俺の高校生活は、彼女によって変化が訪れる   作:”アイゼロ”

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はい、どうも、アイゼロです。

これ投稿するとき、眠気がすごくて、意識が朦朧としてました。

それではご覧ください。


23日目

文化祭の日の翌日。天気は雲一つなく、槍や落雷も無い快晴。ふっ、煩わしい太陽ね!

 

そんな中、現在は体育の時間。F組はC組と合同。サッカーかテニスで、俺は当然ソロでもできるテニスを選んだ。

 

「んじゃ、2人組つくれー」

 

基本的なテニスのルールや握り方、打ち方を教えた体育担当教師は、生徒たちにそう呼びかけた。その瞬間、ものの数秒であっという間に、ペアができてしまった。

 

「よし、全員組めたな。それじゃ、ラリー練習だ」

 

わーすごーい。俺もう透明人間の境地に達した気がする。いや、いくら何でも薄すぎでしょ俺。ここまでくると逆に不安になってくる。成績とか単位とか。でも、一学期の通知表はちゃんとあるんだよなぁ。俺って謎が多い。

 

取り敢えず、適当に壁打ちしてよう。まかせとけ、壁打ちは俺の十八番だ。体鍛えてるときにやったから。あ、実は筋トレ以外にも、スポーツの基本的なこともしてたのだ。だから俺は運動神経がいい。

 

 

 

4限の体育が終わり、昼休み。運動したからいつもより多くパンを買った。ていうか、体育のくだりいる?俺の存在が希薄を超えた希薄という事しか伝えてないんだけど。

 

「来たよー」

 

「おう」

 

恋人同士になったとはいえ、別に環境自体が変わるわけではない。いつものように、俺達は昼休みの終わる約15分前に集合し、色々話をする。

 

「そう言えば、比企谷君って体育テニスにしてたんだね」

 

「まぁな。チームプレーとか冗談じゃないし。・・・・・ん?何で知ってるんだ?ストーカー?」

 

「へぇ・・・。なんならしてあげようか?」

 

うわあ、凄い笑顔だ。でも、目が冷たい。Mに目覚めそう。嘘です。

 

「冗談だ。それで、何故(なにゆえ)ご存じ?」

 

「私C組だよ。ていうか昨日一緒にお化け屋敷行ったじゃん」

 

「確かにそうだな。でも、太宰の悲鳴のせいで頭から離れてたわ」

 

「思い出させないでよ・・・」

 

「それより、何でテニスだって知ってたんだ?」

 

俺が再び質問すると、太宰がこちらに近づき、肩に手を置いて、耳元で囁いた。

 

「比企谷君の事、ずっと離れて見てたから」

 

ゾクッと、背中に悪寒が一気に走り出した。声も小さく、冷たい。

 

「ストーカーって、こんな感じかな?」

 

「違うわ!いや、別にそういう奴もいると思うけど。どっちかって言うと、重すぎるヤンデレだぞ。ていうか話を逸らすな」

 

「ごめんごめん。体育館から見てたんだよ。見事な壁打ちをしてる比企谷君をね。凄かったね、周りの人たちよりも、上手かったし」

 

「だろ?昔かじった程度にやっただけなのに。凄いだろ?」

 

「うん凄い!運動だけが他の人よりも上なんて!」

 

・・・ちょっとぉ、今聞きづてならない事言ったよね?さらっと毒を吐くんじゃないよ。

 

「ほぅ。言うじゃねぇか。運動だけ、ね~」

 

「ひょ、ひょっと!」

 

ちょいと今の言葉が鼻についた俺は、太宰の右頬を優しく引っ張った。柔らかくて、結構伸びる。

 

「うぅ~・・・」

 

太宰は解放された頬を撫で、俺を恨めしそうに、ジト~っと見ている。

 

「その表情、結構好きだぞ」

 

「睨まれるのがそんなに楽しい?」

 

あ、睨んでるつもりだったんだ。ジト目で結構グッときたよ。

 

 




最後まで読んでいただきありがとうございます。

また明日。

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