黒髪と氷剣と吸血鬼   作:Night

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12弾 圧倒的戦力で制圧、それが私たちの作戦

 

 

「どう?具合は」

 

ガラリと病室のドアを開け手にはフルーツバスケットを持って微笑みかける

 

「お!君、かわいい…グハっ!痛ってぇーな。おい!」

 

「はぁ、まったく女性に対して使う言葉ではないな」

 

ひょこっと顔出して一言めで口説こうとする雷音を蹴り飛ばし私の腕に絡みつく燐姉と弟の言動にやれやれとため息をつく双子の兄、風音

 

 

「お見舞いにきたんだけど……ダメだった?」

 

彼女、先日助けた統姫美夜(すめらぎみや)はパソコンから目を離すと少し茶色がかった長い髪が揺れた

 

「俺は、じゃじゃ馬が好きだけど大人しい子も好きd…うぐっ」

 

再び燐姉の回し蹴りが決まり病室の隅で沈黙する雷音

 

風音さんの哀れんだ目と燐姉のゴミを見るかの様な目、不憫だな雷音

 

「驚いたかもしれないけどあいつの事気にしなくて大丈夫だから」

 

手を握り異様に顔を近づけて上司の生存なんか興味ない燐姉

 

なんかかわいそうになってくるよ、合掌

 

再び美夜ちゃんに目を向けると…

 

「あぁーあ、四天王ってこんなもんだったんだ。なんか残念」

 

なんとまぁ、本人達目の前にしてぶっ飛んだ発言してくれるよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まったく、面倒ね」

ベレッタ90Twoをコッキングしながらやれやれと燐姉

 

「まぁ、大人しそうに見えて実はじゃじゃ馬って良いn………すみません」

 

先程コッキングしたばかりのベレッタを雷音の額に突き付け絶対零度の眼差しで見据える燐姉

いい加減学習しろよ

 

『で?作戦とかないんですか』

 

4人の無線に入る声は先程病室であった統姫美夜である

彼女は銃の腕は最悪らしいがハッキングや戦術、情報収集あまつさえ運転スキルなどはSランクだという

私たち四天王はそういう支援タイプがいなく是非協力して貰おうと頼んだがあっさりと断られたが、どうしてもというならと彼女が指定した任務で彼女を満足させれば良いらしい

当の本人は監視カメラをハッキングしてそこから観察するらしい

 

まったく七面倒くさい任務だこと

 

「圧倒的な戦力で制圧、それが作戦だ」

 

『あなた達、よく今まで生きてたね』

 

風音の言葉に無線で明らかに呆れてるのがわかる

 

「まぁ、だてに四天王とか言われてるからね」

 

さぁーてやりますか

 

『まずは各個人の能力が見たい。変態、風音さん、燐さん、縷依の順でお願いします』

 

変態って、なんというか毒舌だよね、この子

あれから分かった事だが美夜ちゃんは同い年らしい

 

「はいはいと変態さん頑張りますよーだ」

 

おちゃらけた口調だが体中から電気がほとばしる

 

「結構多いな」

 

スーツにレミトンM400を担いでる風音さん、相変わらず決まってますね

 

「多くても雑魚だったらねぇ、やっぱり量より質よね」

 

戦闘訓練を受けている武偵でもこの人数は青ざめるだろう

でも、私達にとってこんなもの対したことない

 

『次、風音さん』

 

雷音の電撃で黒焦げになってるマフィア共

そいつらを風で吹き飛ばしてく風音さん

燐姉とアイコンタクトをする

 

「ちょっと、変態バカ上司のせいでイライラしてるのよねー」

手に炎を宿しマフィアを八つ当たりの対象にする燐姉

 

「あれ?それってもしかすると俺だったりしちゃう?」

 

あんた以外誰がいるんだ

 

「あんた達、燃えつきなさいっ!!」

 

燐姉の綺麗な長い黒髪を乱す姿は美しさがあるが恐怖も感じさせられる

熱さに身もだえ悲鳴をあげる姿はまさに地獄絵図

 

 

『縷依』

 

あいよ

 

腕を挙げると大気中の水分を氷に変わる

 

「カノジョの事どーしても欲しいんで」

 

遠慮なんかしないから

 

縷依が手を振りかざすと同時に

 

一斉にマフィア共の喉元を貫き悲鳴すらあがらず力なく崩れ落ちてく

 

「で、お次は何でしょうか?」

 

『……じゃあ、次は__』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『お見事だったね』

 

「まぁな、当たり前だ」

 

髪を掻きあげタバコを吸う雷音

 

あんたら見てると作戦も何もなくただ各々自由に戦ってる

それの恐さ分かってる?

 

辛辣に放たれる言葉に雷音でさえ黙る

 

『ハァ、分かった、協力する』

 

ありがとうと言う前に無線を切られたがスルーだ

 

任務も終わり一旦本部に戻らなければならないため伊達家の車に乗り込むと胸ポケットが振動する

 

げっ、アリアかよ

 

シカトしようと思ったが

 

長い……

 

あいつ何コールしてんだよ

 

 

「はい、もしm『さっさと出なさいよーー!!』

 

うるさいな、鼓膜破れるだろ

 

「おい!女の子か?女の子だよな!?おーい縷依ちゃー……ぐふっ」

 

ちゃん付けで呼ぶな気色悪い、あっ、白雪は別だから

 

『ちょっと!?なんか凄い音したけど…?』

「あぁ、気にしないで虫がいただけだから」

 

そ、そう?

と一応納得してくれた

 

「で?なんかあったの?」

床に伸びている上司に視線を向ける

あ、ご自慢の顔思いっきりぶん殴っちゃった

 

『そうよ!!あんたに頼みがあるのよ。実は__』

 

 

アリアから紡がれる言葉

んな事ってある?

アリアさぁ、仮にも警察関係者に泥棒の手助けを頼むってどうよ

マジで突っ込みたい

 

 

まぁ、それは置いといてそんなことよりも気になった事がある

 

(理子よ!理子が帰ってきたのよ!)

 

どうやら泥棒の話も理子と関係するらしい

まぁ、話だけでも聞いてみるか

 

 

それになんとなくだけどこの話嫌な予感がする

私に流れる血が疼くようななんともいえない不思議な感じ

 

我が一族の因縁…?

まさかね

 

そんな、一族の敵がすんなり現れるないよね

 

いゃー、ないない

 

胸に違和感を覚えながらも自分の考えを消していったのだった

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