ぷそで仇花行ってたからだよ(
チムメンの一人がレイシリーズドロってた。因みに俺は☆13はありません。
まあ10603の7sオフス持ってるんですけどね(超自慢)!!!
自慢くらいさせてほしい、すっげえ苦労したんだから作るの。
因みに某妖怪の書いている安藤小説に出てきたトナカイは俺である(
あれ本当は男のはずで提出したはずなのになあ…………何故かTSしてる。
「グラァァァァ!」
現れ、こちらを威嚇するグラエナに。
「ルオオオオオオオオオオオオオオオォォォ!!!」
威嚇ごと掻き消すような怒声で、エアが逆にグラエナを怯ませる。
びくり、と圧倒的な種族としての違いを敏感に感じ取ったグラエナが委縮し。
「グラアアアアアアアアア!」
けれど覆しがたいレベル差に奮起したグラエナが再び威嚇する。
「…………っち」
分かってはいても、そう言う特性だ、どうしてもエアは委縮し…………。
これで『こうげき』が下がった。
能力値のランク補正は上昇と下降で補正値が違うので、いきなり『こうげき』の数値が半分になるとかそんな極端な変化は無いが…………それでも物理技主体のエアにとってはきついものがある。
図鑑ナビを開く…………そこに書かれていたレベルは。
「…………45、きついな」
煮えくり返るような腹の中とは逆に、頭は冷静に、思考を進めていく。
確かにバトルの直前までは怒りに猛っていても。
始まれば途端に思考はクリアになる。
直前までの怒りも抜け落ち。
戦い、そして勝利することに貪欲になっていく。
トレーナーと言うのはそう言う存在なのだ。
初手…………エアとグラエナが互いがにらみ合う。
そして。
「“りゅうのまい”!」
「“ちょうはつ”しろ」
互いの指示が行き交い、ポケモンが動き出す。
先手を取ったのは、エア。種族値から見てもグラエナではエアは抜けない。
“りゅうのまい”がエアの体に力を宿す。
下げられた『こうげき』が元に戻り、『すばやさ』が一段階積まれた状態へと成る。
直後にグラエナの“ちょうはつ”が決まり、エアの変化技が封じられる。
“ちょうはつ”は使われると攻撃技しか出せなくなるわざだ。
変化技と言うのは攻撃技以外の全てに適応されるので、“まもる”や“みきり”などの防御系の技や“つるぎのまい”や“こうそくいどう”、“てっぺき”などの能力値上昇系の技、“すなかけ”や“なきごえ”、“しっぽをふる”などの能力値減少系の技、はては“にほんばれ”や“あまごい”などの天気変更系までかなりの数の技が封じられる。
ただし一つだけこの技を使うに当たって問題があるとすれば。
「グラエナでそれ使ったって」
「こっちの攻撃を防げないんじゃ、ただの無駄死にね」
“ お ん が え し ”
叩きつけられた一撃が、エアの高い『こうげき』と相まってグラエナに突き刺さり。
「次、行くわよ」
“りゅうのまい”で五割底上げされた『すばやさ』で強引にグラエナの先を奪い、二度目の“おんがえし”を叩きつける。
「ぐらああぁぁぁぁ…………ぁぅ…………」
エアに吹き飛ばされ、ごろごろと転がって目を回すグラエナ。
「…………ガキが、舐めやがって」
そのグラエナの姿に舌打ちしながら、グラエナをボールに戻し。
「っち、行け、マグカルゴ」
次に出てきたのはマグカルゴ。
「てめえの耐久ならあのヒトガタの攻撃でも耐えれるだろ、そら、“おにび”だ!」
「エア…………」
「分かってる」
マグカルゴのタイプは『ほのお』と『いわ』。“おんがえし”のタイプは『ノーマル』なので、確かに半減される。
さらに言うならばマグカルゴの『ぼうぎょ』は非常に高く成長するため“おんがえし”では例え圧倒的速度差で持って三度、四度と叩きつけたところで耐えてしまうだろう、そして“おにび”は命中85技。
つまり、かなりの確率で当たってしまう上に当たれば必ず相手を『やけど』状態にしてしまう。そして『やけど』状態になったポケモンは物理技で与えれるダメージが半減してしまう厄介な状態異常だ。
故にここで取る選択肢は決まっている。
「ルオオオオオオオオォォォォォォォォ!!!」
“ じ し ん ”
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴと大地が鳴動し、激しく揺れ動く。
がこんがこん、とマグカルゴが揺さぶられ。
「かごぉ…………」
一撃で『ひんし』になったマグカルゴが大地に倒れ伏した。
「な…………なに?! じしん、だと!!? なんだそのヒトガタ、一体なんのポケモンだぁ?!」
「は? なんで教えてやらないといけないの? バカなの?」
なんでこいつ対戦相手にそんなこと聞いているんだ、と言う当たり前の疑問を口にし、けれどその言葉に男が顔を真っ赤にして怒る。
「バカにしやがってクソガキがぁぁぁ! もういい、こいつは勘弁してやろうと思ったが、止めだ」
男が最後の残ったボールを手に取る。
「っち…………こいつは使うつもりは無かったんだが。まあいい、出てきやがれ」
ヘルガー。
「ガアァァァァァァ!」
「エア…………“じしん”!」
一瞬、エアに目配せする。その合図にエアが確かに頷き。
「ルオォォオォォォォォ!」
エアが攻撃を叩きつけようとした、瞬間。
「は、読めてるんだよ! おら、交代だ…………マタドガス!」
さっと、男がヘルガーをボールへ戻し、そうして次のボールからポケモンを放ち。
「ドガァァァァァァ!」
マタドガス、ドガースが二匹連なったような形のポケモン。
『どく』タイプなだけに、『じめん』タイプが弱点ではあるのだが。
「
男がにやついた顔で呟く。
マタドガスの特性は“ふゆう”だ。『じめん』わざが無条件に当たらなくなると言うかなり厄介な特性である。
故に、エアの“じしん”は外れる。
まあ、放ったのが“じしん”ならば、だが。
ずどん、と高速でマタドガスに接近したエアが繰り出した一撃で、マタドガスが吹き飛ぶ。
“おんがえし”
「ぬああ?!」
男が驚きに目を見開く。
「読めてるって? うんそうだね、
そもそも、相手の手を誘導して半減・無効持ちで一手稼ぐなど、対戦をやっていれば有り触れた手でしかない。
「くそ、くそ、くそがああああ! ヘルガアアァァァァ!」
男が残ったヘルガーを解放し。
「エア」
ただ一言呼べば、それで伝わる。
「これで、終わりね」
“ じ し ん ”
弱点を突いたエアの一撃が、ヘルガーへと叩き込まれ。
「ぐ…………がぁぁ…………」
最後に一体が倒れ、男の手持ちは尽きる。
「くそがあああああああああああ!!!」
瞬間、男が叫び、こちらに向かって駆ける。
「このガキイイィィィィィ!!!」
拳を振り上げ迫って来る男に、咄嗟に後ろのハルカに危害が及ばないよう距離を離し…………。
「いい加減に…………しなさい!!!」
目にもとまらぬ速さで迫ったエアが男を蹴り飛ばす。
どん、どん、と二度、三度とバウンドしながら男が転がり…………森の木々にぶつかって止まる。
「さっきから、人のことをもらってやるだの、人のトレーナーをガキだなんだって、挙句に果てに勝負に負けたら殴りかかって来るとか」
びきびき、と。まるでそんな効果音が聞こえた気がした。
ぱきり、と。額に青筋を浮かべたエアが拳を鳴らす。
あ、これマジギレしてる、そんなことを思いながら、ただその光景を見る。
「冗談じゃないわ」
男の元に歩み寄り、その襟を掴んで持ち上げる。
「私は!」
ぐったりと、力無くうな垂れる男を振り上げ。
「ハルトのエースだあああああああああ!」
思い切り、振り抜く。
ぴゅう、と。
まるでロケットでも飛んでいくかのような猛スピードで空の彼方へと飛んでいく男を見て。
あ、アニメ版ポケモンのロケット団の人みたいだ。
なんてどこかズレた思考をしていた。
* * *
まだ体力が回復せず動けない双子を、きずぐすりを使って癒す。
完治、とは言えないが、ひとまず動ける程度に体力を戻した。
「一応…………礼は言っておくわ」
少し照れたように顔を背けながら、少女がこちらへとそう告げた。
「でも、これからどうするの?」
一応あのマグマ団の男は追い払った。
だがそれもひとまずは、と言う但し書きが着く。
「あの様子だと何度も追いかけられてるんでしょ?」
そんな自身の問いに、苦々し気に少女がこくりと頷き、その隣で少年がぶるり、と身を震わせた。
「あいつきっとまた来るよ? もしかしたら、次は仲間を連れてくるかも」
あの男の言動から可能性は低そうではあるが、どうしても捕まえられないとなればそう言うなりふり構わない姿勢で来るかもしれない。結局、双子からすればそれが一番困るのだから。
「分かってる…………でも、群れは移せない」
呟きと共に少女が振り返り。
気づけば。
振り返った先にある森。
「「「「…………………………」」」」
一言も口を開かず、こちらをじっと見つめるその異様な光景に、思わず身構えてしまう。
ハルカもさすがにそれを不気味に感じたのか、自身の後ろで身を震わせ、不安そうに自身の服の裾を掴んで…………。
「アンタたち、驚かせちゃダメ」
少女がそう呟いた瞬間。
ぶん、と。
一瞬、子供たちの姿が
「ゾロア…………なるほど、ね」
ヒトガタのどこかで見た配色だと思っていたが、そういう事かと納得する。
ゾロアは、わるぎつねポケモン、と呼ばれている。
特性がイリュージョンと言い、その名の通り
ゲームだとポケモンだけだが、ポケモン図鑑によると人にも化けれるらしい。
ただ疑問が一つ。
「群れは移せないって…………キミがこの群れを率いてるの?」
そんな自身の疑問に、少女が首肯する。
「正確には私と
隣の少年を小突き、そう告げる少女に、首を傾げる。
「
告げる言葉に、少女が沈黙を返す。
ゾロアの進化形、ゾロアーク。ゾロアークの図鑑説明の中に、仲間の結束が固い、とか言う説明があったはずなのだが。
そのゾロアークたちが目の前の子供たちを置いて、いない、と言うのはどういうことだろうか?
そんな疑問を抱いていると、やがて少女がぽつり、と語りだす。
「…………はぐれたのよ。さっきのやつらの仲間に襲われて」
マグマ団に?
「どういうこと?」
あれはそんな団体では無かったはずなのだが。
マグマ団、それからアクア団。
ゲームだとルビーサファイアエメラルド…………あとはそのリメイク的なオメガルビ―、アルファサファイアに出てくる組織だ。
立ち位置的には初代で言うところのロケット団のようなものだ。
両組組織共にそれぞれの目的を掲げて活動している。
ルビー・サファイア・エメラルドとオメガルビー・アルファサファイアとではそれぞれ組織の目的が違うのだが…………これはだいたい予想がついている。
マグマ団とアクア団の服装だが、実はルビー・サファイアとオメガルビー・アルファサファイアでは各団の制服のデザインが微妙に異なっている。まあリメイクだしデザインから気合い入れ直して描いたのだろうが。
先ほど出会った男の服装…………あれはオメガルビー・アルファサファイアでの新しい方の制服だ。
つまり、この世界はそちらに準拠した世界なのだろうと予想できる。
だとすればその目的はマグマ団が人類のため陸地を増やすこと、アクア団がポケモンのため海を増やすこと。
まあかなり大雑把だがそういう事だ。
だからこそ、良く分らない、何故ゾロアークの群れを襲う必要があるのか。
「ゾロアークの中に、ヒトガタでもいたの?」
「居ないわ…………と言うより、私たちを捕まえに来たのよ」
少女の言葉に、ようやく納得がいく。
前にも言ったと思うが。
単純にして、絶対の事実としてそれはこの世界に浸透している。
だからこそ、トレーナーならヒトガタを欲しがる。
何のことは無い、ヒトガタである二人のことをどこかから聞きつけ、単純なる戦力として二人を欲しがり、その群れを襲ったと言うことか。
ただマグマ団のリーダーであるマツブサは理想こそキチっているが、インテリぶっていて思考自体はそこまで野蛮ではないはずだ。
と言うことは、恐らく下っ端たちの独断、と言うことだろう。
幹部になれるとかどうとか、さっき自分からペラペラ言ってたし、その戦力を使ってのし上がろうとしていた、と言うことか。
「ねえ、ハルトくん」
と、その時。
後ろでハルカが声をかけてくる。
「えっと、何?」
「マグマだん…………って、何?」
問われ…………何と答えるか困る。
基本的に何を言っても“なんで知ってるの?”と言われると、答えられない。
ただあのやり取りを見られた以上、黙っていても誰かに聞こうとするかもしれない。
「…………うーん、何と言うか」
「悪いやつらよ! 私たちの暮らしを脅かすの!」
返答に窮していると、横から少女が声を大にしてそう言った。
「えっと、悪い人なの…………かな、まああんまり良い人には見えなかったけど」
困ったようにちらり、とこちらを見てきて。
「まあ決して良い人じゃないね…………」
完全なる悪人、とは言い切れないのが何とも困るのだ、特にリーダーと幹部たち。
だがそんなことを言っても仕方ないと思っていると。
「決めた!」
ハルカが突然双子と、そしてその後ろの少年少女たちを見て告げる。
「あたしがキミたちを守る!」
「……………………は?」
告げた言葉の意味が分からず、一瞬ぽかん、とする。
それは双子とその他のゾロアたちも同じだったようで、唖然としたまま身動きしない。
「えっと…………守るってどうやって?」
「え…………? えっと…………えっと…………どうしよう、ハルトくん!」
がくり、と思わず崩れ落ちそうになる膝をなんとか持たせる。
コントじゃねえんだぞ、と言いたいがぐっと我慢し。
「方法は二つ…………かなあ」
人差し指と中指を立てた。
と言うわけで、双子ちゃんたちの正体はゾロアだったんだよ!
な、なんだってー!?
…………感想でバレバレワロタ。
下っ端の敗因:ボスの風格が足りなかった。
グラエナを出す⇒いかく⇒即座にマグカルゴに交代⇒もう一度グラエナを出す⇒ひんしになる⇒マグカルゴを出す⇒マタドガスを出す⇒おにびを使う⇒だいばくはつ⇒ヘルガーを出す⇒かみくだく連打⇒ひんしになったらマグカルゴに後退⇒あとは気合い
で、ワンチャン確かにあった気がするしたっぱさん。
取りあえず、いかく⇒交代⇒いかくで二回『こうげき』下げないと、マグカルゴでも耐えれません。因みにエアちゃん『じしんかじょう』なので殺すほどに『こうげき』が上がります。
ところで一つ質問。
今回からステータスとかタイプに『』、技とか特性に“ ”つけるようにしてみたんですが、どんな感じですか?
ポケモンのわざとかタイプってひらがな表記多いので少しは見やすくなるかな、と思ったんですが。
システム的な部分とそうでない部分の区別もつきやすいし、反応が良ければこのまま続行する。