FAIRYTAIL SEVEN KNIGHTS   作:マーベルチョコ

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第7話 チーム結成!

クロソ村の一件が終わり、ルーシィもだんだんと妖精の尻尾に慣れてきた。

また、妖精の尻尾の魔導士マカオをハコベ山で捜索するときに活躍したりなどした。

そんなこともあり、ルーシィはようやく自分の家を借りることができのだ。

ここはそのアパートのシャワー室、今ルーシィがお風呂に入っていた。

 

「うーん、いいところ見つけたなー」

 

浴槽で気持ちよさうに手足を伸ばすルーシィ、最近は色々あって疲れがたまっていたのだろう。

体を乾かし、バスタオル1枚を体に巻き、リビングに向かう。

「家賃7万はちょっと高いけど間取りは広いし、収納スペースは大きいし、そして何より一番素敵なのは…」

 

1人で気に入っているところ挙げていくルーシィ、端から見れば、少し不気味だろうがそれほど気に入ったのだろう。

それはさて置き、ルーシィがお気に入りのリビングに出ると…

 

「よっ」

 

「あたしの部屋ー!!」

 

ナツとハッピーがソファにくつろぎながらお菓子を貪っていた。

すかさずルーシィはナツとハッピーに回し蹴りで壁に叩きつける。

 

「なんであんたたちがいんのよっ!!?」

 

「まわっ」

 

こんな対応ができるということは妖精の尻尾でのノリがわかってきたということだろう。

 

「ミラに住むところが決まったって聞いたからよぉ…」

 

「聞いたからって勝手に家に上がりこんでいいわけないでしょ!!」

 

「悪かったなルーシィ、勝手に家に上がって」

 

「ハ、ハルト!?」

 

キッチンからエプロン姿のハルトが出てきた。

だが、ここでルーシィはひとつ忘れている。

それは…

 

「あっ…ルーシィその格好は…」

 

「えっ…」

 

ハルトはすかさず顔をそらし、ルーシィは自分の格好を見るとバスタオル1枚でお風呂上がりなので若干体が濡れていて、扇情的だった。

それに気づいたルーシィは顔を真っ赤にした。

 

「キャーーーー!!!」

 

 

ルーシィが服を着て、さっきの続きを話すことになった。

 

「悪かったな。なんか色々と…」

 

「い、いいのよ…」

 

「人がいるのにタオル1枚で出てくるなんて非常識な奴だな」

 

「「お前(あんた)が言うなっ!!」」

 

すると、奥からエプロン姿のマタムネが出てきた。

 

「ハルトーできたでごじゃる」

 

「マタムネも!」

 

「こんばんはでごじゃる。ルーシィ殿」

 

「よし、よそるか」

 

「えっ、よそるってご飯を作ってくれたの?」

 

「あぁ、流石に勝手に上がりこんだから、悪いと思ってな」

 

次々と準備される料理はどれも美味しそうだ。

 

「さっ、早く食べようぜ!」

 

「ハルトの料理ってとっても美味しいんだよ!」

 

ルーシィはトマトソースのパスタを食べるとそこらのレストランより断然と美味しかった。

 

「!? 本当に美味しい!!」

 

「ハルトは時々、ギルドの厨房で働いているもんね」

 

「(なんだか複雑な気分だわ…)どこかで習ったの?」

 

「あぁまあな、昔色々あって…」

 

ハルトは微妙な顔をした。

 

「?」

 

「そんなことよりいっぱい食べてくれ!」

 

ハルトはこれ以上触れて欲しくないのか明らかに話をそらした。

その後、ご飯を食べ終え一服していた。

 

「ふぅ〜食った、食ったー」

 

「おなかいっぱい…」

 

「ごじゃるー」

 

ナツ、ハッピー、マタムネは膨れたお腹を満足気に押さえながらくつろいでいた。

ハルトとルーシィも片付けを終えて、くつろいでいた。

するとハルトは机の上に置いてあった紙の束に気づき、手を伸ばす。

 

「なんだこれ?」

 

「ダメェーー!!」

 

ルーシィはすかさずハルトから紙を取り上げた。

 

「何だよそれ?」

 

「な、何だっていいでしょ!」

 

「気になるなぁ」

 

「そ、それより今日は何しに来たの?」

 

ルーシィも明らかに話をそらしたが、まぁいいやと思い話し出す。

 

「ナツが星霊について知りたいって言ったから、ルーシィに見せて貰おうっと思ってきたんだ。

俺も気になるしな」

 

「おう! この前のハコベ山で牛に助けられたしな!」

 

ルーシィは合点がいき、カバンから銀色の鍵を取り出した。

 

「それならちょうどいいわ。

ここに『白い子犬座』の鍵があるから、星霊との契約を見せてあげる」

 

「おぉ!」

 

さっそく食いついたハルトたちだが、ナツ、ハッピー、マタムネがヒソヒソと話し出した。

丸聞こえだが。

 

「契約ってどうするでごじゃるか?」

 

「血判でも押すんじゃないかな?」

 

「痛そーだなケツ」

 

「んな訳ねーだろ」

 

「何でケツ…?」

 

気をとりなおして鍵を構えるルーシィ。

 

「我、星霊界との道をつなぐ者。汝、その呼びかけに応え門をくぐれ」

 

魔力が高まってきたのか、鍵先から鍵穴の形をした光が現れる。

 

「開け!子犬座の扉、ニコラ!」

 

パフン!

 

煙が立ち込め、その中には影が見えた。

だんだんと煙が晴れて行くと、そこには…

 

「プーン」

 

頭には耳がなく、全身は毛に覆われておらず白いまんじゅうのような体で、鼻なのか鼻があるところに角みたいのが生えている。

マスコットのように見えるが、犬には見えない。

 

「ド…ドンマイ」

 

「失敗じゃないわよ!!」

 

ナツが思っていたのと違うのか、それともあまりにもしょぼかったのか、ルーシィに励ましの言葉を贈るがルーシィは成功したといいはる。

ハルトは現れたニコラを懐かしそうに見ていた。

 

「……」

 

「プン?」

 

すると、横からルーシィがニコラを抱っこした。

 

「あ〜ん、可愛い〜」

 

「そ…そうか?」

 

「ニコラの門はあまり魔力を使わなくて済むから、愛玩星霊として人気なの」

 

「ナツ〜人間のエゴが見えるよ〜」

 

「うむ…」

 

唖然としている他は置いといてルーシィはメモ帳を取り出した。

 

「それじゃあ契約にうつるわよ」

 

「ププーン」

 

「月曜は?」

 

「プゥ~ウ~ン」

 

首を横に振っている。

どうやらダメなようだ。

 

「火曜は?」

 

「プーン」

 

今度は首を縦に振っている。

大丈夫なようだ。

その後も水曜、木曜と一週間の曜日を全て聞き終えた。

それを見ていたナツたちの感想は、

 

「地味だな」

 

「あい」

 

「ごじゃる」

 

3人はそんなことを言っているが、ハルトはさっきからずっと懐かしそうに見ているだけだった。

 

(エミリアもこんな感じで契約を取っていたのかな…)

 

「はい!契約完了!」

 

「随分簡単なんだな」

 

「確かに見た感じはそうだけど、大切なことなのよ。星霊魔導士は契約…つまり約束ごとを重要視するの。だからあたしは約束だけは破らないって決めてるの」

 

「そういうところも似てるな…」

 

「えっ? ハルト何か言った?」

 

「いや、何も言ってないよ」

 

「そう? それじゃあ、名前を決めてあげなきゃ」

 

「ニコラじゃないの?」

 

「それは総称でしょ? ちゃんと決めてあげなきゃ」

 

悩んでいるルーシィの横でハルトはニコラを眺め、ボソっとつぶやいた。

 

「プルー…」

 

「え?」

 

「いや、プルーはどうかなって思って…」

 

「プルーかぁ…

可愛くていいかも!

よし!今日からあなたの名前はプルーよ。

よろしくね、プルー!」

 

「プーン!」

 

喜びを表しているのか飛び跳ねている。

すると、プルーがハルトの足に寄ってきた。

 

「ん?」

 

「あはっ、さっそくハルトのこと気に入ったのかしら?」

 

「そっか…」

 

ハルトはゆっくりとプルーを撫でる。

プルーがハルトから離れ、しゃかしゃかと踊りのようなことをした。

ハルトとルーシィは何をしているかわからなかった。

 

「えーとっ」

 

「どいうことだ?」

 

「プルー!お前いいこと言うな!!」

 

「「なんか伝わってるし!」」

 

何故かナツだけには伝わったようだ。

 

「ハコベ山では星霊に助けられたしな〜」

 

「そうよ。

あんたは少し星霊に感謝しなさいよ」

 

ナツは少し考える素振りを見せた。

 

「よく考えたらお前、変な奴だけど頼れる奴だしなー」

 

(こいつに変な奴って思われた!)

 

「よし、決めた! プルーの提案に賛成だ!!」

 

「な、何のこと?」

 

「ここにいる俺らでチームを組もう!」

 

「なるほどー」

 

「チーム?」

 

聞きなれない言葉に首を傾けるルーシィにマタムネが詳しく教える。

 

「チームというのは同じギルド内のメンバーで結成されたグループのことでごじゃる。

難しい依頼でもチームですると簡単になったりするでごじゃる」

 

「へ〜面白そうね!」

 

「じゃあ決まりだな」

 

「ハルトも一緒よね?」

 

「そうだな。

ルーシィは実力もあるし、頼りにするよ」

 

そうハルトに褒められてルーシィは嬉しくなってしまう。

すると、ナツが懐からある依頼書を取り出した。

 

「さっそく仕事に行こうぜ!」

 

「もうせっかちなんだから〜」

 

ハルトに褒められ上機嫌のルーシィはナツの急な提案でも笑顔で許した。

 

「シロツメの街かぁ…。えっ!エバルー公爵って人の屋敷から本を取ってくるだけで20万J!?」

 

「へぇー随分と面白そうな依頼を見つけてきたな」

 

「だろ!?」

 

「あら?」

 

ルーシィが依頼書の下に注意書きを見つけた。

そこを読むと、

 

『注意!エバルー公爵はとにかく女好きでスケベで変態!ただいま金髪のメイドさん募集中!』

 

「ルーシィ金髪だもんね」

 

「ぴったりでごじゃる」

 

「だろ!メイドの格好で忍び込んで貰おうぜ」

 

「ハメられた〜!」

 

まんまとハメられたことに気づいたルーシィは嘆くが、ナツが意地悪そうな笑みを浮かべる。

 

「星霊魔導士ってのは約束を守るんだろ?

エライなー」

 

「うぐ… 、ハルト〜」

 

どうしようもなくなったルーシィはハルトひ泣きつくが、ハルトも仕方がないと言った顔をして苦笑いを浮かべていた。

 

「諦めろルーシィ」

 

「そんなハルトまで〜!

メイドなんてイヤ〜!!」

 

その日、マグノリアに悲痛な悲鳴が聞こえた。

 

 




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