漆黒シリーズ特別集   作:ゼクス

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この話は別サイトに掲載している『竜人とマッドの弟子は赤龍帝』の別バージョンです。彼方とは違い、原作からかなりかけ離れ、オリキャラありの話でしたので掲載を取りやめた作品です。
一発ネタに近いので連載は在りませんが、データ修正中に見つけたのでせっかくなので投稿する事にしました。


番外集(一発ネタ作品に近いです)
竜人とマッド、そして電子の弟子は赤龍帝(転生者アンチ注意)


「では、君の要望は全て叶えよう」

 

「よっしゃあぁぁぁぁ!!」

 

 神聖な空気が満ち溢れる場所で二十歳前後の少年は歓喜の雄たけびを上げた。

 心の底から嬉しそうに喜ぶ少年の姿を、巨大な光の影は優し気に見つめる。

 

「では、これより転生を開始する。どうか君の望むままの人生を送ってくれたまえ」

 

「言われなくてもそうするさ。あんなエロ主人公よりも活躍して、ヒロイン達を全員俺のハーレムにしてやる」

 

「そうかね。君の頑張りを期待しているよ」

 

 巨大な影が腕を一振りすると、少年は消失した。

 そして巨大な影の傍に小さな黒い影が出現し、心の底から楽し気に語り出す。

 

「旨く行きましたな」

 

「旨く行って貰わなければ困る。何せ我々の力を殆ど使って実行した計画だ。もしも失敗すれば大損どころか、此方の身の破滅だ」

 

「……確かに……しかし、此処までする必要が在ったのでしょうか? 元々あの世界は内輪もめで力を落としているのですよ」

 

「その通りだが、お前も見た筈だ。あの世界を侵攻しようとした時に我らを阻んだ巨大な赤き龍を」

 

「そ、それは……」

 

 巨大な影の指摘に小さな影は僅かに恐怖に滲んだ声を出した。

 彼らが世界侵攻を実行しようとした時、世界の周りを守護していたと思われる巨大な赤い龍が彼らの侵攻を阻んだ。戦いは一進一退の攻防を極めたが、最終的に彼らは撤退を余儀なくされるほどのダメージを受けた。

 巨大な赤い龍もダメージを受けたが、彼らが受けたダメージの方が大きい。外からの世界の侵攻ではリスクが大きいと悟った彼らは、内からの侵攻に作戦を切り替えた。

 

「【異界】に干渉し、其処に居る欲望に肥大した魂を手に入れ、あの世界の未来における重要人物を消滅させ、内輪もめを加速させるこの策であの世界を荒廃に導き、その後で我々が得る。【異界】への干渉には多大な犠牲も払いましたが、あの世界を得られれば問題は無い」

 

「はい。あの巨大な龍も、我々が世界に干渉した事は知っても何も出来ないでしょう。奴が巨大な力を振るえるのは世界の外側のみ。アレだけの力を世界の内側で振るえば、世界から敵対されるでしょうからな」

 

「加えて言えば、奴には仲間がいない。内の問題に干渉する術は無い。時を待てば我らの勝利は確実だ。フフフフ、ハハハハハハハハハハハッ!!!」

 

 世界の外側で邪悪に満ち溢れた哄笑が響き渡ったのだった。

 

 

 

 

 

 次元の狭間と世界が呼ぶ場所で、全身に傷を負った山のように巨大な赤い龍が体を休めていた。

 今も傷口からは血を流しているが、それでも強い意志が宿っている瞳には衰えが無い。だが、突如として瞳が見開き、自らが護っている世界に顔を向けた。

 

(や、奴らめ!? まさか、あの世界に干渉したのか!? ま、不味いぞ!? 奴らが選んだような者だ、世界を崩壊に導きかねん!?)

 

 世界の危機的状況を誰よりも赤い龍は認識した。

 だが、如何する事も出来ない。世界の外側を護る事に力を注いで居た為に、世界の内側に干渉する術を龍は持っていなかった。かと言って自身が世界の内側に出現するのは危険過ぎる。

 今も戦った敵勢力は虎視眈々と龍の命と世界を狙っている。迂闊に世界の外側から離れれば、その隙をつかれるのは目に見えている。どうすれば良いのかと龍が考え込んでいると、何処からともなく声が響く。

 

「ほう。フリートの奴が巨大な力の衝突を感知したと言っていたが、コイツか」

 

『ッ!?』

 

 龍は声の聞こえて来た方に目を向け、目にする。

 漆黒の鎧に身を包み、両手に鋭い三本の爪を備えた籠手を装着した竜人を。竜人は楽し気に龍を見つめるが、傷を負っているのを目にすると残念そうに舌打ちする。

 

「チィッ! 貴様が万全ならば戦うところだが、負傷した貴様ではつまらん。しかし、コイツほどの存在を傷つける相手も気になるな。久々に楽しめるか」

 

『……貴様……抑えているが世界に悪影響を及ぼす体に……【異界】の魂まで宿すとは……もしや貴様が!?』

 

「……俺の正体に気づいただけではなく、【異界】の存在まで知っているという事は、どうやら貴様は世界を担う重要な存在らしいな。そんな相手と戦えんとは、残念だ」

 

『っ!? ど、何処に行く!?』

 

「貴様と戦った相手を探しにだ。傷が癒えた頃にまた来るぞ」

 

 背を向けて一方的に言い捨てて竜人は去ろうとする。

 赤い龍は一瞬茫然としてしまうが、すぐさま我に返って竜人に向かって叫ぶ。

 

『ま、待て!? 貴様は奴らが送り込んだ【異界】の者では無いのか!?』

 

「……何だと? どう言う意味だ?」

 

『……先ほど、我が守護する世界の内側に、【異界】の者が送り込まれたのだ……どうやらお前では無いようだが』

 

「……その話、詳しく聞かせろ。場合によっては貴様に力を貸してやっても構わんぞ」

 

 不機嫌さに満ち溢れた声音で竜人は、龍に問いかけた。

 そして龍は語り出す。自身が戦った敵の正体と、自らの世界に送り込まれてしまった【異界】の者の存在を。

 

 

 

 

 

 夕暮れの日に照らされる公園。

 本来ならば公園で遊ぶ子供達が家に帰る時間帯にも関わらず、憩いの場である公園で一方的な暴力が振るわれていた。振るっている少年は左手に赤い籠手のような物を装着し、その拳で七歳ぐらいの少年を殴り続けている。

 既に少年の顔は血みどろな上に右手は奇妙な方向に曲がっていて折れているのは間違いない。その上、逃げられないようにする為なのか、両足は膝を破壊されてしまっている。例えこの場から生き延びる事が出来ても、現代医療では少年の両足を元に戻す事は出来ないだろう。声も出す事も出来ず、全身を襲う激痛と暴力に少年は苦しみ続ける。

 そして遂に飽きたのか、一方的に暴力を振るっていた少年は手を止めて、侮蔑さに満ちた視線を地に伏している少年に向ける。

 

「ハッ! 所詮主人公補正がなけりゃただの変質者だよな! 弱すぎて話にならねぇぜ!」

 

「………」

 

「お前には苛ついてたんだ。何がおっぱいだ! お前なんて主人公じゃ無けりゃただの犯罪者なんだよ! だが、安心しろよ。お前が出会うヒロイン達は全員俺の物のしてやるからよ! この【赤龍帝の籠手】のようにな! 今日から俺が【兵藤一誠】だ!」

 

 自らを兵藤一誠だと名乗った赤く輝く籠手を掲げながら叫んだ。

 そのまま地に伏している少年に向かって左手を向ける。赤い光が籠手の前に集約し、少年は叫ぶ。

 

「お前が使う筈だった技で殺してやるぜ! ドラゴンショット!!」

 

 叫ぶと共に赤い閃光が地を抉りながら放たれ、地に伏していた少年に直撃し爆発を起こした。

 爆発の衝撃で発生した煙を両手で防ぎながらも、少年は笑みを浮かべる。

 

「……コレで原作主人公は死んだな。今日からは俺が主人公の物語だ……やべ! 今ので結界が吹っ飛んじまった! 急いで離れないと!」

 

 自らが張って居た結界が破られた事に気が付いた少年は、慌てて破壊し尽くされた公園から逃げ出した。

 公園内には爆発の煙は消えることなく残っている。だが、爆発の中心で僅かに動く者の姿が在った。

 それは少年が殺したと思い込んた少年だった。普通ならば先ほどの一撃で跡形もなく消滅していただろう。だが、無事とは言えないながらも確かに生きていた。その理由は、少年の全身を覆う〝赤く輝く鎧゛の存在おかげだった。

 

『まさか、目覚めて早々に代価を払って禁手を使う羽目になるとはな……だが、奴は何者だ? 何故【赤龍帝の籠手】と俺に似た力を宿している?』

 

 少年の左手の宝玉から威厳を感じさせる深い声音が響いた。

 

『……小僧。聞こえるか?』

 

 宝玉から響く声が少年に問いかけるが、少年は気絶しているのか、何も答えなかった。

 

『駄目か。幾ら禁手とは言え、負った傷は癒せない。奴の事は気になるが今回は此処までか………すまんな、小僧。俺にはお前を助ける事は……ん!?』

 

 突然空が曇り初め、雷雲が空を覆い始める。

 同時に空の一部が歪み、漆黒の何かが公園の地面に激突するように着地する。

 

『な、何だ!?』

 

「……どうやら来るのが遅かったようだな」

 

『……お、お前は?』

 

 ゆっくりと顔を上げた漆黒の竜人は、破壊し尽くされた公園と地に伏している赤い鎧に身を包んだ少年の姿に舌打ちしながら近づく。

 竜人は少年が気絶しているのを確かめ、どれだけ重傷を負っているのかも確認し終えると、少年を抱き上げる。

 

「おい、宿っている奴? コイツは襲われたのか?」

 

『そうだ……俺も目覚めたばかりで良く分からんが、この小僧と瓜二つの小僧が一方的に暴力を振るっていたんだ。しかもどういう訳か、【赤龍帝の籠手】を持ってな』

 

「チッ! あの龍が言っていた通りか……急ぐか」

 

『何処に行く?』

 

「この小僧を治療出来る場所だ。幸いにもこの鎧のおかげか、治癒力が高まっているようだ。何とか持つかもしれん」

 

『ほう。無意識に俺の力と禁手を使用して治癒力を高めているとは、今回の宿主は中々の逸材かも知れんな』

 

「貴様にも後で詳しく話を聞かせて貰うぞ、この世界についてもな」

 

 竜人は飛び上がり、空へと舞い上がる。

 その先の空間が突如として歪み、空間に穴のようなものが出現すると、竜人と少年の姿は消え去った。

 後に残されたのは、晴れて行く雷雲から覗く夕日に照らされる破壊し尽くされた公園だけだった。

 

 

 

 

 

 十年後の【デジタルワールド】のとある高山。

 その頂上にある広場のような場所で、五メートルほどの身長を持った全身を白い鎧で纏い、金色に輝く剣を構えた竜型のデジモン-【スレイヤードラモン】と、小型のドラゴンを思わせる赤い鎧を纏い、背に龍翼を広げた十七歳ぐらいの青年が赤く両刃の刀身を両手で構えて立っていた。

 

スレイヤードラモン、世代/究極体、属性/ワクチン種、種族/竜人型、必殺技/天竜斬破(てんりゅうざんは)昇竜斬波(しょうりゅうざんぱ)咬竜斬刃(こうりゅうざんば)

クロンデジゾイドの鎧鱗(がいりん)で身を包んだ竜人型デジモン。竜型デジモンだけが挑戦できる“四大竜の試練”と呼ばれる修行を修了した者だけがたどり着ける究極体といわれている。伸縮自在の大剣『フラガラッハ』を帯びており、スレイヤードラモン独自の究極剣法『竜斬剣』を極めている。必殺技は、『竜斬剣』の壱の型:回転体術によって加速させた剣を相手の脳天から打ち込み一刀両断する『天竜斬破(てんりゅうざんは)』に、『竜斬剣』の弐の型:剣で練った竜波動を下方から上方に放ち、剣圧だけで相手を破壊する『昇竜斬波(しょうりゅうざんぱ)』。そして『竜斬剣』の参の型:至近距離まで踏み込み、『フラガラッハ』を相手に巻きつけ、縛りつけた刀身で相手の全身を削り取る『咬竜斬刃(こうりゅうざんば)』だ。

 

「行くぞ、異界の龍よ!」

 

「はい、先生!!」

 

 スレイヤードラモンと青年は叫ぶと同時にダッシュし、互いに持つ武器と激突させ周囲に衝撃波と甲高い金属音を響かせた。

 

「ハアァァァァァァァッ!!!」

 

「ウオォォォォォォーーーーーー!!!」

 

 スレイヤードラモンは白きオーラを、青年は赤いオーラを全身に纏い激突を繰り返す。

 しかし、体格差によって青年は、一瞬の隙をついたスレイヤードラモンが横薙ぎに振るった『フラガラッハ』によって弾き飛ばされてしまう。

 

「ハァッ!!」

 

「グッ!! ドライグ!」

 

『分かって居る!』

 

 青年の叫びに鎧に備わっている翡翠の宝玉からドライグの声が響き、背の翼が勝手に姿勢制御をしてくれた。

 そのまま突撃しようとするが、その前にスレイヤードラモンが竜波動を纏った『フラガラッハ』を下方から上方に向かって振り抜く。

 

昇竜斬波(しょうりゅうざんぱ)ッ!!」

 

 咆哮と共に鋭く研ぎ澄まされた剣圧が、青年に向かって放たれた。

 対して青年も両刃の剣を下方に構え、全身に纏っていたオーラを剣に宿して行く。

 

「なら、こっちもだ!!」

 

《Boost! Boost! Boost! Boost! Boost!》

 

 宝玉から音声が響くと共に、剣が纏っていたオーラが増幅されるかのように圧力が増していく。

 地を削りながら迫る剣圧を目にしながらも、迷う事無く青年は剣を上方に向かって振り抜く。

 

昇竜斬波(しょうりゅうざんぱ)ッ!!!」

 

 青年の赤い昇竜斬波(しょうりゅうざんぱ)とスレイヤードラモンの昇竜斬波(しょうりゅうざんぱ)は、互いに鬩ぎ合う。

 周囲に衝撃波が撒き散らされ、そのまま互いに消滅する。同時に飛び出していたスレイヤードラモンと青年は、自らの武器を振り抜く。

 

「ムゥゥン!!」

 

「ハァァッ!!」

 

 スレイヤードラモンと青年は交差し合い、同時に背を向ける形で地面に降り立つ。

 

「グゥッ!!」

 

 胸部の鎧に亀裂が走ったスレイヤードラモンは、苦痛の声を漏らして膝をついてしまう。

 同時に青年の持っていた両刃の剣に罅が走り、徐々に罅は広がって遂に跡形もなく砕け散る。

 

「……見事だ、イッセーよ。我が剣技、『竜斬剣』を良くぞ体得した」

 

「スレイヤードラモン先生」

 

 滅多に褒めない師の言葉に、青年-『一誠』-は感激したように言葉を漏らした。

 しかし、スレイヤードラモンは立ち上がると共に、僅かに怒りのオーラを発しながら振り返る。

 

「……最も、自らの剣を砕くとは何事だ!?」

 

「す、すいませんでした!!」

 

「貴様の剣はまだ貴様のオーラに馴染んでいないと、フリート殿が言っていただろうが!? にも拘わらず、全力でオーラを込めるなど」

 

『いや、スレイヤードラモンよ。貴様。本気で技を放っていただろう? 相棒がオーラを全力で込めて居なければ、今頃相棒は死んでいたぞ』

 

「そうですよ! ドライグの言う通り、俺の方がヤバかったじゃないですか!?」

 

「ムゥ」

 

 自身でも流石に不味かったと思っていた事を指摘されたスレイヤードラモンは、罰悪そうに顔を横に向けた。

 八年前にブラックが突然鍛えてくれと言って来てから、スレイヤードラモンは一誠の剣の師匠となった。当初は渋々だったが、一誠が中々に鍛えがいの在る者だったので今では一誠を鍛えるのが楽しくて仕方が無くなっていた。

 今も鍛錬でありながらも、羽目を外してしまうほどに一誠との模擬戦に没頭してしまった。

 

「まぁ、ソレはそれとしてだ、イッセーよ。やはり、帰るのか?」

 

「……はい。先生や、この【デジタルワールド】で出会った皆には感謝していますけれど……やっぱり、俺は元の世界に戻ろうと思います」

 

「……フリート殿やブラック殿にお前が居なくなった後の事を聞いたが、お前を一方的に痛めつけた【異界】の存在は、我が物顔でお前に成り代わって居るそうだな。お前の両親も精神を操作されているのか、【異界】の存在をお前だと思い込んでいるそうではないか? それでも戻るのか?」

 

「はい!」

 

「そうか」

 

 僅かに寂しさが滲んだような声を漏らしながら、スレイヤードラモンは地面に座り込む。

 正直言えば、スレイヤードラモンとしては一誠を鍛え続けたいと思っている。自らの剣技を『フラガラッハ』を用いなければ使えない技を除き、全て体得した一誠はデジモンと言う種族にとって難しい自らの技を受け継ぐ弟子。

 出来る事ならばその行く末を見守りたいとスレイヤードラモンは思っているが、【デジタルワールド】から究極体である自らが一誠の世界に赴く事は出来ない。

 

「(こういう時、ブラック殿達が羨ましく感じるな)……イッセー、困った時にはすぐに連絡を寄越せ。最悪の時には力を貸すぞ」

 

「ありがとうございます、スレイヤードラモン先生! 俺、先生に出会えて良かったです!」

 

『俺も感謝するぞ。相棒が此処まで竜の力を極められたのはお前のおかげだ』

 

「此方も楽しい日々を送れた。また、何時か会おう、イッセー、ドライグ」

 

 スレイヤードラモンと一誠、ドライグは別れの挨拶を交し合うのだった。

 

 

 

 

 

「このおバカァァァァァァァーーーーー!!!」

 

「グホォッ!!!」

 

 砕け散った両刃の剣を目にしたフリートは、問答無用で一誠の顔面を殴りつけた。

 スレイヤードラモンと別れた後、一誠は火の街に居るフリートの下に訪れ、砕けたレッドデジゾイドの剣を見せたのだが、当然作成者であるフリートは怒った。

 通常ならば自らの造った物を壊されても怒らないフリートだが、一誠の場合は既に何百回も同じ物を壊されているだけに、流石にキレたのである。

 

「な、な、何度言ったら分かるんですか!? 剣が一誠君のオーラに馴染むまでは、全力のオーラを宿したら駄目って言いましたよね!? 聞いてますか、一誠君!?」

 

「す、すいません! スレイヤードラモン先生との鍛錬に熱中してしまって!」

 

「あぁん! また、スレイヤードラモンですか! 後でキッチリ話を付けに言ってやりますよ!」

 

(ヤバっ! 今回本気でキレてる!? このままだとスレイヤードラモン先生が危ない!)

 

 何時になく怒っているフリートに、一誠は危機感を覚えた。

 流石に何百回も同じ事をやらされているだけに、大抵の事には笑って済ますフリートも遂に我慢の限界を迎えたのだ。このままだと尊敬している師の一人であるスレイヤードラモンの身が危ないと一誠が危機感を覚えた瞬間、部屋の扉が開き、銀髪を三つ編みにして一本に纏めたメイド服を着た美女が入室して来た。

 

「失礼します、フリート様」

 

「何ですか、グレイフィアさん? 今私はこの馬鹿弟子にどんなお仕置きをしてやろうかと考えているんです! 具体的に言えば、私にリンディさんがやるようなお仕置きを!」

 

「それ、俺死にますよ!!」

 

「体の殆どがドラゴン化している一誠君なら多分軽めのお仕置きなら大丈夫です!!」

 

「多分って言っている時点で、死ぬかも知れないって事じゃないですか!? ほ、本当にすいませんでした!!」

 

 一誠は恥も外聞も無く、フリートに向かって土下座した。

 軽めでもリンディがフリートに対して行なっているお仕置きは生死に関わる。流石にソレを受けたくない一誠は、何度も土下座を繰り返すが、フリートの機嫌は直らなかった。

 銀髪の美女-『グレイフィア』-は、自らが忠誠を誓った主の姿に僅かに息を溢しながらも、用意していた布包みを取り出してフリートに差し出す。

 

「フリート様。コレを」

 

「何ですか? 今回は流石に何を渡しても止まりま……コ、コレは!?」

 

「七本に別れたエクスカリバーの内、教会が保管していない最後の一本、【支配の聖剣(エクスカリバー・ルーラー)】です」

 

 布包みの中から現れた何処か神々しい雰囲気を放つ剣の姿に、フリートは驚愕した。

 一誠の世界には嘗て天使、悪魔、堕天使の三竦み戦争が在った。有名な聖剣であるエクスカリバーはその戦いの中で砕け散り、現代では砕けた破片からそれぞれ錬金術を打ち直され、全部で七本に別れてしまった。

 その内、六本は天使が関係する組織である教会に保管され、最後の一本である【支配の聖剣(エクスカリバー・ルーラー)】だけが行方不明になっていた。

 

「……良く見つけて来ましたね?」

 

「フリート様があちらの世界に敷いた情報網によって、アーサー王の血筋が所持している事が判明しましたので、少し襲げ……失礼しました。【禍の団(カオス・ブリゲード)】に所属している事が判明しましたので、戦力低下の為に回収して参りました」

 

「……凄く不穏な単語が聞こえましたけれど……まぁ、良いでしょう。コレが在ればあちらの世界の剣の鋳造に関する研究も進むでしょうから……一誠君! 今回はこの剣に免じてお仕置きは勘弁しますが、次は本気で無いですからね!」

 

「はい、分かりました!」

 

「全く……明日にはグレイフィアさんと一緒にあちらの世界に帰るんですから、すぐに行く準備をして来なさい!」

 

「分かりました!」

 

 一誠は返事を返すと共にすぐさま部屋から飛び出した。

 グレイフィアはフリートに一礼をすると共に部屋から出て行き、部屋の外で安堵していた一誠に顔を向ける。

 

「一誠様。流石に今回は不味かったと思われます。あの剣は一誠様が私どもの世界に戻る記念としてフリート様が造られた剣でした。それを熱中してしまったとは言え、砕いてしまったのはフリート様でなくても怒ります」

 

「あぁ……俺も本気で不味かったと思っているよ。後でもう一度謝らないとな」

 

「それが宜しいと思います」

 

 グレイフィアは微笑を浮かべ、一誠は僅かに頬を赤くする。

 二人の出会いは七年ほど前になる。一度自分が居なくなった後の両親の現状とか知りたくなった一誠は、自身を【デジタルワールド】に連れて来たブラックに頼み込んで元の世界に戻った。

 その時、悪魔勢力の大王派の悪魔達に襲われていたグレイフィアと出会い、一誠に惹かれたグレイフィアは共に【デジタルワールド】にやって来た。その後は、一誠のメイドをやりながらブラック達の彼方の世界における活動の手伝いをしている。

 それ以外にも殆ど肉体がドラゴン化している一誠の体からドラゴンのオーラを消して、人間の姿の維持も行っている。一誠の体は十年前の禁手の副作用で、体の殆どがドラゴン化しているのだ。グレイフィアと出会うまでは、フリートが作った幻術魔法を発動させる道具を使用して人間のフリをするか、小型の二足歩行のドラゴンのような姿で過ごすしか無かった。

 幾らフリートでも完全に未知の世界の術式体系を理解出来る訳が無かった。最も十年経った今では、ある程度一誠達の世界技術を理解してしまって、リンディが頭を抱える事態にもなったりしているのだが。

 

「……今日が【デジタルワールド】で過ごす最後の日か」

 

 道行くデジモン達と挨拶を交わしながら、僅かに一誠は寂しさを覚えて居た。

 十年間過ごした地。本来の自らが居るべき世界よりも長く過ごしただけに、離れる事に寂しさを覚えるのは当然の事だった。

 しかし、一誠は寂しさを振り払って自らの世界に戻るつもりだった。スレイヤードラモンを含め、多くのデジモン達が一誠には【デジタルワールド】に残って欲しいと願っているが、本当の意味で自分が先に進む為には十年前の決着を付けなければならないと思ったのだ。

 一誠の背後に付き従って歩くグレイフィアは、自身よりも年下の一誠の背を見ながら、僅かに滲みだしているオーラに感動を覚えて居た。

 

(一誠様は姉さん(・・・)が選んだサーゼクス様に劣らないほどの可能性を秘めている。私はその可能性に惹かれてしまった)

 

 ただ助けられただけならば、グレイフィアは感謝は覚えても自らの今後を捧げたりはしなかった。

 十年前に全てを奪われた一誠は、世に絶望せず、挑む事を決意した。普通ならば全てに絶望しても可笑しくないのに、一誠は立ち上がった。それがどれほど凄い事なのか一誠本人は理解していないだろう。

 殆どドラゴン化しているとは言え、人間だった一誠に仕えるグレイフィアを他の悪魔が目にすれば、悪魔の恥さらしだと言う者達も居るだろう。だが、グレイフィアには後悔は無い。もしも悪魔の恥さらしだと言われたのなら、悪魔としての自身を捨て去る覚悟は出来ている上に、普段は隠している悪魔の翼を斬り落としても構わないと本気でグレイフィアは思っている。

 対して一誠もグレイフィアが宿している覚悟を感じている。その覚悟に報いるだけの自身になりたいと一誠もまた思っているのだ。

 二人は共に火の街を歩き、住居として使用していた家に辿り着く。

 フリートは旅立ちの準備を終えておけと言っていたが、前日の内に一誠とグレイフィアは終えている。

 

「……此処で過ごすのも終わりか」

 

「そうはならないと思われます。フリート様の話では、後の管理はデジモン達がしてくれるそうです。別荘のような形で過ごす事は可能なままです」

 

「……皆に感謝しないとな」

 

 一誠は一瞬泣きたくなったが、何とかそれを堪えた。

 もう決めたのだ。十年前の借りを必ず返し、精神を操作されてる両親を解放する。再び一緒に暮らせるかは分からない。それでも自身を傷つけた相手の思惑通りに事を進める気は一誠には無い。

 

「……ブラックさんの話だと、アイツは悪魔に転生したんだよな」

 

「そのようですが……やはり妙だとブラック様は言っていました。ルイン様が調査したところ、魔力は先代の四大魔王の一角に匹敵し、あの偽神器もある程度扱えているにも関わらず、幾ら八個も使ったとはいえ、普通の【悪魔の駒(イーヴィル・ピース)】を使用しただけで転生出来る筈が無いとフリート様は言っていました」

 

 【悪魔の駒(イーヴィル・ピース)】。嘗ての大戦で種の存続すら危うくなるほどの数を減らした悪魔と言う種族の存続の為に、チェスの駒を模して造られた物。

 他の種族を悪魔に転生させる為の道具であり、現在の悪魔業界で行われている有名なゲーム、【レーティングゲーム】に必要な道具である。上級悪魔である物が所持しており、主の力量に寄って転生出来るかどうかは決まる。

 件の一誠をボコボコにした相手は【兵士(ポーン)】を八つを使って悪魔に転生したらしいのだが、その経緯も不自然としか言えなかった。偽とは言え神器を使って一誠を半死半生に追い込んだのにも関わらず、中級堕天使に殺され、偶然にも所持していた悪魔のチラシを使って悪魔を呼び出して、悪魔に転生した。

 何も知らない一般人なら納得出来るが、裏事情を知っていて魔術もある程度使いこなせている相手が悪魔になるには可笑し過ぎる敬意なのだ。加えて言えば、グレイフィアはその【異界】の者を転生させた相手を少なからず知っている。

 確かに若手悪魔の中でも才能溢れる悪魔だったが、幾らなんでも不可能なのだ。調査の結果、偽神器とは言え禁手に至っている相手を【兵士】八個使用したとしても悪魔に転生出来る筈が無い。なのに転生出来たという事は、真の敵(・・・)が何か仕掛けを施したのだろう。

 

(私達の知らなかった世界の秘密。【真なる赤龍神帝(アポカリュプス・ドラゴン)グレートレッド】が世界の外側に存在していた真実。そして迫る本当の脅威。最早猶予は残り少ない)

 

 これまで動いてなかった【異界】の者が本格的に動き出したとなれば、【異界】の知識が役立つ時が来たと言う事に違いない。

 ブラック達が動けば【異界】の者を屠る事は簡単だが、そうなれば真の敵が何をするか分からなくなる。最悪の場合、【異界】の存在を大量に送り込んで世を混迷に追い込む可能性まである。どう言う手段で【異界】に真の敵が干渉したのか分かるまでは、迂闊な事は出来なかった。だが、グレートレッドも回復して来た今こそ動く時が来たのだ。

 しかし、動く時が来てしまったからこそグレイフィアは一誠が心配だった。

 

「一誠様」

 

「言わなくていい、グレイフィア。もう俺は決めたんだ。絶対アイツの思惑通りにも、その後ろに居る連中の思い通りにしないって……それに【赤龍帝】は俺だ」

 

『そうだ。相棒こそ、歴代最高の赤龍帝だ。奴らに魅せてやろう、本当の赤龍帝の恐ろしさをな』

 

「あぁ、見せてやろうぜ、ドライグ!」

 

 自らの内に居るドライグに一誠は同意し、明日の為に早く寝ようとする。

 その為にグレイフィアに声を掛けようとするが、一瞬の隙をつかれて左手を掴まれてしまう。

 

「……あのグレイフィア?」

 

「一誠様。外に出る為にも溜まり始めているドラゴンのオーラを霧散させなければいけません」

 

「い、いや、そ、それは流石に」

 

 グレイフィアの提案に一誠は焦る。

 実を言えば一誠は内に途轍もない言葉で表現する事が出来ない程の性欲を抱えている。【デジタルワールド】で恐れられている【七大魔王】の一角である【色欲】のデジモンの称号が渡されても可笑しくないほどの性欲だと言えば、その異常性が分かるだろう。

 元々異常過ぎる膨大な性欲を持っていたのだろうが、それがドラゴン化に寄って更に高まってしまったのだろうとフリートは推測した。しかし、リンディ、桃子と言った人物達のおかげで一誠は性欲を抑える事に成功した。だが、その反動で月に一度性欲が暴走する日が出来てしまった。その日は本気で凄まじく、ある意味最強のマリエンエンジェモンが翌日は寝たきりになるぐらいに疲弊する羽目に幾度と無くなった。

 グレイフィアが一誠を真の主と認めた時から問題は無くなったが、人間よりも強靭である筈の悪魔のグレイフィアをもってしても一週間腰が痛くて仕事にならなくなる事になる。因みに避妊してなければ四人は確実に子供が出来ていただろうと、フリートは断言するぐらいに激しい夜なので、二人がする時は防音結界と遮断結界を張り巡らせる羽目になっていたりする。

 

「あ、明日旅立ちなんだから不味いんじゃ」

 

「ご安心下さい。ドラゴンのオーラを散らすマッサージだけで済ませますので」

 

「いや、絶対にそれだけじゃ済まないだろう!」

 

「例の日でもありませんし……どちらにしても必要な事です。それに……イッセーを独占出来る日は今日までなんだから」

 

「そ、それ反則……んむっ!」

 

 クールな雰囲気から乙女のような雰囲気に変わったグレイフィアに唇を自らの唇に一誠は押し付けられた。

 そのまま二人の体は重なり、一つになったのだった。

 

 

 

 

 

「昨晩はお楽しみでしたね」

 

「いきなりそれですか!?」

 

「一度言ってみたかったんです」

 

 早朝の火の街の駅ホームでフリートと合流した一誠は、定番のようなセリフに思わず叫んだ。

 一誠の背後には何時もと変わらずメイド服に身を包んだグレイフィアが控えているが、僅かな動きの鈍さをフリートは見抜いていた。それが腰から来ている事も悟り、フリートはトレイルモンに乗り込みながら一誠に告げる。

 

「避妊はちゃんとしましょうね。一誠君の場合、ドラゴン化した影響なのか、相手を妊娠させ易い体質になっているんですから」

 

「わ、分かってますよ」

 

「……まぁ、気を付けて下さいね……ソレとッ!」

 

 トレイルモンの座席に座ったフリートは、右手に持っていた長いタイプのトランクケースを一誠に放り投げた。

 一誠は慌ててトランクケースを受け取り、フリートに顔を向けるが、とうのフリートはソッポを向いて窓の外を眺めていた。一体何なのかと一誠がトランクケースを開けてみると、両刃の西洋剣の形状した赤く輝く刀身を持った大剣が入っていた。

 

「こ、コレは!?」

 

「昨日の内に調べ終えた【支配の聖剣(エクスカリバー・ルーラー)】を材料にして、レッドデジゾイドを使って作った新たな剣です。あっちの世界では【聖剣因子】とか言うのが無いと【聖剣】は使えないらしいですけど、特殊術式まで組み込んで造ったので一誠君も【赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)】に吸収すれば使えるでしょう……もうそれが本当に最後ですからね! 馬鹿弟子!!」

 

「……フリートさん……本当にありがとうございました!!!」

 

 一誠にはフリートの頑張りが理解出来た。

 マッドで研究狂ではあるが、それでもフリートは一誠の師の一人。昨日別れてからすぐさま新しい剣の作製に取り掛かってくれたのは間違いない。

 その事に一誠が感謝していると、窓の外を見ていたグレイフィアが目を見開き、慌てて一誠に声を掛ける。

 

「一誠様! アレを!?」

 

「えっ?」

 

 一誠もグレイフィアが見ていた方に目を向ける。

 其処には草原に立つ数え切れないほどのデジモン達と、良く見えるように掲げられた巨大な『イッセー、頑張れ!!』と書かれた旗が在った。

 

「イッセー!! 何時かまた来いよ!!」

 

「何かあれば、僕達も駆けつけるから!!」

 

『頑張れ!! イッセーー!!!!!』

 

「み、皆……」

 

 スレイヤードラモンを初め、【デジタルワールド】で一誠と交流を持ったデジモン達が全員草原に集まって集合していた。

 その光景に一誠は両目から涙を流し、窓を開けて右手を良く見えるように全力で振るう。

 

「必ずまた来る! 皆! ありがとう!!!」

 

 トレイルモンの車窓から一誠は腕を振り続け、自らの世界に戻る為に【デジタルワールド】から去って行った。

 この日から後の歴史において、【史上最高にして最強の赤龍帝】と呼ばれる兵藤一誠の冒険が本当の意味で始まったのだった。

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

人物紹介

 

兵藤一誠

年齢:17歳

神器:【赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)

容姿:人間の姿は原作よりも引き締まった体をして、戦う為の体になっている。しかし、本来の姿は二足歩行の赤いドラゴン。兵藤家の遺伝子以外は殆ど体がドラゴン化している。

詳細:本来は『ハイスクールD×D世界』の未来を担う事になる重大な人物だったが、原作よりも遥かに早く異世界侵攻が起きてしまい、その先兵だった【異界】の存在に本来の居場所を奪われてしまった。【異界】の存在に半死半生に追い込まれたが、ギリギリのところで【赤龍帝の籠手】に宿るドライグが覚醒し、体の殆どをドラゴン化すると言う代償を支払う事で不完全な禁手に至って難を逃れた。

その後はグレートレッドに事情を聞いて駆け付けたブラックに保護され、以後何時か戻る為に【デジタルワールド】で自らを鍛え続けた。ドラゴン化の影響で原作よりも性欲が強くなってしまったが、リンディと桃子の教育のおかげで好意を持つ相手にしか向けないようになった。ただ性欲を向けられた相手と一度始めると、凄い事になる。特に月に一度に性欲が暴走する日は酷く、ある意味最強のマリンエンジェモンが次の日に寝たきりになるほど疲弊する羽目になり、グレイフィアが来るまではかなり大変だった。

実力は既に禁手にカウント無しでなる事が可能であり、更にその上も体得している。剣においてもスレイヤードラモンから『竜斬剣』免許皆伝の太鼓判を押されているので、デジモンで言えば究極体の中の下ぐらいである。因みに非童貞。

 

 

グレイフィア・ルキフグス

年齢:不明

容姿:原作と同じだが、子持ちではないので乙女のような雰囲気を発する時がある。

詳細:原作と違い、双子の姉が存在し、姉の方がサーゼクスと結ばれた。表立っては三大勢力後に起きた改革派と旧魔王派との戦いで旧魔王派を裏切った姉との戦いで死んだ事になっているが、実は生きていて密かに改革派内部の貴族主義である大王派の動向を探っていた。しかし、生存を知られ、大王派のとある不正を握っていた事で命を本格的に狙われて死にかけた。その時に冥界を調べていたブラックと一誠と出会い、一方的に甚振られていたグレイフィアを目撃した一誠が助けた事によって恩を抱き暫く共にしている間に、生涯の忠誠を誓った。

世界の外側から迫っている脅威の存在も知っており、秘密裏にサーゼクスと姉に報告している。そのおかげで原作よりも三大勢力の和平への動きが進んでいる。実力は原作よりも上。因みに一誠の初めての相手で、最近は更に高まって来ている一誠の性欲に頭を悩ませ、他にも一誠を思っている相手が出来たら加えるべきか悩み中。

 

 

ドライグ

詳細:一誠が持つ【赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)】に聖書の神によって封印された二天龍の一角。【異界】の存在に寄って一誠が命の危機に瀕した事によって、原作よりも早く覚醒。覚醒と同時に一誠が生き延びるために代償を支払って不完全な禁手を発動させた。そのおかげで一誠は生き延び、ブラックと出会った。世界の外側の存在や其処に居る強者達の存在に軽いカルチャーショックを受け、アルビオンとの戦いよりも異世界の強者や一誠の成長に目を向けるようになった。フリートの怪しい実験と他世界の強者の加護などによって様々な成果を上げ、既に【赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)】は神器の枠組みから外れてしまった。因みにそのせいで天界の神器管理システムに大きな影響を及ぼしてしまったりしたが、当のやった本人達は全く気が付いて居ない。

一誠の性欲はドラゴンの性欲みたいなものだと考えているのであまり悩んでいない。原作のようなおっぱいのせいで精神が病む事はないと思われる。

 

 

真なる赤龍神帝(アポカリュプス・ドラゴン)グレートレッド

年齢:不明

詳細:『ハイスクールD×D世界』の世界の外側からの脅威から護る夢幻龍。【異界】の存在も知っており、原作よりも早くに起きた異世界侵攻を孤軍奮闘で護り抜いた。しかし、自身も深手を負ってしまった隙をつかれ『ハイスクールD×D世界』の世界に【異界】の存在を送られてしまった。敵の考えから危険人物で在ろう事は分かっているが、世界の内側に干渉する術が無かったのでどうすれば良いのか頭を悩ませていた。そんな時に巨大な力の衝突を感じてやって来たブラックとの邂逅。その後【異界】の存在嫌いのブラックが協力する事を決めて、世界の内側にブラックを送った。しかし、既に遅く、一誠が襲われてしまった。その後はブラック達に世界の内側の件を任せ、自らは体を休めて【異界】の存在を送り込んだ存在達との決戦を待っている。一誠には自らの加護を与えた。

 

 

ブラックことブラックウォーグレイモン

年齢:不明

詳細:管理世界におけるデジモン関連の事件解決後、強者を求めて世界を巡っていた時にフリートから緊急通信を受けて『ハイスクールD×D世界』を発見。其処でグレートレッドと出会い、【異界】の存在を悪用する者達の存在を知り、グレートレッドと協力関係になった。一誠回収後は【デジタルワールド】で一誠をトコトンまで鍛え、自らは『ハイスクールD×D世界』の強者と戦い続けている。おかげで各勢力からは危険存在と目されるようになったが、別段何時もの事なので当人は全く気にしてない。最終目的は完全復活したグレートレッドと【異界】の存在を送り込んだ勢力と戦う事であり、その日を楽しみにしている。一誠の戦闘の師。最近、自らの考えに近い邪龍と邂逅し、意気投合して殺し合いを行ない再戦を誓い合った。

 

 

フリート。

年齢:不明

詳細:マッドにして究極の研究狂。全く未知の技術体系を持ち、神話の存在が存在している『ハイスクールD×D世界』を発見した時は狂喜乱舞した。おかげでリンディの頭痛薬と胃薬消費量は倍増する羽目になっている。ブラックが表立って暴れている隙に、ルイン、リンディと共に密かに動き、各勢力の不穏分子を調べ上げている。同時に【赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)】から神器についてや技術を調べ上げている。一誠の魔法の師。

 

 

スレイヤードラモン

年齢:不明

詳細:一誠の剣の師匠。八年前にいきなりブラックが一誠と共に訪れた事から鍛え始めた。当初は渋々だったが、ドラゴンのオーラを扱っている一誠の姿に、自らのデジモンの技を教えられる可能性に気が付き、本格的に鍛えるようになった。一誠の良き師として鍛え続けた。何かあれば守護デジモン達の静止があろうと動く覚悟を持っている。

 

 

【異界】の存在

詳細:自称【兵藤一誠】。つい先日、原作通りにリアス・グレモリーの歩兵八個使って転生悪魔になった。

十年前に本物の一誠を半死半生に追い込み、以後は【兵藤一誠】を名乗って本物の兵藤一誠の両親と共に過ごしている。通っている駒王学園では清廉潔白で通っているが、裏ではかなりの数の女性が被害にあっている。

良くある転生物みたいな死に方をしたところに、実際に神を名乗る存在にあって有頂天になってしまった。しかも向かう世界が『ハイスクールD×D世界』に良く似た世界だと知らされ、自身が本物の兵藤一誠の代わりなると決め、転生特典として先代の四大魔王に匹敵する魔力とヴァーリ並みの才能に【赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)】を頼んだ。実際のところ魔力と才能はともかく、別世界の存在が『ハイスクールD×D世界』の神器システムに干渉出来る訳が無いので、与えられた【赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)】は【異界】の存在の知識から造られた偽物。ドライグのオーラに良く似たオーラを放っているが、ライバルであるアルビオンが目にすれば偽物だとあっさり見破る代物でしかない。一応原作知識を元に他世界の力ある存在が造ったので、覇龍に似た力は扱えるが、その他の原作一誠のような異常亜種発現は不可能。あくまで模倣品にしか過ぎない。

本人は原作一誠のようにドライグと仲良くする気も無く、歴代赤龍帝と同じように扱うつもり。実際宿っている意思も、ドライグのフリをしているが、『ハイスクールD×D世界』に対する侵略者の意思だったりする。

原作一誠のようなハーレムを目指しているが、現状旨く行っているのは【赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)】の紛い物に宿っている侵略者の意思が周囲を精神操作しているおかげに過ぎない。時が来た時は用済みとして処分される運命が決まっている。

 

 

謎の侵略者勢力

詳細:原作よりも早く『ハイスクールD×D世界』に良く似た世界を襲撃して来た未知の勢力。『ハイスクールD×D世界』を護っていたグレートレッドに阻まれ、かなりのダメージを受けて撤退した。しかし、『ハイスクールD×D世界』世界に来る前から多くの世界を滅ぼしていたので力だけは凄まじい。だが、夢幻と言う特性を持っていたグレートレッドの存在は予想外だった為に不覚を取ってしまった。一度侵略すると決めた世界は必ず侵略すると言う迷惑過ぎる誇りを持っている。

世界の外側からの侵攻が難しいと判断すると、それまで溜め込んでいた力を大幅に使って【異界】に干渉。自分達にとって助かるような欲望に満ちた魂を【異界】から抜き取って、『ハイスクールD×D世界』に送り込んだ。すぐさま【異界】の存在の精神を操って、知識から未来における重要人物である一誠の抹殺に動く気だったが、操作する前に【異界】の存在が勝手に一誠の抹殺に乗り出してくれたので、送った相手は当たりだったと思っている。

『ハイスクールD×D世界』の未来は破滅へと向かっていると確信しており、消費した力も取り戻せると思っていてのんびりしている




と言う形の話でした。
因みに話は其処まで進みませんでしたが、各勢力のトップはリンディ達によって異世界侵攻の脅威を早期に認識しているので和平への道を進めていますが、やっぱり内部の不穏分子が厄介で中々進まないのが現状です。特に三大勢力の悪魔と天使が一番進んでいません。
まぁ、其処が特にブラック被害が酷いという事になるのですが。因みに別段リアス達アンチは在りません。リアスも兵藤一誠(偽)の実力を不信に思っていますし、その背後に居るサーゼクスは特に睨んでいます。
グレイフィア経由で正体を知っているだけに、状況が揃ったら妹を利用しやがった報いを与えてやりたいので、直々に滅ぼしてやりたいと内心で考えています
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