ちょっと喉を痛めてしまったマトモに喋る事が出来ない状態になっていて凄くキツイです。
やっと今回からアニメでいうところの二期に入りました。四期の製作も決定したのにこんな調子で大丈夫かな…と思っている作者です。今回はUSJでの体育祭の説明と生徒達に光輝を紹介します。ここで光輝が校長にお願いした事が分かります。この説明でもう分かっている人いるのかな…。
それではどうぞ。
USJで事件があった為事件翌日は臨時休校となり生徒達は自宅で過ごし、次の日通常授業が再び始まる。
Aクラスでは今回のUSJでの事件が昨日テレビで放送されたのでその話題で持ちきりだった。
ある者は自分達が映った事に感激し、またある者は今回の事件の事がトラウマになり、そしてまたある者はオールマイトの活躍を尊敬していた。
そこへ飯田が走って教卓の前に来た。
「皆!朝のHRが始まる!私語を謹んで席につけェ!」
「…ついてるだろう」
「ついてねェのお前だけだ!」
席につくよう注意するが逆に注意されてしまい、己の失態に打ち震えてる。
少ししてガラガラッとドアを開ける音がすると相澤先生が入って来て教卓に立った。あの時ウルトラマンゼロ(光輝)がその場にいた教師、生徒含める全員を治療してくれたお陰で、大した怪我もなく普通に出勤する事が出来ていた。
「諸君おはよう。早速で悪いがお前達に紹介させたい人物がいる。入ってこい」
そう言われてドアから入って来た人物に皆驚きの表情、中でも緑谷が一番驚いていた。何故ならその人物はーーーー
「こ、光輝さん!?」
ーーーー夢を諦めない強さを教え色々相談に乗ってくれたオールマイトとはまた違う意味での恩人である礼堂光輝だったからだ。
「お前ら落ち着け。色々聞きたい事があると思うが後にしろ。じゃあ先ずは自己紹介を頼むぞ」
「はい、Aクラスの皆さん初めましてかな。この中では緑谷君は知っていると思うが改めて自己紹介させてもらう。俺はこの度このクラスの副担任になった礼堂光輝だ。宜しく!」
「副担任!?先生どういう事ですか!?」
「…その事については今から話す」
何故彼がAクラスの副担任になったのか…それは会議が終わり光輝が校長に頼みごとをした時にまで遡る。あの時彼がお願いした事、それはAクラスの副担任にしてもらう事であった。
その理由は入試試験から個性把握テスト後、屋内戦闘、そして今回のUSJでの出来事は全て雄英の中や近く、関係している場所で起こっている。つまり敵はこの学校を集中的に狙っている可能性が高い。だから
その事を話すと校長は了諾してくれて相澤先生のサポートを改めAクラスの副担任、そしてこの学校の生徒達を守ってほしいと言い渡されたのだ。
「…という訳で彼は今日からこのクラスの副担任を務めてもらう。分かったな」
『はい』
皆良い返事をしてくれたがただ一人、言わずとも知れるが爆豪だけが気にいらないみたいで舌打ちして外方を向いた。
「自己紹介も済んで直ぐに悪いがお前達、まだ戦いは終わってねェぞ」
その言葉に皆ビクッと驚く。「またヴィランが!?」とビクビクしているが残念違うよ。
「……雄英体育祭が迫っている」
『ーーーークソ学校ぽいのキタァーー!!』
皆かなりテンションが上がってるな。まぁ皆まだ学生、体育祭みたいなイベントは楽しなんだろう。でも学校ぽいところがあってそこまで「意外」みたいな声を上げるのか。
「ヴィランに侵入されたばかりなのに体育祭なんてやって大丈夫なんですか!?」
「そうです。また襲撃してくるって可能性も…」
確かにヴィランに襲われて間もないのに、言い方が悪いかもしれないけど体育祭なんかして隙を突かれないか心配だ。いくら雄英のセキュリティが高いからって万全じゃないからね。
「あぁ。それは逆に開催する事で雄英の危機管理体制が盤石だと示す考えらしい。それに警備も昨年の5倍に強化するそうだ」
「何よりうちの体育祭は最大のチャンスーーーーヴィラン如きで中止していい事じゃねェ」
「そこは中止しようよ!」
緑谷君の後ろの席の峰田が怯えながら「中止してほしい」みたいな声を上げる。
「あの〜、
俺が手を挙げて質問するとそれに皆「エェー!!」と驚きの声を上げる。
「雄英の体育祭知らないんですか!?」
「年に一回のあの一大イベントなのに!?」
そ、そんな事を言われてこっちは何も知らないよ。元々この世界の住人じゃないから見たことないし。
「落ち着けお前ら。コイツがうちの体育祭を知らないのは仕方がない理由があるんだ」
「何ですか、その理由って?」
「…残念だけどそれはまだ言えない。でもいつか必ず説明する」
俺がまだ異世界から来たって事は生徒達に教える訳にはいかない。まだ会ったばかりで彼等と仲良くなりたいし変な亀裂を入れられたくない。
「お前ら本人もこう言ってるし、今はその辺にしといてやれ。
「
一年に一度だけどオリンピックみたいなものなのか。それは確かに一大イベントだ。てかこの世界にもオリンピックってあったんだ。
「全国のプロヒーローもスカウト目的のために観に来るんです」
「卒業後はプロ事務所にサイドキック入りがセオリーっスよ」
成る程。ここで良いところを見せて自分をアピールすれば、ヒーロー事務所に入れる確率が高くなるって事か。
「でもそっから独立しそびれて万年サイドキックっても多いんスよ。てか上鳴、アンタそうなりそう。阿保だし」
耳朶がイヤホンになっている女の子【耳郎響香】が呟く。その言葉に金髪のチャラスケ【上鳴電気】がショックを受ける。流石にあれは言い過ぎだ。
「コラコラ、そんな事を言っていけないよ。それに彼の未来がどうなるかなんて分からないんだから、阿保だからと言って決め付けるのは良くないぞ」
「は、はい。すみません」
「オォ、先生フォローありがとう」
『(いや、遠回しに阿保って言っている事に気づけよ)』
耳郎は注意された事に素直に反省し上鳴はフォローしてくれた事に喜んでいるが、ディスって事に気付けと殆どの生徒が思った。
「兎も角名のあるヒーロー事務所に入った方が経験値も話題性も高くなる。時間は有限。プロに見込まれればその場で将来が開けるわけだ。年一回、計算外のチャンス。ヒーローを志すなら絶対外せないイベントだ。その気があるなら準備を怠るな!」
『はい!』
みんないい声で返事をする。やる気入ったて感じだな。でもなんか緑谷君だけ浮かない顔をしている。どうしたんだろう?
「HRは以上だ。そしてまず一時間目は副担任である礼堂、彼から【ウルトラマン】の事についての授業を行ってもらおうと思う」
…はい?
『エェー!!』
先程の返事以上にみんなが声を上げる。嫌々「エェー!」って言いたいのはこっちだよ!俺の授業!?しかもウルトラマンの説明!?何それ聞いてない!?
「どういう事ですか!?」
「…言っての通りだ。お前には一時間目の授業でコイツらにウルトラマンの説明をしてもらう」
「いや、だからどうして!?」
「コイツ等は皆USJの時にお前があの時のウルトラマンから人になるのを見ている。遅かれ早かれ聞かれるんだったら今ここで説明した方が合理的だろ?」
「それはそうかもしれないですけど…」
いずれ説明しようとは確かに思っていたけど、こんな早く説明するなんて思ってないよ!
なんとかして断ろうとしようとするけど、何人かは「好奇心溢れる子供」のような目をしている。緑谷君に関しては目をキラキラと輝かせて期待しているのが一目で分かる。そんな期待の眼差しを見せられたら断るに断れない。
「まぁそういうな。お前一人じゃ不安だと思ってサポートを頼んである」
「サポート?」
『私達だよ』
服の脇から二つの変身アイテムが飛び出し、光が宙に静止するとピカッと光りだす。光が収まっていくとそこには眼鏡をかけた白髪の老人と、カーボーイの格好をしたダンディなおじさんが立っていた
「ハヤタさんにダンさん!」
「このお二人がサポートしてくれる」
クラスの皆は困惑していた。まぁ突然おもちゃみたいな物が俺の服から飛び出して急に光ったと思ったら、見知らぬ二人の男性がいたのだから無理はないだろう。
「あの〜どちら様ですか?」
「これは失礼した。私はハヤタ・シン、君達で言うとウルトラマン本人だ」
「俺はモロボシ・ダン。そして俺もウルトラマンだ」
『エェー!!ウルトラマンー!?』
また皆騒ぎ出す。いきなり現れて「私はウルトラマンです」なんて言えば驚くのは分かる。でもみんな…そんなに大声を連続して大丈夫か?喉痛まないのか?
「ウルトラマンって人になるとあんな爺さんなのかよ」
「なんか以外。もっと美形かと思ってた」
「でもあの眼鏡をかけた、なんか優しそうでウチ好きだなァ」
「隣の人ダンディって感じでカッコイイかも」
みんな反応はそれぞれだった。でもハヤタさんが人が良さそうで、ダンさんがダンディって感じなのは分かる。
「と言う事でこの人達のサポートを兼ねて礼堂の授業を行う。後今回は俺も一緒に参加するから宜しく」
って!なんか話が勝手に進んでいるんだけど。
「それじゃ後の進行は任せるわ」
そう言って相澤先生は寝袋に入る。いやだからまだやるなんて一言も言ってないんだけど!?…もうこうなったらヤケだ!
「分かりました…それでは今から授業の時間を使ってウルトラマンの事についての説明を始める。みんないいかな?」
『はァい!』
みんないい声で返してくれるのは嬉しいけど…もう少し俺の意思も尊重して欲しかったぁ…。
もうウルトラマンの事話すの?と思っている方もいると思いますが、USJでの襲撃で正体を知られてしまったのでいずれ話さなくてはならない事だからこの機会に話すことにしました。でもまだ雄英の教師とAクラスの生徒達だけですから問題はないでしょう(正体知って)。
次回はウルトラマンの歴史の一部をAクラスの皆に見せます。あの歴史を観たらオッタマげる事間違いなしだ。それではまた次回。
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