Don't forget!
2016年 4月8日 はじまりの日
午前7時32分
人って愚かだよな。寒いなら早く中に入ればいいのに。
………最初からネガティブなこと言ってすんませんね。僕、前山といいます。え?下の名前は?んなモンどうでもいいじゃねぇかコノヤロー。あ、またコノヤローって言っちまったよコノヤロー。
「よぉ前ちゃん」
「あ、どうも」
目の前にいるのは達意先輩。様々なところから《色々なものが馬並み》と言われてるらしい。どういうことなんでしょう?
「どうよ?中学は」
「さぁ?正直まだ中学生って実感ありませんから…」
「まぁ新1年なんてんなモンだよ」
と、緊張している体でいるけど実際はもう少し落ち着いてるよ。ホントですよ?
「まぁ、たくさん思い出とセ○レを作れよ」
「えぇ…それとセ○レって何…」
グギィ!
「悪かったね新入生君」
「は、はぁ…」
なんか、目の前で殺人が普通に行われたのですが。女先輩が首を180度くらい曲げたんですけど?というか、セ○レって何だろう?
「今は知らなくていいんだよ、新入生君」
「え、えぇ」
何だろう、この女先輩、いろいろと踏み込んではいけないようだ。
「………後でセ○レの意味ググるか」
※
午前7時38分
「前山はどこかな…」
確か2組のはずだったんだけど…真面目なあいつだからまだ来てないはずは無いと思うんだけどんな…ん?俺は誰かって?俺は小島友人って言うぜ!読者のみんなよろしく!……読者ってなんだよ!
「おはよう小島!」
「あぁ?あ、園枝か、おはようさん」
「何してんの?」
「前山探してんだよ。お前の憎っくき」
「テスト敵…」
園枝と前山、小学校の月例テストで争ってたらしい、どっちも25勝らしいけど。というか、どっちも毎回100点近く点数ならもういいじゃん!
「最初のテストは絶対に負かしてやるんだから!」
「はいはいがんばってー(棒)」
こいつの前山に対する異常なまでの執着心は何なんだ?前山も同じようなモンだが………もしかしたら、ライバル心以上の何かを抱いているのかもしれない
「というか、早く教室行こうよ!」
「お前と同じクラスなんて…明日太陽フレアで人類が絶滅することを願いたい…」
「もうっ!失礼な!」
と、そんなことを話していると、後ろから何か迫ってくるのを感じた。そして、意識が一瞬ブッ飛んだのはそれと同時だった。
「うっ…」
起き上がったときには、園枝が連れ去られそうになっていた。
「いやっ!離して!」
「まぁいいじゃねぇか嬢ちゃんよォ」
先輩か?中学生でもあんなことする奴がいるんだな……じゃなくて!
「やめろ!」
言ってしまった。先輩にこんなこと言ってケンカになってしまったらどうしようか。先生はこういうときは来るのが遅い、それに他のやつらは知らないフリをしてる。だから、もしケンカになっても自分でなんとかするしかない。負ける確率がほぼ100%であることを考えずにあんなことを言ってしまった。
「おぉ、これは威勢のいいにぃちゃんやなぁ」
「…………」
「いい度胸してるやねぇか」
胸ぐらを掴まれた。どうやら覚悟を決めたほうがいいらしい。小学校ではケンカは強いほうだったが、さすがに体格が一回り上の先輩には勝てない。それくらい分かる。
「先輩、やめていただけませんか」
そこまでではないが、低い声でその一文が聞こえてきた。あぁ、アイツだ。
「お、おう、前ちゃんか。なんや」
「ですから、それをやめていただきたいと」
「だが、こいつが…」
「やめていただきたい」
「うっ…」
やっぱ無理か。前山を目前にしたら
「さ、行こうか、小島、園枝」
その声は優しかった。俺らを包み込むように。でも、しっかりしていた。
※
「22番、小島友人」
その後、何事も無かったかのように入学式は始まり、何事も無く終わった。そして後にスゲェ騒がれたエレン先生が載った教科書も貰った…というのはどうでもえぇ。
「待ってくれ前山!」
「ん?何?」
「どうして、アレを使わなかったんだ?」
「使う必要が無かった、からだよ」
……確かに、その言葉に嘘はないと思う。だけど…
「忘れたのか?」
「!!」
なぜだろうか、ビックリした様子だった。
「平和ボケしたのか?あのことは忘れた… 」
「Don't forget …」
「え?」
「絶対に忘れない。何があろうが、何が起ころうが絶対に忘れない」
「…」
Don't forget 、そう言ったときのあいつはあのとき、すべてを失ったときと同じ目をしているように見えた。
もう少し長く書けるようになりたいっすわ。
そして次回は予告と違うことやりますね〜