この無敗の捜査官に祝福を!   作:ちょこ0720

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どうも、ちょこ0720です!
昨日は本当にすいませんでした。
昼寝をしようと思って12時くらいに寝て起きたら夜の9時。まさかの投稿時間。睡眠の大切さがよくわかりました。
では第22話どうぞ!


この無敗の捜査官と雪精討伐を!

街から離れたところにある平原地帯。

街にはまだ雪は降っていないのに、そこだけが一面真っ白だった。

そして、これが雪精なんだろう。

そこかしこに、白くてフワフワと浮かんでいる手のひらサイズの丸い塊。

見るからに危険はないだろう。

しかし、なぜこんなやつらの討伐で十万エリスも貰えるのだろう。

そんなことよりも俺には気になることがある。

 

「おいアクア、お前その格好はなんなんだ?」

 

アクアは虫取りあみに小瓶と、まるでポケ○ンに出てくる虫取り少年みたいな格好をしていた。

そんな俺をバカにするような表情で見てきた。

よし、後であいつの酒を全部飲んでやろう。

 

「これで雪精を捕まえておけば冷蔵庫代わりになるのよ!どう?頭いいでしょ!」

 

「頭いいやつは自分の事頭いいなんて言わねーよ」

 

で...。

 

「ダクネス、お前鎧どうした」

 

「修理中だ」

 

アクアに続き、うちのパーティーの壁役、ダクネスが、鎧も着けずに私服姿で、大剣だけ携えていた。

 

「実はこの前のベルディア討伐の報酬で鎧を強化したのだ。そのための修理に出している。まあ、雪精は攻撃してこないからな、問題ないだろう」

 

少々不安だが、俺達は雪精討伐を開始した。

 

「めぐみん、ダクネス!そっちに逃げたの頼む!くそっチョロチョロしやがって!」

 

近づかなければただただ浮いているだけなのに、攻撃すると突然素早い動きで逃げる雪精。

こいつに攻撃を当てるのはなかなか難しい。ダクネスなんかは全然だめだ。

 

「ふぅ」

 

俺は三匹目の雪精をようやく仕留め、ため息をついた。

 

「四匹目の雪精捕ったー!やったわ!大漁よー!」

 

嬉々とした表情で雪精を小瓶に詰めるアクア。

...俺も虫取りあみの方がよかったかな。

アクアや俺と違い、ダクネスとめぐみんはまだあまり倒せていないようだ。

...有馬さんについてはもう言わなくてもいいだろう。

 

「カズマ、私とダクネスで追い回しても、すばしっこくて当てられません...。爆裂魔法で辺り一面ぶっ飛ばしていいですか?」

 

ダクネスと二人で追い回し、杖で叩き、ようやく一匹仕留めためぐみんが、荒い息を吐きながら言ってきた。

 

「頼むよめぐみん。まとめて一掃してくれ」

 

その言葉に頷くとめぐみんが嬉々として呪文を唱える。

 

「『エクスプロージョン』ッッッ!」

 

一日に一回しか使えない、めぐみんの必殺魔法が雪原に放たれる。

 

魔力を使い果たしためぐみんが、雪の中にうつ伏せに倒れたまま、自分の冒険者カードを自慢気に見せてきた。

 

「見てください!八匹!八匹もやりましたよ。レベルも一つ上がりました!」

 

おお、やるな。

雪に埋もれてなきゃもう少し格好もついたのだろうが。

 

これで、俺が三匹、めぐみんが九匹。現在討ち取った総数は十二匹。

アクアが捕まえた分も取り上げるとなると、合計で十六匹。

さらに、有馬さんの分はわからないから、仮に十匹としておこう。

これを合わせると二十六匹で、二百六十万エリス。

一時間近くでこの稼ぎ。

なんでこんなに美味いクエストを誰もやらないんだ?

 

そんな俺の疑問に答えるかの様に。俺達の前に、それは突然現れた。

 

「...ん、出たな!」

 

ダクネスがそいつを見て、大剣を嬉しそうに構えてほくそ笑む。

 

「...」

 

先程まで勝ち誇ってためぐみんは、うつ伏せのまま、無言で死んだフリをしている。

 

「...」

 

有馬さんも気配に気づき、警戒しつつその突然現れたそれを見ている。

 

「...カズマ。なぜ冬になると、冒険者達がクエストを受けなくなるのか。その理由を教えてあげるわ」

 

アクアが一歩後ずさり、そして、それから僅かにも目を逸らさずに。

俺達の視線を集めるそれは、ズシャリと一歩、前に出た。

 

「あなたも日本に住んでいたんだし、昔から、この時期になると天気予報やニュースで名前ぐらいは聞いたでしょう?」

 

全身を白く染め上げた重厚な鎧姿のそれは、俺達に途方も無い殺気を浴びせつけていた。

日本人である俺は、それを一目見て、アクアが言う前に何なのか大体予想はついている。

 

「雪精達の主にして、冬の風物詩とも言われている...」

 

戦国武将を思わせるような重厚な鎧兜に、同じく真っ白で、素晴らしくキメ細やかな陣羽織。

そして、白い総面を付けた鎧武者が、白い冷気を漂わせる刀を握り立っていた。

アクアが真面目な顔で呟いた。

 

「そう。冬将軍の到来よ」

 

恐ろしく斬れそうな抜き身の刀を煌めかせ、冬将軍が襲いかかってきた!

 




第22話どうでしたか?
今回は切りのいいところで切ったら短くなってしまいました。
みなさんもしっかりと睡眠をとりましょうね!
それではまた次回お会いしましょう!
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