僕のヒーローアカデミアinウルトラマン   作:アニメ大好き

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お待たせしました。ヒロアカとウルトラマンの作品が漸く出来上がりました。
最近リアルが忙しくなって書く暇がなかったのでこんなに遅れてしまいました。楽しみに待ってくれていた方々お待たせしてしまって申し訳ありませんでした。

今回はちょっとエンデヴァーがアンチ気味になるかもしれません。エンデヴァーファンの人は注意です。そして話の最後にあの人がウルトラマンになっちゃいます。誰が何のウルトラマンに変身するのかは話の予告を見ていれば分かるはず。

それではどうぞ。


21話 無限の可能性を秘めたウルトラマン

会場の控え室。そこで避難してきた観客含め生徒達はウルトラマンコスモス───礼堂光輝が敗れたことに絶望し言い争いが起こりイザコザが始まってしまう。そこにいたヒーロー達が騒ぎを何とか鎮めようするが…

 

「煩セェ!こんな状況で落ち着いていられるか!」

 

「てかアンタ等ヒーローだろ!だったらこんな所に居ないで外にいるアイツを倒して来てくれよ!」

 

「そうだ、そうだ!!」

 

…恐怖で冷静さを失った者達に声が届くはずもなく、会場にいるレイキュバスを倒してこいと罵倒まで浴びせられ事態は悪化する一方であった。

 

しかしその絶望した空気の中ただ一人控え室から出て行こうとする者がいた。そう…緑谷出久である。

 

「おい緑谷、何処に行くんだよ!?」

 

「会場広場に行ってくる───礼堂光輝さん(あの人)を助けるために!!」

 

 

※今この場に大勢の人がいるので正体がバレないようにこの場では緑谷やAクラスの皆は、礼堂光輝を『あの人』と言います。

 

 

「何言ってるだよ、緑谷!レイキュバス(アイツ)はあんなに巨大なんだぞ!お前が行って何とかなる相手じゃねェだろう!」

 

A組の中で1番臆病と言っても過言ではない峰田が早速諦め前回の言葉を言い出す。だが今回は彼の意見も尤もである。相手は50メール近くの大きさの怪獣、そんな相手に学生1人が立ち向かって勝てるわけない。

恐竜相手に蟻が1匹で向かって行くようなものだ。

 

だが彼はそんなことで凹垂れるような奴ではない。

 

「僕が言っても何も出来ないってことは分かってる。でもこのまま礼堂光輝さん(あの人)をあんな風にさせておけない!」

 

雄英に入る前に自分に「ヒーローになれる」と言ってくれた数少ない人。そして気絶していたが入試試験やUSJの時も自分達を助けてくれた。だから今度は自分が礼堂を助ける番だと。

 

「それに、轟君も助けたいんだ。彼も僕達と同じヒーローを目指す仲間だから」

 

そして轟もまた同じように同じ夢を持つ仲間にしてライバル。そんな彼をあのまま苦しませておくわけにはいかない。

 

「だったら俺も行くぜ。仲間が苦しんでるのを黙って見てるなんて漢じゃねェ」

 

熱血系の赤髪男子────切島の仲間を思いやるその言葉に自身も一緒に行くと志願する。その言葉を聞き次から次へとAクラスの生徒達は一部*1を除き志願していく。

 

「ありがとう。でも皆は此処にいる人達を落ち着かせてほしいんだ」

 

しかし緑谷は皆の申し出を断った。だがそれにはちゃんとした理由がある。

 

「皆の気持ちはよくわかるよ。でも礼堂光輝(あの人)の素性を知っているのはこの場で僕達だけだ。だから僕達全員が出て行ったら怪しまれるし益々パニックになってしまうかもしれない」

 

今この場はいつ自分達が殺されるかもしれないと言う恐怖に駆られパニック状態に陥り揉め事が起きている。だから1人でも多くこの場を宥める人が必要な状態。さらに一度に大勢の人が出て行ったらテレビ局の人もいるので却って怪しまれてしまう可能性が高い。故に全員で行くのは得策ではないと考える。

 

「だから皆にはここにいる人達を守ってほしいんだ」

 

「…わかった。そこまで言われて断っちゃ漢が廃るな!」

 

「混乱している方々を安心させるのもヒーローと務めですわ」

 

「ここのことは任せろ」

 

「その代わり轟や礼堂さんのこと頼んだよ!」

 

「デク君絶対に帰ってきてね!」

 

「うん!皆行ってくるよ!」

 

緑谷はクラスの皆の声援を受け取り控え室を出て行き会場へと向かった。

 

 

 

 

─────────────────────────────────

 

 

 

 

 

「ハハハ、あんな餓鬼を庇って自分が氷漬けになって動けなくなるとは、哀れだな。ハハハハ!」

 

会場ではウルトラマンコスモスが子供を庇って凍りついてしまった様子をヤプールは高々に笑っていた。

 

「さて今ここで砕いてやるのも面白いが、先ずは奴が身を挺して守った命を動けない奴の目の前で消すのも面白いな」

 

ヤプールは怯えている子供にへと視線を向ける。子供はただでさえ親がいないことで不安な上に目の前でウルトラマンが倒されてしまったことで完全に恐怖して動けなくなってしまっていた。さらには恐怖のあまり涙を流していた。しかしそんなことにお構い無しにレイキュバスはその子供にへと一歩、また一歩と近づいていき遂に目の前に。左手のハサミが開くとそこに炎のエネルギーを溜めてそして…

 

 

「殺れ」

 

 

…ヤプールの合図と共に火炎放射が放たれた。子供は反射的に目を瞑り覚悟した。その時何か影らしきモノが子供を抱えて攻撃を回避した。その影の正体は…

 

 

 

「もう大丈夫。何故かって?──────────私が来た!!」

 

 

 

…そう、人々の英雄【オールマイト】である。助けられた子供は憧れであるオールマイトを目の前で見れたことに感激して目を輝かせていた。

 

「さぁ、少女よ。後は私に任せたまえ!君は安全な場所へ向かうんだ」

 

「うん。ありがとう、オールマイト」

 

子供はオールマイトにお礼を言うと近くの出入り口に向かって広場から出ていく。

 

「誰かと思えば、USJ(あの時)のホラ吹き野郎か。予想は付くが一応聞いておこう。何しに来た?」

 

「決まっている。轟少年を助ける為にだ!」

 

ヤプールに向けて指を差し声高らかに宣言する。

 

「やっぱりホラ吹き野郎だな。1年前ベムラー相手に手も足も出なかった奴がレイキュバスをどうにか出来ると思っているのか?しかも人間の小僧を取り込んだままで」

 

「だがそれでも私は轟少年を、いやこの場にいる全員を救う!何故かって?それは───────私はヒーローだからだ!

 

 

オールマイトはヒーローとして、教師として教え子である轟焦凍を、そしてこの会場内にいる人全員を救うことを宣言する。

 

オールマイトが戦闘を開始しようとしたその時一つの声が掛かった。

 

「オールマイト!」

 

声のした方へ向くとそこには────轟焦凍の父にしてNo.2のヒーロー『エンデヴァー』が腕組みをしながら立ち尽くしていた。

 

「エンデヴァー!?何故ここに!?」

 

「何故だと?馬鹿か貴様。レイキュバス(コイツ)を止める以外何がある」

 

「エンデヴァー…力を貸してくれるのか?」

 

「勘違いするな。今回の件は息子の反抗期が招いたことだ。だからその不始末を付けるだけだ」

 

エンデヴァーはレイキュバスへ視線を抜けると怒りの篭った眼差しで睨み付ける。

 

「焦凍ォ、何をやっている!お前は俺がオールマイトを越える為に育てた最高傑作だぞ!なのにそんな化け物に成り果てた上に、破壊活動に至るとはどう言うことだ!俺がもう一度教育し直してやる!」

 

エンデヴァーは自身の個性【ヘルフレイム】で背中から炎をブースターのように放出し飛び上がりレイキュバスの土手っ腹に炎の拳を打ち込む。しかし殴られたレイキュバスは「何かしたか?」のようにケロっとしておい。エンデヴァーは火力を上げ拳を腹に練り込もうとしたが、ハサミで捕まれそのまま壁にへと叩きつけられる。

 

だがそれでも闘士の光は消えず這い出ると、両指から炎で作り上げた糸を出し50メートルの巨大であるレイキュバスを縛りあげる。

 

「これでどうだ!」

 

さらに強く縛り上げようと引っ張る。しかし突如レイキュバスの右腕のハサミから縛り上げている炎の糸に向かって冷気ガスが発射される。するとガスがあった部分から凍り始めた。

凍り付いた部分は次第に広がりレイキュバスを縛っていた部分も凍らされてしまう。レイキュバスは身体を揺らし凍った糸を砕いで自由の身になる。そしてお返しとばかりに右ハサミから冷気ガスを発射させる。エンデヴァーは己の炎で食い止めようとするが、互いの攻撃がぶつかった瞬間エンデヴァーの炎が凍り始める。先程よりも火力を上げているのに何故っと戸惑うエンデヴァー。

 

しかしそれもそのはず。レイキュバスの冷気ガスは絶対零度を超える程の低温。この低温の前では1200°のマグマでさえ石っころ同然。故に炎なんて焼け石に水程度でしかない。

 

そして冷気ガスが着々と迫る中、エンデヴァーは咄嗟に左掌を横に向け炎を噴出させ右横へ回避する。その直後エンデヴァーがいた場所は冷気ガスに飲み込まれあっという間に凍り付いてしまった。

 

命辛々回避したエンデヴァーは息を切らせながらも立ち上がる。

 

「まさかここまでやるとは思わなかった。いいだろう。だったら俺の全身全霊を込めたこの技で焦凍、お前を止めてみせる!」

 

エンデヴァーは両腕をクロスさせ火力を急上昇させる。そして両手両足を大の字に開きエネルギーが収束していく。これぞエンデヴァー最強の大技────

 

 

 

「いくぞ!【プロミネンスバァァーン】!!

 

 

 

──────────溜めたエネルギーが一気放出され物凄い熱線となった。

 

 

 

レイキュバスも左手のハサミから火炎放射を放つ。両者の炎技がぶつかり合い会場が熱量で温度が上昇していく。それでもエンデヴァーはさらに火力を上げるが同様にレイキュバスも火力を上げ対抗する。しかしその時だった。

 

「グッ…クゥゥ…」

 

エンデヴァーの方の火力が下がり始めたのだ。実は彼の個性は長時間使用すると身体の体温が上昇し、身体機能が低下してしまうのだ。

 

次第にレイキュバスの火炎放射が押し始め段々エンデヴァーに迫ってくる。そして目の前まで迫ったところで一つの影が飛び出した。オールマイトである。

 

「轟少年申し訳ない。【SMASH】!!」

 

オールマイトはエンデヴァーを助けるためレイキュバスに向かって果敢に飛びかかり強烈な一撃を放とうとする。しかしそれをヤプールが許すはずもない。

 

右手をオールマイトに向けると見えない衝撃波を放つ。オールマイトの拳とヤプールの衝撃波が激突し突風が吹き荒れる。オールマイトは懸命に迎え撃とうとする。しかし衰えてしまった今の力が、人間の姿とは言え異次元の悪魔には敵わない。

ヤプールは両眼から赤い光線を放ちオールマイトの肩を撃ち抜く。痛みによって力が緩んだ一瞬の隙を突き力を強めオールマイトを吹き飛ばす。そして左手から小さな黒い球体を飛ばすとオールマイトの目の前で巨大化し閉じ込めてしまう。何とかして脱出しようとするがビクともしなかった。

 

「そこで大人しくしているんだな」

 

「オールマイトッ!…グッ」

 

その光景を横目で見ていたエンデヴァーは目の前まで迫った炎を抑えいたが遂に耐えきれず飲み込まれ吹き飛ばされ壁に激突する。攻撃が止め煙が晴れると身体の至る所にに火傷を負ったエンデヴァーの姿が。個性の相性のお陰で意識はあるが、それでも自身の熱量を超える炎を浴びせられた。もう身体を動かすことをままならない状況であろう。

 

「フフフ、無様だなNo.2ヒーロー。だが良かったじゃないか。今のお前の息子は少なくともお前を超えた。つまりお前の言っていた『オールマイトを超える最高傑作』になれたのかもしれないな。フッハッハッハッハッハッハッハ!!」

 

その笑い声にエンデヴァーの顔は怒りと悔しさから激しく歪む。

 

「さて遊びはここまでにしよう。レイキュバスいや、轟焦凍。お前のもっと憎い存在────────父親を自らの手で消し去るのだ」

 

レイキュバスはその言葉に従い一歩、また一歩と動けないエンデヴァーに歩み寄っていく。そして目の前まで来ると左ハサミを開き構える。「殺れ」と声を掛けようとしたその時会場に入って来た一つの影が。緑谷出久である。

 

「こ、これは…オールマイト!エンデヴァー!」

 

彼の目の前に飛び込んできたのは閉じ込められているオールマイトと傷付いたエンデヴァーの姿であった。

 

「何だ?人間の小僧、何か用でもあるのか?」

 

「…轟君を…僕達の仲間を元に戻せ‼️」

 

彼は声を荒げながらヤプールに向かって叫んだ。だが返ってきた言葉は信じられないモノであった。

 

 

「元に戻せ?何を言ってるだお前は」

 

 

「ッ惚けるな!あの時お前が轟君に何か吹き込んで彼を怪物に変えたんだろ!だから彼を元に戻せ!」

 

「…何か勘違いしてるようだから言ってやる。奴があーなった原因は元々はエンデヴァー(父親)の所為なんだゾ」

 

「ッ!?どう言うことだ!」

 

「確かに俺は奴の心の闇を解放させた。だがあくまで解放させただけで、心の闇は奴自身がその内に抱えていたものだ。お前はコイツから聞いて知っているだろう。コイツは自分の父親のことを憎んでいたと言うことを」

 

確かに轟はトーナメント戦が始まる前緑谷と2人っきりで話をした時彼の家族事情も聞いた。そして何故左側()の力を拒み続けているその理由を。

 

轟焦凍()の父親は『オールマイトを越えるために』と言う理由だけで轟焦凍()に教育と言う名の『暴力』を振るっていたのだ。しかし轟焦凍()の母親はそれを良しとしていなかったようでな、止めようとしたらその矛先がその母親にへと向いたのだ」

 

彼は父親を完全否定するために父から授かったと言える炎の力は使わない、そう言っていた。だがその抱え込んでいた憎しみがここまで大きなモノだとは思わなかった。

 

「つまりエンデヴァー(父親)にとって轟焦凍(息子)は己の欲望を叶えるためのだけただの道具に過ぎなかったと言うことだ。そしてそんな奴をNo.2のヒーローにしているとは、所詮人間も力こそが全てと思っている愚かな存在だなァ。ハッハッハッハッハッハッハッハッハ」

 

確かにヒーロー…況してやNo.2が自分の子供にそんな仕打ちをしていたと思えば誰だって幻滅する。実際エンデヴァーはあまり人柄が良くないことからアンチ系の声が複数ある。そして今回のことが世間に知られればもうヒーローとして活動することは出来なくなるだろう。

その光景が目に浮かぶヤプールは愉快で笑いが込み上げてくる。その光景に我慢出来なくなったオールマイトが声を出そうとした時…

 

 

 

 

 

「そんな事ない!」

 

 

 

 

 

…何と緑谷の否定の言葉が入り、ヤプールは笑いを止め彼を凝視する。

 

「小僧、今の話を聞いてなかったのか?アイツは自身の欲求を満たすために息子を傷付いたんだぞ。お前の言う仲間をなァ」

 

「…確かにエンデヴァーのした事は許されることじゃないかもしれない。でもそれでも、轟君の心を利用しようとするお前の方がもっと許せない、そんなお前がエンデヴァーの悪口を言うな!」

 

その言葉にエンデヴァーだけでなくオールマイトも目を見開く。そして改めて思った…彼に【ワン・フォー・オール】を託して良かったっと。しかしヤプールにとっては不愉快で仕方なかった。

 

「貴様は俺が最も嫌う分類のようだ。レイキュバス、先ずはあの目障りな小僧から始末しろ!」

 

ヤプールからの指示を受けレイキュバスはエンデヴァーに放とうとしていた攻撃を中断し、緑谷の方へと向かっていく。自身の方へ向かって来たことを確認するとその場から急いで走る。オールマイトとエンデヴァーに被害が及ばないように出来るだけ離れた場所まで。

 

ある程度オールマイト達の反対側まで移動すると向く。

 

「轟君聞こえてる?君の心に抱えている苦しみは良くわかるよ。だけどそれで関係ない人達を苦しめちゃダメだ!」

 

緑谷は轟の意識が残っていると思い必死に呼びかけるが。全く聞き耳持たずハサミを振り上げ勢いよく振り下ろす。その衝撃で吹き飛ばされ地面を転がるがメゲずに立ち上がってさらに呼びかける。

 

「君の炎の力は確かにエンデヴァーから授かったモノかもしれない。だけどそれは君の力だ。そしてその力は誰かを傷付けるためじゃなくて…助けるために使うモノだろ!だから目を覚ますんだ!!」

 

ボロボロになりながらも必死に呼びかけるも反応せず左手のハサミから火球弾が放たれ吹き飛ばす。何とかして立ち上がろうとするがトーナメント戦でのダメージを引きずって尚レイキュバスの攻撃を受け続け身体はもうボロボロであった。

 

「フン、バカが。弱い癖に出しゃばるからそうなるのだ。レイキュバス!小僧にトドメをさせ!」

 

レイキュバスは両手ハサミを緑谷に向け開くと氷と炎エネルギーを貯め始める。緑谷はトーナメント戦に加え今の戦闘で身体中ボロボロにされ動けずにいた。オールマイトと球体から出ることが出来ずエンデヴァーも動くことが出来ない状況。もはや万事休すである。

そしてそれぞれのハサミから業火となった炎、そして絶対零度となった氷が放たれ、緑谷はその炎と氷に飲み込まれ大爆発が起こった。

 

 

 

 

しかしその時誰も気付かなかった。飲み込まれる直前一つの光が彼を包み込んだことを。

 

 

 

─────────────────────────────────

 

 

 

爆発に巻き込まれた緑谷が目を覚ますと、そこは爆炎の中ではなく白く輝く光の空間だった。

 

「此処は?確か僕は爆発に巻き飲み込まれて…そうだ!僕はあの時爆発に飲み込まれたんだ!ってことはここはあの世ってこと!?」

 

先程の爆発で死んでしまったのかとアタフタする彼に突如男性の声が聞こえた。

 

 

「大丈夫です。君はまだ生きてます」

 

 

声のした方へ振り向くと光の向こうから足音が聞こえ段々近づいてくる。軈て視界がハッキリすると現れたのは見た目20代の青年であった。

 

「貴方は?」

 

「初めまして、僕はヒビノミライ。ウルトラマンの1人です」

 

「エ?……エェェーーー!?」

 

思わぬ単語に一瞬頭がフリーズした緑谷であったが、直ぐに再起動して大声を上げた。超が付くほどヒーローオタクな彼が正気でいられる訳がない。

 

「ウ、ウルトラマン!?貴方もウルトラマン何ですか!?」

 

「はい」

 

目の前にいる青年がウルトラマンだってことに興奮が治らない。今の緑谷は子供のように目をキラキラさせていた。そんな緑谷の様子が少し変に感じたミライが心配して声を掛ける。

 

「あの、大丈夫ですか?」

 

「えっ?あっ、ご、ゴメンなさい!遂に興奮しちゃって(汗)」

 

声を掛けられ我に戻った緑谷は落ち着きを取り戻し、今の自分達の状況に質問する。

 

「で、でもどうしてウルトラマンが僕に?それに此処は何処なんですか?」

 

「此処は僕が作り出した擬似空間です。君があの時危なかったから咄嗟に身体が動いてしまったんです」

 

この言葉を聞いて緑谷は思った。───この人、僕になんか似ているかも───

 

「そしてもう一つは君にお願いがあるんです」

 

「お願い?」

 

「はい。どうか僕と共に戦ってください」

 

ミライは真剣な眼差しで言う。しかし突然のお願いの内容に戸惑う緑谷。

 

「ど、どう言うことですか?」

 

「君の仲間を助けようとする思い、僕の周波数と同じだったんです。つまり君は僕の力を───ウルトラマンの力を使うことが出来ると思います」

 

その言葉を聞き目を見開いた。何故ならウルトラマンの力を使うと言うことは、もしかしたら自分がウルトラマンになることが出来るかもしれない。そうすれば轟や礼堂を救うことが出来るかもしれないのだから。

 

「でもそうなると今後もっと過酷な運命が待ち受けているかもしれないんです。それで君は受け入れてくれますか?」

 

ウルトラマンの中には人間の醜い一面も多く見てきた者もいた。ミライも嘗て助けてもらったにも関わらず恩を仇で返した者がいた。それでも彼はその人間を恨みはしなかったが、そんな思いをまだ15歳の少年に味わってほしくないのが本音である。

 

しかし緑谷の心は既に決まっていた。

 

「…確かに人間には酷い人がいる。けど決してそんな人ばかりじゃないってことを僕は知ってます」

 

4歳の時無個性と診断され母には泣きながら「ゴメン、ゴメンね」と謝られ、周りから無個性ってだけでバカにされ虐められたりもした。

でも光輝さんは僕の夢を応援してくれた、そしてAクラスの皆も。

 

 

────────共に過ごした時間は短いけど、それでも皆同じ夢を持つ仲間。それに苦しんでいる轟君を見捨てることなんて出来ない────────

 

 

 

 

「僕はまだまだ弱くて全然だけど、そんな僕にも沢山の人を救うことが出来るならどんな運命が訪れようと乗り越えます、乗り越えてみせます。だから僕に力を貸してください、お願いします!!」

 

緑谷は礼儀正しい90°の角度でお辞儀をする。ミライは彼の迷いのない真っ直ぐな言葉に微笑む。

 

「君の大切な人達を助けようとするその思い、僕が地球に来た時に学んだ一番大切なことなんです。その気持ちを持つ君に…僕も力を貸したい。君の名前を教えてください」

 

「緑谷出久です」

 

「緑谷君…僕の力を使ってください」

 

ミライの身体が光りだすと身体は金色の粒子に変化し僕の左腕に集まり始める。そしてその粒子が次第に形を現していくと赤と金の小さなプロテクターが装着されていた。

 

見知らぬ物が装着されたことに一瞬戸惑いがけど、次の瞬間頭の中にミライの記憶が流れ込みこれが何なのかはすぐ分かった。これはウルトラマンに変身するためのアイテムの一つでなんだとっと。

 

『さぁ、行きましょう』

 

「ハイ!光輝さん、轟君。待ってて。今助けに行くから」

 

緑谷は左腕のアイテムに右腕を添えスライドさせると赤い宝玉が光だして、アイテムの中でスパークが走り光エネルギーが収縮されていく。左腕を身体ごと後ろにへと引き勢いよく上空にへと突き上げ、そして叫んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

メビゥゥーーーース!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同時に(緑谷出久)の身体は光に包まれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─────────────────────────────────

 

 

 

 

 

爆煙が晴れると、レイキュバスの攻撃で彼のいた場所は地面が抉られ壁が崩れ落ちていた。この惨状では命はないであろう。その光景に何も出来なかったオールマイトは拳を強く握り己の無力さを呪った。勿論エンデヴァーも同じである。

 

「さて今度こそ邪魔者は居なくなった。レイキュバス、コスモスにトドメを刺せ!」

 

ヤプールはレイキュバスにトドメを刺すよう指示を出す。レイキュバスは両手のハサミに、炎のエネルギーと氷のエネルギーを貯めトドメを刺そうとしたその時……

 

 

 

ピカーーン

 

 

 

…会場の上空で眩い光が現れレイキュバスに体当たりをして吹き飛ばした。

 

 

 

 

光は軈て晴れるとそこにはレイキュバスと同じくらいの大きさの赤い巨人、いや超人が立っていた。

 

 

そう(緑谷出久)は今、数多くいるウルトラマンの中でも、自分の存在を知りながら仲間として互いを支え合い沢山の人間のと絆を結び強大な敵と戦ってきた無限の可能性を秘めたウルトラマン───────ウルトラマンメビウスに変身したのであった。

 

 

「セヤェ!!」

 

*1
爆豪、峰田




と言うことで緑谷がメビウスに変身しました。
緑谷を見ているとメビウスと似ていると思いました。誰よりも正義感が強くて、誰によりも他人想いで、そして前へ進み続ける姿勢、地球に来たばかりのメビウスとソックリだと思い緑谷はメビウスに変身させました。

次回はまだストックがないのでまた遅くなってしまうと思います。
それでも完結目指して頑張りますので応援よろしくお願いします。
感想などあればどうぞ。
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