部屋に閉じこもって鍵を掛け、窓の鍵を外しておく。
別に鍵を外せと言われた訳ではないが、念のためだ。
わざわざ来て頂くのに、これ以上お手数をかけては申し訳ない。
時計が無いので正確な時刻はわからないが、指定した時は刻一刻と迫ってきている。
それまでに眠らなければいけないのだが、色んな興奮と緊張で眠れない。
ヤバイ、ドキドキしてきた。
ああ、どうしようどうしよう、緊張と期待で興奮して眠れない!
俺は一体どれくらいそうしていたのだろうか。
俺はベッドから這い出ると、血が上った頭を冷やすため、庭に出て軽い体操でもしようと考えた。
ちょっと体を動かせば眠くなるかもしれない。
そう考え、俺はパジャマ姿のままで屋敷を出て庭に降りた。
皆が寝静まる中、月明かりとベルディア戦で仲良くなった冒険者から教えてもらった千里眼スキルでの暗視を頼りに庭で軽く体を動かす。
有馬さんの部屋はまだ灯りが灯っていた。
まだ寝ていないのだろうか。
軽く体を動かしたら、今度は軽く汗を掻いた事が気になってしまう。
夢を見させてもらうだけなのだから、別に気にする事は無いのだろうが...。
これもエチケットという奴だ。
皆が寝静まる中、俺は屋敷の風呂場へと向かった。
ここは元々王女様が用意してくれたお屋敷というだけあって、風呂場には特殊な魔道具が備えつ得られていた。
簡単に言えば、魔力で動かすガス湯沸かし器みたいな物がついている。
それほど大量の魔力は使わないため、一般人でも使用が可能な魔道具だ。
使用すると魔力の消費のためか気怠さに包まれるのだが、そのぐらいは仕方が無い。
俺は浴室に備え付けられたランタンにティンダーで灯りを灯すと、風呂場の外に、ちゃんと使用中の札を掛けた。
服を脱ぎ、ちゃんと誰かが入っていのか分かるように籠に入れる。
そう、漫画でよくある例の展開にならない様、細心の注意を払っておく。
そういった素敵な展開は、お店でお願いした夢の中だけで十分だ。
同じ屋根の下で暮らす以上、誰かとそういった気まずい関係になるのは極力避けたい。
こういった状況でもし女が間違えて風呂場に入ってきても、男の方が悪者にされるのだ。
そんな状況下になったら、俺は頑として戦おう。
逆セクハラとして、女よりも先に悲鳴を上げて痴女扱いしてやろう。
「まあ、そんな展開になるのは漫画の中だけだろうがなあ」
俺は魔力を使って風呂に湯を張り、肩まで浸かりながら独りごちた。
「ああ...何だかか眠くなってきた...」
そう呟き俺は目を閉じた。
今ハイスクールD×DのSSを書こうかなって思ってます。多分夏休み明けとかになると思うんですけどこっちの小説と平行して書くと思います。