これは火パ強化しろってことかな?
「ぐう…………きっつい、ねえ」
全身に渦巻く強大なエネルギーの翻弄に、体が震える。
内から弾けそうになる力を無理矢理に抑え込み。
「それじゃまあ…………行くかい」
どん、と地を蹴る。
蹴った大地が数メートル抉れ、深い穴を残しながら。
「アース!」
後ろから聞こえる自身の主の声に、沸き立つ。
“つながるきずな”
絆が繋がる。
直後に感じる、仲間たちの気配。
――――なんだい、どいつもこいつも。
シアも、シャルも、チークも、イナズマも、リップルも、ルージュも、サクラも。
エアを知る仲間たちの誰もがその不在に、不安を感じているのが分かった。
パーティメンバーとして、そこに優劣があるわけではない。
誰が欠けてもいいはずが無い。
それでも、それでも。
誰もが認めていた絶対のエースの不在は、誰もに不安を抱かせていた。
それは、他でも無い…………主自身にも。
――――だったら、決まってる。
自身のやることは決まっている。
任されたのだ、託されたのだ。
同じ最強種の竜、そして同じ
同じ最上位の竜でもリップルは毛色が違う、竜と言うには余りにも気性が穏やかだ。
自身たちよりも高位の種であろうサクラにしても幼過ぎる、将来的にはともかく、今はまだ主軸となるには重みが足りない。
何よりも、放っておけない。
アースと名付けられたガブリアスは、王である。
チャンピオンロードに誕生した、群れ為すガブリアスたちの王。
そして、今、グラードンによって脅かされている砂漠にいるフカマル、ガバイト、ガブリアスたち。
道中に聞こえた同胞のたちの声が、アースを動かす。
「ふざけんなよ!!」
だからこそ、アースは
「ヌルいんだよ、アンタらは!!」
アースは怒る、
「ただ目の前の敵に恐れて
元は短刀だった、メガシンカし長刀となり、今となっては三メートルを超す刃渡りの長物を片手で振り上げる。
一歩、足を踏む込むごとに、大地が沈む。
その余りにも強力な脚力に、大地のほうが圧潰する。
生憎アースはエアのような飛ぶための力は無い。
だが、ガブリアスには大地を駆け抜ける、マッハポケモンと呼ばれるだけの強力な脚力がある。
風を切る、その耳に聞こえる音は無い。音を置き去りにするほどの速度。
速く、速く、速く。
体感的には随分と長く感じるが、実際には数秒に満たない。
ほんの数秒で、元は山だったその場所に佇んでいた、遠くの視界にうっすらと見えていた影へと肉薄し。
“マッハロード”
「顔を上げろ! 前を向け! 同胞たち!」
吼える、吼える、吼える。
「頭を下げるな! アンタたちは誇り高き竜だろう!」
どん、とさらに一段、大地を強く蹴り、飛びあがる。
「恐れるな! 奮いたて! アンタたちは強い!!」
音速を超える速度、まさに一瞬の出来事に、グラードンが反応するより速く。
“ブリッツレイド”
「それでもまだ、怖いと言うならば、強さを信じられないならば、アタイを見ろ!」
振りかぶった刃を両手に持ち。
「見せてやるよ!
振り下ろす。
“ じ ん め つ じ ん ”
袈裟に薙がれた刃がグラードンに突き刺さり。
「揺らぐ刃で滅す、汝塵と帰せ」
突き立てられた刃が
* * *
「行けるっ」
アースが走り去って数秒後。
ずどん、と遠くから地鳴りのような音がすると同時に、カイオーガがはっとなり、叫ぶ。
同時に、一進一退だった陽光と雨雲の均衡が崩れる。
雨雲が空を覆っていく姿に、僅かに安堵する。と同時に、アースが戻ってこないことに気づく。
「サクラ!」
「あい!」
言葉は無い、だが繋がりを通して思いを伝える。
即座にサクラがポケモンとしての姿へと変化し、自身がその背に乗ると同時に飛びだす。
目指すはアースの向かった先、グラードンのいる場所。
天候はカイオーガが握った。
大地を覆っていた『ひのうみ』もすでに消えた。
気温の上昇は感じられない、つまり今ならグラードンに近づける。
本来なら『えんとつやま』があった場所は今は土塊の山と化している。
高さはすでにほぼ無い。これなら一直線に向かえる。
視界内にうっすらと見えるグラードンに動きは無い。
だが同時に、直前に激突したはずのアースも動く様子が無い。
無事なのか、大丈夫なのか、そんなことを内心で思いながら。
絆は繋がっている、だから生きているのは分かるが、向こうの反応が無い。
嫌な予感が広がる。
そもそもの話、オメガシンカとは莫大なエネルギーを消耗する。
エア自身、一度でもオメガシンカすればゲンシカイキどころか、メガシンカすら強制解除されてしまうレベルでポケモンに極度の疲労と消耗をもたらす。
アースも同じ状態だとするならば、急がなければ不味い。
確かに強烈な一撃を与え天候を奪ったかもしれないが、それでもグラードンは倒れていないし、それでもグラードンは
オメガシンカで極限まで疲労しきった今のアースに手痛いダメージを受けていようと、グラードンの振るう力に耐えられるはずが無い。
念動で周囲に壁を張りながら移動するサクラだから、風の抵抗などを受けないが、景色の流れを見る限り相当な速度が出ているのだろうことは容易に理解できる。
やがてグラードンの傍まで近づき、両者の様子が良く分るようになると。
「…………まじかよ」
膝を突いていた…………
そしてその肩に刃を突き立てて、アースが止まっていた。
両者は動かない。グラードンはダメージで硬直している、アースは…………気絶していた。
「戻れ!」
即座にアースをボールに戻す、アースの爪が形を変えていたのだろう大太刀も消え、直後。
「グ…………ルゥ…………」
グラードンが唸る。
体を貫いていた刃が消え、その傷口が急速に回復しだす。
“だいちのけしん”
決して浅くはない傷だからか、即座に全回復とは行かないようだが、それでも動ける程度には回復しているらしい。
ぎょろり、とグラードンの目がこちらを見た。
「シャル!」
「は、はい!」
咄嗟にボールを放つ。
そして
“かげぬい”
影がグラードンを捕らえる。
それでも準伝説ですら無いポケモンの拘束など、伝説のポケモンにほぼ通用するはずも無い。
一瞬で拘束が振りほどかれ、グラードンが再び動き出し。
「アクア」
「応とも」
次いでボールから解放したアクアが、その全身に光を集め。
“ゲンシカイキ”
始原の姿を取り戻す。
そのためのエネルギーならば幸いにして大量にある。
「吹っ飛ばせ!」
“みずのこぶし”
“アームハンマー”
叫ぶ自身に応えるかのように、『みず』を纏ったアクアの拳がグラードンへと突き刺さる。
「グルウウウウウアアアアアアアアアアアアアア!!!」
推測に過ぎないが恐らくアクアは直接攻撃に『みず』タイプを付与することができるのだろう。
本来ならば“おわりのだいち”に阻まれて無効化されるのだろうが…………空を見ればあるのは雨雲ばかり。
カイオーガが天候を握っている現状、グラードンの戦力は半減していると言っていい。
何せ、“おわりのだいち”が無ければ『みず』タイプは四倍弱点だ。
さらに言うならば。
――――ゲンシカイキ時のアクアの特性は多分“ちからもち”だ。
直にポケモン図鑑による解析が終わるだろうから、また後日になれば詳細なデータも分かるだろうとは思うのだが、通常時と比べて跳ね上がる威力を見れば単純な能力上昇だけでは説明がつかない。
メガシンカと違って『こうげき』の種族値自体は変化してないように見えるので、変わったのは特性。
そして技の威力が倍近く上がる特性など“ちからもち”くらいしか思いつかない。
『こうげき』種族値が変化していないということはラグラージの『こうげき』種族値110と同じということ、それは実機でも最強クラスの火力を有していたメガクチートよりも僅かにだが高い種族値であり、しかも『こうげき』が伸びない分の上昇が他に回されているという全体的に見れば並の600族のメガシンカよりも凶悪な性能になっている。
そしてこれはアクア本人に聞いたことだが。
「…………降って来たか」
ぽつり、ぽつり、と雨が振りだし、その勢いがどんどんと増す。
こうなると
“すいちゅうせん”
濡れてぬかるむ地面を滑るようにして移動しながらどすん、どすん、と重い拳を何度となく叩きつける。
要は“すいすい”互換の能力を技術的に保有しているのだ、アクアは。
元々水中ならばその腕力で素早い泳ぎができるのがラグラージという種だ。実機だとそもそも水中戦という概念が無かったので、分かりづらいかもしれないが、『みず』ポケモンは水中と地上で『すばやさ』がかなり変わって来る。
そしてその水中での利を雨などを条件に持ってこれるのがアクアだ、ラグラージという種の祖なるゲンシラグラージのヒトガタだ。
先ほどゲンシカイキで『こうげき』以外が伸びる、と言ったが『すばやさ』もまたそこに含まれる。
見た感じではあるがシャルより少し遅い程度の『すばやさ』と言ったところ。
種族値にして70から75程度だろうか。通常のラグラージよりはかなり速い。
そしてそれを“すいすい”互換で倍にし、滑るような動きで敵の死角から虚を突くように“ちからもち”の腕力が振るわれる。
アタッカー性能を考えると正直怪物としか言いようが無い。
唯一の欠点は自力で雨を降らせることができないことだろうか。
どうにもそういう風な、環境に適応する能力はあっても、自力で環境を変える能力には乏しいらしい。これは原種ラグラージとの違う点だろう。
「ルウウウウウウウウアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」
やはり“おわりのだいち”が使えないと勝手が違うのか、アクアに翻弄されているグラードンだったが、やがてブチギレたかのように咆哮をし。
“かがやくひざし”
「戻れえええええええ!」
一度カイオーガに撃たれたそれを見ていただけに、予測はしていたが、やはり
アクアのタイプは原種と同じ『みず』『じめん』だ。あんなもの当たれば一撃でやられることは間違いない。
手札を並べてみる。
シア、相性が悪い。というか悪すぎる。
シャル、もう出しているが、現状足止め以上のことができそうにない。
チーク、この状況で何をさせろと。
イナズマ、タイプ相性が最悪。“わたはじき”を使っても全部燃やし尽くされそうな気配すらある。
リップル、物理寄りのグラードンの一撃を耐えれる気がしない。雨はカイオーガがやってくれる。
ルージュ、使いどころが難しい、真っ向勝負には耐久力が足りない。
サクラ、自身の足場確保に必須。うっかり“じしん”とかされたらトレーナーが死ぬ。
アクア、メインアタッカー。この状況で唯一の希望。
「分かってはいたけど、相性悪いなあ」
特にシア、イナズマ、リップルが完全にメタられているのが辛い。シアの場合『こおり』状態にしても『ほのお』技であっさり溶かされて反撃でやられるだろうし、イナズマなら肝心の技がタイプ相性で無効化されている、リップルは特殊受けだから物理編重のグラードンとは相性が悪い。
カイオーガが使えればいいのだろうが、今下手に動かすと天候の主導権争いがまた始まる可能性がある。
あれだけグラードンを敵視していたのだし、攻撃できるならとっくにしているだろう。先ほどから動きが全く無いのは、それだけ天候の維持にリソースを裂いているから、と見るべきだ。
「ルージュ」
「あいよ!」
ボールからルージュを出す。
すでに全員能力は六段階。火力と速度はすでにグラードンの足元に届いているのは分かるが、どう考えても耐久が足りない。
否、通常のポケモンバトルならば十分過ぎるほどの耐久性があるのだ。
実機でもそうだが、基本的にトレーナー同士のバトルなら相手の技を一度、二度、耐えれる耐久があるならば十分だ、三度以上耐えれるならそれは立派な耐久型と言っても良い。
だが伝説はそうじゃない、耐久型に倍する能力を持ちながら、
そんな敵を相手に、戦うならば必須のものは二つある。
突破力と継戦能力だ。
相手の頑強な守りを撃ち抜いてダメージを通し、相手の回復量を上回る突破力。
そして敵に激しい攻撃を耐え、長時間に及ぶ戦闘に耐えることのできる継続戦闘能力。
紙耐久の速攻アタッカーというのは普通のポケモンバトルならともかく、伝説戦においてはかなり不利だ。
だから、速度を上げる。実機ならターンごとに行動は一度で固定だが、この世界は速度が高ければ高いほど攻撃回数も増えるし、速ければ速いほど回避能力も高くなる。
ゾロアークは高い『すばやさ』を持つ。それを能力ランクで上昇させれば、グラードンよりも確実に速くなる。
『こうげき』も『とくこう』も高い上に、ルージュが特殊技を
『とくこう』に『こうげき』数値をいくらか足したような威力になるらしく、普通に特殊技を使うよりは火力が出る。
単純な能力も技のタイプ的にもアクアよりはダメージを叩きだすことはできないが、決してグラードンにとっても無視できないダメージは出せる。
ならば、アクアへと向かいがちのヘイトを奪うようにしてグラードンの攻撃を分散させる。
アクアへと集中していた攻撃が分散すればアクアがさらに動きやすくなる。
「グルウウウウウアアアアアアアアア!!!」
「来る、サクラ!」
「うん!」
“ だ い じ し ん ”
グラードンが咆哮する、同時に放たれるのは“じしん”。否、それよりさらに強烈かもしれない。
だが何よりも、その規模が凄まじい。
はっきり言って、普通の“じしん”とは規模が段違いだ、何せ『えんとつやま』周辺全域を巻き込むレベルの威力だ。無論、その中央、つまり震源地にいる自身たちへの技の威力は計り知れない。
だからこそ、サクラに合図を送り
自身が、シャルが、アクアが、ルージュが、テレキネシスをかけられたように数メートル宙に浮きあがる。
眼下が激しく揺れる大地に、あれを喰らったら本気で一たまりも無い、と冷や汗を掻き、直後に気づく。
ぐらぐらと揺れる地面だが、攻撃を放ち終わっても震動が止まらない。
余震が残っている状態、とでも考えればいいのか。
同時に、グラードンがこちらへと視線を向けている。
次の攻撃が来そうだ、だが地面に降り立つのはちょっと躊躇する。
一瞬の躊躇を抉りこむように、グラードンが再び咆哮し。
“ ち か く へ ん ど う ”
「嘘、だろ?!」
“ふゆう”持ちや『ひこう』タイプは地面から浮いているから攻撃が当たらない。
浮き上がる地面が下から自身たちを突き上げる。
「ぐっ」
サクラの背に乗っていたため、直接的に打撃を受けたわけじゃないが、サクラごと吹き飛ばされ、その衝撃で投げ出され地面に転がる。
「っつう…………」
痛みを堪えながら起き上がり、周囲を見やれば他の仲間たちも起き上がってきていた。
だがかなり手痛いダメージを受けているらしい。能力ランクを積んでいなければ完全にやられていたな、と内心で思いつつ。
「グルアアアアアアアアアアアアア!!!」
気づいた時にはもう遅い。
サクラはまだ動けない。起き上がってはいるが、再び浮かび上がらせるに一瞬だが集中が必要だ。
そしてその一瞬でこちらはグラードンの攻撃に巻き込まれる。
「や、ば」
それでもサクラを頼る以外に方法が無い。一か八かの賭け。本能が感じ取った命の危機。
速く、速く、速く。
その言葉だけが胸中に渦巻いて。
「やれえええええええええええええ!!!」
それは大した威力では無い、少なくとも伝説のポケモンの守りを貫き通すほどの威力では無い。
だが数十にも及ぶ攻撃の数々は確実に伝説のポケモンの気を引いた。
「サクラ!」
「あい!」
その僅かな時間で再び浮かびあがる。
同時にアクアとルージュが走り出す。
「シャル、アシスト!」
「はい!」
グラードンが気づいた時にはもう二体は目の前にまで迫っていて。
「さっさと沈め!」
「いい加減倒れなさい!!」
“がったいわざ”
アクアの“ばかぢから”が、ルージュの“きあいだま”が、シャルの“サイコキネシス”によって一瞬動きを封じられたグラードンへと突き刺さり。
“ダブルインパクト”
「ガアアアアアアアアアアアァァァァァァァァ!!!」
グラードンが絶叫した。
今更だがアクアのデータ乗せ忘れてた。
名前:アクア(ゲンシラグラージ) 性格:ゆうかん 特性:ちからもち 持ち物:とつげきチョッキ
わざ:アームハンマー、ばかぢから、じしん、ゆきなだれ
ゲンシラグラージ種族値
HP120 こうげき110 ぼうぎょ140 とくこう65 とくぼう110 すばやさ75 合計620
裏特性:とうそうほんのう
場に出た時、自身を『いかり』状態にする。
専用トレーナーズスキル(P):あばれまわる
ゲンシカイキ時、毎ターン『こうげき』と『すばやさ』を1ランク上昇させる。ゲンシカイキ時、自身の能力ランクが下がらない。ゲンシカイキが解除された時、自身の『こうげき』と『すばやさ』ランクをゲンシカイキ前の状態に戻す。
専用トレーナーズスキル(P):まもりをかためる
ゲンシカイキが解除されてから5ターンの間、与えるダメージを1/2にし、受けるダメージを3/4にする。また毎ターンHPを最大HPの1/8回復する。この効果は場に出ていない時でも発動する。
アビリティ:ゲンシカイキ
場に出て5ターンの間、ゲンシカイキする。5ターン目の終了時に元に戻る。
アビリティ:ちからをためこむ
ゲンシカイキが解除された時、10ターン後に再びゲンシカイキできる。
アビリティ:みずのこぶし
相手を直接攻撃する技に『みず』タイプを追加し、相性の良いほうでダメージ計算する。
固有スキル:すいちゅうせん
天候が『あめ』の時、『すばやさ』が2倍になり、『みず』タイプの技の優先度を+1する。
あとこっちがアースちゃん。
名前:アース(オメガガブリアス) 性格:いじっぱり 特性:マッハロード 持ち物:ガブリアスナイト
タイプ:『ドラゴン』『じめん』
わざ:「じんめつじん」
種族値 H108 A330 B10 C12 D10 S330
特性:マッハロード
相手より『すばやさ』が高い時、自身の『すばやさ』の能力ランクに応じて、技の威力と優先度を上げる。(ランク×20=威力、ランク=優先度上昇)
特技:じんめつじん 『じめん』タイプ
分類:ファントムキラー+じしん+ストーンエッジ
効果:威力120 命中100 相手の『ぼうぎょ』を半分にしてダメージ計算する。
裏特性:ブリッツレイド
自身の技の優先度に応じて技の威力を上昇させ、攻撃時の相手の防御ランクを下げる。
(優先度×20=威力、優先度=ランク下降)
専用トレーナーズスキル(P):すべるきずなのおう
『オメガシンカ』したターンのみ、“つながるきずな”のランク効果が味方のポケモンの数分だけ上昇する。
種族値だが、オメガシンカ時の種族値は基本的に1ターン限定ってこともあって、本人の意思にそってある程度変化しやすい。例えばエアならひたすら強くなりたい、と願うから全体的に伸びてるし、アースの場合、一撃で全て滅ぼすってイメージしてるから攻撃と速度だけが極端に伸びて防御が完全に捨てられてる。だからアースのは本当に特攻型。一撃放つと即座に瀕死になる。
余談だが、作者がダメシミュで適当に計算したところ、アースちゃんのグラードンへの一撃のダメージは約12000くらい。つまりもう二発当てればグラードン倒れてた(
補足説明:「じんめつじん」は「刃滅塵」と書く。
相手に刃を突き刺して内側から“じしん”ぶっぱする。内臓シェイク!!
これが『ぼうぎょ』半減の理由。