FAIRYTAIL SEVEN KNIGHTS   作:マーベルチョコ

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第80話 ルーシィVSビックスロー

神鳴殿が起動し、ルーシィたちは街に出てラクサスを探しに行き、街の人たちを避難するように知らせるために行動をし、ギルドから出られないハルトたちはレビィが術式の解除をするのを待っていた。

 

「う~ん……ローグ文字の配列情報を文字マテリアルに分解して……ルール構築に使う単語をピックアップ。L・O・S・U。さらにそれをギール文法に変換」

 

「凄えなお前……何言ってるかまったくわからねえ……」

 

レビィが解読しているのをガジルは覗いていた。

 

「違う!!LとSはブラフだわ!! アルスがキーコードよ!!」

 

「そ……そうか」

 

「大丈夫。私がアンタたちをここから出してあげる」

 

「オレは別に……」

 

「お願い。ラクサスを止めて」

 

レビィの願いにガジルは黙ってレビィを見て、ナツは炎をたぎらせ、ハルトは静かに闘気を高める。

 

「ヨユー」

 

「任せろ」

 

 

カルディア大聖堂でフリードはラクサスの暴挙に戦慄していた。

 

(神鳴殿……そこまでやるのか……?ラクサス)

 

「何をしているフリード。ビックスローはまだ妖精狩りを続けているぞ。ジジイの希望エルザはオレがやる。お前はカナとファントムの女をやれ。どっちもオレの妖精の尻尾にはいらねぇ。殺してもいい」

 

ラクサスの殺すと言う言葉に流石のフリードも慌てる。

 

「殺す!!?今は敵でも同じギルドの……!!」

 

「オレの命令が聞けねえのかァ!!!!!」

 

ラクサスが激昂し、フリードは目を瞑り、もう一度開けると覚悟した目つきになった。

 

「ここまでやってしまった以上どの道戻れる道はない。オレはアンタについてくよ。例えそれが地獄だとしても……」

 

「そうか……行くなら早く行け。客が来た」

 

ラクサスが見る先にはある男の姿があった。

 

「あれは……?」

 

「よお、ミストガン久しぶりだな。まさかお前がこのゲームに参加するとは思っていなかったぜ……」

 

「ミストガン!?最強の1人か!!」

 

現れたのは妖精の尻尾最強候補の1人ミストガンだ。

 

「今すぐ神鳴殿を解除すればまだ余興の範疇でおさまる可能性がある」

 

「おめでたいねぇ。知ってんだろ?妖精の尻尾最強は誰か……オレ、ハルト、カミナ、ミストガンの誰かって噂されてる事は」

 

「興味はないが私はギルダーツを推薦しよう」

 

「あいつは帰ってこねえ。同じくエルザはいい線はいってるがまだ弱い」

 

「エルザが弱い?とんだふし穴だな、お前は」

 

「弱いさ、今のオレからしてみたらな。オレはお前を認めてんだよミストガン。ここでケリをつけようぜ」

 

「そんな事しか目がいかんとは………おめでたいのはどっちだ」

 

「なんだ?乗る気がないのか?ミストガン?いや……アナザー」

 

ラクサスが言葉を続けようとした瞬間、ミストガンは杖を振るい、ラクサスに向かって魔法弾を打ち込んだ。

その衝撃波でカルディア大聖堂のスタンドグラスは全て砕けてしまった。

 

「なんだァ?こんなもんかよ?」

 

「!!!」

 

「拍子抜けだぜミストガン。テメェは最強の座には相応しくねえぜ。フリードいつまでここにいるつもりだ。さっさと行け」

 

「あ、ああ……」

 

フリードはその場から離れた。

ラクサスは全身に雷を帯び、ミストガンの攻撃を防ぎ、無傷の状態だった。

ミストガンは杖を構えるが、僅かに覗く表情からは冷汗をかいていた。

 

「消えろ」

 

 

ルーシィ、ハッピー、マタムネは街の人を避難するように呼びかけに行ったが、収穫祭で人がごった返しており、避難するように呼びかけたらパニックなるためできずににいた。

 

「どうしようかしら……」

 

「とりあえずラクサス殿を探してみてはどうでごじゃろうか?」

 

「アタシ、ラクサス見つけても勝てる気しないんだけど……」

 

「ルーシィ、ヘボいもんね」

 

「ヘボい言うな!!」

 

その瞬間、カルディア大聖堂で大きな爆発が起きた。

 

「キャッ!!なに!?」

 

「カルディア大聖堂からでごじゃる!」

 

「誰か戦ってるのかな?」

 

するとルーシィの背後から数体の影が高速で近づいてくる。

 

「ルーシィ危ない!!」

 

「え?……ひゃあっ!!」

 

ハッピーとマタムネは空を飛び、ルーシィを抱えて、その影が体当たりしてくるの避けた。

 

「なんなの!?」

 

「あれは……」

 

「ビックスロー殿の人形でごじゃる!!」

 

ルーシィたちは建物の屋上に降り立ち、身構える。

 

「よォ…アンタが噂の新人かい?」

 

ビックスローは上からルーシィたちを見下ろすように立っていた。

 

「噂って何よ!!すっごいイヤな予感するんですけど!!」

 

「コスプレ好き女王様だろ?」

 

「どんだけ尾ヒレついてんのよ!!!」

 

「当たってるよね?」

 

「当たってるでごじゃる」

 

「当たってないわよ!!」

 

何故かコント染みた空気になるが、ビックスローが容赦なく襲いかかる。

 

「ヘイ!やっちまいなベイビー!!」

 

「わっ!」

 

ビックスローの指示で彼が操る人形が一斉にルーシィに向かってビームを放ち、ルーシィは間一髪で避ける。

 

「悪いねぇ。入ったばっかなのに優しくやれなくてさぁ」

 

「こんなことしてマスターが許すと思ってるの!!?」

 

「許すもなにもラクサスがマスターになれば何の問題もねえさ!!」

 

「もうっ!話が通じないわね!!」

 

執拗にルーシィを狙ってビームを放つ。

 

「あの飛んでるのが邪魔ね!開け人馬宮の扉サジタリウス!!!」

 

「お呼びでありますかもしもし!」

 

ルーシィは弓の名手であるサジタリウスを呼び出す。

 

「おお!星霊魔法!!?つーか星霊にもコスプレかよ!!」

 

「違うわよ!!狙いは飛び回ってる奴!!OK!!?」

 

「了解であるからしてもしもし!!!」

 

サジタリウスは矢を引き、狙いを定めて矢を放つ。

 

正確に放たれた矢はビックスローの人形を粉々に破壊した。

 

「おおベイビー!!氷づけの次は粉々かよ!!」

 

サジタリウスは次々と人形を破壊し、全ての人形が破壊された。

 

「やった!!」

 

「NOーー!!!ベイビーー!!!…………なんつって」

 

その瞬間サジタリウスの体を魔力のビームが貫く。

 

「!!!」

 

「サジタリウス!!?」

 

「もしもし……申し訳ありません。ルーシィ殿………」

 

過度のダメージを与えられたサジタリウスは強制的に星霊界に戻って行った。

 

「そんなっ!!!」

 

「いくら人形壊しても魂を操る俺にはまったく関係ねーし」

 

「魂!?」

 

「ビックスロー殿の使う魔法は魂を操る魔法でごじゃる!!」

 

「この下はホビーショップ。人形の宝庫さ」

 

ビックスローの足元から破壊された人形と同じ数の人形が目の部分を緑色に怪しく輝かせながら現れる。

 

「いけっ!ベイビー!!」

 

ビックスローの指示でルーシィたちを狙って体当たりしてくる人形たち。

ルーシィは足に力を入れて耐える。

 

「くううぅぅっ!!」

 

ルーシィが顔を守ってるすきにルーシィのホルダーにかけてある星霊の鍵を人形が奪いとる。

 

「あっ!あたしの鍵!!きゃっ!!」

 

「むぎゅぅ……」

 

「あぎゅぅ……」

 

鍵を取られ、顔を上げた瞬間一斉に襲いかかり、ハッピーとマタムネは人形に押しつぶされている。

 

「もう後には引けねえんだ。悪いな姉ちゃん。バリオンフォーメーション!」

 

ビックスローが人形に指示を出すと人形は円形に陣取り、その中心に魔力が集まっていく。

 

「やばっ……!」

 

「やめろでごじゃるー!!!」

 

「その魂をラクサスに捧げろォォッ!!!」

 

集まった魔力は放たれ、ルーシィを襲う。

激しい爆発音と共に煙が立ちこもり、ルーシィの姿が見えなくなる。

煙が晴れるとそこにはルーシィがおらず、少し離れたところにルーシィを抱えた男の姿があった。

その光景にルーシィも含め、男以外が呆然とする中、その男が口を開く。

 

「何でだろうね。僕だけが君の意思に関係なく自由に扉を通れるみたいだ。これは人と星霊との壁なんて、僕たちの愛の前では砕け散ると言う事なのかな」

 

男は立ち上がり、ルーシィをゆっくりと下ろし、ビックスローと対峙する。

 

「お…お前は……」

 

「ロキ!!!」

 

「久しぶりだね。ルーシィ」

ルーシィが持つ星霊の中で最も強い星霊、獅子宮のレオ、もといロキがルーシィの元に参上した。

 

 

エルザはカルディア大聖堂で大きな爆発音が連続して起こり、そこに雷神衆かラクサスがいると思い、そこに駆けつけると激しい戦闘痕が残っていた。

そして奥にある男が目に入る。

 

「ラクサス!!!!」

 

「エルザか……」

 

ラクサスは多少の怪我を負っているが、カスリ傷がほとんどで大きな怪我などは一切なかった。

 

「よかったぜ。ちょうどミストガンとの戦いが終わったところでよ。ハルトとの戦いの前の準備運動に少し物足りなかったんだ」

 

「何を言って……ッ!!」

 

エルザはラクサスの言っていることが少し分からず、聞き返すと柱にもたれかかり、倒れているミストガンの姿が目に入った。

ミストガンは全身に火傷を負い、煙が立ち込めており、戦える状態でないのは明らかだった。

 

(ミストガンの実力は知らないがマスターからS級の称号をいただいたほどの実力者をここまで一方的に……!?)

 

エルザの背中に少し冷たい汗が流れる。

 

「どうした?かかってこないのか?」

 

「っ!!」

 

エルザはラクサスに話しかけられ、意識をラクサスに向ける。

 

(ラクサスの実力がわからないがやるしかない!仲間のために!!)

 

「いくぞ!!」

 

エルザは剣を構え、ラクサスに向かった。

 

 

ロキが自分の魔力でゲートをくぐり、ルーシィの危機を救った。

 

「ロキ!! お前ロキじゃねーか! やっぱり星霊だったのかぁ、くーーっそんな気がしてたんだよなぁ。黙っててやったのにオレに牙を剥くのか」

 

「気づいてた?」

 

「ビックスローは魂を見ることができるんだよ」

 

ビックスローの挑発にロキはスーツを直して、鋭い目で睨む。

 

「その辺の事情にはあまり興味ないんだけどね。僕のオーナー…ルーシィをキズつける事だけは、何があろうと許さない」

 

「許さないって……お前が俺に勝てんのかよ!!お前オレに勝ったことねーじゃん。オレはいつも手ぇ抜いてケンカしてやってんのになぁ。昔みてーにいじめてやろーぜベイビー!!!」

 

ロキに人形が一気に迫る。

 

「ルーシィ下がってて」

 

「何言ってんの!!星霊は盾じゃないの!!一緒に戦うのがあたしのスタイル」

 

ロキが腕を出し、ルーシィを守るようにするがルーシィはその前に出てムチを構える。

ロキは一瞬、呆然とするが嬉しそうに笑い、ルーシィの横に立つ。

 

「ハハッ……君らしいよ。……これ」

 

「あっ!あたしの鍵!!取り返してくれてたの!!」

 

「星はいつまでも君と共にある。さぁ、一緒に戦おう!!」

 

「うん!!」

 

ルーシィと星霊のタッグと雷神衆の1人ビックスローの戦いが始まった。

 

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