ポケットモンスタードールズ   作:水代

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そういやガラルドールズのほうではキャラ画像作ったの貼ってるけど、こっちだとやってなかったなあ、ということでちょっと書いてみた。

使用させていただいたメーカーのリンク
https://picrew.me/image_maker/516657



注意点

使用できる素材などが限られているので、上のメーカーで使える素材の中で『作者の思うキャラ』っぽく作っただけです。なので本編で描写した内容で違ったりする。
あと年齢みたいな部分が弄れないので、一部幼女が少女になってたりするけど、そこはご了承ください。多分何年後かにはこうなるんだよ、みたいな姿。


めっちゃ今更過ぎるキャラ紹介①

 

「お?」

 

 ある日のこと。

 実家のほうで倉庫の整理をするから手伝ってほしいと両親に頼まれて戻ってきた実家(徒歩2分半)。

 庭にある倉庫を開いて中に積み上がった段ボールを開いていくと何だか色々なものがあるな、と妙な感心する。

 積み上がった段ボールを持ちだし、庭に広げる。そうして必要な物と不要な物を振り分けていると、段ボールを開いた父さんが突然声を挙げる。

 視線を向ければ、がさごそと段ボールを探る父さんだったが、やがて中から一台のカメラを取り出す。

 

「懐かしいな、これは」

「なにそれ、随分古いカメラだね」

 

 見たところ黒塗りの一眼レフカメラというやつだろうか。少なくとも旅行先によく売ってるような使い捨てのやつじゃなくて、そこそこ大きな良いやつだ。

 

「それに何だか妙に底が大きいね」

 

 普通のカメラより下部分が大きいのが少し気になったのだが、そんな俺の問いに答える代わりにと父さんが手早くカメラの調整を行い……。

 

「ほら、ハルト、撮るぞ」

「え、え?」

 

 いきなりそんなことを言われても、状況を飲みこめないままにパシャリ、とカメラが音を立て、そのままカメラの下部から写真が出てくる。

 

「あ、これその場で写真が出てくるやつなんだ」

 

 確かポラロイドカメラ、とか言ったか。

 出てきた写真を見やれば、見事に顔をひきつらせた自分が映っていた。

 

「昔、まだ俺が母さんと結婚してすぐの頃に買ってな。当時は色々と撮ってたんだが、最近はすっかりご無沙汰だったな。どこにやったのかと思っていたがまさか倉庫に仕舞っていたとは」

「写真かあ……良いなあ」

「じゃあお前、使うか?」

「え、良いの?」

 

 渡されたカメラを持ちながら目を丸くする。

 何だか懐かしそうだったので、てっきりまた使いだすのかと思っていたのだが。

 

「ユウキが生まれた後にもっと良いやつ買ったからな」

「さすが」

 

 因みにユウキというのは俺の弟の名である。

 つい三、四カ月ほど前に生まれたばかりの男の子。

 

「子供の成長記録ってのは親にとっての一生の宝だ。ハルト、お前の写真もいっぱいあるぞ」

「そうだっけ……? あんま覚えてないかなあ」

 

 五歳の時にジョウト地方からホウエン地方のミシロタウンに引っ越してきて、そこから色々あったせいでジョウトにいた頃の記憶というのはあやふやだった。

 まだ幼かった、というのもあるだろうが……何よりも。

 

「まだエアたちがいなかった頃だからなあ」

 

 エアたちとはこっちに来て()()した故に、五歳以前はアサギシティでのんびり暮らしていた印象しか無かった。

 

「子供の成長記録は親にとっての一生の宝、かあ」

 

 まあ父さんも多分そのつもりで渡したんだろうな、と両手で抱えたカメラを見やりながらそんなことを呟いた。

 

 

 * * *

 

 

「というわけでソラ、お父さんだぞー」

「何やってんの、ハルト」

 

 母親の手に抱かれてすやすやと眠る娘を見て、目尻を下げる俺をエアが半眼で見つめる。

 うちには女手が多いのでみんな交代で赤子の世話をしてくれるのだが、それでもやはり最終的には母親が一番落ち着くらしく、エアに抱かれている時のソラはいつも安心しきっていた。

 

「子供の写真でも撮ってやればって、父さんにカメラもらったんだけど、いっそ家族みんなのアルバムでも作ろうかなって考えてる最中」

 

 すやすやと眠る娘に絶好のシャッターチャンスとパチパチと撮影する。

 そのたびに次々と出てくる写真を集めながら、もう一人の子を探す。

 

「アオは?」

「あそこ」

 

 そういってエアの指す方を見れば布団の山にダイブして埋もれたまま眠る子が一人。

 

「またやってんの?」

「まあしようがないわよ、私だって多少理解できるし」

 

 すやすやと眠るもう一人の子がソラの弟のアオ。

 まだ赤ん坊のソラはともかく、アオは生まれた時から五歳か六歳くらいの少年の姿だった。

 真っ青な髪に赤い瞳の中性的な顔立ちの子で、誰が見たってエアにそっくりな子供だ。

 ただ以前も言ったが、エアが直接産んだわけではなく、ソラが生まれた時に傍にあったタマゴから生まれた子であり、つまるところ『ポケモン』である。

 

 念のためにオダマキ博士に頼んで調べてもらったのだが、一応『ヒトガタ』の『ボーマンダ』ということになるらしい。

 そう、ボーマンダ。タツベイとかコモルーすっ飛ばしていきなりボーマンダである。

 これが人のポケモンの間にできた子供だからそうなのか、はたまた『ヒトガタ』であることが影響しているのか、それともエアの『体質』が問題だったのか。

 何故そうなったのかさっぱりではあるが、とにかくアオは生まれた時から『ボーマンダ』という完成された存在として生まれてきた。

 

 で、問題なのだが、昔のエアで分かる通り、本来ボーマンダというのは例え『ヒトガタ』であって空を自在に飛べるポケモンであり、何よりも空を飛ぶことが好きな種族だ。

 

 なのだが、アオは未だに空を飛ぶことができない。

 

 エアが見るに、まだ自分の体を上手く動かせていないのだろうと。

 産まれたばかりの心の幼さが原因で本来のスペックが発揮できないらしく、これから時を得れば自然と心も成長するし、体の使い方も覚えていくだろう、とのこと。

 

 ただし先も言ったがボーマンダという種族は空を飛ぶことを夢に見ている、なんて図鑑説明に書かれるくらいに空を飛ぶことが好きな種族だ。

 なので『飛びたくても飛べない』という現状はストレスが溜まるらしい。

 故にそのストレスを発散させようとするのだが、ボーマンダの進化前のタツベイが同じようなストレスを抱えるらしく、そのストレスを硬い頭で周囲のもの頭突きで当たって発散するらしい。

 さすが元を辿れば同じ種族というか、精神の幼さから進化前の影響が出ているのか、アオもまた同じように物に頭を打ちつけて当たろうとする癖がある。

 

 人の形をしているとは言え、ポケモンなので早々怪我することも無いのだろうけれど、家の物が壊れるし、傍から見ていて怪我しそうでハラハラするのでアオのために布団を積み上げたのだ。

 幸い親である自分とエアのことは分かるらしいので、普段は止めろと言えば止める。ただそれを止めても結局ストレスが溜まるだけなので、頭を打ち付けるなら積み上げた布団にやれ、と言ってあるのだ。

 

 ストレス発散するのにも結構体力を消費するのか、それともまだ幼いから体力が無いのかは分からないが、最近は布団に向かって頭突きをしているとそのうち電池が切れたようにそのまま布団に突っ伏して寝ている。

 

「またデルタに頼まないとね」

「そうね……」

 

 エアはもう本質はともかく体質的には人間と変わりないので空を飛ぶという行為ができなくなっている。正確に言えばポケモンとしての力が発揮できなくなった、というべきか。

 故に今この家の住人で空を飛べるのはサクラとデルタだけになる。

 ただ、サクラのそれに関しては風が感じられないという理由で好みではないらしく、もっぱら子供たちの散歩をデルタに頼んでいた。

 アオも……それからソラもデルタに連れられて空の散歩をした後は機嫌が良くなる。

 

「エアの子だよね、完全に」

「アオは……まあ種族的な部分もあるんだろうけど、ソラに関してはどうなのかしらね」

 

 なんて他愛の無い話をしながら、布団に突っ伏したアオの隣にソラを寝かせる。

 この姉弟は何かシンパシー的な物でもあるのか、引き離すと互いにむずがりだすので寝ている時はだいたい一緒に寝かせている。

 こうして並べているとやはり種族の差でアオのほうが体が大きいのだが、二人とも起きている時は本能的に姉と弟という関係性を理解しているのか、だいたいソラのほうがアオに何か言っている。まだ生後まもない赤子なので言葉にはなっていないが、ソラの言葉にアオが百面相しているので、アオにはソラの言っていることが理解できているのかもしれなかった。

 

「うーん、可愛いな、うちの子」

「親馬鹿」

「だって可愛いじゃん、というわけで一枚記念撮影」

 

 ぱしゃり、と音がして写真が一枚カメラから吐き出される。

 

「アルバム作って、子供たちの写真でいっぱいにしたいねー」

「その前に何人子供作る気よ」

「…………」

「言ってみなさいよ、怒らないから」

「え、エアの写真も撮っておこうかな」

「…………」

「はい、チーズ」

 

 ぱしゃり。

 

「え、エアさん、もう少しこう……にこやかにして欲しいなあって」

「ちゃんと笑ってるじゃない」

「なんかこう……今からお前をぶん殴る、みたいな笑みなんだけど」

「あら、心当たりがあるかしら?」

「あはは~、それじゃ俺はこれで」

「……全くもう」

 

 

 

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 * * *

 

 

 この家の家事全般はシアが一手に引き受けている。

 実家にいた時は母さんと半々でやっていたらしいが、こちらに越してきてからはシアしか家事ができる人間……人間? ポケモンがいなくなってしまったので、もっぱらシアに任せてしまっている。

 とは言え、仲間も増えて俺を入れて十四人……匹? 体? なので、さすがにシア一人だと回らないところもある。なので曜日ごとに担当を決めて一人か二人、シアの手伝いをしている。

 

「今日はどこかなっと」

 

 昼食前だとキッチンにいる場合が多いのだが、すでにキッチンにはまだ湯掻かれていない素麺と付け合わせらしいタマゴやハム、キュウリなどが皿にラップされていたのですでに支度は済ませてあるらしい。

 

「あ、おにぎりみっけ」

 

 綺麗に三角形に握られた白いおにぎりを見つけ、思わず手が伸びそうになるが、思いとどまる。

 

「最近のシアさん怖いからなあ」

 

 ソラやアオが生まれてから、こう教育ママな感じが出てきた気がする。

 そのうち自分の子供が生まれたらどうなるのだろう、と思ったりもする。

 

「自分の子供、なあ」

 

 思わず溜め息。

 エアを見れば分かる通り、多分作ろうとすれば作れてしまう。

 ポケモンであるシアたちからすれば気にならないのかもしれないが、個人的にはまだ早いだろ、とは思う。

 いや、もう二人も子供作っておいて何をと言うかもしれないが。

 でも早かろうが何だろうが作ろうと思えば作れてしまうのだ。

 シアたちがエアを見て羨ましそうにしているのを知っているだけに、何となく気まずくもなる。

 

「まあいつか、ね……いつか」

 

 シアたちのことが好きであるという事実に嘘は無いのだ。

 子供ができればそりゃあ嬉しい。ソラたちの場合、年齢が年齢だけに戸惑いもあったが。

 だからまあいつかは、とは思うのだ。

 

「あれ、ハルトさん?」

 

 そんなことを考えていると、いつの間にかシアがキッチンにやってきていたらしい。

 振り返り、そのまま自然な動作でカメラを構えて。

 

「はい、チーズ」

「え、あ、は、はい!」

 

 戸惑った様子ではあるが、ぎこちなく笑みを浮かべて静止したシアをぱしゃり、とカメラが撮影する。

 出てきた写真を手に取り、その出来に一つ頷く。

 

「良い写真撮れたね」

「え、ありがとうございます。どうしたんですか、それ」

「朝倉庫整理手伝ってたら出て来てね、父さんが折角だからっててくれたんだ」

「そうなんですか」

「これで家族みんなのアルバムとか作りたいなって」

「良いですね」

「というわけでシア、もう一回、両手と胸の前において、はい、ポーズ」

「あ、はい! こんな感じでしょうか」

「良いね良いね、可愛いよ、実にあざとい」

「え」

 

 

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 * * *

 

 

 キッチンを出て、リビングに向かうと机の上で雑誌を広げるシャルがいた。

 

「何見てんの?」

「あ、ハルトさん。えっと、イナズマが貸してくれたファッション雑誌です」

「ふーん、そう言えば今日はお洒落だね」

「あ、あわわ、ありがとうごご、ございます。い、イナズマがくれたんですけど。ど、どうですか」

「良いと思うよ、可愛い可愛い」

「あわわわわわわわ」

 

 相変わらず褒められることに耐性の無い子である。

 あわあわと慌てる表情が可愛かったので一枚ぱしゃり。

 

「あ、あの、あの……えっと、それは一体?」

「ん? 父さんからもらったカメラ」

 

 カメラの下から写真が一枚、うん、良く取れている。

 

「まままま、待って、待って?! い、今のぼ、ボク撮ったの撮られたの?」

「慌てすぎて言葉がまとまってないけど、まあ撮ったね」

「だだだ、ダメ! 今のは、絶対にダメ、だから!」

 

 珍しく語気が強いシャルに目を丸くしながらも、今しがた撮ったばかりの写真を渡す。

 

「え、あ、あの」

「嫌っていうなら無理に残したりしないよ」

「い、いい、嫌というか、というか……そ、その、変な顔、してて、恥ずかしい、です」

「あわあわしてて可愛いと思うんだけどなあ」

「だだだ、ダメ! です、絶対。と、撮るなら、もっとちゃんと……」

 

 別に撮影NGというわけでは無いらしいので、もう一度カメラを構える。

 

「はい、じゃあポーズ撮って」

 

 シャルが立ち上がって、衣服を整える。

 それからカメラに目線を向けて、笑みを作り。

 

「はい、じゃあチーズ」

 

 ぱしゃり。

 

 

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画像だけ一覧


エア

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シア

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シャル

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