この素晴らしき第六世代型恒星間航行決戦兵器!   作:適藤

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皆のお気に入りが、皆の感想が書き手に力を与えるというの、読み専の時は半信半疑だったけど、あれ本当だったんですね!

これはミラクルライト並に力になりますわ!


いや、折角チート手に入ったんだし・・・?

 

人生中々上手く行かない。2度目でもそうなんだから、これはもう相当だろう。

 

第六世代型恒星間航行決戦兵器バスターマシン七号を転生特典としてもらうという、長年温めてきた計画(妄想とも言う)は成功することはした。  

ただ、俺が臨んだ地球圏の絶対的守護者としてのバスターマシン七号ではなく、七号であったことを忘れているノノの状態でだったが。

 

確かに、それはそもそもの前提が崩れる大きな違いだった。おかげで、俺とノノは普通の冒険者として普通に生きることを余儀なくされた。 

ギルドのカードにアンドロイドだと気づかせなかったほどに精巧な作りなのは流石だけど、それ以外に関して、今のノノはちょっと力が強いだけの少女なのだ。それも必然だろう。

 

 

でも、今にして思えばそれで良かったんだと思う。転生した直後の俺はちょっと病的だった。  

『魔王を純然たる科学の力で屈服させたい』 

『純粋数学によって己の最強魔法が分解される魔王の顔が見たい』 

『ワープを駆使して魔王をどこまでも追い詰め、「知らなかったのか・・・?第六世代型からは逃げられない・・・!!!」と言って絶望させたい!』

 

神の領域にも足を踏み入れた力が手に入ったと思い、ちょっと不健康な方向に倒錯してた。

 

でも、ノノと一緒に冒険者として(主に工事現場で)働いてる内に分かっていったんだ。

 

汗水たらして人の為に働く。

 

それが本当の幸せだって。

  

特別な存在にはなれないかもしれない。世界規模で見れば自分なんてちっぽけな存在で、出来ることは微々たるものかもしれない。

それでも、ヘトヘトな状態で仲間たちと一緒に飲むシュワシュワの味からは、確かな幸福を感じれたんだ。 

   

そうそう、仲間と言えば本当に俺は良い仲間に恵まれた。

 

最初に仲間になった紅魔族のアークウィザード、めぐみん。

 

彼女の爆裂魔法は1日に1発しか打てないという欠点はあるし、月を1撃で消滅させれる光子魚雷に比べれば威力も僅かなものだ。

 

それでもこの世界ではあれほどの威力がある魔法は貴重だ。

 

何より、爆裂魔法のみで最強を証明するというポリシーを曲げてまで仲間である俺たちのために他のスキルにもポイントを使うようになった彼女のひたむきさには頭が下がる。

 

そして、クルセイダーのダクネス。本当に騎士の鏡のような人だ。

 

彼女の丈夫さは、2万以上の宇宙怪獣の集中砲火にすら耐えるバスターシールドとは比べ物にすらならないが、それでも彼女の防御と勇気のおかげで俺たちは安心して攻撃に集中できる。

 

たまに戦闘中に小声で『・・・仲間が真剣に戦っているんだ・・・ガマンしないと・・・!』と呟いているのが聞こえてくる。痛みに耐えてくれているのだろう。感謝してもしきれない。

 

でも、そんな頼れる仲間たちと出会え、上手くやれていたのも、結局はノノのおかげだろう。

 

抜けているところはあるノノだけど、彼女の子供っぽくも熱血なところが俺たちの心の支えになったんだ。 

彼女がいなければ、俺なんてちょっと金が入るだけですぐニートに逆戻りしようとしただろう。

 

めぐみんとダクネスもノノがいなければ欲望に負けていたと言っていた。今の彼女たちの真面目な姿からは想像もできない。

 

 

 

・・・そんなノノだからこそだろう、魔王軍幹部のデュラハンから俺たちを庇ったりしたのは。

 

 

 

幸い、致命傷にはならなかたが、意識不明状態の日々が続いた。

 

見た目こそただの少女だが、実際はナノテクノロジーで出来ている彼女だ。いつか絶対に目を覚ますだろう。

 

 

 

・・・だからだ。

 

 

アクセルの街をデストロイヤーから絶対に守らないといけないのは・・・! 

 

 

いや・・・もう守ることなんて出来ないんだ。

 

 

 

ドレインタッチで街の冒険者たちから集めた魔力をウィズとめぐみんに供給して、爆裂魔法を連発してもらう作戦もデストロイヤーの防御魔法を破るのには不十分だった。

 

ダクネスに意識の無いノノを含めた非戦闘員の避難をお願いしておいたけど、どこまで逃げればデストロイヤーの危険から逃げれるのはかは分からない。

 

 

あとは、残った俺たちが死ぬまでにどれだけデストロイヤーの足止めが出来るかにかかっている。

 

 

誰も残れだなんて言ってないのに残って戦い続ける冒険者たち。きっと、あいつらにもどうしても守りたい何かが街にあるんだろう。

 

 

・・・そうこう思ってる間にデストロイヤーがもう目と鼻の先まで迫ってきたな。

 

 

はぁ、死にたくないなー・・・。ようやく生きてるって時間が湧いてきたのに。

 

 

どうしてこんなことになってしまったんだろう。やっぱり、転生当初に『部屋の片隅でガタガタ震えながら待ってろよ、魔王(笑)』とか調子こいてたのが不味かったのだろうか。

 

最初からもっとマジメにやっていれば、こんなことにはならなかったのだろうか。後悔しても、もう遅いか・・・。

 

でも、ノノだけは守らないと・・・! あいつは・・・俺のエゴで連れて来ちゃったっだけなんだから・・・。

 

 

 

クソ・・・どれだけデカいんだよ・・・しかも・・・何か大層な発射口を展開してきた・・・。 

 

流石に、これはもう終わったかな。でも、俺・・・出来ることはやったよな・・・?

 

 

はは・・・こんな気分で死んでいけるなら・・・悪くないか。あの口の悪い女神様にも感謝しないと・・・あぁ・・光が・・・「そこまでです!!」・・・!? 

 

 

デストロイヤーの放ってきた光とは別の光が・・・それにこの声・・・!

 

 

「ノノ・・・なのか?」

 

 

デストロイヤーから俺たちを守るようにして立つ彼女に、俺は思わず聞いていた。

 

「はいっ!!」

 

元気よく答えながら一瞬振り返ったノノの瞳に、地球帝国の紋章が浮かんでいるのが見えた。

 

 

そう、それこそ今の彼女が、地球帝国宇宙軍太陽系直掩部隊直属・第六世代型恒星間航行決戦兵器バスターマシン7号である証!

 

ノノが、真の力に目覚めた揺るぎなき証拠!

 

平和が人を平和ボケに導くなら、攻めてくる敵を忘れ、守ってくれている味方を忘れるほどの平和とはどれほどのものなのだろうか?

 

そして、それほどの平和をもたらした存在とは、どれほどものものだろうか?

 

もう・・・問題ない。

 

人類の天敵を、それに対抗するバスターマシンを、そして人類の英知たる技術を忘れれるほどの平和の時代をもたらした彼女が目覚めた今、もう、何も問題ない!

 

 

例えデストロイヤーが実は動力として永久機関にもなるような幻の鉱石を使っていてそれが今にも爆発しかけていても、もしデストロイヤーの内部に熱がこもり危険な状態になっていても、彼女と彼女に装備されているフィジカルリアクターが何とかするだろう。

 

 

・・・意識がもうろうとしてきた。緊張の糸が安心して切れたからだろう。

 

ぼんやりとしていく視界の中に、空高く舞い上がり、由緒正しい蹴り技の構えを取る彼女の輪郭があった。

 

 

 

 

 

その光景を見て、俺は心から思った

 

 

 

 

 

ごwめwんww魔王www

 

やっぱww部屋の片隅でwwガタガタ震えながら待っててwwww 






ぶっちゃけ2700文字の全ては最後の2行のためにあった
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