俺の高校生活は、彼女によって変化が訪れる   作:”アイゼロ”

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はい、どうも、アイゼロです。

それではご覧ください。


15日目

ついに夏休みが到来だーーー!

 

ボッチにとって一番と言っていい最大最高行事の長期休暇、summer vacation!一日中クーラーの効いた家に籠り、一日中ぐうたら。もう体格が良くて、面倒見がいい甘党な男子が担がない限り、一歩も外へ出たくも、布団から出たくもない。

 

一度起きたが、再び夢のトビラへと誘われるように、目を閉じた。

 

「お兄ちゃんいつまで寝てるの!もう昼過ぎだよ!」

 

ドアがバンと勢いよく開く音と、妹の激高の声によって、トビラが閉まり、現実世界へと戻されてしまった。

 

「あと10時間。なんなら24時間」

 

「馬鹿な事言わないの!布団干したいから出た出た」

 

「ヤダ」

 

「なにをぉ!・・・・こうなったら、とりゃぁ!」

 

「ぐえ!」

 

小町に全身プレスをくらわされ、布団からはじき出された俺は、次の安眠場所であるソファに横になった。

 

「お兄ちゃん。いくら何でもだらけすぎじゃない?」

 

粗方家事を終えた小町が、ため息をつきながらそう言ってきた。

 

「いいんだよ。ボッチにとって学校というのは、気の抜けない日々なんだ。今までの疲労をすべて癒す。休みなのだから」

 

「全くこのごみいちゃんは・・・。ほら、誰か来たから行ってきて」

 

「あーい」

 

おそらく宅配便だろう。うちのインターホンを鳴らす人なんてそれくらいしかいないからな。

 

「はーい」

 

「比企谷君♪」

 

ガチャン。

 

何でいるのあいつ。思わず閉めちゃったけど。そもそも何しに来たんだ?この間うちにきて、何もない事が分かっているはずなのに・・・。

 

「誰だったの?」

 

「い、いやぁ、誰もいなかったぞ。全く、ピンポンダッシュなんて迷惑だぜー」

 

「ちょっと!何で閉めるの!」

 

取り敢えず、誰もいなかったという事にしておいて、後で事情を話そうという作戦だったが、太宰にドアを開けられ、呆気なくも散った。

 

そして、太宰と小町、初対面。

 

「お、お兄ちゃん・・。その女性は何やつで・・・」

 

あー、おそらくテンパって口調が変わってしまったようだ。

 

「あー、ほら。前に話しただろ。こいつが太宰春歌だ」

 

「太宰春歌です。えーと、妹さんでいいのかな?」

 

「あ、ああ。これはどうもご丁寧に。妹の小町です!兄がお世話になっておりまする!」

 

普段の、そして俺の真の理解者である小町だからこそ、こういうキャラ崩壊が起きている。小町の目の前に広がっている光景が、天変地異でも起きるんじゃないかというくらい、ありえないのだから。

 

「はぁ、入っていいぞ。折角来たんだしな」

 

「お邪魔しまーす。小町ちゃんでいいかな?よろしくね♪」

 

「はい!こちらこそよろしくです!春歌さん!ささ、どうぞこちらへ」

 

小町は太宰をリビングへ誘導し、女子同士で話したいことがあるという事で、男の俺は追い出されましたとさ。

 

 




最後まで読んでいただきありがとうございます。

また明日。

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