ポケットモンスタードールズ   作:水代

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ひかえめ少女の小さな我が儘

「もう少しだけ…………このままでいさせてください」

 少女が優しい笑みで、そんな小さな我が儘を告げた。

 

 

 背に負うチークの重みを感じながら、けれど自身よりも幾分小柄な少女の軽さに驚きながら、割り当てられた個室へと戻る。

「……………………あれ?」

「あ、おかえりなさい。マスター」

 少なくとも六、七人はいるだろうと思っていた部屋の中には、イナズマ一人しかいなかった。

 戻ってきた自身に、朗らかな笑みを浮かべつつ、イナズマが手を止める。

 その手には、縫い針と糸、編み掛けのセーターのようなもの。

 

「持っていくって言うからそうだと思ってたけど、こんな時まで編み物やってるんだ」

「あはは…………ちょっと手持無沙汰になっちゃいまして」

 

 苦笑いするイナズマに、まあいいけど、と一つ呟き、ベッドの一つに背中のチークを降ろす。

「…………ちーちゃん? 寝てるんですか?」

「ああ…………まあ、色々あっておぶってたらいつの間にか寝てた」

 あらら、と苦笑しながら編み物を置き、立ち上がって降ろしたチークを軽く抱き起すと。

「ほら、ちーちゃん、寝るならちゃんとお布団被って」

 イナズマが告げると、チークが眠そうな声を出しながらもぞもぞと布団の中に潜る。

 そのまま乱れた掛布団をイナズマが直してやると、チークが安らかな表情で眠息を立て始める。

 

「……………………ふふ」

 

 そんなチークを見て、笑うイナズマの表情は、何だかいつもより楽しそうで。

 

「…………仲良いんだな」

「……………………そうですね。同じ『でんき』タイプだからでしょうか?」

 

 一瞬言葉に詰まったように口を閉ざし、やがてそう告げ、笑うイナズマの笑み。

 

「……………………ふむ?」

 

 どこか暗いものを見てしまったような気がしたのは…………果たして気のせいだろうか?

 

 

 * * *

 

 

 ミナモシティはホウエン地方有数の観光都市として知られている。

 特に、同じ港を持つカイナシティとの違いとして、ミナモシティは他の地方からの船も受け入れている、と言うことが上げられる。

 つまり、こういう言い方が正しいかは分からないが、ホウエン地方で最も国際色豊かで物に溢れた街と言える。

 

「わあ……………………」

「わあ!?」

 

 隣に並ぶハルカ共々、船から降りた先に広がる光景に圧倒される。

 ゲーム時代ではミナモデパートと美術館、あとは灯台くらいしか見る物の無い街であったが、この世界ではゲーム時代の百倍以上のスケールと千倍以上の人並みに思わず圧倒される。

 行き交う人も、ホウエン地方の人間とは別に、カロス、イッシュ、シンオウ、ジョウト、カントーなど多くの地方からも来ている人たちがいるらしい。

 

 ホウエンの玄関口、の異名は決して伊達ではない。

 

 街に並ぶ品の数々も、他の都市とは比べものにならない。あのカイナシティよりも充実した品揃えに、思わず財布の紐が緩みそうになることも何度もあった。

 

「とりあえず、今日のホテルだけでも取っておくか」

 

 そこら中の露店に並べられた見た事も無い珍しい品々に気もそぞろな自身たちに苦笑しつつ、父さんが冷静に告げる。

 時刻はすでに夜八時を回っている。夕食は船の中で全員揃って取った、今度はエアたちも交えて賑やかな食卓となったが、我が家では毎度のことだし、オダマキ一家も賑やかなのは好きなようで、楽しい夕食となった。

 食事を終え、さて部屋に戻るか、と言った頃にもうすぐ到着する、と言うアナウンスがありならそろそろ支度を整えようかと部屋に戻り、荷物を再び纏めるのとほぼ同時に船がミナモシティに到着した。

 

 大都市の景色に圧倒されながら、何度も来たことがあるらしい父さんの先導でホテルを目指し。

 港から歩いて二十分ほどで到達したホテルにチェックインすると、ハルカが眠そうに欠伸をする。

「今日のところはもう休もうか」

 オダマキ博士が娘のそんな姿に苦笑しながらそう提案し、全員が了承する。

 

「お父さん、お母さん、今日は一緒に寝よ?」

「あはは…………仕方ないなあ、ハルカは甘えん坊だね」

「あらあら、嬉しいわね」

 

 なんて仲の良い親子を周囲に見せつけながら予約していた部屋へと消えていくオダマキ一家の姿を見ながら、父さんがぽつりと呟く。

 

「ハルト、今日は父さんと一緒に寝ようか?」

「加齢臭きついから消臭剤撒いてね?」

 

 泣き崩れる父さんを廊下へと捨て置いて、部屋へと入ろうとして。

「ああ、ハルト…………ちょっと待て」

 傷心を抱えた父さんが気力だけで何とか立ち上がり、壁にもたれかかったまま自身を制止する。

 と言うか何だろう、こうなった原因は自分だが、無駄にかっこいい、ハードボイルドと言うのか、渋い親父様の場合、そう言うポーズが様になっていた、原因は馬鹿みたいだが。

「お前の部屋はその隣だ」

「…………はい?」

 隣、と言われて視線を移せば、両親の部屋よりもさらに二回りほど間隔の広い大部屋、っぽいもの。

「どうせ手持ちのヒトガタたちも一緒に寝させるんだろ? 小柄な子も多いとは言え、八人だからな、大部屋を取っておいてやったから、好きに使え」

「おお!」

 思わず声を上げる。三人部屋で手持ちの仲間たちをどうしようかと思っていたので、まさかの気遣いに思わず驚いてしまった。

「ありがとう、父さん…………さっきの嘘だよ、大好き」

 ちょっと上目遣いで笑みを浮かべながらそう告げると。

「ハルトオオオ…………ぐふっ」

 突如元気を取り戻し、絶叫して自身に抱き着こうとして…………隣のお母様にゲンコツをもらっていた。

「アナタ…………少し落ち着きましょうね」

「あ。ああ…………すまない」

 そんな両親の姿に、思わず苦笑しつつ。

「それじゃあ…………おやすみなさい」

 部屋へと入る二人に告げる。

 

「ああ、おやすみ、ハルト」

「おやすみなさい、ハルちゃん」

 

 二人が微笑み、部屋へと入って行く。

 

 そうして後には廊下に一人…………否、八人が残され。

 

「…………じゃあ。いこっか」

 

 かたん、と腰元でボールが揺れた。

 

 

 * * *

 

 

 翌朝、船の中でいくらか昼寝したせいか、いつもよりもさらに早起きなチークが部屋の中を駆け回り。

 その騒がしさに目を覚ましたイナズマとシアとエア、それから自身がチークを捕獲、簀巻きにしてベッドに投げ。

 二度寝の微睡を楽しんでいると、しばらくして父さんと母さんが部屋の戸を叩いた。

 

 どうやらいつの間にか朝食の時間だったらしい。

 

 リップルとルージュを起こし、シャルを起こそうとして失敗して面倒なのでそのまま布団から引きずり出し無理矢理連行する、眠い目を擦りながら半分寝ぼけたシャルの手を引きながら部屋の人数通りに朝食も用意してくれたらしいホテルの手の込んだ食事を食べて。

 

「じゃあ今日は各々自由に買い物でもしようか」

 

 と言う父さんの提案に従い、それぞれが好きなように動くことに。

 と言ってもオダマキ一家はまとまって行動するらしい。

 まあハルカも六歳だし保護者同伴なのは当然のことなのかもしれない。

 

 何故かうちはかなり放任だが…………両親揃って先にお出かけされた、夫婦でデートらしい。

 何故置いて行かれたのだろう…………あれだろうか、今朝起こしに来た二人に朝食の席で。

 

「ゆうべはおたのしみでしたね」

 

 って定番のネタ言ったのがまずかったのだろうか。壮絶に微妙な顔をしていた父親と、相変わらず、あらあら、で済ませる寛大な母親が印象的だった。

 

 因みに手持ちの七匹にも自由にするようにと言ったが、リップルはホテルで風呂に服着たまま入っているし、シャルは二度寝し出すし、エアはふらふらとどこかに消えるし、シアは母さんについて行って一緒に買い物するらしい。

「ルージュはどうするの?」

「そうね…………まああの愚弟のところにでも遊びに行こうかしら」

 捕まってからと言うものハルカにべったりなノワールの姿にため息を吐きつつ、弟を心配しているのがルージュの可愛いところである。割とブラコンだよなあ、なんて思いながらルージュがオダマキ一家へと着いていくのを見届けると。

 

 さて、どうしようかな、考える。

 

 そして。

 

「トレーナー」

 声に振り返ればそこにいたのは、チーク…………それとイナズマ。

「一緒に遊びに行くさネ」

 快活に笑い、自身の手を取るチークに、ふむ、と少しだけ考え。

「いいぞ、他の誰かに誘われたわけでもないしな」

 と言うか二人以外はすでに全員好き勝手に散ってしまったので、こちらとしても手持ち無沙汰でやや困っていたところだ。

 チークのお誘いは渡りに船だった。

 

「んじゃ、行くよ、トレーナー」

「えっと、よろしくお願いしますね、マスター」

 

 そこまでは良かった…………そこまでは。

 

 

 * * *

 

 

「…………あのあの、マスタぁ…………」

「…………分かってる、分かってるから」

 困ったようにこちらを見てくるイナズマと、頭が痛くなってきそうで思わず手で押さえる自身。

 

 最初は良かったのだ、ミナモシティは広大で巨大な都市だ。ぶらぶら見て回るだけでいくらでも珍しいものはあり、見ているだけでも楽しめる。

 

 だがそんな珍しいものだらけの場所で、あの好奇心の塊の手綱を握っていなかったのが自身の失敗だった。

 

 あのマスター…………ちーちゃんは?

 

 イナズマのその一言に、事態に気づいた時には時すでに遅し。

 

 チークの姿が消えていた。

 やたらと慌てふためくイナズマの姿に一周回って冷静になる。

「…………イナズマ」

「マスター…………ちーちゃん、またいなくなっちゃいましたよぉ」

 少し泣きそうになりながらこちらを見つめるイナズマに、大丈夫だから、とその手を取る。

「いつもの事だろ? どうせまたその内ひょっこり戻って来るさ、だからそれまで店でも回ってようぜ」

 どうしようか、と迷うイナズマの手を引いて歩く。

 最初は引かれるがままだったイナズマも、やがて諦めたのか自身の隣を歩き出す。

「さっきさ、何となく分かったんだけど」

「…………何がですかぁ」

 歩きながら、ふと呟いた言葉に、イナズマが首を傾け。

 

「お前、チークがいないと何もできないんだろ」

 

 突如自身が告げた言葉に…………イナズマが絶句した。

 

 

 * * *

 

 

 イナズマと言う少女は、実に前世の自分によく似ている。

 前世の碓氷晴人には、活発で前向きな友人が一人いた。

 交友関係も広いやつで、何もかもが晴人と真逆の人間。

 

 そんな彼と晴人が友人でいられたのは、彼が晴人の幼馴染だったからだ。

 

 碓氷晴人に両親は居ない。否、もう居ない。

 幼い頃に両親共に死んでしまい、すっかり塞ぎがちな根暗な性格になってしまった。

 否、あれを根暗と呼ぶには少し語弊がある。

 

 無気力、と呼ぶのが正しいのだろう。

 

 幼くして、自主性と言うのを忘れてしまった碓氷晴人がそれでも二十になるまで生きていられたのは、間違いなく幼馴染のお蔭だった。

 幼馴染もまた両親を亡くし、同じ児童養護施設の中で暮らしていた。

 何もしない自身なんかとは真逆の、明るく活発で元気なみんなの人気者。

 そんな人気者はどうしてか碓氷晴人を気に入って友達と呼んだ。その関係はいつまでも続いていき、高校を卒業しても続いた。

 その頃には積極性は無くとも、ある程度主体性を取り戻していた晴人。そんな晴人を形作ったのは間違いなくその友人なのだと、ハルトは思う。

 

 自分じゃ何もしない。ただ見ているだけ、ただ思っているだけ、何もしない…………否、何も出来ない。

 怖くて、怖くて、怖くて、失敗するのが怖い、笑われるのが怖い、惨めになるのが怖い。

 

 そんな自分の内側から滲み出る恐怖心に負けて、体が一歩も動かない。

 

 だからそんな時、手を引いて連れて行ってくれる友人が碓氷晴人にとって、確かに心の支えだった。

 

 例えそんな友人に醜く嫉妬していたとしても。

 

 今のハルトは晴人ではないから、そんな思い理解できない。

 ハルトは晴人じゃないから、そんな考え起こしたことも無い。

 けれど、晴人だったハルトは知っている。

 

 目の前の少女が、かつての自分と同じだったことを知っている。

 

「チークが居なければ、手を引いて連れ出してくれなければ、お前は見ているだけ、思っているだけになる」

 告げた言葉に、少女が息を飲む。

 今にして思う、どうしてあの『いしのどうくつ』で二度目の戦いの時、勝てたのか。

 

 勘違いだったのだ、あれは全て。

 

 自身たちはイナズマがチークを先行させていたのだと思っていた。

 

 けれど実際は逆。

 

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 今の関係と同じように、何も変わらない、手を引く者と引かれる者の関係だったのだ。

 

 あの頃からずっと、何も変わらない。

 

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「怖いんだよな、失敗するのが、失敗して他人に笑われるのが…………その惨めさが怖いんだよな」

 言葉を重ねるほどに青くなっていく少女の顔色を、けれど今は無視する。

「チークが前を歩いてくれるから、自分はその後ろをついていくだけでいい、俺が命令を出すから、お前はそれに従うだけで良い。だって楽だよな、他人が全部決めてくれるんだ、自分じゃ何一つ決められないお前にはそれが楽なんだよな」

 震えるイナズマの体、揺れる瞳を、けれど見つめたまま。

 

「分かるよ、だって昔は俺もそうだったから」

 

 告げた言葉に、イナズマの目が大きく見開かれた。

 

「今はそうじゃないけど…………けど、昔お前を育ててた頃の俺はそうだったから。知っているよ、怖いよな、自分で決めるのって。だってその責任は決めた自分に降りかかってくるんだぜ? そんな重たいもの背負えないよな。怖いよな、自分で選ぶのって。だってどれかを選ぶってことは何かを切り捨てるってことだ。どちらが正しいかなんて選べるはずも無いよな、だって自分からすればどちらも正しいんだから。怖いよな、自分の意思を貫くのって。だって()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()な」

 

 滔々と語る自身の言葉に、イナズマがゆっくりと、けれど確かにこくり、こくりと何度も頷く。

 そうしてずっと黙り込んでいたイナズマが恐る恐ると口を開く。

 

「マスターは…………なんでそんな風に変われたんですか?」

 

 今までに無い真剣な瞳で見つめるイナズマに、にかっと笑って。

 

「認められたからだよ」

 

 そう答えた。

 

「この世界に生まれた俺を見て笑いかけてくれた父と母(ヒトたち)がいた、誕生日を迎えた俺を、おめでとうと言ってくれる父と母(ヒトたち)がいた」

 

 それは生まれた直後の僅かな記憶。自意識を持って、すぐに気絶してしまったそのほんの一瞬の間に見えた光景。

 生まれたばかりの赤子に笑いかける父さんと母さんの姿。

 

 脳裏に焼き付いたその光景を今でも思い出せる。

 

 再び意識を取り戻した三歳の誕生日。おめでとう、と言ってくれた両親の顔を思い出す。

 

 それに、何よりも。

 

「こんな違えてしまった世界にまでついてきてくれた、お前たちがいるから…………だから俺は変われたよ。()()()()()()()()んだ」

「…………我が…………儘?」

「失敗したって構わない、笑われたってへっちゃらだ、惨めだって気にしない。だって…………父さんと母さんは俺が失敗したって笑わない、お前たちが誇り高くあってくれるから俺は惨めじゃない」

 だから平気なのさ、なんて。自分で呟いた台詞だが、少しだけ照れる。

 

 それはハルトと言う人間の根底に触れる言葉だから。

 

「けど、それはお前にだって言えるだろ?」

 

 続けて告げた言葉に、イナズマはけれど答えない。

 

「どんなお前だって、エアはきっと気にしない、あいつは自分には厳しいけど仲間には優しいから。自分が群れを引いている自負がある分、仲間が失敗したって自分で取り戻せばいいと思うだろうさ」

 

 イナズマはけれど答えない。

 

「どんなお前だってシアはきっと受け入れてくれるだろうさ。あいつはうちのパーティの中でも人一倍仲間思いだからな。どんなお前だって大切な仲間だって笑いながら面と向かって言ってくれるだろうぜ」

 

 イナズマは答えない。

 

「どんなお前だってシャルは変わらないよ。あいつは臆病に見えて芯があるからな。他人の言動で簡単に態度変えるようなやつじゃないさ。何も変わらない、びくびくしながら裾を引っ張って来るさ」

 

 イナズマは答えない。

 

「どんなお前だってチークは笑い飛ばすよ。あいつはお前なんかよりよっぽど我が儘で強欲なやつだからな。お前の思う程度の我が儘や失敗なんてあいつに比べりゃ可愛いもんさ」

 

 イナズマは答えない。

 

「どんなお前だってリップルは笑って見守るさ。パーティの中で、きっとあいつが一番大人だろうからな。いつも通りに後ろのほうで笑って俺たちを見てるさ」

 

 イナズマは…………。

 

「だからもっと我が儘になっても良いんだよ。もっと前に出ても良いんだ。思ったことがあるなら言えば良い。やりたいことがあるならやれば良い。お前の気持ちをもっとみんなに見せてやれ、きっとさ」

 

 それが一番みんなにとっても嬉しいことだろうから。

 

「……………………わたし、は」

 

 イナズマは…………。

 

「良いんですか? 本当に? 失敗しても、惨めでも、いいんですか?」

「俺がお前の惨めさを笑うようなやつに見えるか」

 

 ぐっと、手を引き、顔を寄せる。

 

 降りてきた頭、その頬に手を当ててその瞳を見つめる。

 

 その瞳は涙で潤んでいた。

 

「じゃあ…………今、一つだけ」

 

 掴んでいた手を()()()()()()

 

「一つだけ、我がままを言わせてください、マスター」

 

 そのまま寄せられ、ぎゅっと抱きしめられる。

 

「もう少しだけ…………このままでいさせてください」

 

 イナズマが優しい笑みで、そんな小さな我が儘を告げた。

 

 




さすが金銀時代の俺の嫁。可愛い(確信

あと一つだけ注意。
善良なる読者の皆さまは、父親に向かって加齢臭などと言う言葉を使ってはいけません、あれは時に即死呪文と成り得ます(
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