前話の予告は半分は嘘です。
守護ーめざめー騎士
side耀
美咲たちと別居(この言い方はなんか違うと思うけど)してからもう一ヶ月が経とうとしていた。
相変わらず変わらない生活。
葵が朝遅くに起きてカシムが料理をはやてに教えてもらって私がそれを食べて。
そして、みんながはやてに怒られる。
こんな毎日が永遠に続くと思ってた。
そう、思ってた。
side out
その日は満月だった。月が綺麗な日でまるで何かを祝福しているような感じがした。
そんな日にオレたちは運命に出会った。
それは偶然なのか必然だったのか分からない。
でも、それでも良いとオレは思った。
だって、彼女たちがあんなに楽しそうな顔をしていた。
それは今のオレにとってはどんな物よりも綺麗に見えた。
sideカシム
「……はやてもカシムも夢中になりすぎ」
「「
「2人とも、お願いだから自重して」
春日部と葵から非難の目を向けられる。
むっ。特売の日にタイムセールが重なってしまったのだ仕方がないと思うが。
「確かにね〜。でも、この時間まで買い物に夢中になるなんて」
そう、今の時間は午後8時。
確かにこれはオレたちに非がある。
そうこうしているとはやての動きが止まった。
「どうした?」
「溝にはまってもうた」
はぁとため息を吐き車椅子を溝から引き上げようとして車がこっちに近づいてくるのが見えた。
はやての近くに全員集まっていたが、誰も反応すらできなかった。
オレはそれを見てすぐに声を上げようとして目の前にあるものに目が行った。
本だ。
鎖で巻かれた本。
それが今目の前、いや正確には八神の前で浮いている。
『闇の書起動』
機械的な音だ。
そして、この本をオレは見たことないはずなのに知っている気がした。
何だ?この感覚は?
まるで、その存在の全てを知っているような感覚にオレはめまいがした。
そして、オレたちの足下に
そして、眩しい光に覆われ目を開けるとそこは空の上だった。
『守護騎士プログラム起動』
そして、目の前に
「……カシムは見ちゃダメ!!」
何かがあったような気がしたがそれを見る前に春日部に意識を落とされた。
人は……成長するんだな……。
眼が覚めると目の前でちょっと危ない服を着た女性2名と幼女、そして「犬、いや狼が素体の使い魔?だがオレの知識が正しければ古代ベルカ時代は守護獣と呼んでいたはずだ」
「その通りだ。中々博識なのだな」
「オレはかなり特殊だからな」
守護獣がいた。
「まず、貴様は何者だ?」
「それは本来ならこちらの台詞なんだがまぁ良い。この世界に住んでいる魔導師だ」
そう言うと守護騎士と守護獣は戦闘態勢に移行する。
「貴様も管理局のー」
「ふざけるな!!」
幼女が言葉を言い終わる前に殺気も怒気を幼女にぶつけながら叫んでしまった。
それを見て他の守護騎士たちも驚いた表情を見せる。
「……いきなり怒鳴って悪かった。だが、オレは管理局が大嫌いだ。あいつらの仲間なんてこちらから願い下げだ」
そう言うと守護騎士たちは渋々だが納得してくれた。
八神が起きてから事情を説明すると納得してすぐに買い物に出かけた。
オレは今春日部と八神姉と共に留守番をしている。
そんなことをしていると八神姉が何かをしていることに気がついた。
「何をしているんだ?」
「サーヴァントを召喚しようとしてるんだけどね」
そうしていると葵が呪文を唱え始める。
後にオレたちはこう言った。
「触媒を用意しとけば良かった」と。
そして、魔法陣が光り輝きそこにいたのは……。
「サーヴァントライダー!!召喚に従い参上したよ!!君が僕のマスターかい?」
凄い、美少女だった。
だが、先程からオレの直感は逃げろと告げている。
「……え、うん」
そう言うと少女はふぅぅと脱力した後
「あっ!!真名言うの忘れてたね僕の真名はアストルフォ!!シャルルマーニュ十二勇士が一人さ!!」
アストルフォという名前を聞いてオレは驚愕する。
確か本で読んだ限りではアストルフォは……。
「男……なのか?」
「あれ?伝承ではそうなってるの?嫌だなぁ〜僕はれっきとした女の子だよ?」
オレは今だに唖然としている八神姉に近づく。
「八神姉?」
「……ごめんね。カシム君」
そう言うと八神姉は自分の部屋に戻っていった。
「ありゃ?マスターは上に行っちゃたね。それにしても君ーカシムだっけ?」
「あ、ああ、合っている」
名前を聞かれただけなのに凄い……嫌な予感がする。
「女の子?」
「こんな容姿だが男だ」
ヘェ〜と彼女は言うと近づいてくる。
嫌な予感がさらに強くなる。
「ちょっと僕の遊び相手になってよ」
そう言って彼女ーアストルフォはオレに笑顔を向けてくる。
「了解した」
この後オレは後悔することになる。
アストルフォの遊び相手になったことを。
オレがアストルフォに色々なことをされている間に八神姉が八神にアストルフォのことを紹介していた。
オレとしては早く助けて欲しいのだが。
オレは今アストルフォのオモチャにされている。
「うーん。ごめんねぇ〜今の僕理性が飛んでてね」
「知っている。そのことはこの前読んだ本に書いてあった」
そっかそっかと言いながらアストルフォの手は止まらずオレの髪を弄り続ける。
その後そのまま八神たちの目の前に行って八神に「産まれてくる性別間違えてへん?」と言われた。
八神家に人が増えてもう一ヶ月が過ぎた。
普通の小学生にとってこの月から夏休みという物が始まるそうだ。
これはこの前闇の書のことを言いにジェイルのもとに行った時に聞いた。
八神家は温泉に旅行に行くことになったのだが、今現在オレとはやてはそのことについて喧嘩している。
side耀
今私の前でカシムがはやてに荷物検査されている。
バッグをはやてが漁っていると出てくる出てくる。
どこに入ってたんだろうと思うほどの危険物の山が私たちの前にできていた。
「何か……弁明は?」
「……あ、ああ。昔オレの仲間に風呂に入ってくるといって幼女と共に風呂へ行きそのまま殺されたことがあってだな」
珍しくカシムが言いよどんでいる。
それもそのはず私も多分そうしていたと思う。
それほどまでに今のはやては怖い。
後ろから
「この平和な日本でそんなこと起こるわけないやろ!!」
スパーンと綺麗にハリセンがカシムの頭に当たる。
「だが、はやて、その慢心が危険なのだ。平和だからという理由で警戒などを怠っているといざという時ー」
「怒ってたまるか!!」
スパパパパーンと目に見えない速度でハリセンがカシムの頭に当たる。
凄い、はやて凄いよ。
「だが、人生何があるかわからない。八神、君も警戒を怠っているとー」
「だから起きへんって!!」
スパパパパーンと再び宝具
「武器類の持ち込みは絶対にあかん!!良えか!!」
「だがそれでは」
チョキっとカシムの目の前にはりせんの先っぽが突きつけられる。
そして、温泉旅行当日。
私たちはバスジャックに会っていた。
シグナムたちも動こうとしているが中々動けずにいる。
それもそのはず、こいつらはバスの中に私たちしかいないことも確認してきてる。
目的がわからない。
「……お前らの目的は金か?」
カシムがアルを見ながらバスジャック犯に聞く。
「そうだ!悪いか?!」
「いや、別に?」
するとカシムはバッグの中をごそごそと何かを探すような仕草を見せる。
それを見て私は嫌な予感がした。
あっ、これカシム。絶対何かする気だ。
「……おい嬢ちゃん。そのカバンの中を見せろ」
するとカシムは別に良いとでも言いたげに男たちにカバンを投げ渡す。
そして、男たちが中を確認しようとした時、やらかした。
「動くな。大人しく降伏しろ」
「はぁ?何言ってるんだよ嬢ちゃー」
「そのカバンの中には|爆弾が入っている」
そうカシムが言うと男たちの動きが止まった。
「その中に入ってる爆弾は特別製でな揺らすとタイマーが起動するようになっている」
隣などを見るとはやてが真っ白になっていてアストルフォは面白そうに見ていてシグナムたちは唖然としている。
うん。そうだよね。これ私もどっちが悪人かわからないもん。
「そ、そんなの、た、ただの、ただのハッタリだ!!」
「そうだな、確かにハッタリかもしれない。だがハッタリでは無かったとしたらお前たちはオレたちとともに死ぬことになる」
「そ、それでも」
「やらなければやらないことがある……か?だが、お前たちはどうする?タイマーが作動した爆弾。そして、オレの手に握られているとある所に
「あっ、あるところ……だと?」
そう言うとカシムは死んだ魚のような目で淡々と言っていく。
「そこのお前、そうお前だ。確かお前には娘がいたな」
「なっ、何で」
「とある情報だ。そして、その娘は心臓が弱いらしいなオレがこのスイッチを押せばたちまち大きな音と爆炎が近くで起こることになる。さて、心臓の弱いお前の娘はどうなる?」
「なっ!?」
わぁ、今日は天気がいいなー(棒)
「そして、そこのお前。そう、お前だ。お前は猫を飼っているそうだな。そして、その猫はあそこにいる奴の娘が入院している病院に行き来しているみたいだな」
「なっ、何でそれを?」
「とある筋の情報だ。そして、このスイッチを押せばその病院はたちまちパニックになり猫は爆発の中で苦しみながらー」
「止めろ、止めてくれぇ!!」
「どうした?オレはお前たちがハッタリという爆弾の話をしているだけだぞ?」
その光景を見てシグナムたちも唖然を超えて真っ白になっている。
そして、カシムの言葉は的確にその人たちの弱点を抉っていきそして、バスジャック犯は全員逃げるように去っていった。
「さっきの話……本当なん?」
はやてが真っ白になっていてもカシムに聞いてくる。
「いや、ハッタリだ。通じて良かった」
カシムは清々しいほど良い笑顔で私達に言ってくる。
「あの、さっきの人の事は?」
「あれはあの男たちの持ち物と仕草服に付いてる物から推測しただけだ」
そこに置いてあるアルの画面を見てみると成分表と持ち物の名称が書いてあった。
まさか、これだけで?
「とりあえず、これで温泉に行けるだろう?って八神?」
あっ、はやての身体がブルブル震えてる。
「この……アホちんが!!!」
スパパパパーンとはやての宝具がこの日も披露された。
私はこの光景を見てこんな日も悪くないかなって思った。
次回予告
それは、絶対に負けられない闘い。
その闘いは誰にも手出しはできない。
そう、それは私たちの戦争。
次回『戦ーまくらなげー争』