同日 理科室
「天地獣?」
「そう、前に見たことあるでしょう?」
確かに。でも、何か違う…
「何か違くない?」
「確かに、人間っぽさは増したけどね」
2年半前、突然日本に降り立った異星人、『天地獣』。苦戦を強いられたが、2人の小学生によって退けられる。というのは聞いた。まぁ、2人の小学生は今目の前にいるけど。
「ところで何で塩酸の風船作ってるの?」
「アイツらにとっての核兵器……だからかな?」
「いや疑問で返されても…」
敵とはいえこれから塩酸の風船投げつけられると思うと可哀想に思えてくる。というか前にも作ったんだろうけど手際良すぎでしょ。ちなみにみんなは今静まってる。空気を読んでるんだろう。
「よし、行くぞ」「うん」
「え?どこに」
パリン!!
いきなりガラスを突き破りやがった。でも、もう走っていってしまった。
「「……………………………………………!!」」
2人は無言で鋭い眼光でアイツらを斬り裂き、アレを投げつけている。だけど、ただ倒さなければならないという思考に毒されて無心で斬っているわけじゃなく、きちんと志を持って戦っているように見える。志を具体的に言うなら、『みんなを守る!』だろうか?私はそう思う。
※
「……………………」
あの時よりはこっちのほうが断然楽勝だが、なぜだか疲れる。体が鈍ってるんだろうか。
「前ちゃん!そっち行った!」
「え…」
恨みたっぷりの一撃が僕の腕に刺さった。何をしても戦いを止めないから傷が増えてく。でもこっちだって…
「止めねぇぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
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「とりあえず片付いたかな…」
「あぁ…」
目の前に死体が無数に転がってるが、この種族、数分すると死体が自然消滅する。不思議な種族だ。
「じゃあ、戻るか」
「うん」
と、回れ右をするとみんなが上のほうを指さしている。再び回れ右をすると…
「避けろ!」
飛行船が僕たちめがけて垂直着陸してきやがった。もっと航空法の勉強しろコラ!というか、アイツらの増援らしい。数で勝とうなんてムダなことしなきゃいいのに。
「「…………………」」
扉が開け放たれると、何人か…いや、何匹かがゆっくり降りてきた。1人、中心にいる奴は見覚えがあった。
「やっぱりお前か…」
「どうもどうも英雄くん」
見た目は大柄な男という感じだが、こいつもやはり天地獣だ。だがコイツはちょっと違う。
「ところで君の隣の女の子は君のガールフレンドかな?」
「気安く話そうとするんじゃねぇ。あと言い回しが古い」
「まぁ、僕だってこんなことを話しに来たわけじゃない。他にある」
「何だって言うんだ」
「…………そこの君」
「な、なに?」
「ずっと隣の野郎と戦っているのか?」
「いや、第2次襲来から……一体何の意味があるの?こんなこと聞いて」
「そうか………………」
何を青村に聞いたかと思えば、考え込み始めた。………………今なら……
「はあァァァァァァァァァァァァァァァ!」
「「!!」」
そいつに飛び掛かろうとしたが、飛び出てきた護衛の処理で手いっぱいだった。
「忘れたか、僕の強さを」
「1日たりとも忘れたことなんてないよ」
「…………………Don't forget my power…」
剣をしまい、こう言って帰っていった。そして、紙が僕の腕に貼られていた。いつの間に……
『また近いうちに来る。覚悟しろ』
僕も青村も、これ読んだ瞬間にゾッとした。覚悟しろというのは…………………考えてもどうしようもないため、とりあえず校舎に戻ることにした。
とりあえず、戦いは終わった。アイツが来たのは驚いたが。だけど、人は蛇足を付けたがる。いつでも、どこでも。この戦いにも蛇足がついた……
※?????
「キャップ、研究に打ってつけな人物を見つけました」
「誰だ」
「赤坂 奏、タイプαの同級生です」
「そうか、あとどのくらいで始められる」
「3週間後には始められるかと………」
「わかった」
コイツらも、後に刃を交えることとなる。
to be continued………
いきなり出てきた第1話タイトル
次回、再来篇最終話