上げてエルレイドが吹き飛ぶ。
震える体を起こそうとして、けれどエルレイドは立ち上がれない。
「ほら、これで負け一回」
少女が呟き、オォォォ、と咆哮する。
空から流星が降り注ぎ、エルレイドを襲う。
ダメージの残る重い体にさらに追撃が加えられ、エルレイドが倒れ伏す。
「二回」
けれど終わらない。少女の攻勢は終わらない。
殴り、蹴り、振り回し、投げ捨て、時には流星を呼び。
幾度も、幾度も、エルレイドは叩き伏せ、大地へと縫い止める。
「これで…………何度目の敗北かしらね」
少女の退屈そうな呟き。
――――もう止めてくれ。そう叫びたかった。
メガシンカは絆の力だ。つまり、メガシンカポケモンとトレーナーの間には確かな絆が存在している。
故に、エルレイドが目の前でただ一方的に嬲られるその光景を、ミツルは拒絶したかった。
けれど、出来ない。拒絶することができない。
エルレイドがまだ立ち上がろうとしている限り、そんな真似できるはずも無かった。
「エル…………エル!」
泣きだしそうな声で、エルレイドの名を呼ぶ。
「……………………」
声も出ないといった様子のエルレイドだったが、それでも起き上がろうとし。
「限界、かしらね」
少女の呟きと共に崩れ落ちる。
――――落ちようと、した。
崩れ落ちようとした体を、拳を大地に叩きつけ、押しとどめる。
「……………………へえ」
初めて少女の声色が変わった。
「…………………………っ」
声を出せば、その瞬間、力も抜け出てしまいそうで、唇を噛みしめて、エルレイドがゆっくりと立ち上がる。
すでにボロボロの体は、いかにも頼り無く、弱々しい。
それでも、握った拳は硬く。
「来なさいっ」
言葉と同時に疾走し、拳を振りかぶる。
「アンタは、その拳に何を込めるの?」
差し出すように少女が付きだした手に、思い切り拳を叩きつけ。
「……………………ま、こんなものかしらね」
軽々と受け止められる、同時にエルレイドの意識が途切れた。
――――今なら、分かる気がする。
旅先で出会った数多くのトレーナーたち。
かつてテレビの中で見て来た無数のバトル。
そしてエアがエルに言った言葉。
“アンタは、その拳に何を込めるの?”
ポケモンバトルの世界は一見して華やかで優美に満ちている。
外から見ているだけならば、それは憧れの場所。
けれど一度内側に入れば理解せざるを得ない。
そこには欲望が渦巻いている。
そこには欲求が疼いている。
そこには執念が満ちている。
もっと強くなりたい、ただ勝ちたい、偉くなりたい、金が欲しい、人より上でありたい。
理由は様々であり、けれどその全てに貴賤は無い。
“勝ちたい”
その思いは全てのトレーナーが持っているものであり。
だからこそ、相手を蹴落としてでも勝ちたいと思うだけの理由、というものが必要になる。
エアの言う込める物、とはつまるそういうことであるのだと、旅を始めてようやく気づいた。
今まで触れていたのはポケモンバトルという一見華やかな競技のほんの表層に過ぎないのだと。
ただ勝つことは難しいことではない、けれど勝ち続けること、というのは誰にでも出来ることではない。
だから、必要なのだ。
戦う理由…………戦い抜く理由が。
自身のちっぽけな拳を見つめる。
そこには、一体どんな理由があるのか。
どうして自身はホウエンリーグを目指したのだろうか。
その理由をもう一度だけ考え直す日が、いつか来るのだろう。
テッコ(ローブシン) 特性:てつのこぶし 持ち物:こうかくレンズ
わざ:アームハンマー、きあいパンチ、マッハパンチ、ばかぢから
裏特性:かくとうぎ
手や足を使ったわざに対し、以下の中から好きな効果を一つ付け加える
アッパー⇒そらをとぶ、やとびはねるを無視して攻撃を当てる上に『ひこう』タイプと特性“ふゆう”を相手に威力が増す。
フック⇒相手の『まもる』『みきり』『みがわり』『リフレクター』を無視して攻撃できる。
ストレート⇒威力を大きく上昇させ、さらに『こらえる』や特性“がんじょう”『タスキ』などを無視する。
ハイキック⇒『ひこう』タイプに『かくとう』わざが半減されない。
ロウキック⇒当てた相手の『すばやさ』を半分にする。
グラブロック⇒自身の『かくとう』技の威力を1.5倍にし、相手の急所に必ず当たる。
専用トレーナーズスキル(A):ハートブレイクショット
威力80以上の『かくとう』タイプの攻撃技使用時のみ発動。技の命中を半分にする。攻撃が命中した時、相手を『しんていし』にする。
状態変化:しんていし
行動できなくなる。『かくとう』タイプの攻撃技を受けた時『ひんし』になる。次のターンに必ず解除される。
えー、重要なお知らせが一つあります。
今回ジム戦書いてて思ったんですが。
ひじょーーーーーーーーーーーに、テンポが悪くなることが判明した。
正直書いてて楽しく無いし、自分で読んでて微妙な文章だと思ってしまったので。
今回を最後にジム戦ちょいちょいカットします。
全カットはしないけど、冗長気味に書いてダレるくらいなら、抜粋してしまおうと思います。
ミツルくんのジム戦は、三章で飛ばした部分の補完くらいでやってたんですが、これを続けるのは無駄だと思ったので、ジム戦はある程度抜粋して、もう少しテンポ良く話を進めたいと思う。