ポケットモンスタードールズ   作:水代

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本戦二回戦後半

 交代は…………まだしない。

 相手の一手目の行動は読める。

 

「イナズマ、弾け!」

「グラゐオン、“どくどく”」

「ラァァ!」

 

 “どくどく”

 

 グライオンが毒液を噴き出す。

 噴き出した毒液がイナズマへと降り注ぎ、その身を『もうどく』が侵す。

「こん…………のお!」

 だが歯を食いしばり、イナズマがその身に綿毛を纏い、弾ける。

 

 “わたはじき”

 

 フィールドが毒ガスに変わり、今度は綿毛が漂う。

 まとわりつく綿毛に、グライオンが動きにくそうにする。

 

「行くぞ、イナズマ!!!」

「っはい!!!」

 

 チャンスだ、とイナズマに声をかけ。

 相手トレーナーがこちらを見て、叫ぶ。

 

「戻れイナズマ」

「グラゐオン、“まもれ”」

 

 “まもる”

 

 攻撃が来る、と読んだ相手がグライオンを守らせる。

 だがこちらはイナズマをボールに戻す。

 当たりまえだ、イナズマはすでに『でんき』わざしかないのに相手は『じめん』タイプを持っているのだ、当然の選択肢、ではあるが向こうがそんなこと知っているはずが無い。

 故に、攻勢に出る、とブラフを張って見事に向こうが引っかかった形だ。

 そして代わりに出すのは。

 

「行け、シア」

 

 シア。シャルは前回の試合でも使っていないので、出来れば情報の露出を避けたいところである。使わずに済むのならばそれに越したことはない。

「っ…………不味い」

 相手が呟く、だがもう遅い。向こうからすれば『こおり』タイプのシアは相性的には最悪だろう。

 だが“まもる”は連続で出すと失敗しやすい。二度目を使うかどうかは博打になる。 

 

 だから。

 

「シア“いのりのことだま”」

「はい」

「グラゐオン、守れ!」

「ラァァァ!」

 

 あえてここは攻撃しない。

 

 “いのりのことだま”

 

 “まもる”

 

 グライオンの目前に半透明の楯が現れる。

 攻撃していればまた吹き戻し(ブローバック)を受けていたかもしれない。

 博打に勝った、と言うわけだ、向こうは。

 だがそれすらも読んでいる。何せ他に方法が無い。

 有り体に言えば『すばやさ』が三段階落とされた今のグライオンがシアから先手を取れるわざは“まもる”しかないだろうからである。

 と言ってもあくまで予測ではあるが、当たっていたようだ。

 

 だいたい“ポイズンヒール”持ちのグライオンなど受けに決まっている。

 まして“まもる”に裏特性を付けてきているのだ、どう考えたってこのグライオンの役割は“どくどく”を使って次のターンに“まもる”で押し戻し、『もうどく』状態のポケモンを量産することだろう。

 となればだいたいわざの構成も予想できる。

 

 “まもる”、“どくどく”、あとは“じしん”、“みがわり”、“とんぼがえり”、可能性は低いが“つるぎのまい”や“シザークロス”あたりか。

 どれでも良いが、少なくとも優先度は無い。『すばやさ』勝負ならば今の状態で負けるはずも無い。

 と、なれば博打だろうと“まもる”しかないのだ。

 

 ()()()()()()()()()()

 

 そして交代しなかった、と言うことは、交代できなかった、と考えるべきだろう。

 グライオンを除けば残りは三体、うち一体がスピアー。

 ここまでの戦術の傾向を見る限り。

 

 『どく』『もうどく』状態の敵に対して何らかの追加効果を発揮する、トレーナーズスキル、または裏特性、と言ったところか。

 

 この読みすら外すなら、相手がそれ以上、と言うことだろうが、ここまで分かりやすく狙ってきているのだ、割と自信はある。

 

 と、なれば自身がやるべきは。

 

「シア、倒せ!」

「はい!」

「グラゐオン、もう一度だあああ!」

 

 互いの指示にポケモンたちが動き出す。

 

 “アシストフリーズ”

 

 “まもる”

 

 シアの放った冷気の光線が真っすぐ、グライオンへと伸びる。

 同時、グライオンが三度目の“まもる”を使用しようとし、半透明の壁を作り出そうとして。

 

 ぱりん、と。

 

 冷気の光が当たった瞬間、あっさりと壁が砕け“アシストフリーズ”がグライオンへと降り注ぐ。

 

「ラァァァ…………ァァ…………」

 

 『ひこう』『じめん』タイプのグライオンに『こおり』わざは4倍ダメージだ。

 当然、耐えきれるはずも無い。

 

「…………これでリード、しかも」

 

 相手の『どく』起点を潰した。

 恐らくだが残りスピアーともう一体がアタッカー、最後の一体は補助役(アシスト)かまた受け、と言ったところだろうか。

 アタッカー三枚、とするならこの状況になった時点でシアが攻撃連打で勝てるのだが。

 

 そうこうしている内に、相手が次のボールを投げる。

 

「行け…………ドロミラド!」

 

 ドロミラド…………じゃない、ドラミドロ。

 

 先ほどからポケモンのニックネームがおかしなのばかりなのだが、そう言うセンスなのだろうか。

 アナグラムじゃないんだから…………なんてくだらない思考を捨てる。

 同時に相手を見据える。

 

 タイプは『どく』『ドラゴン』。

 

 普通に考えれば『こおり』タイプのシアの前に出すのは不味いはずなのだが。

 一瞬、思考を回転させ。

 

 攻める。

 

 直後にそう結論づける。

 ドラミドロは『とくぼう』種族値が高いが、それでも弱点タイプでしかも『とくこう』を四段階積んだ状態だ。

 十分撃ち抜ける、そう予想し。

 

「撃ち抜け!」

「守れ!」

 

 互いの指示を飛び交い。

 

 “まもる”

 

 “アシストフリーズ”

 

 一瞬早く、相手の楯が完成し、攻撃が防がれる。

 

 だが。

 

「もう一度!」

「ドロミラド! 押し返せ!」

 

 “アシストフリーズ”

 

 凍てつく冷気の光がドラミドロを襲う。

「シャァァァァァァァァ!」

 ドラミドロが咆哮を上げながら冷気に凍てつかされていき。

 『こおり』つく。

 

 だがまだ倒れないようだ、行ける、と踏んだがどうやら予想以上にしぶといらしい。

 

 だが『こおり』状態ならばもう一度いける、と踏んで。

 直後、ドラミドロが動き出す。

 どうやら持ち物が『ラムのみ』か何かだったらしい、口がもごもごと動いている。

 

 そして。

 

 “ドラゴンテール”

 

「なっ」

 

 シアがその尾に弾かれ、吹き飛ばされる。

 しかもその体が一瞬で『どく』に侵される。

 どうやら特性が“どくしゅ”だったらしい。

 吹き飛ばされたシアがボールの中に戻り、代わりに出てきたのが。

 

「は、はわわ」

 

 シャルだった。

 どうやら厄介な場面に出てきてしまった、と考え。

 

「…………っ、ぐ…………な、なに、これ」

 

 突如シャルが崩れ落ちる。

 と同時、その全身が『もうどく』に侵される。

 『どく』『もうどく』に侵されると一瞬、全身に紫のラインが走るのでこちらでもすぐに気づく。

 

「…………いや、待て…………()()()()()()()()()?」

 

 何せこの試合でまだシャルは出してなかったのだ。

 フィールドに設置技が置かれている様子は無い。

 

 だったら…………いつ『どく』にされた?

 

 しかも今『どく』になったばかり、と言った感じではない。

 少なくとも()()()()()()()()()()()()感覚がある。

 ゲームのように数値で表されているわけではないので、あくまで感覚的だが、かなりダメージを負っているのは分かる。

 それがいつか、と言うのを考え。

 

「…………っち、考えても分からん」

 

 すぐに思考を打ち切る。

 トレーナーズスキルや裏特性は幅が広すぎて読み切れない。

 考えていてはいくら時間があっても足りなくなるので強制的に打ち切る。

 問題は、ここからどうするか、だ。

 

 厄介なタイミングではあるが、しかしこの対面は悪くない。

 

 強制交代だろうと何だろうと一度はシアの一撃を喰らったのだ、もう一度ぶち込めば確実に倒せる。

 

 残念ながら“かげぬい”を使えるタイミングはすでに逃している。

 あれは自分か相手が出てきた瞬間のみ使える方法なので、強制交代で出鼻を挫かれたこのタイミングでは無理と言って良い。

 だがそれでなくとも普通に攻撃すればいい。

 

「シャル」

「…………っ、はい!」

 

 多少辛そうにしながらも、シャルがその手に黒い炎を宿し。

 

「ドロミラド、守れ!」

「シィイイイイ!」

 

 “まもる”

 

 “シャドーフレア”

 

 シャルが放つ黒い炎を半透明の楯が防ぐ。

 また一手稼がれた。と内心で舌打ちしつつ。

 

 がくん、とシャルが膝をつく。

 

「シャル!」

「だ…………だいじょう…………ぶ…………」

 

 ふるふる、と震えながら、シャルが起き上がる。

 不味い、不味い、不味い。

 まだ場に出てそんなに時間は経っていないはずだぞ、なんでこんなにダメージを受けている。

 分からないが、このままでは不味いのだけは分かる。

 

「シャル!」

「…………………………っ、は、はい!」

 

 二度目。シャルが放つ黒い炎がドラミドロを燃やし尽くし。

 

「シィイ…………ィィィ」

 

 ドラミドロが倒れる。

 

「戻れシャル」

 

 同時、シャルをボールへと戻す。

 どういう理由かは分からないが一つだけ分かることがある。

 もう一度『もうどく』ダメージを喰らったら、シャルが倒れる。

 ボールに戻して一度リセットをかける。

 

 次は。

 

「イナズマ」

 

 イナズマを場に出す。

 直後。

「ぐっ…………ま、マスター…………こ、これ、な、何ですか」

 シャルと同じように、出した途端にイナズマが膝を着く。

 しかも先ほどのシャルよりもダメージを大きいように見える。

「……………………」

 答えない、答えられない。自身にも分からない。

 ただ一つ、言えることがあるとすれば。

「…………行けるな、イナズマ」

「……………………っはい!」

 イナズマが歯を食いしばって立ち上がる。

 

 と、同時、相手トレーナーも次のポケモンを出す。

 

「行け、ペントラ」

「ギガァァァァァァ!」

 

 次いで出したのは、ペンドラーだった。

 

「っイナズマ! 溜めろ!」

 

 恐らく、こいつがアシストだ。ペンドラー。

 

 夢特性は“かそく”。

 

 そして“つるぎのまい”が使えて。

 

 トドメに“バトンタッチ”を覚える『むし』『どく』ポケモン。

 

 こいつをスピアーに繋げさせてはならない。

 直観的にそう理解し。

 

 “かじょうはつでん”

 

 “じゅうでん”

 

 イナズマがその全身に強烈な電気を帯びる。

 と同時に足場がバチバチと放電し始め、磁場が形成される。

 

「ペントラ、舞え」

「ギァァァァ!」

 

 “つるぎのまい”

 

 ペンドラーが『こうげき』を上げる。

 

 だがもう遅い、こちらが先手を取った。

 

「イナズマァ!」

「っはい!」

 

 “レールガン”

 

 放たれた極光がペンドラーを飲み込み。

 一瞬にして、その体力の全てを奪う。

 

「ギ…………ガァ…………」

 

 ペンドラーがフィールドに倒れる。

 

 と、同時。

 

 “こどくののろい”

 

 しゅう、とその体から黒い(もや)のようなものが噴き出し、そして相手トレーナーの最後の一つとなったボールへと吸い込まれていく。

 

「…………おい、まじかよ」

 

 さすがに、この状況でこの光景。理解できる。

 

 ()()()()()()()()()()()

 

 自身が『ひんし』になった時を条件に次の相手にバトン効果を付与する。

 つまり、“かそく”と“つるぎのまい”の効果の全てが。

 

「…………さあ、仕上げだ、蹂躙しろ」

 

 ブブ、ブブブブブ、ブブブブ。

 

 現れた目がスピアーに、全ての補助効果が集約している、と言うことになる。

 

「殺れ」

 

 相手のトレーナーの短い言葉と同時。

 ふっと、スピアーが消えたように見えた次の瞬間。

 

「っ」

 イナズマの目の前まで移動したスピアーがその両の手を振り上げ。

 

 “デッドリーポイズン”

 

 刺す、刺す、刺す、刺す、刺す。

 一瞬にして五度、突き刺す。

 

「ぐぅ…………く…………」

 

 だが耐える、『ぼうぎょ』はすでに六段階、最大まで達している。

 相手のスピアーの『こうげき』が何段階かは分からないが、それでも連続攻撃と言うのは一発当たりの威力は低いものだ、故に耐える。

 

 耐えて。

 

 “アナフィラキシー”

 

「…………っ?!」

 そして、突如倒れる。

「イナズマ!!!!!!!」

 驚きに目を見開き、そのまま宙を掴むかのように手を伸ばし、けれど伸ばしたまま崩れ落ちたイナズマに驚き、叫ぶ。

 だがイナズマは答えない。

 死んでは無い…………ポケモンはそう簡単には死なない。

 だがすでに戦える状態ではないのは明白だった。

 

「…………くっ、よくやった、イナズマ」

 

 イナズマをボールに戻し、次のボールを手に取る。

 数秒思案し。

 

「頼む、シア」

「…………はい。マスター」

 

 自身の危機感を感じ取っているのか、先ほどよりも幾分か緊張した面持ちのシアがフィールドに降り立つ。

 

「スピアー…………殺れ」

「シア、悪い」

「…………いえ、マスターのご随意のままに」

 

 ブブ、ブブブブブブ、ブブブブブブブブ

 

 一瞬にしてスピアーがシアへと接近し。

 

 “デッドリーポイズン”

 

 刺す、刺す、刺す。

 

 今度は三度。針で刺す。

 

 同時。

 

 “アナフィラキシー”

 

「ぐっ…………………………!!!」

 

 シアが崩れ堕ちる。

 

「シアっ!!!」

 

 それでも。

 

「まだ…………です…………っ!」

 

 “さいごのいって”

 

 “いのりのことだま”

 

 癒しの願いが発せられると同時、シアが倒れる。

 

「…………ナイス、シア。よくやってくれた」

 

 シアの頑張りを労いながら、ボールへと戻す。

 やはりそうだ…………シアはまだかなり体力が残っていた上に、受けとしてかなりの硬さを持っていたはずなのに、一撃でやられた。

 

 『どく』『スピアー』『蜂』

 

 まさか、とは思うが。

 

「いちげきひっさつ…………とか言わないよな」

 

 『どく』状態の相手限定の一撃必殺、恐らくそんな裏特性かトレーナーズスキルかだと予想する。

 

「……………………シャル、じゃきついか」

 

 余りにも『すばやさ』が違い過ぎる。

 “いのりのことだま”の効果で状態異常を回復できる、だから一撃でやられることは無いとしても。

 確かメガスピアーはそこそこ『とくぼう』が高かったはずだ、一撃で倒せなかった場合、次の攻撃でやられる可能性が高い。

 

 と、なれば。

 

「…………やっぱお前に頼むしかないか…………頼んだよ、エア」

 

 ボールを投げる。

 

 そして。

 

「ルオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」

 

 同時に左手の指輪に触れる。

 

 エアの首にかけられたメガストーンが共鳴し。

 

 メ ガ シ ン カ

 

 その姿を変じていく。

 

 相手がその光景に僅かに眉根を潜め。

 

「エア!」

「スピアー!」

 

 同時に叫ぶ。

 

 “デッドリーポイズン”

 

 やはり相手のほうは速い!

 

 だが。

 

 だからこそ。

 

「切り札は取っておくものだね」

 

 “キズナパワー『かいひ』”

 

 スピアーの攻撃を、けれどエアが避け。

 

「さあ、見せてやれ、エア…………お前の…………俺たちの、新しい力を!!!」

 

 ぐん、とエアが真上に向かって飛び立つ。

 

 急上昇。

 

 そして、空中でぴたり、と勢いを止め。

 

 急降下。

 

 わざとしては“そらをとぶ”に似ているが、一瞬の急上昇と急降下。

 

 それを数秒…………1ターンに納めたこのわざを、自身はモデルとしたわざに因んでこう名付けた。

 

 

「「ガリョウテンセイ!!!」」

 

 

 スピアーが避けようと動き始めるが、すでにエアが猛スピードでその的を狙い定めている。

 

 一瞬にして降り注いだ一撃が、スピアーを貫き。

 

 ブブ…………ブブ…………ブ…………

 

 スピアーがやがてフィールドに堕ちる。

 

 落ちて…………最早動かない。

 

「…………………………………………………………っ………………はあ」

 

 息を吐く。

 

「……………………お疲れ、エア」

 

 短く呟いた一言に。

 

「…………お疲れ、ハルト」

 

 返ってきた言葉に、思わず安堵した。

 

 

 本戦二回戦、第二試合、終了。

 

 

 勝者 ミシロタウン ハルト

 

 

 

 




マタドガース(マタドガス) 特性:ふゆう 持ち物:ノーマルジュエル
わざ:もうどくスモッグ、おきみやげ、だいばくはつ、どくびし

特技:もうどくスモッグ 『どく』タイプ
分類:えんまく+どくガス
効果:5ターンの間、互いの場にいるポケモンを『どく』状態にし、命中率を1段階下げる。

裏特性:れんさばくはつ
自身のHPが0になった時、“だいばくはつ”を使用する。

専用トレーナーズスキル:はじけるどく
“だいばくはつ”を使用した時、互いの場に“どくびし”と“もうどくスモッグ”を使用する。





ゴースト(ゲンガー) 特性:ふゆう 持ち物:きあいのタスキ
わざ:どくどく、たたりめ、ヘドロばくだん、みちづれ

裏特性:さいみんどく
相手を『どく』『もうどく』状態にした時、相手を『ねむり』にする(『ねむり』から回復した時『どく』『もうどく』になる)。





グラゐオン(グライオン) 特性:ポイズンヒール 持ち物:どくどくだま
わざ:じしん、どくどく、みがわり、まもる

裏特性:ブローバック
“まもる”などで相手の攻撃を防いだ時、相手のポケモンを強制的に交代させる。

グライオン専用トレーナーズスキル(P):ちしどく
『もうどく』状態のポケモンが受けるダメージを常に最大値(15/16)で固定する。




ペントラ(ペンドラー) 特性:かそく 持ち物:くろいヘドロ
わざ:どくびし、メガホーン、つるぎのまい、バトンタッチ

裏特性:こどくののろい
『ひんし』になった味方の数分だけ自身の『こうげき』『すばやさ』を上昇させる。また自身が『ひんし』になった時、次の出すポケモンに自身の能力ランクや状態変化を引き継ぐ。





ドロミラド(ドラミドロ) 特性:どくしゅ 持ち物:ラムのみ
わざ:とける、べノムトラップ、ドラゴンテール、まもる


裏特性(ドラミドロ):しんしょく
相手に『どく』『もうどく』状態のポケモンがいる時、場に出ていない時でもダメージを受ける。

ドラミドロ専用トレーナーズスキル(P):せんぷくきかん
“しんしょく”による場に出ていない『どく』『もうどく』状態のポケモンへのダメージを全て場に出た時にダメージ計算する。この効果は自身が場に出た時発動し『ひんし』になっても続く。





スピアー 特性:むしのしらせ 持ち物:メガストーン
わざ:デッドリーポインズン、とんぼがえり、ドリルライナー、まもる

特技:デッドリーポイズン 『どく』タイプ
分類:どくづき+みだれづき
効果:威力30 命中95 2-5回攻撃する。30%の確率で相手を『どく』状態にする。

裏特性(スピア―):アナフィラキシー
『どく』『もうどく』状態の相手を「どく」わざで攻撃した時、30%の確率で『ひんし』にする。

スピアー専用トレーナーズスキル:むしばむどく
相手が『どく』『もうどく』状態で経過したターン×5%分“アナフィラキシー”の発動確率を上昇させる。




トレーナーズスキル(P):れんさかんせん
相手が『どく』『もうどく』状態のポケモンを手持ちに戻した時、毎ターン10%の確率で前後のポケモンを同じ状態異常にする。


トレーナーズスキル(P):ふしょくどく
『はがね』『どく』タイプのポケモンも『どく』『もうどく』状態にすることができる。



専用Tスキル(P):さいごのいって
『ひんし』ダメージを負った時、自身がわざを繰り出すまで『ひんし』にならない。このスキルが発動した時、必ず持ち物を使用する。使用に条件のある道具でも、条件に関わらず効果が必ず発動する。



特技:ガリョウテンセイ 『ノーマル』タイプ
分類:すてみタックル+そらをとぶ
効果:威力160(140) 命中100 空中へ飛び上がり、ターンの終わりに攻撃する。空中にいる間はほとんどの技を受けない。相手に与えたダメージの1/4(3)を自分も受ける。


禁じ手:『ノーマル』タイプのガリョウテンセイ。
無いなら作っちゃえばいいじゃない、と言うハルトくんの発想。
因みに本当のガリョウテンセイじゃなくて、ガリョウテンセイと言う名のガリョウテンセイをモデルにしたガリョウテンセイ(もどき)…………うん、死ぬほどややこしい。
『ノーマル』タイプになったので、『スカイスキン』『らせんきどう』が両方乗って凄い威力になる。


あと前回のあとがきに入れ忘れてたリップルの専用Tスキル。

専用トレーナーズスキル(P):うつりぎてんき
自身が戦闘に出ている限り、毎ターン50%の確率でターン中のみ天候「あめ」になる。「あめ」になった時、自身の状態異常を回復し、味方の場の設置物を除去する。



因みに決着時点でのハルトくんの手持ちの状況。


チーク ひんし
イナズマ ひんし
リップル ひんし
シャル @37%『もうどく』
シア ひんし
エア @100%

因みにエアは“いのりのことだま”受けるまで@31%だったので、本当にギリギリの戦いだった。


と言うわけで『どく』使い戦終了。
また一週間のインターバル挟んで、決勝戦。
相手は…………まあみんな予想してるし、本編であんな風に要注意って書いて出なかったらある意味最高の出落ちだろうけど出るんだなあ、の“さかさま”の人。

因みにだけど、XY編の構想があって、“さかさま”の人はXY編主人公にも関係あったり。
読みたい人が多かったら、本編終了後XY編書く、かもしれない。

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