僕のヒーローアカデミアinウルトラマン   作:アニメ大好き

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大変お待たせしました。
もう4期も終わりだというのにこっちは全然話が進んでいない(汗)。
正直デュエルマスターズのアプリゲームをやっていて手が付きませんでした。でももうアインストールしたので暇な時は作品作りに集中したいと思っています。
新型コロナウィルスが流行ってウルトラマンタイガの劇場版が延期になってしまった上に、いつ上映されるのかも未定。他にも観たい映画があるのに…新型コロナウィルスめェ!!

今回は前回の続きでレイキュバスの依代にされてしまった轟。彼を助け出すところからスタートです。後タイトルで分かると思いますが今回光輝が敗北します。そこはご了承ください。

それではどうぞ。

追記:戦いの最中レイキュバスの左ハサミのサイズが変化します。



20話 ウルトラマン 破れる

体育祭の閉会式に突如現れたヤプールに気づき、大慌てで解説室を後にし急いで式場に向かう。「何故ここにヤプールが」っと思いながらも今は奴を止めることが先決のため考えるのを後にした。

すると突然大きな揺れが生じ一瞬立ち止まる。何か嫌な予感を察し急いで会場へ向かう。

 

到着すると広場の中心にいる【宇宙海獣レイキュバス】が口から火球を放ち会場を破壊していた。観客席の人達は恐怖で逃げ惑い会場は大惨事になっていた。

 

「マズイ!早く止めないと!」

 

俺はレイキュバスを止めるため変身しようするが…

 

 

「待ってください!」

 

 

…突如声を掛けられ静止する。後ろを振り向くとA組の皆がいた。いや、よく見ると轟焦凍君の姿が見えなかった。

 

「みんなどうしてここに?それに轟君はどうしたの?」

 

「あの怪物は……轟君何です!」

 

「ッ!?どう言う事!?」

 

俺はステージの上で起きた事を全て聞いた。ヤプールの手によって轟君がレイキュバスに姿を変えられてしまったことを。

 

「分かった。轟君は俺が何とかして助ける。だから君達はここにいる人達の避難の方をお願い」

 

「待ってください!私達も戦わせてください!」

 

「クラスメイトがあんな化け物にされ利用されるのを黙って見てるなんて男らしくないぜ!」

 

A組の皆大切なクラスメイトにして仲間を助けたいと名乗り出る。まだ入学して約1ヶ月程してか経っていないのにここまで信頼関係が出来ているとは…。この間のUSJでの出来事や今日の体育祭での事が大きだろう。だが…

 

「それは出来ない」

 

「ッどうしてですか!?」

 

「俺達が頼りにならねェって言いてェのか!!」

 

「そう言う事じゃない。だが君達があの大きさの怪獣に戦うのは危険過ぎる」

 

レイキュバスの身長は約50メール近く。片やA組の中で一番背が高い障子目蔵君でも187cm…圧倒的に差があり過ぎる。それで強力な個性で攻撃してもレイキュバスにとっては蚊に刺された程度にしか感じられないだろう。

 

「で、でも…」

 

「それに今この会場はヤプールの所為で外に出られなくなっている。このままだと多数の負傷者が出ることになる」

 

ここへ来る途中で感じだが、この会場をヤプールが何らかの力で閉じ込め出入り出来なくなってしまっている。会場から逃げ惑う人々が外にいるヒーロー達に助けを求め、ヒーロー達も何とかしようとするがその不思議な力に阻まれビクともしない。

 

「だから君達には観客の人達の避難と安全を守ってほしいんだ。お願い出来るかな?」

 

「…分かりました」

 

俺の言葉に顔を伏せていた緑谷君が答えてくれた。みんなはその言葉に「えっ」とした表情となり彼に視線を向ける。

 

「皆、僕だって轟君を助けたいと思ってる。でも今ここには僕達だけじゃない、沢山の一般の人達もいるんだ。だからその人達の安全を守るのが僕達の在すべき事だと思うんだ。それにオールマイトも僕達に同じことを言うと思う」

 

今のヒーローの活動は主にヴィラン退治が仕事となっているだろう。しかしヒーローにとって一番大事な物は()()()()の強さじゃない。()()()()の強さであると俺はウルトラマン達から教わった。緑谷君もオールマイトの助ける姿を沢山見てきたから俺の言ってある意味も一早く理解してくれたんだと思う。

 

「…そうだよな。轟を止めるもの大事だけど、今観客の人達を避難させる方が優先だよな」

 

「悔しいですが、私達ではあの大きさの怪物に太刀打ち出来ないのも事実です」

 

「よし、全員で観客の人達を避難させようぜ!」

 

如何やらみんな分かってくたみたいだ。っと思った矢先に…

 

「ウルセェ!俺に指示すんじゃねェ!!」

 

…爆豪君が物凄い勢いで怒鳴り散らしてくる。まぁ彼の性格からして案の定の展開かな?

 

「あの半分野郎がどうなるかなんて知るか!それより敵を前にして引けってのかよ!?巫山戯んじゃねェェぞ!!俺にもやらせろ!!この間の借りを返させてもら「まぁまぁ、待て爆豪落ち着けって。今は一般人の安全が優先だろう」ッ離せクソ髪ィ!!」

 

そんな爆豪君を切島君を始め、他の男子達が抑えて建物の中にへと入っていった。それに続いて1人、また1人と建物の中にへと入っていく。そして緑谷君1人となった時彼は俺の方へ向き直りこう言った。

 

「光輝さん…轟君をお願いします」

 

「あぁ、絶対に轟君を助けるから。みんなも一般の避難の方頼んだよ」

 

緑谷君はそれだけ言うとその場を後にして建物の中にへとへと走っていった。

そして俺も人目がつかなそうな場所にへと移動し、傍から一つの変身アイテムを取り出す。

 

「(轟君は今心の闇に囚われてる。それなら)力を貸してください、コスモーーース!」

 

変身アイテムを振りかざし光に包まれると、今までの赤い姿とは違い青と銀の2色で構成されたウルトラマンが!現れる。

 

 

 

慈愛の勇者ーーウルトラマンコスモス

 

 

 

他のウルトラマンとは違い宇宙の平和は勿論だが、それと同時に全ての生きる者の命を守るウルトラマンでもある。

そしてコスモスの力は悪しき者の心を浄化させることも出来る。心の闇に囚われてしまった轟君を救うには一番適任であると踏んだのだ。

 

『轟君、今助けてあげるからね』

 

「セェヤ!」

 

コスモスのファイティングポーズを取り構える。

 

暴れていたレイキュバスがこっちに気付くと口から火球弾を吐き出し攻撃を開始する。俺はバリアを張り火球弾を被害が及ばない上空へと弾き返す。弾かれた火球は見えない壁に衝突し散乱し、俺とレイキュバスの上にへとその小さな破片がパラパラと落ちてくる。

 

レイキュバスは、ならば接近戦に持ち込むと言わんばかりに突撃してくる。俺は動かずギリギリまで引きつけ、ぶつかる直前に右へ回避しそのまま手で払い除ける。

 

コスモスのこの青い姿ーーールナモードは戦闘力が普通のウルトラマン達よりも低い為戦闘は不向き。だがその分動きが軽やかな故相手の攻撃を回避しつつそれを逆手に取る戦法が有効的だと考えた。

 

レイキュバスは勢いを殺すことが出来ずそのまま壁にへと激突。顔を起こすと此方へ向き直り怒りの咆哮を上げる。

 

するとレイキュバスの目が赤から青へと変化し、口から冷気ガスを吐き出す。あれは確かダイナも一瞬で凍り付かせる程強力だったはず。これを食らうわけにはいかない。ガスが噴射する前に飛び上がりそのまま飛び蹴りをお見舞いさせレイキュバスを吹き飛ばす。

すると観客席にいたヤプールが不敵な笑いを浮かべているのが目に入る。

 

「フフフ、余興はここまでにするか。レイキュバスよ、そろそろお前の新たな力を見せてやれ!」

 

『新たな力ッ!?』

 

するとレイキュバスの目が赤にへと変化した。しかし変化したのは何と()()()()。つまり左右の目の色が違う、所謂オッドアイの状態にへとなった。さらに同時に左ハサミが右ハサミと同じくらいの大きさまで巨大化した。

 

そしてレイキュバスは右手のハサミを前に出し大きく開くと、そこから冷気ガスを吐き出した。レイキュバスの突然の変化に唖然としていたが咄嗟に回避する。それでもなお噴射し続けてきたので側転で回避し続ける。

 

すると突然冷気ガスの噴射を一旦止めると、今度は左のハサミを前に突き出し火球弾を発射させた。俺はその反応に一瞬遅れてしまい火球を食らって後ろにへと吹き飛ばされ観客席にへと衝突する。

 

しかしどういうことだ?確かにレイキュバスは炎と氷の能力を使うけど両方同時に使うことは出来ないはずだ。なのにどうして…。

 

「ハハハハ、言った筈だ。あの小僧とレイキュバスは()()がいいとな。お前も見ただろうが、あの小僧は左右に氷と炎、相対する力を兼ね備えていた。そしてレイキュバスもまた同じだ。しかしレイキュバスはその力を変える際に隙が出来てしまう弱点があった。だがあの小僧の性質を掛け合わせそれを解消させたのだ」

 

そう言えば轟君は炎と氷の2つの能力を持っていた。そしてレイキュバスもまた同じ……奴が言っていた相性がいいってこのことだったのか!

 

「さぁどうする?あの赤い姿になって戦えば勝ち目があるかもしれないぞ。もっともレイキュバスを倒せばあの小僧も死ぬことになるがな。ハハハハハ!」

 

…確かに本来ならコロナモードになって戦いたいけど、依代にされている轟君にまでダメージが入り下手をすれば命に関わってしまう。でも必ず何処かに突破口があるはず。今は耐えるしかない。

 

レイキュバスが再び左手から火球弾を放つ。俺は一度両手をクロスさせ、広げバリアを貼り火球弾を受け止める。レイキュバスは連続で火球弾を放ち続け、ルナモードでは受け止めるのが限界になってくる。

俺は力を振り絞ってバリアを押し出す。バリアは火球弾を受け止めながらレイキュバスに迫っていき衝突する。この時火球弾の威力も合わせてレイキュバスは大ダメージを受ける。

 

レイキュバスが怯んだ隙に飛び上がって後ろに回り込み尻尾を掴む。そしてそのままジャイアントスウィングのように振り回す。数回振り回したところで離しレイキュバスは壁にと激突しさらにダメージを受ける。それでも尚立ち上がり怒りの篭った雄叫びを上げる。

 

「チッ、あのウルトラマンは戦闘は得意ではないと言う情報だが、流石ウルトラマンと言ったところか。ん?」

 

ヤプールがあるものに気付き視線を向けると……

 

「ママどこ行っちゃったの…」

 

…そこには先程の騒ぎで親と逸れてしまったと思われる子供が近くでウロウロしている姿が目に入った。

 

「フフフ…レイキュバス!」

 

ヤプールは不敵なニヤリ顔を浮かべレイキュバスに指示を出す。そして身体の向きをその少女の方へ向け目を赤に変え、左手から火球弾を放った。

 

『不味い!』

 

俺は咄嗟にその子供の前に滑り込み身体でその火球弾で受ける。

 

『ウワァァーー!!』

 

無防備な上無数の火球弾により大ダメージを受けてしまいカラータイマーが「ピコン、ピコン」と点滅を始めてしまった。

 

「レイキュバス、トドメをさせ!!」

 

そしてレイキュバスは右手のハサミを向けると冷気ガスを噴射。俺は今の攻撃で反応することが出来ず冷気ガスをモロに食らってしまった。そして一瞬にして身体は全身氷漬けにされてしまった。

 

「この映像を見ている人間共、聞いているか?お前達の頼みの綱であるウルトラマンは倒した。先ずは手始めにこの場所にいる人間共を皆殺しにする。その後はレイキュバスを使って世界中を氷と火の海に変えてやる。ハッハッハッハッハ、ハーハッハッハッハッハッハッハッハッハ!!」

 

ヤプールの高笑いとレイキュバスの雄叫びが静寂の会場に響き渡り見てた人達の心に恐怖を与えた。

 

 

 

 

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スタジオ内のとある一室そこには先程の騒ぎで避難した住人が集まっていた。そしてその部屋にある一つのモニターに映る氷漬けにされてしまったコスモスの姿に人々は驚愕し絶望した。

 

「そ、そんな…」

 

「巨人が氷漬けに…」

 

「俺達…一体どうなるんだ?」

 

「もう終わりなのか…」

 

「だ、大丈夫だ。きっとオールマイトが何とかしてくれる」

 

「そ、そうだ。オールマイトならあんな怪物でも倒せるに決まってる」

 

観客の人達は「オールマイトなら倒してくれるから大丈夫」と思って希望を捨ててはいなかった。しかしとある人物が口にした言葉でその希望も崩れることになる。

 

 

「でも一年前に出たあの怪物と同じ大きさの怪物、確かオールマイトのパンチ受けても殆ど何ともなかったぜ…」

 

『!?』

 

 

そう。約一年前に突如出現した「ベムラー」に挑んだオールマイトであったが、体格差もあって大したダメージは与えられず、逆に尻尾の攻撃を食い返り討ちにあってしまったのだ。殆どの人々の記憶から忘れ去られていたが再び現れた怪獣によってあの時の記憶が呼び起こされた。

 

「オールマイトが倒せなかった怪物と同じ大きさの怪物じゃ絶対に勝てない、勝てっこない…」

 

「じゃあ俺達どうなるんだよ!?」

 

「そんなこと俺が知るか!!」

 

「嫌だ……死にたくない…死にたくない…」

 

その場にいた殆どの人が恐怖で感情が制御出来なくなり揉め始める。中には殴り合いの喧嘩を始める者もいた。それはAクラスのみんなも例外ではなかった。

 

「おい、どうすんでよ!?あの人ヤラれちまったぞ!?」

 

「ハッ!!だからあの時俺にあのデカブツを殺させればよかったんだよ!!」

 

「爆豪君、そんな言い方はないだろう!礼堂さんは轟君を助けるために…」

 

「煩セェ、クソ眼鏡!俺に指図してんじゃねェ!!」

 

そしてその中でも礼堂光輝と一番親しかった緑谷出久は血が滲み出てくるように拳を強く握り締めていた。

 

「デク君…」

 

「光輝さん……クソ…クソォォーーー!!」

 

彼の悲しみと悔しさの篭った叫び声が控え室に響いた。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

場所は変わり一つの暗い一室。そこでPCで体育祭の中継を見ている者が1人。ヴィラン連合の死柄木弔である。

 

少し時間を遡ると、先日のUSJ襲撃の時に深傷を負ったがその傷は完治し雄英体育祭を観ていたが途中ヤプール(人間体)が部屋に入ってきてその映像を観ていたが、何か思いついたようで部屋から出て行った。

そして現在轟が変身したレイキュバスがウルトラマンコスモスを氷漬けにし破壊活動を続けている映像を眺めていた。

 

「…」

 

 

『あの餓鬼良い目をしているな』

 

『俺は今からあの場所に行ってくる』

 

『お前はそのまま観ていろ。更に面白いものが観れるぞ』

 

 

「…アイツが言っていた面白いものってのはこの事か…確かに面白いな」

 

死柄木はニヤニヤしながら破壊活動を続けるレイキュバスの生中継を観ていた。

 




今年の新しいウルトラマンーーウルトラマンZの詳細が解禁されました。あのウルトラマンゼロの弟子。どんな活躍をしてくれるのか今から楽しみです。
そしてULTRAMANも地上波での放送が決定しました。
今年もウルトラマンの勢いは止まらない!

感想等あればどうぞ。

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