俺の高校生活は、彼女によって変化が訪れる   作:”アイゼロ”

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はい、どうも、アイゼロです。

本日は東京に行くため、早めに投稿です。

それではご覧ください。


28日目

「春歌、最近どう?」

 

「ん?どうって?」

 

「彼氏だよ。上手くやってるの?」

 

「うん。ていうか比企谷君と言い合いとか一度もないし」

 

相性がいいのか知らないけど、喧嘩とかそういういざこざってないなぁ。それにしたくもないし。うん、平和だ。

 

「あれ?まだ名字呼びなの?」

 

「ん?名字呼び?それが?」

 

首を傾げると、皆に深いため息をつかれた。肺活量を疑うくらいに。ちょっと失礼。

 

「春歌。普通恋人同士は下の名前で呼び合うんだよ」

 

「へぇ・・。そうなんだ。初耳」

 

「全く。これだから恋愛初心者は・・・」

 

「彼氏いない人に言われてもねぇ・・・」

 

「ぐっ・・・。とにかく!今日名前で呼んでみな」

 

「分かったよ。じゃ、行ってくるね」

 

下の名前だけで、そこまで変わるのかな?

 

 

 

 

「八幡!」

 

・・・なんだなんだ?いつものように来て隣に座るのかと思ったら、目の前で俺を見上げるようにしゃがんで急に名前で呼んできたぞ。ハイアングルだと綺麗さが増すんだな。

 

「八幡!」

 

「いや分かったから。どうして下の名前で?」

 

「恋人同士は下の名前で呼び合うって聞いたから」

 

「まぁ、世間一般ではそう言われてるらしいな」

 

「じゃ、呼んでみて」

 

「・・・春歌」

 

名前で呼んだ途端、互いに目を合わせながらパチリパチリと瞬かせ、静寂が生まれた。

 

「・・・なんだろうなぁ。よくわからないけど、嬉しい。比企谷君以外の男に呼ばれるのは嫌と感じた」

 

変なところで鈍感な太宰であった。

 

「これから名前呼びでいこう。八幡」

 

「・・・そうだな。春歌」

 

付き合って4ヶ月ちょい。やっとお互い名前呼びになった。やっとというか、完全に意識してなかったんだけどね。

 

 

「もうすぐクリスマスだね。早いなぁ。ついこの間入学したと思ったら」

 

「そうだな。俺は毎年長いと感じていたが、今年は色々刺激があって、早く感じた」

 

他の奴と違って、切磋琢磨もすることなく、時間に追われることもなく、悠々自適に時間の流れに乗っていたから、時の流れを遅くする能力でもあるんじゃないか、とバカなことも考えたことあったな。あの頃は若かった。

 

「クリスマスは毎年どう過ごしてるんだ?」

 

「24日は友達と遊んで、25日は家族。両親ともイベント好きだから、結構力入れてるんだよね」

 

という事は、父親の方も結構面白い人なのかな?会ってみたいわ

 

「ねぇ比企谷君。24日のイブ、一緒に過ごそう」

 

「友達はいいのか?」

 

「うん。多分だけど、彼氏と過ごしなさいって言われる」

 

「そうか。いいぞ。俺も太宰といたかったし」

 

「嬉しい事言ってくれるね」

 

「掘り返さないでくれ・・・。ていうか、普通に名字に戻っちゃってんじゃん」

 

「あ・・・」

 

全然気づかなかった。違和感がなさ過ぎたもん。

 

「名字に戻すか?」

 

「やだ。名前で呼び合う。八幡」

 

「はいはい。分かったよ春歌」

 

 




最後まで読んでいただきありがとうございます。

夏休みの後も続いてほしいと言われて凄い嬉しかったですが、夏休みの企画なので、8月31日には完結させます。

また明日。

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