最近不幸続きで書く気力も上がらなかった為こんなに遅れてしまいました。
ヒロアカ2期も今日で3話目。こっちも方はまだまだですが心待ちにして頂けるとありがたいです。
今回は入学試験の話です。いきなり約10ヶ月近くも飛んでしまいました。(間の話が浮かばなかったんです)
今回入学試験の最後のあの怪獣が登場します。ヒントはロボット怪獣です。
それではどうぞ。
そしてあれから約10ヶ月が経ち、2月になった。いよいよ緑谷君の雄英受験が始まる。
あれ以降怪獣は現れていない。ベムラーの襲来から約10ヶ月近く怪獣や宇宙人の騒ぎがないのはあまりにもおかしい。
しかし、新聞にもそれらしい記事はなかった。
考えられるの理由は2つ。敵が侵略をまだ開始できる状態ではないのか。それとも侵略を開始するための準備をしているのかのどちらかだと思う。
「それより今日は緑谷の受験日だ。入り口で待って応援をしてやったらどうだ?」
う〜ん、確かに。この日は彼がヒーローとなるための第一歩だからな。
「そうだね。少しでも気を楽に出来るように応援しに行こうか」
こうして俺は緑谷が受験する雄英高校へ向かった。
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そして着いた雄英高。こうして見るとデカイなぁ。さすが一学年11クラスあるマンモス校なだけある。
校門の前まで行こうすると、緑谷がいた。後ろ姿だったがあの髪型は間違いない。俺はダッシュして名前を叫んだ。
「緑谷君ー!!」
その声に振り向いた。やっぱり緑谷だった。
「え!?ッこ、光輝さん!?」
「ハァ〜。俺の事覚えていてくれたんだ嬉しいなぁ。あの日以来会ってないから忘れちゃったかと思ってたよ」
「光輝さんを忘れるなんてそんなぁ。それよりどうしてここに?」
「うん。実は君を応援しに来たんだよ。でもさすがに中には入れないからせめて校門のところで「頑張れ」って言いたくてね」
「ありがとうございます、何から何まで。あの時僕は「ヒーローになる」と言う夢を諦めるかどうか迷っていた時に悩みを聞いてくれて「諦めるな」って言ってくれたおかげで諦めずにここまで来ることが出来ました。本当にありがとうございます!」
その「諦めるな!」って言ったのは俺じゃなくてダイナなんだけどねェ…。アハハハ〜…。
「うん。どんなピンチでも諦めずに自分を信じていれば道は開ける。だから頑張ってね!」
「はい!」
その後門を潜った緑谷に爆豪が現れて何が言ったのか緑谷は慌てふためいてた。しかし、爆豪は目もくれずに通り過ぎていった。
何人かの受験生達が爆豪に注目していた。爆豪はヘドロ敵の件があって以来学生だけでなくヒーロー達にも名が知れ渡っていたのだ。
緑谷は何思い詰め直したのか再び足を踏み出したが、足をつっかえてしまい転びそうになった。
(新しい一歩を踏み出して転ぶなんて……)
しかし突然落下ぎ止まった。彼の横にいた少女が右手を差し伸べていたのだ。
(お、麗日お茶子だ!?成程。彼女の個性か)
麗日は緑谷を助けたて何か話した後、再び歩き出した。緑谷は暫く硬直した後、急にアタフタしだした。
「しっかしあの子すごげェなぁ、あの子。手を翳したら転びそうだった緑谷を空中に浮かせたぜ」
「確かに凄い。あの子の個性は念力かサイコキネシスみたいなものか?」
ダイナが麗日の能力に興奮し、アグルがサイコキネスみたいなものが予測した。
「いやあの子、麗日お茶子の個性は「
「重力を操る!?成程、重力を操って彼を支えていたというわけか」
タロウ教官が能力を聞いて緑谷が宙に浮いていたことに納得する。
「でもその個性を発動するためには両手にある5つ肉球に触れなければいけない上に、使い過ぎると激しい吐き気に襲われるんです」
「成る程。ある意味強力な個性だか、特定の条件でないと使えない上、使い過ぎるとその力の反動が来るのか。何かしらのリスクがあると思っていたが…」
確かにウルトラ戦士の技とかでも強力だか代償が大きいのもあるからなぁ。
例えば、タロウ教官の「ウルトラダイナマイト」とメビウスの「メビウスダイナマイト」。この技は炎を纏い相手と共に自爆する技。その後自分は復活するが、かなりの体力を消耗するし、寿命を縮める危険があるからな。
「緑谷君を見送ったし、帰りますか」
「待て!」
俺が帰ろう足を進めようとした時に、80が突然声を上げた。
「ど、どうしたんですか?いきなり大声出して」
「この近くから邪悪な気配を感じる」
「⁉︎ベムラーの時と同じですか?」
「あぁ。だが前のベムラーのとは違う。もっと邪悪な気配だ」
「それはどこからですか?」
「それは……この建物の中からだ」
なんだって!?雄英の中から!!まさかこの雄英校の受験日を狙ってきたのか!?
このままでは緑谷君たちが危ない!!
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雄英高校ヒーロー科。そこはプロに必する資格を取得する為の養成校。全国でも最も人気です最も難しい。その倍率は例年300を超える。
No.1ヒーロー、オールマイトを始め多くの名だたるヒーロー達がこの雄英の卒業生である。
雄英高の受験は筆記と実技である。そして今実技の試験が行われようとしていた。
実技のプレゼンをするのはボイスヒーロー、プレゼント・マイク。金髪の髪が立っていてDJみたいな格好をしている。しかし妙にテンションが高くそれが空回りして滑ってしまっている。
実技はそれぞれA〜Gまでの演習会場に分かれて行われる。内容は学園が用意したロボット「仮想敵」を倒していくこと。
仮想敵はそれぞれ1ポイント〜3ポイントのタイプが存在しており、難易度によってポイントが違う。そのタイプの仮想敵を倒せばそのポイントがゲットできる。
でも、それとは別に「ギミック」という仮想敵がいる。そいつは各会場に一体いて、他の仮想敵とは違い大暴れして動き回っている。その上倒しても得点が入らないので上手く避けることを勧めた。
そしてプレゼンが終わり、受験生達はそれぞれの会場に向かった。
緑谷はB会場で他の受験生達を見渡すとさっき助けてくれた女の子がいた。
緑谷はガチガチだかさっき助けてもらったお礼を言いに行こうとしたが、突如誰かに肩に手を置かれて止まった。そこにはさっきプレゼン中に緑谷に注意した眼鏡をかけた青年だった。
そして勘違いされてまた注意されているところを、他の受験生達が緑谷を見てライバルが一人減ったと思って「ラッキー」と思っている。
そんな中プレゼント・マイクの開始の合図で受験生達は一斉に会場へ入ったが緑谷一人だけ出遅れてしまった。
そしてみんな自分の個性を使って次々と仮想敵を倒してポイントを稼いでいく。だか緑谷は未だに一体も倒せてない…つまり0ポイントである。
何とか1ポイントでもと思っていると、突然地響きがしたと思ったら目の前に巨大な仮想敵が現れた。そう、これがさっき説明していた「ギミック」だ。
そしてギミックが巨大な拳で地面を殴るとものすごい風圧が受験生達を襲った。受験生達はみんな逃げて出したが、緑谷は腰を抜かしていた。それでも何とかオールマイトが教えてくれたこと、そして応援してくれた礼堂光輝に応えるためにも逃げつつポイントを稼ごうと考えたが…
「痛ッ!!」
自分を助けてくれた女の子の足が瓦礫の下敷きになっていたのだ。それを見た緑谷は走り出した。それは爆豪を助けるために飛び出した時と同じだった。
そしてものすごい脚力で飛び上がり右腕がギミックの頭部に命中する。それをくらったギミックは身体中から火花が飛び崩れ落ちた。
緑谷は助けてくれた子「麗日お茶子」を守るためにワン・フォー・オールを発動し、ギミックを破壊したのだ。
だがその代償に右腕全体が黒ずんで体が動かなくなっていた。そのまま地面と激突すると思われたが、突如麗日が緑谷を叩いたら、地面スレスレ落下が止まった。
麗日お茶子の個性「
しかしこの個性を発動するためには掌と指にある肉球に触れなきゃいけないので緑谷を叩いたのだ。しかも使い過ぎると激しい吐き気に襲われるのだ。結果個性を解除してしまったら嘔吐してしまった。
一安心する緑谷だったがこのギミックは0P、つまり倒しても得点がもらえない事を思い出した。それでなんとかポイントを取ろうと何とか動く左手を動かして体を引きづろうとしたが時間がきてタイムアップとなった。
結果緑谷は1Pも取れず試験終了となった。
その後暫くして1人のお婆さんがやってきて試験生達にグミを与えていた。お婆さんは緑谷のところまで行くとキスをした。キスを終えると怪我をしていた緑谷の右腕 や体が緑色に光り怪我が一瞬にし傷が消えたのだ。
これで実技試験も終わり受験は終了したかに思ったが、誰1人気づいていなかった。1つの建物の上に黒い服を着た怪しい男がいるのに。
「ハァッ!!」
男は右腕をあげると、掌から黒い何かを壊れたギミックに放った。その黒いものがギミックの中に入ると、壊されて動かなくなったはずのギミックが宙に浮き、複数の仮想敵の残骸がギミックを中心に集まり合体し始めた。
そして一台の巨大なロボットになった。
左右の肩には目のようなビーム砲、顔の中心には三角形の様なガトリングガンがある黒いロボット……無双鉄神インペライザーになった。
「何だ、あれ?」
「あれも仮想敵なのか?」
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試験生達はインペライザーもこの試験のために用意されたロボットだと思っていた。だがこの試験を見ていたモニタールームでは驚愕の声が上がっていた。
「何あれ!?あんなロボット用意していたっけ!?」
「いえ、あんなロボットは用意していないわよ!」
「じゃああのロボットはなんなんだ!?」
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試験生達がインペライザーに対して疑問を持っている最中プレゼント・マイクが叫びだした。
「リスナー達に逃げろ!そのロボットは
その声に誰もが驚愕した。そしてインペライザーは動き出し建物を破壊し始めた。
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「おいおい、なんだありゃ。いきなり暴れだしたぞ」
「そんな事言ってる場合!急いでA会場の試験生達を助けに行くわよ」
モニター室で観ていた教師達がA会場にいる試験生達を助けに行こうと扉にへと向かうが、ドアノブに手を掛けようとしたその時、手が何か見えないものに弾かれた。
「痛ッ!」
「何だ、どうした?」
「何か見えないものに弾かれた」
「何!?」
別の者がドアノブに手を掛けようとしても同じように弾かれた。
「何だこりゃ、どうなってるんだ!?」
「これじゃ出られないぞ」
「そんな事言ってる場合じゃないでしょ!このままじゃあ……」
教師達は何とかして部屋から出ようと試みる。一方モニターでは今だに破壊活動を行っているインペライザーが映っていた。
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試験生達は悲鳴を上げながらその場から逃げていたが、そんな中緑谷は気絶していて動けないでいた。
「あ!いけない、あの人が!」
生徒達が逃げ惑う中、麗日は緑谷のところまで戻り彼を担いで逃げようとしたが、インペライザーの上げた足がすぐそこまで来ていた。
個性を発動させるそんな余裕はない。
もうダメかと思って目を瞑った。だがいつまで経っても足が来ない。不思議に思って目を開けてみると、そこには約一年に突如現れて噂になっていた「巨人」に似ている巨人がインペライザーの動きを止めていたのだ。
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雄英の校門の前で光輝は如何するか迷っていた。受験生でもないのにこのまま入ってしまうと不法侵入になってしまう。だからといって試験生達を見捨てるわけにはいかない。だからどうやって中に入るか困っていたのだ。
「どうしよう。どうやって中に入れば……」
でもここで中に入れば不法侵入というと事で捕まってしまう危険があるし、かと言ってこのままジッとして何かあってからじゃ遅い。如何すれば……。
そう悩んでいると突然地響きが起きた。まさかもう始まった!?このままじゃ試験生が危ない。
俺は近くの森の中に入り人がいないことを確認した後、一つの変身アイテムを左腕に装着する。
「メビウーース!!」
ウルトラマンの中で最も地球人と絆を結んだウルトラマン「ウルトラマンメビウス」に変身した。
そして上空に飛び上がり試験会場を見るとその内の一つの会場にインペライザーがいた。さらによく見ると気を失っている緑谷と、彼を守ろうと覆い被さっている麗日を踏みつぶそうとしていた。
『危ない!』
彼はインペライザーに目掛けて突っ込み何とか間一髪、間に入り2人を守った。
「…光の…巨人?…」
麗日は突然現れたメビウスに唖然していたが、その白い目からは優しさを感じた。インペライザーを吹き飛ばした。
『まさかインペライザーとは。これは一筋縄ではいかないな』
『でも負けられません。今の貴方や僕はウルトラマンなんですから』
確かに。ウルトラマンがそんな弱音を吐いてちゃウルトラマン失格だな。ここにいる人達の逃げる時間だけでも稼がないと。
メビウスは「ヘアッ」とファイティングポーズをした後、インペライザーにパンチや蹴りを打ち込み少しでも試験生達とは反対方向へと遠ざけようとする。
みんな突如現れた謎の巨人に危機感を覚える。だが何人かは約1年前の事を思い出し声を上げた。
「お、おい。あの巨人。1年前に現れた巨人に似ていないか?」
「確かに似てる」
「じゃあ巨人は…味方…なのか?」
蹴りやパンチを数発打ち込まれたインペライザーは後退させられる。しかし負けじと光弾を放つが、それをバリアで防御する。
そして左腕から光の剣 【メビュームブレード】を出してインペライザーの放つ火球を全て相殺していく。そしてそのまま突撃しすれ違う直前インペライザーの右腕を斬り落とした。斬り落とされた右腕は地面にへと落ちた。
その光景に観ていた試験生の顔は希望に満ちた顔になっていた。中にはガッツポーズをしたり「いいぞォ!」と叫んでいる者もいた。
だが突如斬られた右腕がウヨウヨと動き出したのだ。腕は次第に形を変えていき、大剣に変化し斬られた右腕にくっ付き元に戻ったのだ。
『ダメです。インペライザーには再生装置があります。それを破壊しない限り、何度でも再生します』
そうだった。 確かメビウスも初めて戦った時、斬られた腕が大剣になったし、タロウ教官の【ストリウム光線】をくらって下半身のみになってもまだ動いていた。しかも【ウルトラダイナマイト】でバラバラにされても再生したからな。
その隙を突かれインペライザーの大剣が斬られた。その後も数回斬りつけられ後ろの建物に倒れこんでしまった。
インペライザーは試験生達の方へ向きを変え、三角形の主砲が回転し始め光弾を放つ準備をしている。
主砲の回転が段々速度を増していき発射の時が近づいている。生徒達は再び逃げ出して始めるが、中には恐怖で足が竦んでしまい動けない者もいた。
そして主砲が発射させると生徒達は一斉に眼をつぶった。だがいつ迄経ってもその光弾が来ない。不思議に思って皆眼を開けると、そこには光弾を背中で受け生徒達を守っているメビウスがいた。
「も…もしかして…」
「俺達を…守ってくれた…のか?…」
『ピコン、ピコン、ピコン』
そんな時、メビウスの胸にあるクリスタルーーカラータイマーが青から赤に変わり点滅し始めた。
「何だ?」
「なんか胸のところがピコン、ピコンって鳴ってるぞ」
ウルトラマンは地球上では3分間しか活動できない。その為制限時間が残り少なったり、体力が限界に達したりすると胸のカラータイマーが点滅する。所謂危険信号なのだ。
『ハァ、ハァ…。これ以上は時間を掛けられない。これで行く!』
メビウムはインペライザーに向き直ると、体に力を貯め始めた。そのエネルギーはやがて炎となり胸と背中にある模様が浮き出た。それは嘗てメビウムが所属していた防衛チーム【GUYS】の象徴で、仲間との絆の象徴でもある「ファイヤーシンボル」。それを体に纏った「メビウスバーニングブレイブ」にパワーアップした。
「セェア!」
インペライザーにパンチやキックの連打を繰り出す。しかしインペライザーを倒すにはどうすればいいんだ。
『インペライザーの再生装置は上半身にあります。その上半身を破壊すれば倒せるはずです』
そうか!そういえばメビウスの「ゴーストリバース」で上半身に再生装置がある事が明らかなった。ならあの技なら倒せるはず!
体にエネルギーを貯めていき、そのエネルギーを炎に変化に相手に放つ大技「メビュームバースト」である。
それはインペライザーに一直線に向かっていき命中した。それを食らったインペライザーは暫くの間悶え苦しんだ後大爆発を起こした。
インペライザーを撃破したメビウスは上空に顔を向けると、ジャンプする様に勢いをつけ空高く飛んで行った。
試験生達はそれをただ呆然として見ていた。
人目に付かないように俺は雄英から少し離れた森へ降り変身を解いた。
「ハァ、ハァ……。何とか勝てた。でもインペライザーが此処まで強いなんて」
強いのは分かっていたけど、こうしてダメージが入ると全然感覚が違う。プロのヒーローやウルトラマン達は毎回こんな思いをしているのか。
いやいや、弱気になってる場合じゃないな。よくよく考えたら今の俺もヒーロー科に入る子達みたいな感じじゃないか。
だからもっと俺も努力しないといけないっと言う事を新たに心に誓った。
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そして元凶ともいえる男はさっきの戦いを建物の上から見ていた。
「…インペライザーが……やはり人間ごときが作った物からでは不可能だったか。…しかしウルトラマン、奴らまでこの世界に来ているとは。…だが我々の侵略を邪魔する者は誰であろうとも消しさってやる」
男はそういうと、男の後ろの景色がガラスのように割れて血のように紅い空間が現れた。そして男はその中へ入ると、割れた場所は逆再生のするかように元に戻った。
最後に出てきた男、ウルトラマンファンなら分かる筈です。