俺の高校生活は、彼女によって変化が訪れる   作:”アイゼロ”

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はい、どうも、アイゼロです。

夏コミ行こうか迷ってます。

それではご覧ください。


21日目

本日、ついに文化祭の開幕です。私、太宰春歌は、比企谷君との文化祭巡りというお楽しみを胸に抱き、現在受付を頑張っています。仕事がない比企谷君が羨ましいです。

 

ちなみに比企谷君とは、いつもの場所で待ち合わせをしています。後30分、頑張ろう。

 

「春歌、もういいよ」

 

気合を入れなおし、仕事に真っ当しようとしたら、突然友人に話しかけられた。

 

「え?何が?」

 

「後は私たちがやるから」

 

「え?何で?」

 

「比企谷君と約束してるんでしょ?ほら、行ってきなよ」

 

そう言うなり、私が付けていた受付の腕章を取られてしまった。そして、見事に見抜かれてる!誰にも言ってないのに!

 

「そんなにそわそわしてたら、誰だって気付くよ」

 

嘘!そんなに分かりやすかった。無意識に態度に出ちゃってたんだ!恥ずかしい!

 

「ほらほら、彼氏が待ってるんでしょ?」

 

「まだ彼氏じゃないよ!・・・・ありがとう」

 

「いいっていいって。後で一杯話聞くから。ガツンといっちゃえ!」

 

拳を突き出して、応援してくれる友達。私もそれに応えるべく、拳を突き出した。

 

「うん。決めてくる!」

 

友達の応援のおかげで、少し自信がつきました。

 

今日、私は比企谷君に告白します。

 

 

 

 

いつも話している場所に着くと、比企谷君が飲み物を煽りながら、待ってくれていた。

 

「お待たせ」

 

「おう。お疲れ」

 

彼は私に労いの言葉を送り、飲み物を差し出した。あ、私の好きな紅茶だ。

 

「ありがとう。よく知ってたね。私の好きなもの」

 

「たまたまだよ」

 

うっそだぁ、私が紅茶買ってるとこ見たくせにぃ。

 

「じゃあ、取り敢えず、適当に回ろうか」

 

 

やっぱり文化祭と言ったら食べ物だよね。私は片手にアメリカンドッグ、対する比企谷君はクレープを食べている。彼はかなりの甘党だ。

 

「あ、折角だから私のクラスのお化け屋敷行ってみる?」

 

「いや、辞めといた方がいいんじゃ・・・」

 

「どうして?」

 

「お前のクラスだろ?俺なんかといたら、変な噂されて迷惑かかるんじゃないか?」

 

・・・はぁ、おそらくこれが彼なりの優しさなんだろうけど、ここまでくると呆れるというか、さすがにムッとくる。

 

「もしかして、怖いからそんな事言って逃れようとしてる?」

 

口に手を当てながら、嘲笑のしぐさをした。

 

「なっ、そんなんじゃねぇよ。いいぜ行ってやるよ」

 

煽り成功。ただ単に怖がってる比企谷君を見たいだけ。普段あんなにクールぶってる人が、ビックリする姿を拝みたい。

 

 

「キャア!」

 

「わっ!」

 

「比企谷君!」

 

「・・・・・」

 

 

 

「何でお前が一番怖がってんだよ!」

 

「だ、だって、ここまでのクオリティだとは思わなくて。ていうか、比企谷君全然怖がってないし・・・」

 

「何でクラスのお化け屋敷の仕組みを知らないんだよ・・・。ていうか俺も結構ビビったぞ。表に出してないだけだ」

 

ず、ずるい。そのポーカーフェイス力を少し分けてほしい。

 

あ~、怖かったけど、その拍子で思わず比企谷君にしがみつけたからいいや。

 

チョンチョン

 

ん?唐突に肩を叩かれた。振り返ると、先程仕事を請け負ってくれた友人が、何か紙をもって立っている。

 

「はいこれ」

 

渡された謎の紙を見ると、そこには驚愕の光景が・・・。

 

先程、私は比企谷君にしがみついたと言いました。そして、その瞬間を友人に撮影されていたという、とんでもなく恥ずかしい写真です。

 

「ちょっと!何やってるのー!」

 

羞恥半分怒り半分に、友人の両肩を思いっきり揺らした。

 

「だ、だって、思い出づくりに」

 

「もっと他に方法あったでしょー!なんでわざわざナイトスコープまで使ってるのー!」

 

「ど、どうした太宰?急に大声なんか・・・」

 

突然大声をだした私を心配したのか、比企谷君が驚きながら、ポカーンとしている。

 

「な、なんでもないよ!」

 

私は咄嗟に写真をポケットにしまい

 

「なんか、体育館で何かやるらしいから行ってみようよ」

 

「お、おい太宰!」

 

誤魔化すように強引に比企谷君を連れて、体育館へと向かった。

 

 




最後まで読んでいただきありがとうございます。

次回は結構力いれてるので、読んでくれると嬉しいです。

また明日。

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