転生者は何を思う   作:獣耳が大好きな新月

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A'S
襲ーはじまりー撃


side智春

 

久しぶりにランニングをしていた僕は現在ー。

ー迷子になっている。

いや、まっすぐきたはずなんだけたど?ここどこだろ?

すると突如空の色が変わる。

結界!!狙いは誰なんだ!!

すると空から誰かが飛んでくる。

『プロテクション』

咄嗟にレイヴンがプロテクションを張ってくれるが、

「はぁぁー!!」

襲撃者はそれを切り裂いた。

「くっ、レイヴンセットアップ!」

TAROS(Transfer And Response ”Omni-Sphere")起動』

再び襲撃者が切り掛かってくるけど、

今の僕なら避けられる!!

アジャイル・スラスタを最大稼働させ襲撃者の方に向かう。

腰の刀を持ち通ると同時に切ろうとして

真っ向から切り捨てられた。

そんな!!これがだめなんて!!

僕が今できる技の中で最強の攻撃が防がれた。

これにより僕は一瞬とは言え唖然としてしまう。

「すまないな」

「えっ!?」

謝られると同時に吹き飛ばされてしまう。

何で?謝るんだ?

僕の頭が混乱し始めるが、そんなことは忘れろ!!

今は戦闘中だ!!

そして、襲撃者がこっちに向かってくる。

「お前に怨みは無いが、その魔力頂いてく!!」

くそ。どういう意味かはわからない、けど今の状況で魔力を抜かれるわけには行かない!!

その時、僕の中で何かが弾ける。

視界が霧が晴れたようにハッキリと見える。

襲撃者が止めを刺そうと剣を振るう。

その瞬間に横が空いた!!

すぐさま視線誘導で襲撃者の横に視線を合わせる。そしてー。

「うぉぉぉ!!」

「なに!?」

襲撃者の横を一瞬で通る。

それに驚いた襲撃者に向かい魔力弾を撃つ。

だが、それは容易く切り裂かれていくが……計画通りだ!!

アジャイル・スラスタの出力をあげる。

身体が悲鳴をあげ始めるが無視する。

「くらぇぇぇ!!」

黒鉄の力を少しだけ上乗せした斬撃を与える。

だが、その時僕らのもとに無数の剣が降り注いだ。

咄嗟にアジャイル・スラスタの向きを調節して当たらないようにする。

誰なんだ!!

そう思って見るとそこには赤弓くんがいた。

何で!!と思ったがよく考えれば分かることだ。

ようは彼は襲撃者側の人なんだ。

「シグナム!!ヴィータが押されてる早く行けって師匠が!」

「分かった!!ここは任せるぞ赤弓!!」

そして、残されたのは赤弓くんと、僕だけ。

「悪いね夏目くん。ここからは俺が相手だ」

「見逃したりは?」

「残念ながらしないよ」

「だよねぇ〜」

時間稼ぎをしている間に溜めてたアジャイル・スラスタで一気に戦線離脱しようとした時赤弓くんが剣を投影して飛ばしてくる!!

空いてる場所に逃げ込むようにスラスタを制御する。

「知ってるよ、そのアジャイル・スラスタの弱点」

突如ぞっとするほどの声で赤弓くんが僕に言ってくる。

「アジャイル・スラスタの特長はその加速力だ。でも、アジャイル・スラスタの弱点はー」

突如僕の目の前に剣が現れる。

違う!!僕がここに誘われたんだ!!

「その加速力ゆえにコントロールがし辛いということだ」

剣が爆発して僕は意識を手放した。

 

side美咲

 

私は今ザフィーラと戦っているけど、全然倒せない。

「この程度で盾の守護獣が破られるか!!」

「だよねぇ〜」

『マスターは元々こういう真向勝負は出来ませんからね』

私の適性に砲撃魔法などの高威力な魔法は一切入っていない。

だからこうしてアイディアでそこをカバーしてたけど

「『むり』」

あいつ、硬すぎる!!

その時、大きな爆発音がした。

[なにいまの!!]

[わかりませんしかし!!]

「よそ見をしている場合か!!」

「『!?』」

ザフィーラの攻撃を紙一重で捌いてく。

カシム君から教えてもらったのがこんなところで役に立つなんて!!

「うぉぉぉ!!」

だけど、それも長くは続かなかった。

どんどん拳は速くなっていき私が捌けなくなってくる。

そして、ザフィーラの拳が私に入った。

息ができなくなると同時に浮遊感。

そして、壁にぶつかった!!

「っ!?」

[美咲!!]

[大丈夫!!]

だけど、これは不味い!!

そう思っていると空からアルフが飛んできた。

「アルフ!?」

「助太刀するよ美咲!!」

「二対一か、だが、それでもまだ足りん!!」

ザフィーラが攻撃してくる。

それをアルフと二人で捌いてく。

「確かに筋はいい、感も悪くないだが!!」

ザフィーラの足が私とアルフの体勢を崩す。

「経験が足りん!!」

そして、崩れた私たちに向かってザフィーラの拳が来る。

それをプロテクションで防御するも飛ばされてしまう。

「これで、終わりだぁぁぁ!!」

ザフィーラが止めを刺そうとして、何かを見て離脱していった。

何が?と思いその方向を見るとピンク色の光が結界を貫いていた。

そうか、やったんだね。

そう思った時、私の意識は薄れていった。

 

side out

 

「ヘェ〜、闇の書か」

先生(シンサン)の予想より早いですね」

この光景を見ていたガウルンらはそれを見て笑っていた。

「ミラの方はどうだ?」

「ヤムスクに一度調査に行きました」

そうか、とガウルンは言うと目の前の画面に目を移す。

「良し、闇の書の主の場所も分かったしそうだねー、カシムに誕生日プレゼントでもやるかね」

そう言うとガウルンはデバイスを戻し転送魔法を起動させる。

「待ってろよ、カシム」




僕らは知らなかった。
彼の思い、彼の痛み、なのに僕らは彼を傷つけてしまった。
それを彼はどう思ったのだろう?
憎んだのかな?
哀れんだのかな?
それとも何も思わなかったのか?
僕らにそれが分かるはずがない。
分かるのは彼を拒絶したのは僕らで
その拒絶を認めたのは彼だということ。
次回『拒ーきれつー絶』
僕らはそれでも足を止めることはしなかった。
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