目を開けてみれば不思議な光が視界に広がっていた。
そして、その光の中心には女神と表するしかない出で立ちの人が立っていた。
大爆笑しながら...。
「プゥッフゥーーー アンタあんな死に方は反則よ トラクターに轢かれかけた恐怖で死ぬなんて、プゥフフーー、アタシのお腹が割れたら、どうしてくれんのよ」
言葉と言葉の間に沢山の草を生やしながら女神様は煽ってくる。
「はぁ。耕されると思って」
それでも女神様が喜びそうな返しをする。相手は女神。こっちはただの死者。他にどんな選択肢が取れるのか。
「ブゥハハハハッ!ちょっとアンタ本気で止めなさい。笑い死んじゃう。えー、何?仕事が詰まってるだって?分かってるわよ、もう!」
女神としてちょっとどうかと思う笑いを披露している女神様に、天使が耳打ちする。異なる次元の存在でも、残業はイヤらしい。
「まったく、笑いすぎて時間取られちゃったわ!アンタの所為よ、もう。それでアンタ死んじゃったんだけど、地球で生まれ変わるのと天国で日向ぼっこしつづけるのと異世界に転生するのどれがいい?アタシは断然異世界をオススメするわよ。転生特典がもらえるし、魔王を倒せばアタシの評価が上がるし!」
まったくもって足りない説明だ。しかも最後のは完全に女神様の都合だろう。
「じゃあ、異世界で。...トラクターないだろうし」
しかし、そんな押し売りを受け入れるざるえないのが現代っ子の宿命だろう。
「プッ。どんだけトラクタートラウマなのよ。アハハハ...あ、もうこんな時間!?アンタ何でもいいからさっさと特典選んじゃって!ほら、この本の中から目についたのをパッと。ほら、パッと!!」
恐らく異世界での生活を左右するであろう選択を秒で選べと迫ってくる。某ラピュタの海賊ですら40秒は待ってくれたのに。
まあ、それも仕方がないだろう。こちらが悪い。だから秒で答えた。
「第六世代型恒星間航行決戦兵器バスターマシン七号で」
「はい!じゃあそれ...え?」
今までの従順かつ天然な受け答えから、女神様は俺が「トラクター絶対壊すマンが欲しいです」とか言うと思っていたのだろう(何故か本の1ページ目にあったし)。
俺が何か大分予想外なことを言ったと気づいたのは、俺が言い終わるかどうかといった所で女神様は承認のプロセスと思わしき光を放った後だった。
「え、アンタそれ何?あ、承認しゃちゃってるし、え、あれ、もしかしてコレって!?」
流石は女神。ちょっと古い作品だからすぐには思いつかなかったようだが、知っていたか。
だが、全てはもう遅い。
俺が何故わざわざ従順なフリをしたのか。何故、恥ずかしい死因をネタにしてまで女神の笑いを取り時間を消費させたのか。
何もかも、異世界転生する時にどんな特典をもらうべきか俺が何度も考察して出した結論、バスターマシン七号を貰うためだったんだよ!
そう、全ては想定済み!現代っ子舐めんなよ!
「ちょっとアンタ待ちなさいよ!そんなの承認したって知られたら怒られちゃ...そのドヤ顔は何よアンタ!」
「異世界の神に、俺はなる!ファーッハッハッハ!」
あぁ、
☆イチオシ異世界転生特典
バスターマシン七号
「木星?圧縮させて銀河の中心を消滅させるのに手頃だよね!」という修羅の世界で太陽系絶対防衛システムの中核を担っていた第六世代型恒星間航行決戦兵器。
その実態は、第六世代型たる所以である物理法則書き換え機関、フィジカルリアクターを搭載した少女型アンドロイド。
フィジカルリアクターにより純粋数学で周囲の物体を変化させることで、敵の攻撃を分解・吸収、自機の武装の作成は愚か、縮退炉を作り出しワープすることすら可能。
小説って読み続けてたら多少は書けるようになるんですね!な処女作。
本編はワープからのマイクロブラックホールか、自己増殖・自己進化するバスターマシン軍団の大量生産する未来しか見えないので省略で。
2016/8/3 気がつけば続いています。そしてちょっと手直ししました