この無敗の捜査官に祝福を!   作:ちょこ0720

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どうも、ちょこ0720です!
今回は前回言った通り番外編です!
有馬さんやカズマが来る前の話です。
ではどうぞ!


このかつての部下に祝福を!

「ここは...どこですか?」

 

一人の女性が呟いた。

 

「ようこそ死後の世界へ。あなたはつい先程、不幸にも亡くなりました。短い人生でしたが、あなたの人生は終わってしまったのです」

 

真っ白な部屋の中、私は突然告げられた。

しかし、あまり動揺はしなかった。

 

私は、さっきまでの記憶を思い出す。

 

 

あれは確か月山家殲滅の時床の血で滑ってそれで最後あの男に...

 

 

「それで、ここはどこで、私はどうしたらいいんですか?」

 

「話が早くて助かります。私の名前はアクア。女神アクアです。伊丙入さん、あなたには二つ選択肢があります。一つは人間に生まれ変わり、新たな人生を送るか。そしてもう一つは、地獄にいくか」

 

...生まれ変わりか地獄かぁ。

...どっちもやだなぁ。

 

そんな私の顔を見て、目の前の女の子は笑顔を浮かべた。

 

「地獄なんていやよね?かといって、生まれ変わるのもあまり嬉しくはないわよね?そこで!いい話があるのよ」

 

なんでしょうね?少し気になる。

 

「あなた...。ゲームわかるかしら?」

 

...ゲーム?やったことはないけど才子ちゃんがやってたやつだよね。

 

「まあ、少しなら」

 

「というわけなの。どうかしら?」

 

一連の説明を終えて彼女は私に問いかけた。

 

「なんだか楽しそうですね。行きまーす」

 

そう言うと彼女は一層笑顔になった。

そして、私の前にカタログのようなものをだした。

 

「さあ、選びなさい。たった一つだけ。あなたに、何者にも負けない力を授けてあげましょう。例えばそれは、強力な特殊能力。それは、伝説級の武器。さあ、どんなものでも一つだけ。異世界へ持っていく権利をあげましょう」

 

彼女の言葉に、私はカタログを受け取ると、それをパラパラとめくる。

...そこには『怪力』、『超魔力』、『聖剣アロンダイト』、『魔剣グラム』...その他諸々の名前が記載されていた。

 

...イマイチピンと来ないなぁ。

 

「ねえ。アクアちゃん」

 

「ア、アクアちゃん...ま、まあいいわ、何かしら?」

 

「ここに載ってないものでもいいの?」

 

「モノによるわね」

 

「じゃあ、有馬さんのIXAが欲しいです」

 

「有馬さんのIXA?まあ良いわ。それじゃあ、この魔法陣の中央から出ないようにしてね?」

 

ゴホンと咳払いをすると

 

「さあ、勇者よ!願わくば、数多の勇者候補の中から、あなたが魔王を打ち倒す事を祈ってます。...さあ、旅立ちなさい!」

 

「バイバイ、アクアちゃん」

 

そう言うと私は明るい光に包まれた。

 

 

 

 

 

「へぇ。ここが異世界ですか。なんかのCMで見たような場所ですね」

 

...ところでこの後どうすればいいのかな?

 

「ねえねえおばーさん。魔王を倒したいんだけどどうすればいいかなぁ?」

 

「おや?騎士になりたいのかい?だったら騎士団の詰所に行くといいよ。」

 

そーなんだ。

おばーさんの話によると、ここはこの世界でも一番大きな都市で、王都というらしい。

それで、ここは魔王軍討伐の最前線らしい。

 

「おばーさんありがとーございます。お礼はまた今度で」

 

「いやいや。いいのよ。あなた名前は?」

 

「伊丙入です。では、また」

 

「ハイルちゃんね。頑張ってね」

 

「はーい」

 

 

 

...ここが騎士団の詰所かぁ

有馬さんのIXAもあるし、大抵のことは大丈夫でしょ。

 

「すみませーん」

 

「どうした嬢ちゃん?」

 

...うわっ、いかついなぁ。

 

「騎士団に入りたいんですけど」

 

「あんたみたいな嬢ちゃんがか?」

 

ハッハッハと笑いが起こる。

...バカにされてるのかな?

 

「皆さん、どうされたんですか?」

 

「こ、これはクレア様どうしてこのようなところに!?」

 

「たまたま通りかかりまして。ところでこの女性は?」

 

「は、はい騎士団に入りたいと抜かしまして」

 

「ほう、騎士団に。あなた腕に自信があるのですか?」

 

目の前にいるクレアという女性は私に訪ねてきた。

 

「ありますよ。ここにいる人達には負けないくらいの」

 

「ほう、随分な自信ですね。して、レベルは?」

 

「レベル?なんですかそれ?」

 

「あなた冒険者ではないのですか?」

 

...冒険者?

 

「まあいいでしょう。あなた、私と手合わせしなさい私に力を認めさせることができれば王宮に仕えることを許可しましょう」

 

「お、王宮にですか!?いくらなんでもそれは...」

 

この人達の反応的にいいところなのだろう。

勝てばいいんですか。よし!

 

「わかりました。ではやりましょう」

 

 

 

 

 

 

 

「あなたが王女様ですか?」

 

「はい。第一王女のアイリスと申します。ハイルさんでしたね、これから私の身辺警護お願いいたしますね」

 

クレア先輩との勝負は私の圧勝で終わった。

だから、王女様の身辺警護をすることになった。

身辺警護とは名ばかりで、私とクレア先輩とレインという先輩と一緒に王女様の面倒を見ている。

要は、遊び相手だ。

 

 

 

 

 

 

私が王女様の身辺警護になってから数日が経過したある日。

 

「「おかえりなさい教官!」」

 

と門の方から声が聞こえたので王女様に聞いてみた。

 

「王女様〜誰が帰ってきたんですか?」

 

「ああ、城内の兵士達を訓練してくださった方ですわ。何と言うか、お父様の様な暖かさのある方ですわね」

 

今度はクレア先輩が

 

「ああ、ハイルは会ったことがなかったのか。とても良い方だぞ。あの方は帰ってくると必ずアイリス様にご挨拶に来るからお前も会えるだろう。おっと噂をすればなんとやらだ」

 

私が指さされた方向を見ると、ものすごく見覚えのあるガタイのいいおっさんがいた。

 

「アイリス様。只今帰還致しました」

 

「おかえりなさい、シノハラ今回もご苦労さまでした」

 

「ありがたきお言葉」

 

「おかえりなさい、先生。こっちは新入りの伊丙入という者です」

 

「お久しぶりでーす、篠原さん」

 

私がそう言うと、篠原さんは驚いた顔をしていた。

 

「ハ、ハイルじゃないかお前もこっちに来たのか!?」

 

「先生、彼女と知り合いだったのですか?」

 

「あ、ああ。前にいたところでな」

 

「篠原さんもお元気そうでなによりです」

 

「ありがとね。ハイルも元気そうでなによりだよ」

 

こうして私は篠原さんとの邂逅を果たした。

 

 

 

 

 

 

 

 

私がこっちの世界に来てからかなり経った。

...有馬さん元気かなぁ

 

「アイリス様大変です!」

 

城の兵士が走って王女様のところまで来た。

考え事をしてたからちょっとびっくりした。

すると、クレア先輩が王女様の前に立ち

 

「何の用だ」

 

と強めに言った。

流石は王女様の身辺警護をしているだけはあるなぁと思った。

...あっ私もだった。

 

「そ、それがですね、アクセルの街で魔王軍の幹部のベルディアが討伐されまして...」

 

「何!?あのデュラハンか!?」

 

何事でしょ?

 

「はい。この情報は定かではないんですがアクセルの街の冒険者が一人で討伐したそうです」

 

「何!?一人でだと!?してその者の名は?」

 

「えーっと、有馬貴将というらしいです」

 

...え?

 

「すいません衛兵さん。もう一回言ってもらってもいいですか?」

 

「は、はあ。有馬貴将という者です」

 

有馬さん!?

まさかあの有馬さん?

 

「そ、その人の見た目とかわかりますか!?」

 

「はい。白髪で、メガネをかけているそうです」

 

...間違いない。

 

「アイリス様。有馬さんを王宮に招きましょう。私の知り合いです。それに、一人で討伐したのは事実ですよー。多分」

 

「え?えーっと、そうですね。魔王軍幹部の討伐は確かに王宮に招くのに相応しい功績ですしね。わかりました。クレア、その者とそのパーティーに招待状を書きなさい。期日は二週間後です」

 

「はっ!了解致しました」

 

「もう下がっていいですよ。衛兵さん」

 

「はっ!」

 

衛兵さんは下がって、クレア先輩は招待状を書きに行った。

 

「ところでハイルさん、有馬さんとはどの様な関係で?」

 

...関係かぁ

 

「そうですねー、私の大好きなひとですかね?」

 

「だ、だ、だ、大好きですって?」

 

「王女様ーお顔赤くなってますよー」

 

カズマ達が王都にくる二週間前の出来事であった。




皆さんどうも、ちょこ0720です!
番外編どうでしたか?
お待たせしました!ハイルと篠原さんを出してみました。この二人で多分最後になると思います。
次回は王都編かな?
ではまた次回お会いしましょう!
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