これ投稿するとき、眠気がすごくて、意識が朦朧としてました。
それではご覧ください。
文化祭の日の翌日。天気は雲一つなく、槍や落雷も無い快晴。ふっ、煩わしい太陽ね!
そんな中、現在は体育の時間。F組はC組と合同。サッカーかテニスで、俺は当然ソロでもできるテニスを選んだ。
「んじゃ、2人組つくれー」
基本的なテニスのルールや握り方、打ち方を教えた体育担当教師は、生徒たちにそう呼びかけた。その瞬間、ものの数秒であっという間に、ペアができてしまった。
「よし、全員組めたな。それじゃ、ラリー練習だ」
わーすごーい。俺もう透明人間の境地に達した気がする。いや、いくら何でも薄すぎでしょ俺。ここまでくると逆に不安になってくる。成績とか単位とか。でも、一学期の通知表はちゃんとあるんだよなぁ。俺って謎が多い。
取り敢えず、適当に壁打ちしてよう。まかせとけ、壁打ちは俺の十八番だ。体鍛えてるときにやったから。あ、実は筋トレ以外にも、スポーツの基本的なこともしてたのだ。だから俺は運動神経がいい。
4限の体育が終わり、昼休み。運動したからいつもより多くパンを買った。ていうか、体育のくだりいる?俺の存在が希薄を超えた希薄という事しか伝えてないんだけど。
「来たよー」
「おう」
恋人同士になったとはいえ、別に環境自体が変わるわけではない。いつものように、俺達は昼休みの終わる約15分前に集合し、色々話をする。
「そう言えば、比企谷君って体育テニスにしてたんだね」
「まぁな。チームプレーとか冗談じゃないし。・・・・・ん?何で知ってるんだ?ストーカー?」
「へぇ・・・。なんならしてあげようか?」
うわあ、凄い笑顔だ。でも、目が冷たい。Mに目覚めそう。嘘です。
「冗談だ。それで、
「私C組だよ。ていうか昨日一緒にお化け屋敷行ったじゃん」
「確かにそうだな。でも、太宰の悲鳴のせいで頭から離れてたわ」
「思い出させないでよ・・・」
「それより、何でテニスだって知ってたんだ?」
俺が再び質問すると、太宰がこちらに近づき、肩に手を置いて、耳元で囁いた。
「比企谷君の事、ずっと離れて見てたから」
ゾクッと、背中に悪寒が一気に走り出した。声も小さく、冷たい。
「ストーカーって、こんな感じかな?」
「違うわ!いや、別にそういう奴もいると思うけど。どっちかって言うと、重すぎるヤンデレだぞ。ていうか話を逸らすな」
「ごめんごめん。体育館から見てたんだよ。見事な壁打ちをしてる比企谷君をね。凄かったね、周りの人たちよりも、上手かったし」
「だろ?昔かじった程度にやっただけなのに。凄いだろ?」
「うん凄い!運動だけが他の人よりも上なんて!」
・・・ちょっとぉ、今聞きづてならない事言ったよね?さらっと毒を吐くんじゃないよ。
「ほぅ。言うじゃねぇか。運動だけ、ね~」
「ひょ、ひょっと!」
ちょいと今の言葉が鼻についた俺は、太宰の右頬を優しく引っ張った。柔らかくて、結構伸びる。
「うぅ~・・・」
太宰は解放された頬を撫で、俺を恨めしそうに、ジト~っと見ている。
「その表情、結構好きだぞ」
「睨まれるのがそんなに楽しい?」
あ、睨んでるつもりだったんだ。ジト目で結構グッときたよ。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
また明日。