今日でヒロアカの2期が終わってしまいました。でも最後に嬉しいと、言うか予想していた事が発表されました。それは後書き書いてあります。
前回緑谷と爆豪の所に現れたガッツ星人「ボルグ」の前にピンチになるがそれを助けた1人のウルトラマン。
今回はその間の他の者達の様子です。
最後がちょっと曖昧かもしれません。ご唱和ください。
それではどうぞ。
麗日お茶子は爆豪を緑谷に任せた後、飯田天哉が見張っているであろう核のある部屋を探していた。
そしてついに核のある部屋に見つけ出した。麗日は柱に身を潜めてチャンスを見計らっていた。
「(後はデク君に連絡して見つかんないように…)」
耳につけている小型通信機で気づかれないようにデク君に連絡しようとしたら飯田の声が聞こえて連絡を一瞬止まった。
「俺は、至極悪いぞ〜!!」
「(ブハッ!!真面目や!!)」
あまりの飯田の真面目さに思わず笑って吹いてしまった。その所為で飯田に見つかってしまった。見つかってしまったので、渋々柱から姿を現した。
そして敵になりきった飯田は麗日の個性を使えないように周りの物を全て綺麗に片付けておいた事を説明した。
「抜かったな〜ヒーロー。ハーハハハハハハハハハ!!」
「様に…なってる」
だがそのなりきりがあまりにも本格的で様になり過ぎていたので、若干引いてしていた。
「デク君…」
『麗日さん、どう?』
「飯田君に見つかっちゃた、ごめん。今ジリジリと…」
『場所は?』
「5階の真ん中フロア」
お茶子は緑谷に自分がいる部屋を教えると目の前にいる飯田をどう対処しようか考えていた。
すると突如物凄い爆音と振動が2人を襲った。
「爆豪君、応答しろ!!君がやったのか?一体何をしたんだ!?」
飯田は爆豪に通信をいれて現状を教えるように言った。
「(チャンス!)」
麗日は通信に気を取られている飯田に対して好機と言わんばかりに走り出した。その訓練はヒーロー側が核を回収すればヒーロー側の勝ちなので、一気に回収しようとの事なのだ。
それに気づいた飯田が麗日へ向かって駆け出した。
「させないぞ、ヒーロー!」
麗日はおにぎりを握るように両手を合わせた。すると麗日が宙に浮いた。
「自身も浮かせられるのか!?」
麗日は自身の個性で宙から、一気に核を回収しようとの事だ。
もう少しで核へ触れるとの所で飯田が自身の個性を使って核を抱え別の場所にへと移動された。
麗日はそのまま地面をでんぐり返しをするかのように何回か回って、壁にぶつかって止まった。
「君の個性は触れない限り脅威ではない。このまま時間一杯粘らせてもらうぜ。グハハハハハ!」
するとまた爆発音が聞こえ建物が揺れる。
「な、なんだ!?まさかまた爆豪君か?」
「いや、違いますよ。今のは恐らく我々の仲間でしょう」
横から誰かの声が聞こえ、2人は声のした方を見た。そこには人間の成人と同じくらいの大きさをしているが、姿が異形だった。両手には短剣ような物があり、鋭く立った耳、全身が黒が特徴の怪人。
「お、お前はいったい何者だ!ヴィランか!?」
「私はヴィランなどと言う愚かな人間と一緒にしないでいただきたい。私はスラン星人、名を”ベルガ”と申します」
「スラン星人?まさか本物の宇宙人!?」
「えェ。と言っても貴方達のこの宇宙とは別の宇宙ですがね」
「別の宇宙?」
「世界というのは一つではありません。この世には幾つもの宇宙か存在しているのです。私のいた世界では貴方達のいう個性というものを持った人間はいませんからね」
ベルガの言葉に二人はさらに驚愕する。確かに彼のやって来た宇宙にいる人間は個性のような能力は持っていない。持っていたとしても数人であろう。
「しかし、この世界の人間は実に面白く興味深い。まさか殆どの人間が産まれながら何かしらの能力を持っているんですからね。これは使えそうです」
「うちらをどうするつもり?」
「知れた事。貴方達を全員生け捕りし、侵略のための奴隷にするんですよ」
その言葉を聞いて2人は驚愕した。目の前にいる宇宙人は自分達の個性を、地球侵略(別宇宙の地球)のために使おうとしているのだ。
「そんな事はさせない。僕達の個性を、そんなヴィランのような事に使わせはしない!」
「そうや!うちらの個性をそんな悪い事に使わせる訳にはいかへん!」
「そうですか。なら仕方がありません。……少し痛い目に合わせてあげましょう」
その言葉と共に飯田が真っ先に動いた。自分の個性で一気に距離を詰めて拳を突き出し見事に命中した……と思ったが突如ベルガの姿が消えて拳は空気を掠れた。
お茶子も何が起きなのか理解できずアタフタしていた。
「残念、それは私の残像です」
声のした方を見るとさっき自分達の目の前にいたベルガが今度は自分達の後ろにいたのだ。
「い、いつの間に後ろに!?」
「まさか僕と同じような、早く動く事ができる個性なのか!?」
「個性?まぁ貴方達からすればそうですね。だか私の力を貴方達人間のそれと一緒にされるのは心外です」
スラン星人はさらに高速で動き、飯田と麗日の周りを回りだした。するとまるで分身したかのように周りにはスラン星人が何人も現れた。
「「「この高速で動く事ができる能力は私達スラン星人の得意技でしてね。私の同族なら大抵の者はこんな事簡単に出来るのですよ」」」
そしてベルガは両腕を前に出し、その手の先から電撃を出し飯田と麗日を攻撃した。
『うわァーー!!!(あぁーーーー!!!)」
電撃を浴びせられた飯田と麗日は悲鳴を上げ、攻撃が終わると体が前にへと倒れた。そしてベルガは高速移動を解くと2人の前に足を移動させた。
「ふん。何かしらの能力を持っているとは言え所詮人間、呆気なさ過ぎますね」
麗日と飯田は仰向けになりながらも何とか顔を持ち上げベルガを睨み付ける。
「聞いていますか、この戦闘を見ている方々。残り二人の方は分かりませんがこちらの二人は私が頂いていきますよ。心配せずともこれを聞いている貴方達もすぐにこの二人のようになるんですからね」
ベルガがこの映像を見ているであろう者達に「この二人の後はお前達の番」だと告げる。
顔の表情が変わらないので分からないが、その顔は人間ならニタニタ笑っていることであろう。
「さて、貴方方はここで大人しく捕まってください。でも大丈夫ですよ。お友達の皆さんもすぐに来ますから何の心配もいりませんよ」
二人はヒーローになる者として成すすべなくこのまま捕らえられてしまうとなると悔しくてしょうがなかった。麗日に至っては悔しさのあまり涙を流している。
「(うち……こんな所で終わちゃうのかな……お父ちゃん、お母ちゃん、親不孝な娘でごめん。デク君……ごめんね)」
「それでは捕獲させてもらいましょう」
ベルガが一歩また一歩と2人に段々近づいていく。
もうダメだと諦めかけたその時……
「シィーヤ!!」
「何!?どわァーー!!」
突如声が響いた瞬間、ベルガが吹き飛ばされたのである。強く輝く光の玉があった。暫くして光が収まっていくと人のような姿が見えてきた。
黄色い目をして銀色の顔、胸から肩まで銀色、胸には顔と同じ銀色のプロテクターのようなもの、そして胸には水色のクリスタルがある紅い人だった。
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少し前に遡る。オールマイトとAクラスの生徒達はモニタールームでAチームとDチームの対戦を見ていた。
緑谷が爆豪の相手をしている最中麗日が飯田のいる核がある部屋を見つけ出したが、己の不注意で見つかってしまう。
一方緑谷の所では爆豪が物凄い攻撃で建物一部を破壊してしまう。それを見たオールマイトの注意を受けキレた爆豪は緑谷を一方的に攻める。しかし突如異形の姿をした者が2人の前に現れた。
「なんだ、あいつ。ヴィランか?」
「それに向こうの会話が聞こえるようになったよ!?」
いきなり現れた異形の者に緑谷と爆豪は勿論モニターで見ている生徒達やオールマイトも驚き、そして何故かモニター越しに会話が聞こえるようになった事に戸惑っている。そしてその者はガッツ星人ボルグと名乗った。
「星人って事は本物の宇宙人か!?」
「まさか本当に実在するとは……とても信じがたい事ですが」
緑谷との勝負を邪魔されイラついた爆豪が攻撃するがボルグは素早い動きで余裕持って躱す。さらにボルグは火に油を注ぐように挑発し、短気な爆豪はその挑発に乗ってしまった。
そしてボルグが光線を放つと十字架の形をしたクリスタルに爆豪を捕らえる。それを緑谷が助けようとボルグに攻撃するが力の制御が出来ず右腕を負傷してしまった。その上ボルグはその攻撃を躱しており無傷であった。
「マズイぜ。早く二人を助けに行かねェと!」
ピンチになった二人を助ける為に髪が尖っている赤髪の少年、切島鋭児郎が急いで扉に向かい取手を掴もうとしたら何かに阻まれ弾かれてしまった。
「痛ってッ!なんだ一体!?」
「これは……壁!?見えない壁か?」
そこには透明で目には見えない壁みたいなものが扉の前に貼られていた。正確には扉側にある壁の前全体にである。
『この建物の中にはもう二人はいるようだが、そいつらの所には私の仲間がいて今頃片付けている頃だ。それにこの中継を見ている奴らの部屋には特殊な結界を張ってあるからな。自力でそこから出ることは出来ない。つまり今お前達を助けに来る者はいないのだ』
この見えない壁はあの宇宙人の仕業であると知る。
「(このままでは緑谷少年と爆豪少年が危ない)少年少女よ、退くんだ!ーーSMASH!!」
オールマイトが見えない壁を破壊する。その見えない壁に拳がぶつかると物凄い衝撃が起き、生徒達は腕で顔を隠したり耳を塞ぐ者、中にはアタフタしている者もいた。
その衝撃が数秒したところで何とオールマイトはの拳が弾かれてしまったのだ。これには生徒達も驚きを隠せなかった。
「オールマイトの技が効かねェ」
「えぇ!!それじゃ私達一生此処から出られないの!?」
オールマイトの攻撃でビクともしなかったのだ。それはつまりその場にいる誰もがやっても此処から脱出するのは不可能と言う事になる。
さらにはもう一度モニターに目を向けると飯田と麗日の所にもスラン星人ベルガが現れ二人に光線を浴びせ負傷させた。
「大変、飯田ちゃんと麗日ちゃんも危ないわ」
「けどどうすんだよ。オールマイトでもこの見えない壁壊す事できなかったんだぜ。どうやって助けにいくだよ!?」
Aクラスの皆は早く4人を助けに行きたいと思っているが、プロにしてナンバーワンヒーローであるオールマイトの攻撃でもビクともしない見えない壁にどうすればいいのかわからないでいた。
それ以前にオールマイトの攻撃でビクともしなかった時点で殆どの生徒が恐怖と絶望で一杯であろう。
『聞いていますか、この戦闘を見ている方々』
Aクラスのみんながアタフタしているとベルガが声を上げる。今の言葉を聞く限り自分達に話しているだろうと耳を傾ける。
『残り二人の方は分かりませんがこちらの二人は私が頂いていきますよ。心配せずとも、これを聞いている貴方達もすぐにこの二人のようになるんですからね』
表情が読み取れないがあの楽しそうな声からして、表情で表すならニヤけているに違いない。その言葉に殆どの生徒達は恐怖した。
「どどどど、どうするんだよ!!あの化け物緑谷達が終わったら今度はオイラ達の番だってよ!!こんな所で死にたくねェよォ〜」
「おい落ち着けって。そうと決まった訳じゃないんだぜ」
だが内心では皆物凄く焦っている。四人の生徒達を苦しめる異形の存在。オールマイトさえも破る事ができない見えない壁。どう考えても助かる確率は低い。皆の心は絶望的であった。
そんな中ボルグの光線が緑谷に放たれ誰もが危ないと思ったその時、人影のようなものが現れ横切った。そこには紅い人ような姿をした者が緑谷を守った。
「何だあれ?紅い人か?何か知んねェけど緑谷を助けたぞ」
「あ、見て!同じような紅い人が麗日ちゃん達を助けたよ!」
別のモニターに目を向けると麗日と飯田の二人の所にも同じような紅い人がベルガを蹴飛ばし助けた。
「何だあいつら?緑谷達を救けたって事は味方って事か?」
「少なくともそう考えていいだろう」
「しかしあのお二人の姿、この間の巨人に似ていますわ」
彼らはこの間学園を守ってくれたメビウスと同じウルトラマンである。しかし彼らその事を知らないため不思議そうに見ていた。
「(彼らは…一体…)」
オールマイトも例外ではなく、モニターから目が離せないでいた。
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ボルグとベルガが現れる少し前…
『雄英高の近くに現れた謎の巨大生物、そしてそれと対峙したこの赤い巨人。1年前に現れた巨人に似たこの巨人も我々の味方なのでしょうか?』
「これまた色々と注目されてしまったなァ…」
昨日雄英の近くに突如現れたテレスドンを倒すためメビウスに変身したが、前は雄英の試験で校内だったからそこまで大きくならなかったけど、昨日のは外だったから見られてしまったようだ。
テレビのニュースや新聞の記事にまで挙げられている。その題名が「謎の巨人再び現る」や「あの怪物は1年前の再来か!?」などである。
1年前の事である程度人々から忘れられていたかもしれないが、それに似た巨人が現れたことによって再び注目させるようになってしまった。
『光輝大変だ!またあの学校で不穏な気配を感じる!』
何だって!また雄英の近くに現れたのか!?こうしちゃいられない。兎に角雄英まで行かないと!!
そして俺は雄英高目掛けて急いで走り校門の前まで着いた。急いだから流石に少し疲れた。少し息を整えよう。
「ハァ、ハァ…。またこの近くに怪獣が現れたのですか?」
『いや、今回はこの学校の中からだ。しかも気配は一つじゃない。二つある』
何!?今回は校舎の中!どうりでやけに静かだと思った。だとすると今回は宇宙人の可能性が高いな。しかし気配が二つだから二人だろうな。
変身したとしても流石に二箇所一遍に向かうことはできない。だからと言って片方見捨てるなんて事もできるはずもない。どうしたらいいんだァ〜。
『大丈夫だ光輝、今の我々なら等身大の大きさなら1人でも変身が可能だ』
えっ…?俺が変身しなくても大丈夫なの?どう言うこと?
『君が力をつけたことにより、君が変身する時誰か一人なら己の力で変身できるようになったんだ』
そうなの!?でもそれなら今回は大丈夫かもしれない。
『あぁ、共に彼らを守ろう』
すると目の前に二つのアイテムが現れ、その内一つが光りだすとカーボーイのような姿をした男の人になった。
「今回は貴方が行くんですか…」
「あぁ、どうやら今回は私と縁がある者みたいだからな」
そんな事までわかるの!?凄い!!じゃあ「貴方」も同じように「彼」も?
『二つある気配内の一つ……私は何回か、奴の同族と戦った事がある。だから私に任せてもらいたい』
成る程。つまり今回の敵はこの二人と戦った事がある宇宙人。だからその分この二人なら対策もしやすいと言うわけか。
「わかった。もう1組のことは任せろ」
男性は脇から赤い眼鏡みたいな物を取り出し装着する。
「デュア!!」
装着すると眼鏡から火花が走り顔と肩、胸の部分を銀色のプロテクターのようなものが覆い、下半身が紅いボディーとなった。
『私は先に行っている、もう1組の方を頼むぞ』
男性が変身したウルトラマンは光の速さでその場を後にした。俺も変身アイテムを右手で握り上にへと振り上げ、左腕にへと装着する。
すると光が溢れ出し胸に青いクリスタルーーカラータイマーが現れ、それを中心に先程のウルトラマンと同じように銀色のプロテクターのようなものを装着したウルトラマンに変身した。
『よし、行くぞ!』
俺も急いでもう1組の方の生徒達を助けに向かった。
ヒロアカ第3期の制作が決定しました。
3期は遂にオール・フォー・ワンとの本格的な戦いが始まるかもしれませんね。
こっちはまだまだ全然先の事かもしれませんが、負けないように頑張ります。
次回は2人のウルトラマンと宇宙人のバトルです。
ここでストックが切れてしまったのでまた遅くなると思います。申し訳ありません。
感想があればどうぞ。