しかし回りこまれる   作:綾宮琴葉

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第3話 小学校時代

 もしかしなくてこれはまずい事になってしまった?

 

 高畑先生に連れさられた部屋はこの際どうでも良い。問題は神楽坂明日菜にいったい何をしてしまったのか。先ほどからベッドに横たえられて、ずっとうなされた様子でいる。その様子を高畑先生は、真剣な顔で見続けてている。

 

 ここで私はどうするべきだろうか。

 

 まだ『魔法先生ネギま!』という物語は始まっても居ないのだし、下手に関わって大事になってしまっても困る。それならばやはり逃げるべき、だと思うが……。流石にこの状況で逃げれば明日にはどうなるか予想は硬くない。

 

「真常君……。どうして君が魔法無効化を使えるのか、教えてもらえるかな?」

 

 やはりこの質問……。正直に答えれば魔法生徒デビュー確定に間違いない。

 しかし、原作に関われば命がいくらあっても足りないだろう。いくら魔法を使えても、所詮は一般人の子供。自分から危険やファンタジーなイベントに参加する気はまったくない。

 

 けれども、既に私の魔法を見られた上に、おそらく自分が年相応の精神年齢ではない事もバレているだろう。今はとにかく、誤魔化すしかない。

 

「お断りします」

「これは重要な問題なんだ。君の使った魔法は僕の知らないもので、西洋系魔法とは大分体系も違うみたいだ。けれど、知られてしまえば大事になってしまう。隠したいのは分かるが、せめて説明して欲しい」

 

 つまり、逃がす気は無い。そう言ってるのだろうか。そうなれば、逃げられるだけの材料を持ち出して、こちらへの不干渉を取り決めてもらうしかないだろう。

 良く考えなくてはいけない。何か私に、取引に使える材料はあっただろうか。私の秘密を漏らすのは却下。ならば、何か高畑先生が興味を持つ事を……。そう考えると、先ほどの会話で違和感を覚える点があることに気づく。

 

『もしそうなら、アスナ君と友達になってくれないかな?』

 

 どうして、あんな事を言ったのだろうか? 神楽坂明日菜は、魔法使いとして生きていた記憶を封印されているはず。それなのに、魔法使いと確信した私に、そんな事を言うのはおかしい。

 それならば……。けれども、それを問い詰めるのは自分から関わる事になってしまうのではないだろうか。やっぱり、ここは逃げるしか無いのかもしれない。

 

 そう思い立つとすっと立ち上がり、逃げの体勢を取る。すると、こちらに説明の意思が無いと分かったのか、高畑先生も構えるような体勢を取る。

 

「悪いけど、逃がすわけにはいかないんだ。協力してもらえないなら無理にでも話を聞きだすしかないと思っている」

 

 固い口調と険しい顔で、こちらに対して凄む様に語り掛けてくる。

 

 おかしい。高畑先生はこんな強引な人だっただろうか? 原作に比べて若いとはいえ生徒に、ましてやこんな子供に対する態度ではない。

 それに”協力”? ここで逃げられないならば、やはり何か交渉するのが得策だろうか。

 

「仕方が無いので、言える事だけ言います。その代わり高畑先生もお話してください」

「構わないよ。じゃぁ、その魔法をどこで習ったのか教えてくれないかな?」

 

 こちらが譲歩の姿勢を見せた事からか、急に高畑先生の態度が軟化する。

 

 やはり子供相手に強引な手段は気が引けていたのだろうか。私としては勝てる見込みも無いのでありがたいのだが。

 ここは、何と答えるべきだろうか。やはり前世を正直に話すわけには行かない。そうすればこの世界の知識も公開する事になってしまう。そうすれば余計に巻き込まれるだろう。

 

 前世を教えずに魔法を説明する。それにはどうしたら良いか?

 

 どうしたら不自然にならないかしばらく考える。けれども、自分の精神年齢の高さを説明するのに、どうにも上手い理由が見つからなかった。それならば、嫌だけれど前世と言うのが良いだろう。

 ただし、この世界の魔法使いとは違う歴史をたどったと言う嘘を。

 

「魔法は生まれる前から知っていました。ちょっと、前世の魔法の記憶があるだけです。でも、私がどこの誰で、何をしていたかは覚えてません」

「それは本当の話かい? いや、真常君は人間にしか見えないし、それくらいしか確かに説明はつかないんだけど。随分と突飛じゃないかい?」

「これ以上言う事はありません。それじゃ何で神楽坂さんと友達になって欲しいって言ったか、教えてもらえますか?」

「む……」

 

 すると急に黙ってしまった。やはり私の事は警戒されているのだろう。

 しかし、この警戒は解かなくてはいけない。そうでなければ、逃げ続ける日々が更に過酷になる事が目に見えている。学園中の魔法先生と生徒を敵に回すなど、絶対にやりたくない。

 

「そうだね。アスナくんは、ある特殊な力を持っている。それを隠したいんだが、僕が四六時中一緒に居るわけにはいかないからね。君なら最適じゃないかって思ったんだ」

「……随分と、打算的なんですね」

「君は、僕やアスナ君の事を、多分知っているんだろう? そうじゃなかったら『お姫様』なんて言葉は出てこないし、さっきの言葉も半分本当、半分嘘だろうね」

「――っ!」

 

 思わず顔をしかめてしまった。どうやら随分とバレてしまっているらしい。

 やはり、付きなれない嘘など言うものでは無いと実感するが、今そんな事を考えている場合ではない。どうすればこの場を納められるのだろうか。考えが纏まらない。

 

「真常くんは、確か孤児院育ちでこれから先の生活費もあまり無かったんだよね」

「えっ! 何故それを?」

 

 もしかして昨日あれから調べられたのだろうか?

 そうだとすれば今の自分は丸裸に等しい。魔法を迂闊に使えなくなってしまった上に、情報まで握られている。これはマズイ。

 

「……アスナ君の事を黙っていてもらえないかい? その上で麻帆良学園と敵対しないと契約してくれれば、社会人になるまでの金銭的援助を約束しよう」

「それは、脅しですか?」

「お願いかな。出来ればアスナ君の友達になれるかもしれない子を、辛い目に合わせたくないんだ」

 

 この人は本当に高畑先生なのか? 私が知っている高畑先生は、真正面からぶつかり合う人のはず。それがこれは一体なんだろうか。

 随分とやり方が強引だし、狡猾な面が見える。ここはもう、従うしかないのだろうか?

 

 そう思っていた矢先、突然に第三者の声がかけられる。

 

「タカミチ。フィリィ、いじめちゃダメ」

「アスナ君!」

「タカミチ? お姫様って呼ぶの、止めたの?」

「なっ!?」

 

 神楽坂明日菜から飛び出た言葉に、高畑先生がこれでもかとばかりの驚愕の顔を浮かべる。信じられないというばかりに、両目を見開き、とても辛そうな顔をして凝視している。

 

 そしてさらに信じられない事が起きる。

 ベッドから起き上がり、とてとてと擬音が聞こえそうな歩き方で私の方に向かってきたかと思えば、最悪の言葉を投げかけてきた。

 

「フィリィはアリカに似てる」

「アスナ君? まさか、記憶が?」

 

 もはや私には、上げる声も無い程の驚愕に襲われていた。

 

 それはそうだろう。関わらないと昨日決めたのに、必死に逃げようとしていたのに、私はもう原作に”関わってしまった”のだから。それにこれは、もう言い逃れが出来ないレベルだろう。

 物語の流れが変われば、一体どこでどんな死亡フラグが襲って来るか分からない。やはり、この先も不干渉を続けるべきだ。

 

 そう考えると、素早く声を上げる。

 

「高畑先生」

「な、なんだい」

「先ほどの話し、お受けします」

「え? そ、それは助かるけれど。急にどうしてだい?」

「ただし、私は学園の魔法先生や生徒に関わりたくありません。魔法は秘匿します。だから私にこれ以上干渉しないでください」

「つまり敵対はしない、自分の力やアスナ君の事は秘密にしてくれる。その代わり干渉するなって事で良いのかな?」

「はい」

 

 この先、原作に関わらない様にするにはそれしかないだろう。

 私がこれ以上何か言ってしまえば、原作が始まる前にどうにかなってしまう。そうすれば、未来でどんな危険が増えるか分かったものではない。

 

「ぞれじゃぁちょっと、学園長室まで来てもらえないかい? 正式に契約書を作りたいからね」

「……わかりました」

「タカミチ……」

「大丈夫。悪い様にはしないよ」

「わかった」

 

 それにしても、あのぬらりひょんとも関わるのだろうか……。

 

 出来れば避けたい相手の一人でもある。しかしここはしょうがない。これから先、神楽坂明日菜には一定の距離を保ちつつ、他の事からはすべて逃げる。

 心にそう誓うと、高畑先生達と共に学園長室に向かった。

 

 それにしても、麻帆良に来たその月の内に魔法生徒デビューが決まってしまうなんて、いったいどんな薄幸娘だろうか。どこぞの誰かの様に、思わず『不幸だぁ』と言いかけてしまった。

 

 

 

「はぁ……」

 

 麻帆良学園所属の魔法先生と魔法生徒に敵対しない事を誓う。ただし緊急時と判断される場合においてはその限りではない。

 

 契約者 甲  魔法使い人間界日本支部  代表者 近衛 近右衛門

 契約者 乙  オフィーリア・ウィン・真常

 

 自室のカーペットに背を預けながら、先ほど作られた正式に自分の名前が書かれた契約書を見上げる。それはただの物理的な書類ではなく、魔法的な契約の書物。破り捨てる事は出来ないし、何より今の自分の生命線でもある。

 

「どうしてこんな事に……」

 

 扱いとしては『魔法使い人間界日本支部』預かりの魔法生徒。魔法関係者から不干渉の約束を取れたのがせめてもの救いだろうか。麻帆良学園としては、所属不明の魔法使いが居るよりは、多少面倒でも、取り込んで大人しくさせていた方が良いと言うのは容易に想像がつく。

 これからは外部の関係者や、万が一の敵対者から逃げる事を考えなくてはいけない。そして、最悪の時の為に、魔法の練習は欠かせないだろう。とにかくこれ以上、魔法関係者に関わりなんて持ちたくない。

 

 そんな事を思っている矢先、やはりと言うべきか運命は放っておいてくれなかった。

 

ピンポーーン。

 

 寮に備え付けられているインターホンが来客を知らせる。

 

 一体誰だろうか? こんな時に誰かと会いたいと思えないのだが、来てしまったものはしょうがない。仕方が無いのでドアを開ける。

 けれど何故、誰が来たのかも確認せず、気安くドアを空けたのかと、再び後悔の念に襲われた。

 

「フィリィ。約束」

「な、か、神楽坂さん。なんでここに」

「発音。教えるって言った」

 

 まさかそんな理由で来たのだろうか?

 余りにも予想外だった来訪と理由に思わず放心してしまった。すると突然。

 

「ごめん」

「え? きゃっ!?」

 

 謎の謝罪と共に、いきなり玄関先で抱き付かれてそのまま転倒。意味も分からず、神楽坂明日菜に押し倒された形になってしまった。

 

「ちょ、神楽坂さん何を!」

「ごめん、アリカ。ごめん――」

「なっ!?」

 

 ぽろぽろと、大粒の涙を流して泣き出す彼女が視界を覆う。

 

 まさか自分とアリカ姫を重ねて見てしまって居るのだろうか? 正直、最悪の展開。だからと言ってこれを突っ撥ねるほど私は冷徹にはなれない。

 本当は嫌なのだが、仕方がなく泣き止むまで身体を預ける。

 

 だがこれが、後の後まで後悔する事となる原作改変の始まりだった。

 

 

 

 

 

 

 翌日。朝礼が始まる前に、何故か神楽坂明日菜がやってきた。

 

「フィリィ。おはよう」

「お、おはよう」

 

 何故こうなった? 確かに私は、薄い金髪で青目で、アリカに見えなくも無い。けれど、原作の彼女の様な特徴的な眉毛はしていないし、年齢も大分違う。それに目付きだって彼女のように鋭くは無いだろう。

 けれども、わざわざ別のクラスに来てまで挨拶をするほどの仲になった覚えは無い。一体いつどこで、彼女の好感度を上げたというのか。

 

 教室の椅子に座ったまま、戸惑いを含んだ目で彼女を見返す。すると気だるそうな半目、いやボーっとしていると言った方が良いだろうか。ともかくその、とぼけた表情から再びあの言葉が発せられた。

 

「アスナで良い」

「か、神楽坂さん?」

「アスナ。呼ばなかったらアリカって呼ぶ」

「――なぁっ?」

 

 流石にそれはマズイ! そんな事をされればただでさえ魔法先生から注目されているだろうに、一般生徒からも、好奇の目線を送られてしまうのではないだろうか?

 特に子供の目と言うものは恐ろしいものがある。既に半分大人の自覚である自分と違い、予想もしない答えを導き出す。そんな不確定要素はごめんだ。

 

「わ、分かった。アスナって呼ぶから余り構わないで。不干渉の約束は覚えてるでしょ?」

「わかった」

 

 その言葉に安堵を覚える。アスナ……と、呼びたくは無いが、うっかり神楽坂と呼んだ日にはどんな報復をされるか考えたくも無い。

 ともあれ呼ぶと宣言した事に安心したのか、そこで背を向けて教室を出て行く。すると、再びそこで不意打ちを受ける事になる。

 

「フィリィ。ありがとう」

 

 にっこりと花が咲く様な笑顔を向けられて、思わずドキッとする。

 普段の感情が乏しいアスナの様子から、原作の神楽坂明日菜の様な、眩しい笑顔を向けられて思わず心臓が高鳴った。そして更にその事に動揺を受ける。

 

 おかしい。何でときめいた? 私はノーマルのはずだし、いくら精神が大人に近いからと言っても、恋愛感情をあんな小さな子に持つなんてありえない。

 それ以前に同性であって自分自身も子供で、そんな事になるはずは無い。うん、ただ、驚いただけ。変な事にはならない。でも、急にあの笑顔は反則だと思う――。

 

 って、何を考えているのか! 慌てて頭を振って考えを吹き飛ばす。

 その後始まった朝礼と授業は、普段から中高生レベルの参考書を読んでいる自分には必要が無いものではあるが、何をしたのかまったく覚えていなかった。

 

 

 

 

 

 

 それからの小学校生活は、余りにも意味が分からなかった。何故かと言えば、何かとこじつけてアスナが纏わり付いて来るのだ。

 

「フィリィ。ご飯作って」

「イヤ」

 

 関わるなとばかりに冷たくあしらうと、うるうると擬音が聞こえる様な眼で見つめてくる。

 

 くっ! そ、そんな目で見ても作らないものは作らない! 第一、不干渉のはずなのに、ほぼ毎日放課後になると、寮の部屋に来るとか意味が分からない。

 確かに懇願されて料理は作った。作ったけど、何故それくらいで部屋に入り浸りに来るのか分からない。誰かこのアスナもどきを説明して欲しいくらいだ。

 

 そんな事があったかと思えば、また次の日には違う精神攻撃がやってくる。

 

「フィリィ。髪いじらせて」

「イヤ」

「じゃぁ、ご飯作って」

「…………髪で」

 

 訳がわからない。本当に、このアスナは一体どうしてしまったのだろうか?

 

 私が知っている原作の神楽坂明日菜と言えば、能天気で底抜けに明るく、正義感が強い熱血気質。その上オジサマ趣味で同性いじりなんて趣味は無かったはず。

 

「できた。おそろい」

 

 少し弾んだ声で鏡を見せてくると、ツインテールにされた長い髪。

 

「はぁ……。いい加減髪切らせて」

「ダメ。勿体無い」

 

 髪を切りに行こうとすると、何故か必ずアスナに止められる。ほぼ毎日寮にやってくるので、切りに行く暇も無いのだが……。

 

 一度本気で魔法を使って逃げたが、なぜか既に美容院に先回りされていた。

 私としては、余計にアリカっぽく見えてしまうので切りたいのだ。もっとも、厳密には髪の色も瞳も違っているはず。私の記憶通りなら、あの王家は独特な見た目をしていたはず。

 

 そしてある意味悲しい事に、私の体調をベストに保たれる体質のせいで、念入りに手を入れなくても綺麗な髪質が保持されている。

 これだけはこの身体になって良かったと思える点の1つでもある。だからと言って『お姫様』とアリカっぽいハーフが一緒に居るのは、ただの悪目立ちでしかないと思う。

 

 そして高学年になっていくに連れて、アスナの原作乖離が輪をかけて進んでいった。

 

 何故だか知らないが、性格が余り明るくならない。いや、暗いわけではないのだが、口調こそは若干原作っぽくなってきたものの、身長があまり伸びず、性格もどちらかと言えば、お淑やかでお姫様の様な雰囲気なのだ。

 

 このままでは、ネギ・スプリングフィールドがやってきた時には一体どうなってしまうのか?

 それにバカレンジャーの事も心配だ。私が参考書を買い込んでいる事が問題なのか、英語を教えてもらっているせいなのか、何故かアスナは頭が良い。テストを受ければ大概は100点を取る。この学年では完全に、葉加瀬聡美とツートップになってしまっている。

 

 私の成績? 私は目立ちたくないので、当然手を抜いている。どうせこの麻帆良学園はエスカレーターなので、平均点程度を取れば良いだろうと程ほどにしているのだが、何故かアスナに怒られる。全く持って理不尽でしかない。

 

 それからアスナの抱きつき癖もどうにかして欲しい。お前は姉を忘れられないネギか!?

 流石に朝起きたら隣に寝ていたなんて事は無いのだが、教室でも寮でもやたらと抱きついたり、背中に乗っかってくる。本当にこのアスナは一体どうしてしまったんだろうか。

 

 とにかくこの六年間は、アスナで手一杯だった。

 

 魔法の修行? 原作非介入? そんな暇がある様に見えたのなら、このアスナもどきを誰か更生してやってほしい。せいぜいイメージトレーニングや、夜中にちょっとした練習くらいしか出来なかったのだ。ある意味、アスナ以外は完全に非介入だったので、助かったと言えば助かったのだろうか。

 

 もう直ぐ卒業式を迎える。そうなれば中学生になるのだが、まさかA組になったりはしないと思いたい。こちらへの不干渉を約束しているのだから、B組か他のクラスでお願いしたい。

 とにかく不安だらけの中学だが、私がやる事は変わらない。原作をこれ以上乖離させない為に非介入を貫く。そして死なない為に逃げ延びる事。

 さぁ、やってくるが良いネギ・スプリングフィールド! 私はお前の魔の手から逃げ切って見せる!


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