俺の高校生活は、彼女によって変化が訪れる   作:”アイゼロ”

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はい、どうも、アイゼロです。

今日明日、午後から用事があるため、午前に投稿します。

それではご覧ください。


10日目

もうすぐ梅雨明けだというのに、この豪雨は一体何なんだ・・・。くそっ、降らないと思って傘持って行かずに、自転車で来てしまったから、しばらく待つしかない。

 

「あれ?比企谷君」

 

下駄箱の入り口で、上を見上げながらやむのを待っていると、横から太宰が話しかけてきた。

 

「どうしたの?帰らないの?」

 

「傘持ってきてないんだよ・・・」

 

「ありゃ、それは大変だ。はい、入っていいよ」

 

太宰は傘を広げ、俺の袖を引っ張りながら、自分の入っている傘に入れようとした。

 

「おい、それはさすがにまずい。大丈夫だ。すぐやむと思うから」

 

「この豪雨で?」

 

「うっ、待つ」

 

さすがに相合傘とか俺には到底無理だ。第一目立つし、太宰に色々な意味で迷惑がかかるかもしれない。

 

「さ、遠慮せずに入りなさい!」

 

「いや、だから」

 

「早く帰りたいんでしょ!」

 

掴まれた腕を強引に引っ張られ、無理矢理相合傘の中に入れられてしまった。

 

「はぁ、分かったよ。傘は俺が持つから」

 

「うん。お願いね♪家はどっち?」

 

「校門から出て右だ。悪いな、歩かせちまって」

 

「気にすることないよ。困ってたから助けただけ」

 

こいつやっぱりお人好しだなあ。きっとさぞかしおモテになっているんだろう。こういう奴は誰に対しても優しいからな。

 

 

 

 

 

 

少し喋りながらも、我が家に到着した。

 

「本当にありがとな」

 

「ううん、いいよ。・・へえ、ここが比企谷君の家か」

 

太宰は俺の家ををまじまじと観察している。普通の家だよ?兵器とかそういうの仕組まれてないから。

 

「ありがとな太宰。今度何か礼をする」

 

「え?いいよわざわざ」

 

「いや、しなきゃ俺の気がすまない」

 

「・・・うーん、そこまで言うなら・・。あ、そうだ!明日土曜日で学校休みだよね」

 

「そうだけど」

 

「じゃあ、明日比企谷君の家行っていい?」

 

・・・・ワッツ?この子、今何を言ったのかわかっているのかな?いいのか?男の家にホイホイ入ってきて(イケボ)。

 

「太宰は大丈夫なのか?」

 

「え?何が?」

 

うわぁ、気に留めないどころか完全に気付いていない様子だ。逆に意識してしまっている俺が恥ずかしくなってくる。

 

「まぁ、太宰がいいならいいぞ」

 

「本当!やったー。じゃあ明日、11時に行くね♪」

 

「随分と早いな。・・・分かった。じゃ、また明日な」

 

「うん。じゃあね」

 

 

 

 

 

 

「ただいま」

 

「あ、おかえり。お兄ちゃん。・・なんか話し声が聞こえたけど、誰かいたの?」

 

「ああ、実は傘忘れてな。太宰が入れてくれたんだ」

 

「・・・・はぇ?だ、太宰って、この前にデートした?」

 

「デートじゃない。お出かけだ。・・・そうだけど」

 

「あ、あ、・・あ、あのお兄ちゃんが、あ、相合傘ーーーーー!?」

 

おい、言うな、何も言わないでくれ。俺だって遠慮したんだよ。

 

「お兄ちゃんの青春が到来だーーーー!」

 

両腕を天に仰げながら大声で叫んでいる小町を無視し、枕を被って悶えようと、自室に籠ろうとしたら、小町は俺の肩を掴み、相合傘の経緯を全部吐かされた。

 

「ふむふむ、それで明日、うちで遊ぶことに・・・」

 

「あ、ああ・・」

 

何でこんなことになってしまったのだ・・・。そして、小町は少し座っていた椅子から離れ、何故か電話をしている。

 

「うん、じゃあ明日ね。バイバーイ♪」

 

この世に生を授かって17年。これ以上ないというくらい史上最悪な嫌な予感が、俺の全身を駆け巡る。

 

「小町、明日友達と勉強することになったから。帰りは夜になるかな♪」

 

「はぁ!待て待て待て。家で男女が2人だけなんてマジでシャレにならない!そして何故そう仕込んだ?」

 

「やっぱりぃ、お邪魔はしない方がいいかなぁ~なんてぇ♪。後お兄ちゃんヘタレだからそんな間違い起きないでしょ?」

 

「うわ、すっごい笑顔で言ってきたな。すげぇ腹立つ。でも否定はできない」

 

「頑張ってね♪」

 

小町は鼻歌交じりで、そそくさと自分の部屋に戻っていった。っていうか頑張るって何を頑張るんだよ・・・。

 

 

 

 




最後まで読んでいただきありがとうございます。

なんかこれ八幡じゃないな感が否めないので、少し捻デレ度をアップさせようかなと思う。

また明日。

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