FAIRYTAIL SEVEN KNIGHTS   作:マーベルチョコ

60 / 141
オリジナルストーリー始めます!


機械の心臓 篇
第58話 錬金の男


取材が終わり、数日が経った。

相変わらずの馬鹿騒ぎで賑わっている。

その中でも特にやかましいのがいた。

 

「テメェ俺の炎バーガー食ったろうが!!」

 

「食うかよ!あんな炎の塊!!テメェが食ったの忘れただけじゃねえのか!!?」

 

いつも通りナツとグレイが喧嘩をしていた。

 

「あ〜ぁ、またやってる。飽きないわね、あの2人」

 

「まぁ、いいではないか。喧嘩するほど仲がいいと言うしな。あむっ」

 

それをバーのカウンターで眺めていたルーシィは呆れ、エルザはケーキを食べていて上機嫌に返した。

 

「またやってんのか」

 

「ハルトも止めなくていいの?」

 

そこにキッチンでバイトをしていたハルトも出てきて、ナツとグレイの喧嘩を見た。

ルーシィが聞くがハルト面倒くさそうにため息を吐くだけだ。

 

「あいつらなんだ止めても喧嘩するからキリがねぇんだよ。しばらく喧嘩させて発散させたほうがいいだろ」

 

(面倒くさくなっちゃった?)

 

ハルトはそう言うが顔に止めるの面倒くさいとありありと書いてあるのがルーシィにはわかった。

 

「で、原因の炎バーガーはどうしてなくなったでごじゃるか?」

 

「ナツが寝ながら食べちゃったんだ」

 

「アホかあいつは・・・」

 

マタムネと避難したハッピーの会話を聞いたハルトはさらに嫌な顔をした。

さらに激化した喧嘩は周りを巻き込み始めた。

 

「ね、ねえ。流石にやばいんじゃないの?」

 

「大丈夫だ。あいつらも加減がわかっているだろうしな。ハルト!次はパフェを頼む!」

 

「はいよ」

 

(エルザはただ甘いものを食べたいだけなんじゃ・・・)

 

ルーシィは声高くハルトに注文するエルザを見てそんなことを考えてしまう。

しかもあながち間違っていない。

さらにナツとグレイの喧嘩は激しくなり、空き瓶やら椅子が飛んできた。

 

「ちょ、ちょっと!これはまずいでしょ!!」

 

「大丈夫だ。問題ない」

 

「妖精パフェお待ち」

 

「来た!いただきま……」

 

エルザが目を輝かせ、スプーンを手に取ってパフェを食べようとした瞬間飛んできた空き瓶がパフェに直撃し、パフェは無残な形になった。

それを見たエルザは固まってしまう。

 

「え、エルザ?大丈夫?」

 

ルーシィは恐る恐る声をかけるがエルザは固まったままだ。

だが次第にプルプルと震え出し、目でわかるほどの怒気が溢れ出した。

 

「貴様らあぁぁぁぁぁっ!!!!」

 

「「げっ!?エルザ!!?」」

 

「覚悟しろォォォォォッ!!!!」

 

「「ぎゃあぁぁぁぁぁっ!!!!!」」

 

エルザは煉獄の鎧の武器を振り回しながら、ナツとグレイの所に突撃し2人の悲鳴がギルド中に響いた。

 

「これで静かになったな」

 

「いいのかな……?」

 

ハルトは安心した顔でそう言うが、ルーシィはボロボロにされているナツとグレイを見て、冷や汗を流してしまう。

その時、1人の男がギルドに入り、ナツとグレイの所にゆっくりと歩いていき、目の前で止まった。

 

「相変わらずのバカをやっているみたいだな」

 

その一言でエルザは手を止めその男を見て、ナツとグレイもその男を見て驚愕した。

 

「テメェは!!!」

 

「カルバート!!?」

 

その男は楽園の塔を設計し、錬金魔法でハルト、ナツ、グレイを翻弄した男、カルバート・マキナだった。

ナツとグレイはすぐさま立ち上がり、身構える。

突然身構えたナツたちに驚く周りは何がなんだかわからなかった。

 

「お前たちどうしたんだ?」

 

「エルザ、離れてろ」

 

「こいつ!ジェラールの仲間だったやつだ!!」

 

「何だと!?」

 

驚愕するエルザにカルバートはなんともない声で話しかける。

 

「そんなことはどうでもいいだろう。それよりアーウェングスはどこにいる?」

 

「そんなことだと……?」

 

カルバートの言葉に怒りを覚えたエルザはカルバートを睨む。

その雰囲気にただならいものを感じた周りも、少し身構える。

そこにマカロフが現れた。

 

「やめい。ギルドに来た者を突然睨むとは何ごとじゃ」

 

「そうだ。今回俺は客として来たんだ」

 

「じーちゃん!だけどコイツはエルザに酷いことした奴らの1人なんだぞ!!」

 

「何?」

 

マカロフはそれを聞いてカルバートを見るが、ただ見るだけで何も言わない。

 

「とりあえず話だけでも聞いてやれ。ハルトはどこにおる?」

 

「ここだぜ」

 

ハルトが現れ、カルバートとハルトたちは奥のテーブルで話すことになった。

 

「それで話って何だ?」

 

「おいおい。事前に手紙を送って知らせたはずだが?」

 

「手紙?」

 

「あっ!もしかして女性団体からの手紙と一緒に捨ててしまったかもしれないでごじゃる……」

 

「何したんだ、お前は!」

 

「いだだだだっ!!!」

 

ハルトがマタムネの頭を鷲掴みにし、ギリギリと締め上げる。

カルバートひそれを懐からタバコを取り、それを吸いながら呆れたように煙を吐き話を変えた。

 

「知らないなら改めてここで言わせてもらおう。仕事を頼みたい」

 

「仕事?」

 

カルバートの予想外の言葉にハルトは聞き返す。

 

「ああ、報酬は40億J払おう」

 

「よ…!?」

 

「「「「「40億!!!?」」」」」

 

カルバートの報酬にエルザ以外がひどく驚いた。

 

「よ、40億って……!」

 

「マジかよ!!」

 

「本当だ。本来ならこんな金払う必要なんてなかったんだがな」

 

「……どういうことだ?」

 

カルバートの言葉に今まで黙っていたエルザが口を開いた。

カルバートは口から煙をふかしながら話した。

 

「楽園の塔……本来あの塔にはRシステムなんて魔法を使う機能なんてなかったんだ」

 

「どういうことだ!!」

 

エルザは立ち上がり大声をあげる。

周りのみんなはその声に驚き、エルザ達のほうを向く。

 

「え、エルザ……落ち着いて……」

 

「すまない……」

 

ルーシィが恐る恐る声をかけると、エルザはカルバートを睨みながら座った。

 

「で、どういう訳なんだ?」

 

「……あの塔は俺の目的のために作った塔だったんだ。ジェラールがエーテリオンを打たせ、魔力が充填された時点で成功だったんだが、お前らが壊したくれたおかげ全てが失敗だ」

 

カルバートは残り少ないタバコを握りつぶし、改めてハルト達を見て、睨んだ。

 

「お前たちにはつぐなって貰わないといけないんだよ」

 

これが人生を償うために生きる男と妖精たちの始まりだった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。