俺の高校生活は、彼女によって変化が訪れる   作:”アイゼロ”

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はい、どうも、アイゼロです。

今回の話は、いただいた感想をリスペクトさせていただきました。

それではご覧ください。


35日目

「う~ん・・・」

 

「さて、どうしたもんか・・・」

 

現在、俺の部屋にて、課題として出された、『高校生活を振り返って』という作文に苦悩している。

 

「色々ありすぎて、どう書いたらいいのやら」

 

「そうだな。俺もかなり刺激的な1年になったからな」

 

「もういっそのこと、あった出来事そのまま書いちゃおうか。そしたら、文句言われようと言い返せるし」

 

「なんか、考えが俺に似てきてないか?」

 

「嘘っ!・・なんか、複雑」

 

うわ、今の結構傷ついたぞ。

 

そんなわけで、俺達の書いた作文がこちら。まず春歌。

 

 

『高校生活1年目は、それなりに充実してたと思います。中学の友達全員とここに受かって、毎日楽しく過ごしてきました。でも、その楽しい日々の前に、入学式の日、ナンパをされました。ですが、1人の男の子が身をもって助けてくれて、あの時は本当にうれしかったです。その男の子に昼休み会って、お礼を言って、それ以来、毎日顔を合わせるようになりました。

そして、ここから私自身が大きく変わったことがあります。その男の子に恋をしたことです。以前、私は人を好きになるとか恋というものを知らなかったのです。でも、彼と一緒にいる時の気持ちが、恋だと友達に気づかされました。それから彼を異性として意識をし始め、文化祭で見事に恋人同士になりました。それ以来、私の高校生活に、もう一つの花が咲いたと思いました。

私の高校1年間、自分の心境が変わり、それと共に充実してると感じてます』

 

 

そしてこれが俺。

 

 

『自分は過去に色々あり、人に失望していた。だから、自らボッチ高校生活を作り上げた。だが、入学式から2週間、俺の前にとある女子が現れた。最初は不審がってなんだこいつ?と思っていたが、そいつは俺のいいところ、悪いところを、はっきりといった。いや、言ってくれた。こんなやつ初めてだ、と思い、彼女と友達になった。それから、遊んだり一緒に勉強したり、毎日顔を合わせたりなど、平穏な日常を送っていた。

そして、気付けば俺は彼女に惹かれていたのだ。もう、彼女なら信頼できる。それくらいまで俺は惹かれた。文化祭の日、色々あったが、恋人になった。それから俺の高校生活に、光が差し込んだ。

俺の高校1年間、学んだことは、愛は人を変える。愛は素晴らしい』

 

 

お互い書いた作文を渡し、読み上げる。

 

「恥ずかしいな・・・」

 

「だな。まぁ事実だし、これでいこう」

 

「ていうか、私の第一印象、なんだこいつ?って酷くない!」

 

「む、昔の事だから、気にしない気にしない。今はかけがえのない人だから」

 

「ッ!ず、ずるい・・・。八幡あざとい」

 

おい、俺なんかあざといと思わせる発言したか?してないよね?そもそもあざとい言い方ってなんだろうね?手をグーにして頭にてへッ♪とコツンさせるのか?絶対にやりたくない。

 

 

翌日、作文を提出した。

 

そして、それ以来担任の平塚先生が凄く体調悪いかのように思わせるくらい、元気がなかったのはまた別の話。

 

 




最後まで読んでいただきありがとうございます。

また明日。

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