FAIRYTAIL SEVEN KNIGHTS   作:マーベルチョコ

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第9話 エバルー屋敷に潜入せよ!

ハルトは屋敷中を逃げ回っていた。モンスターの魔の手から…

 

「ウオオォォォォォ!!」

 

「待って〜イケメン♡!!」

 

失礼、メイドでした。

 

「ここにもか! 覇竜の剛拳!!」

 

「いや〜ん!」

 

ハルトは躊躇なくモン…メイドに魔法を放つ。

そのままメイドは気絶してしまった。

ハルトはようやく安心したのかその場に座り込んだ。

 

「何なんだよこいつら、屋敷に連れ込んだらいきなり服を脱がそうとしやがるしよー」

 

ルーシィの想像は少し合っていた。

ハルトはメイドを横目でチラッと見て、恐ろしそうに言った。

 

「それに、こいつら覇竜の剛拳をいくら当てても立ち上がってくるんだけど…本当に人間か?」

 

やっぱりモンスターかもしれない。

ハルトはモンスターを全て倒したので依頼の目的の本を探し始めた。

すると、ある部屋を見つけた。

 

「ここは…」

 

 

ルーシィたちは連れ去られたハルトを助けるためにエバルーの屋敷に忍び込んでいた。

 

「いい? 今回は侵入なんだから暴れちゃダメよ?」

 

「分かってるって忍者のようにだろ? ニンニン」

 

「ニンニン」

 

「せっしゃはサムライがいいでごじゃる」

 

マイペースなナツたちに頭を抱えたくなりそうだが、乙女の心情を傷つけられた恨みと、何よりハルトの為にやる気を取り戻す。

その瞬間!

 

「侵入者を発見! 排除します!!」

 

さっそく見つかり、地面からゴリラメイドが現れた。

 

「ニ、ニンジャーーーーー!!!」

 

ドゴオォォォォン!!

 

ナツは慌てて蹴りを入れ、ゴリラメイドは轟音を立てて気絶してしまった。

 

「ふぅ〜〜 危なかったぜー うごっ」

 

「なにしてんのよーー!」

 

しかし、ものすごい音を立ててしまったのでルーシィはナツのマフラーを引っ張りどこかの部屋に入った。

 

「も〜しっかりしてよねぇー」

 

「なははははっ! ワリィ、ワリィ」

 

ルーシィが文句を言ってるとマタムネが袖を引っ張る。

 

「ルーシィ殿、周りを見るでごじゃる」

 

「なに? これって…」

 

その部屋は壁一面に本が収納されている蔵書室だったのだ。

 

「ここなら依頼の本、日の出(デイブレイク)があるかも!

探すわよ!」

 

「「「あいさー!」」」

 

4人は探し始めた。

ルーシィはその本の多さに感激したのか少しエバルーを感心してしまう。

 

「エバルーって意外と読書家なのね。それにこれを全部読んでたとしたらちょっと感心しちゃう」

 

それからも探すも中々見つからない。

 

「んー無いねー」

 

「こっちも無いでごじゃる」

 

「もう面倒くせえから、屋敷ごと燃やさねえか?」

 

「ダメよ! いくらなんでもそれは犯罪よ!」

 

「侵入してることも犯罪だと思うけど…」

 

ルーシィがツッコミながらも探し続けていると本棚の上から声が聞こえた。

 

「お探しはこれでございましょか? お嬢様?」

 

顔を向けるとハルトが立っていた。

 

「「「「ハルト!」」」」

 

「よっ」

 

ハルトは本棚から飛び降り、持っていた本を掲げた。

その本は金色の本だった。

 

「「ハルトー!」」

 

すると、無事で嬉しかったのか、ルーシィとマタムネがハルトに飛びついてきた。

 

「うおっ!? 危ないって!」

 

「よかった! 無事だったのね!」

 

「どこかかじられてるところはないでごじゃるか!?」

 

「ル、ルーシィ…そんなに抱きつくな…

胸が当たって…」

 

ルーシィとマタムネは嬉しいのか、ハルトの声が聞こえてないようだ。そんな様子を見ていたナツとハッピーが一言。

 

「「でぇきてぇるぅ」」

 

 

ようやく落ち着いたのか、ルーシィはハルトから離れさっきのことを思い出して顔を赤くしていた。

 

(無事だったからって、いきなり抱きついちゃった〜!)

 

「まぁ、とりあえず依頼は成功だな」

 

若干顔が赤いハルトが空気を変えようとさっき掲げた本を見せた。

表紙にはDAY BREAKと書かれてあった。

 

「おー見つけたのか!」

 

「やったね!」

 

本をルーシィに渡し見せると、ルーシィは驚いた。

 

「この本の著者…ケム・ザレオンじゃない!!」

 

「ケム? 誰だそれ?」

 

「あーあの有名な小説家か」

 

「そう!あたし大ファンなの!

ケム・ザレオンの作品は全部読んだ筈なのにこれは見たことない…

もしかして未発表作!?すごいわ!」

 

「ボヨヨヨヨヨヨ…なるほど、なるほど」

 

ルーシィが驚くが地面から聞き覚えのある変な笑い声か、わからないが聞こえてくると、部屋の床からエバルーが現れる。

「貴様らの狙いはその本だったのか泳がせて正解だったわ!

だが貴様らはここでお終いだ!侵入者どもめ!!」

 

「「「「「エバルー!!」」」」」

 

最初は激昂していたが、本を見るとバカにするような態度をとった。

 

「全く、躍起になって何を探してるかと思えばそんなくだらん本だったのとはな」

 

(くだらない? 依頼主が200万Jも出す本だぞ?)

 

ハルトはエバルーのその発言に疑問を持ってしまう。

元からおかしいとは思っていたのだ、本を破棄するだけで200万Jをも出し、持っている本人も駄作と言っている。

本に目を向け、考える。

ルーシィも不審に思ったのか本を見て考えている。

 

「も、もしかしてこの本もらっていいのかな?」

 

「いや、違うだろ」

 

ルーシィのまさかの発言にツッコんでしまうハルト。

 

「ふん、どんなくだらん本でも、我輩の物は我輩の物。

やるわけがないだろう」

 

「ケチ」

 

「うるさいブス」

 

少し目的とズレてきたので、ハルトは本題に乗り出した。

 

「おい、話がズレてきてるぞ。

それに俺たちの目的はその本の破棄だ。燃やしてしまえばそれで終わる」

 

「え!? それはダメ!!」

 

「ルーシィこれは仕事だ。割り切れ」

 

ルーシィは悔しそうに唸る。

そして出した結果が、

 

「じゃあここで読ませて!」

 

「「「「「ここで!?」」」」」

 

また、まさかの返事をし、みんなが驚いた。

エバルーはハルトのほうを向いた。

とても残念だという表情だった。

 

「しかし、残念だよハルト君…

君なら我輩の財産を譲ってもいいと思っていたのに」

 

「悪いがそんなもんには興味ねぇよ」

 

「ぐぐぐ…気に食わん!!

来い!バニッシュブラザーズ!!」

 

ハルトの返答に怒ったエバルーは顔を真っ赤にし、叫ぶ。

すると、本棚の一角が扉の様に開き、2人の人影が現れた。

 

「やれやれ、やっと仕事か…」

 

「仕事もしねぇで金だけ貰ったはママに叱られちまうぜ」

 

「あの紋章は傭兵ギルド『南の狼』だよ!」

 

「また傭兵ギルドでごじゃるか…」

 

マタムネの頭には前に倒した『鋼鉄の人形』のメンバーが浮かぶ。

 

「こんなふざけたガキ共が妖精の尻尾の魔導士とはな」

 

「油断するなよ。噂通りならあの執事が妖精の覇王だ」

 

「マジかよ!?」

 

それにより、バニッシュブラザーズは警戒するが…

 

「ぐお〜〜… その二つ名はやめろ〜…」

 

激しく悶えていた。

 

「なんだ、またかよ

いいじゃねーか、二つ名なんて」

 

ナツはナツなりのフォローを入れるが、それを聞いたハルトはナツの襟を掴み持ち上げる。

 

「お前にわかるか!? 町中で覇王、覇王と呼ばれ続ける気持ちが!?

もう恥ずかしいんだよ〜!!」

 

「ぐえ!? や、やめろ!ハルト!」

 

「ナツを放してー!」

 

「落ち着くでごじゃる!ハルト!」

 

その後もハルトの暴走は続き、漸く落ち着いた。

 

「くっ! まさか俺の精神を乱して同士討ちさせようとするなんて…

あいつら中々やるな」

 

「いやハルトが勝手に暴走しただけでごじゃる」

 

「し、死ぬかと思った…」

 

「ナツ大丈夫?」

 

「「………」」

 

さすがの敵も勝手に自分たちのせいにされては言葉も出なかった。

 

「あっ!」

 

「どうしたルーシィ!?」

 

「つーか本当に読んでたのかよ!?」

 

白けた空気を破る様にルーシィは突然声を出した。

それは何かに気づいた様だ。

 

「多分、多分だけどこの本に何か秘密があると思うの!」

 

そう言い走って行くルーシィ。

 

「どこに行くんだよ!?」

 

「お願い!この本をちゃんと読ませて!!」

 

「おい!!」

 

「ナツ、あとはルーシィに任せよう」

 

「ったく、しゃあねぇな」

 

ハルトと渋った顔をしたナツはルーシィが走って行った道を守る様に立ちふさがった。

 

(秘密だと? 我輩が読んだ時は気づかなかった。まさか、宝の地図でも書いてあったのか!?)

 

「こうしてはおられん! 作戦変更じゃ、バニッシュブラザーズ!

我輩は小娘を追う! お前たちはその二人を消しておけ!」

 

宝のありかが書いてあると考えたエバルーは慌てて、バニッシュブラザーズに命令を出し、ルーシィを追いかけて行った。

ハルトはそれを見て、マタムネとハッピーに話し掛ける。

 

「マタムネとハッピーはルーシィの手助けをしてくれ」

 

「ぎょい!」

 

「あい!」

 

そう言われ、二人は背中きら翼を出し、ルーシィを追いかけて行った。

 

「じゃあ、こっちもさっさと片付けようぜ、ナツ」

 

「おう!」

 

その言葉にバニッシュブラザーズは癪にさわったのか、眉をピクリと動かした。

 

「どうやら妖精の尻尾の魔導士は自分たちが最強だと思っているらしいな。だが、所詮は魔導士、戦いのプロである我ら、傭兵には敵わん」

 

「うるせーなー

だったら、さっさとかかって来いよ」

 

ナツは指先から炎を出し、COME ONと形作り相手を挑発する。

 

「舐められたものだな!」

 

瞬時にバニッシュブラザーズの片割れは巨大なフライパンのような武器を振る。

ハルトは覇竜の剛腕を出し、防ぐ。

戦いの火蓋が切られた。

 




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