前山
顔はなかなかだが、お世辞にもスタイルがいいとは言えない。(声は、武内pをもう少し幼くした感じ?)
青村
いわゆるメガネっ娘。ロリ体型(声は、凛ちゃん(ラブライブ)のシリアスなときみたいな感じ)
5月2日 3時42分
「青村!」
「え?」
「あ……」
嘘だろ、勘弁してくれよ。イスが飛んできたのはそう思った直後だった。着替え中なんて知らなかったんや……
※
「一応部屋入れたけど、調子良くなったら必ず豚ひき肉にするからこの変態豚野郎」
「そこまで言わんたって……」
急いできただけなのに……僕何にも悪くないやんけ。というか、過剰防衛やないか、イス飛ばすなんて…
「ところで、お前を撃ったのって、誰か分かってないんだって?」
「警察にはそう言ったけどね」
「どういうことだ」
「実は………私を撃ったの、奏なんだ」
「は?」
とてもじゃないが、理解し難いことだった。アイツが撃った?そんなバカな。
「何か聞き違い見間違いがあったんじゃないのか?」
「いや、あの声は絶対に奏の声だった。間違いない」
青村の眼差しは、真剣そのものだった。まぁ、コイツが言うことは毎回正しい。信じたほうがよさそうだ。
「というか、何であんなところに行ったんだ。赤坂はいたようだが、何か行く必要性が無いと行くようなヤツじゃないだろ、お前」
「……………………男が、言ったんだよ」
「どういうことだ?」
「昨日、学校の帰りに私をつけていた男が奏がいるから廃工場に来い、って言われたんだよ」
「それで、お前はホイホイ行ったわけだ」
「違う!少し手がかりが欲しい、こう考えた結果をもとに行ったんだよ……」
「そうか…………すまない」
「いや……」
※
「ところで、その男で何か気付いたことはないか?」
「そうだね………………そういえば、ちょっと薬品の匂いがしたかな」
「薬品?」
「どんな薬品かは分からないけど、そんな匂いがした」
「なるほど……あと、ソイツは長田研究所って刺繍してあるジャンパー着てなかったか?」
「あぁ…着てたかも」
「そうか」
と言うと、何か思い出したかのように前ちゃんは立ち上がった。
「どこ行くの?」
「長田研究所、人体改造ラボ。そこに行って、ケリつけてくる」
「長田研究所って……」
走って部屋から出ていってしまった。長田研究所って確か生物分野でブイブイ言わせてる研究所みたいだ。でもケリって?……………………まさか、奏が人体改造された?そんな………
「雪だ………………」
窓のほうに目をやると、雪が降っていた。昨日から5月としては異例の天候だった。でも、雪が降るなんて…
「前ちゃん、頑張って」
※
5月2日 5時51分 長田研究所 人体改造ラボ
「・・・・・・・・・・」カタカタカタカタカタカタカタカタ
「太陽は上がってきたみたいだけど、こんな暗いところでパソコンやってたら目悪くなりますよ」
「ご心配どうも。でももう十分悪くなってます」
「・・・お前、水田 貴也だろ」
「そちらこそ、あの前山さんじゃございませんか」
なんだろう、初対面なのにも関わらず込み上げてくるこのウザさと殺意は。
「ところで、護衛がいた気がしたけど、どうしたの?」
「あぁ、軽く手合わせをした。護衛というのが疑わしくなるほどのヘボさだったな」
「そうかい」
コイツ、いやに冷静だな。自分で言うのもアレだけど、僕の強さを知っていて慄かないのは少し違和感だ。
「そんなことより、赤坂はどこだ」
「赤坂?ええと…あぁ、赤坂奏か」
「やっぱり知っていたか。じゃあ、早く言ってもらおうか」
「ソイツは…今ここにはいない」
「は?」
少し右に俯いて、トーンも低めに水田はそう言った。
「今いないってことは、さっきはいたのか?」
「そうだ。だが、さっき暴走して、逃げた」
「ちょっと待て、暴走って何だ」
「そうだな・・・」
そう尋ねると、水田は手招きをし、さっきまで弄っていたデスクトップPCのほうへ向かった。
「こういうことだ」
「これって・・・」
能力増強化計画。PCにはそう出ていた。そこには、研究対象・赤坂 奏、前山・青村の能力の複製とあった。
「話は大体分かった。僕や青村の能力を赤坂にすり込もうとしたけど。で、その実験で赤坂は暴走した。こんなところだろ」
「まぁ、そんなところだ」
やっぱりいやに冷静だ。実験対象が暴走したというのに。
「ところで、何で暴走した」
「うーむ…まぁ縮めて言えば、能力が開花しすぎた。と言えばいいかな。というか、アンタがブラックアイなったときと同じことが起きてる」
「あぁなるほどな…」
僕の能力、強さによって眼の色が変わる。以前、ブラックアイになったときは……とてもじゃないが言いたくないな。でも、外部から手を加えないとブラックアイ状態は解消されない。それは分かってる。しかもあんな強さで……
「水田さん!」
「どうした」
「赤坂が、街の中に姿を現しました!」
「そうか」「何だって!」
あのブラックアイで街中に?正直言って、太刀打ちできる気がしない。それに、自制心もあったもんじゃないから、戦闘は絶対に避けられない。でも……
「とりあえず、赤坂のところに行く」
5月の雪なんて初めてだったけど、それ以上に初めてなことが起ころうとしている。ブラックアイと戦うなんて……でも、やったろうじゃねぇの!!
to be continued……
自分で言うのもアレだけど、茶番臭しかしない。
次回、複製篇第3話