転生者は何を思う   作:獣耳が大好きな新月

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初めましての方は初めまして。お久しぶりの方はお久しぶりです。
獣耳が大好きな新月です。
この作品は消してしまった転生者の問題児を書き直した物ですので転生者の問題児でいたキャラがいなかったりなどします。
相変わらずの駄文ですがそれでも良ければ見てください。


プロローグ2

【第3人生管理課の始末書より抜粋】

ーーーーが間違えて本来死ぬはずでは無かった者10名の書類をシュレッダーにかけてしまいこのような事態になりました。

そのため、彼らにはアニメの世界に転生してもらうことにします。

また今回の件は他の課でも度々起きているとのことなので早々の処置を求めます。

第3人生管理課 課長女神アーテ。

 

 

目がさめると真っ暗な場所にいた。

ここは何処なのだろうか?

いや、解っている。ここは死後の世界だ。

ということはここにいればオレに然るべき罰が来るということだ。

ならば待とうと思っていると他にも人の気配があることに気がついた。

恐らく気配や雰囲気、声の高さからして男が4人、女が5人。

ここにオレを入れた10人がここにいる。

そこまで考えてからおかしいと思った。

オレは眼には相当な自信がある。今までどれだけ暗い場所でも見えたのに今は全く見えない。

いや、見えたとしても靄がかかっていて輪郭は見えるがその身体や顔は見えない。

すると、オレたちのちょうど真ん中辺りに光で覆われた幼女が現れた。

オレが幼女を凝視(観察)していると幼女はオレの方を見て何で見えてるんですか!?とでも言いたそうな顔をした。

オレからしてみれば暗い場所でも明るい場所でも3キロ先のタイルの染みが見えるんだけどな。

そう思っていると幼女はこの人外めという視線をオレに向けてきた。

そうやって幼女を心の中で揶揄いながら観察していると他の奴らが騒ぎ始めた。

「何なんだよここは!!」

「お前誰なんだよ!!」

と右側から聞こえてきて

「…………くぅ」

「ここはどこだろう?」

「さぁねぇー。死後の世界だったりして」

左側は落ち着きすぎているし他の人も自分の最後を覚えているのか身体を震わせていたり、顔を青くしたり、泣いている奴までいる。

「落ち着け、まずは状況を把握することが先だ。右の2人のように騒いでも何も書いた解決しない。右の2人は左側の奴らの爪の垢でも飲ませてもらえ」

そう言うと右側の方からこっちに向けて言葉が飛んでくるがそれを無視してオレは目の前の光に覆われている幼女に向かって

「おい。さっさと説明してくれこの2人がうるさくて情報の整理ができない」

と言うと幼女はオレにぺこりとお辞儀してからこの状況を説明し始める。

「ここにいるみなさまに最初に言っておく事があります。貴方達は死にました。それも、此方のミスで」

そう言うと周りの奴らが目の前の奴に目を向ける。

オレは眼を瞑ってその視覚情報をカットする。

「此方のミスにより死んでしまった貴方達はこれからアニメの世界に転生してもらいます」

そう言うと周りの奴らは幼女に期待するような眼を向けていく。

だが、オレは

「発言いいか?」

「良いですよ」

「その転生?とやらは強制なのか?」

「はい。此方のミスによるものなので」

「オレは転生したくないのだが」

そう言うと周りの奴らは「はぁ?馬鹿なのこいつ」と言う顔をする者オレを品定めする者など様々な反応を見せてくれた。

「えっと、その理由は」

「お前たちのミスだとしてもオレは死んだそれが理由だ」

「……すみません。それでもです」

「どうしても……か?」

「どうしてもです」

そうかと言い幼女との会話を打ち切る。

幼女はそれでオレが不機嫌になったと思ったらしく此方から目を逸らした。

「おい、お前は神様なのか?」

「はい、そうです」

「なら特典はあるんだよな!!」

「はい、あります」

そう言うと周りの奴らは再び騒ぎ出した。

いきなり大声で騒ぎ始めたからか幼女はビクビクと怯えてしまう。

仕方なくオレはさっさと続きを言え幼女と心の中で言っておく。

するとオレの方を見て意外そうな顔をしてきた。

何でだ?と思ったがすぐに機嫌が悪くなった人がその元凶……と自分が思っている相手を慰めたらそうなるか。

「特典の数は貴方達の生前の行いで決まります」

すると、この場にいたほとんどの奴らの動きが止まった。

生前の行いか…………。

人を殺し、仲良くなった少女を死なせ(殺し)たオレは生前の行いは悪いんじゃないか?

幼女はオレの右隣の奴の近くまで行き特典の数を教え特典の内容を教えてもらっている。

だが、その時特典の内容と思われる部分は聞き取れなかった。

オレは恐らく最後だと思ったから他の人の事を意識から遠ざけ眠り始めた。

 

近くに誰かが来たのを察知して起きる。

そこにいたのは光るようー。

「誰が光る幼女ですか!!誰が!!」

「お前だ」

「違います!!はぁ、貴方が最後なのでさっさと決めてください」

「すまない。オレはアニメ?だったかそういうのは知らないんだ」

そうオレが言うと幼女ははぁ!?と大きな声で叫んだ後しばらく悩んだ後望みを聞かれた。

「貴方が望んだものに近い物を特典として登録します」

早く早く。と無駄にキラキラした瞳で見られたオレは言葉に詰まった後何と無く思いついたことを言った。

「一つは身体能力を高くしてほしい」

「はい、他には?」

「自分で武器が作れるようにしたいんだが」

「分かりました。他には?」

「特にはないからそっちで決めてほしい」

「……分かりました」

それでは転生させますねと言い幼女はオレの額に手を当てた。

「転生する前にお前の名前を教えてくれ」

「人に名前を聞くときは自分からですよ」

正論を言われてしまったため昔彼女から貰った名前を言う。

「カシム」

「そうですかカシムさん。私の名前はアーテです」

「そうか。感謝する」

そうオレは言いアーテに続きを促す。

「分かりました。それではあなたの来世に神のご加護があらんことを」

そう言いアーテはオレの唇に自分の唇を押し付けた。

勢いが余って歯と歯が当たって痛かった。

?何がしたいんだこいつは?そう思っているとアーテは顔を真っ赤にして

「何で何も反応しないんですかー」

と涙目で言ってきた。

「今のはどういう意味なんだ?」

「知りません」

足元にいきなり穴が開き、オレは重力に逆らえずそのまま落ちていく。

「また、いつか会えるといいですね。カシム」

その直前に見た彼女の笑顔が綺麗だと思った。

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