新たな問題児たちが異世界から来るそうですよ? 作:覇軍星君
今回からはラストエンブリオの内容です。
楽しんでください。
問題児の帰還
クイーンハロウィンとのギフトゲームを得て、
修行の日々は二年半続いた。
「スカハサ、あの子の調子はどう?」
「はいもう武力だけならセタンタに引けを取らないかも…」
と言い少し口元が綻んだ。
「そう、もう一回ぐらい遊びましょうか」
「ダメですよ過去に一度遊んで、彼が死にかけたんですから、彼の回復力があったから生きていたものの、女王も本気でやり過ぎです」
「分かってるわよ」
プイと頬をふくらませた。
翔馬が修行を始めて三ヶ月、クイーンハロウィンが痺れを切らして、翔馬と遊んでしまった……。
結果はほぼ半殺し状態、それ以来クイーンハロウィンはウズウズしながら、翔馬と他の騎士が戦っているのを見ていた。
「でも、まさかあれを眷獣に出来るとは…」
「ええ、でもあれは極力使うなと命じてあるし大丈夫でしょ」
コンコンコンとノックの音が三回聞こえた。
スカハサが「入室を許可します」と言い扉が開いた。
「女王、スカハサさん今回はどういったご要件で?」
翔馬は大分身長伸びており、男らしくなっていた。
スカハサが口を開いた。
「ええ、今日で修行を終え、ノーネームに帰っていいわよ」
「はいでは失礼……」
「待ちなさい」
翔馬はビクッとして、恐る恐る振り返った。
「貴方に騎士号を与えてあげるわ」
翔馬の緊張が一瞬で解けた。
「脅かさないでくださいよ、てっきりまた遊ぶのかと……」
その言葉を口にした事を後悔した。
「そう、そこまでしたいのなら遊んであげるわ」
部屋の中が一瞬にして氷ついたような錯覚に陥るほどの殺気。それは過去にも経験をした感覚だった。
だか、どうしてか恐怖はしていなかった、物凄い殺気の筈なのに何故か落ち着いていた。
「ふぅ~ん、随分と自信もついたようねぇ」
と殺気を戻し、愉しそうな笑みを浮かべる女王。
「それで、どうするんですか、騎士号は?」
女王はあっ!と何か思いついたようだった。
そして拍手をパンパンと打つと羊皮紙と筆が出てきた。
何か書き込むとそれをヒラヒラと俺の手元まで落ちてきた。
「貴方を
手に取ってある羊皮紙を見て沈黙するしかなかった。
「どうかした?」
「いえ、何でもありません」
女王も、御機嫌な様なので何も言わないことにした。
「それでは、今までご指導ありがとうございました。」
「ええ、、神霊や星霊ごときに負けるんじゃないわよ」
スカハサさんから微かに殺気が漏れ出ていた。
(これで負けたら俺、殺されるかもな……)
絶対に負けられないと覚悟を決めた、翔馬であった。
「それじゃ、あの秘密兵器はくれぐれも使うんじゃないわよ」
「はい、本戦ぐらいまでは使いませんよ」
「では、健闘を祈ってるわ、頑張りなさいよ」
それは今まで見てきたどんな笑顔よりも純粋な笑顔に見えた。
「はい」
「それじゃノーネームの本拠地に召喚するわよ」
そう言うと、部屋の床が抜けた。
「はっ!?……はぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
と叫びながら上空四千メートルに再度召喚された、
翔馬であった。
次回は、少しシャルロットと彩花の回にしようと思います。
次回もお楽しみに