いやぁ、8月に入ってしまったねぇ。暑い暑い・・・。
それではご覧ください。
「何で緊張してんの?私。今まで気兼ねなく接してきたのに・・・」
もうすぐ夏休みという真夏の今日。いつものように比企谷君のいる場所に向かっている私は。少し緊張しています。
はい、私が比企谷君を好きだからです。
唐突な告白にビックリしたと思うけど、自分の抱いている感情が恋と知ったのは、つい最近。友達のおかげというか、せいというか。よくわかりません。
あー、なんか自分のキャラが崩壊してる気がする。こんな乙女な自分がなんかもどかしい。この前『私達、付き合ってるみたいだね』なんて、気軽に言えてた自分に戻りたい。・・・・ていうか、何であんな事口走ったんだろう!恋愛感情を抱いた自分の過去の言葉を顧みると、なんか恥ずかしくなってきてしまう。
そんなことを考えていたら、比企谷君のいる場所に辿り着いた。
「比企谷君」
「おう。来たのか」
いつもの素っ気ない返事が、何故か物足りなく感じてしまう。でも、比企谷君の平常運転のおかげで緊張はほぐれた。
私はいつものように彼の隣に座った。すると、ドキドキと心臓の音がはっきりと耳に聞こえてくる。あ、あれれ~、私ってこんなに分かりやすい人だったっけ・・・。
「比企谷君ってさ、普段どんな事してるの?」
「読書と昼寝」
「・・えぇ!それだけ!」
「そうだが」
さ、さすがは1人というわけか。でも、裏を返せば暇という事になるのかな。なら、いつでも誘えるってことだよね。
「太宰はなんかしてるのか?」
「私か・・・。たまーに友達と遊びに出かけたり、後はテレビとかかな」
「俺とどう違うんだよ・・・」
た、確かに。私もよく一人でいるからあまり比企谷君と変わらない。
でも、かえって都合がいいかも。私たちの過ごし方が似ているなら、2人で遊べる機会が結構あるってことだし。
それにしても
「・・暑い」
「なら、来なきゃいい話だろ・・・」
「ぶー、その言い方はないよぅ」
しまいには泣くよ?
「比企谷君だって、暑そうじゃん」
「1人でいられるなら、俺はどんな暑さにも負けない」
「私がいるんだけど・・・」
「・・・・そうだな」
え?何で顔逸らしたの?ねえねえ、気になるじゃん!
軽く心の声で怒っていると、比企谷君は目を細くしながら、再びこちらに顔を向けた。
「・・・ど、どうしたの?比企谷君」
聞いてみるが、無視されずーっと私を見ている。私の顔に何かついてるのかな?・・・・・そ、そんな見つめられると照れるんだけど・・・。
「いてっ」
突然、比企谷君が私の額をペチンと軽くたたいてきた。
「な、何するの!」
「ああ、蚊がいたから殺そうとした」
「物騒な言い方しないでよ。もう」
「悪い悪い。・・いてっ!」
私も比企谷君の額を叩いてやった。強めに。
「お返し♪」
最後まで読んでいただきありがとうございます。
実は、比企谷八幡の誕生日記念SSを投稿しようかと思ってます。実は一ヶ月ほど前から書いてる。
また明日。