十月三十一日。この日はハロウィンである。
何故かこの世界にもハロウィンがあるらしい。
疑問に思ってアクアに聞いてみたら
「この世界に来た日本人が広めたんじゃない?」
とのことだ。
まあハロウィンと言ってもめぐみんやダクネスを筆頭として、この世界の人達は、年中仮装しているようなものだから、主にお菓子を貰うだけのイベントになっているそうだ。
強いて言うなら、ギルドの酒場でかぼちゃを使った料理が出ることくらいだろうか。
さて、何故俺が今この話をしているかというと、例のごとくアクアが
「ハロウィンパーティーをしましょう!」
と言ったからだ。
そして、いつものことながらそれにめぐみんとダクネスも賛同し、有馬さんやエトも批判はしなかった。
恐らくアクアは理由をつけてただ飲みたいだけだろう。
「...パーティーなんて久しぶりだな」
不意に有馬さんが呟いた。
「えっ!?貴将ってこういうことしたことあったんですか!?」
これに関しては俺も以外だった。
お世辞にも有馬さんは愛想がいいとは言えない。
自分の意思でパーティーを開くことはないだろう。
となると、アクアみたいなのがいたのかな...?ちょっと有馬さんのいたところが気になった。
「貴将はどんなパーティーをしたのかしら?今回の参考までに聞かせてくれないかしら?」
おおアクアナイス!
これで少し有馬さんのことがわかる!
「あぁ、クリスマスパーティーだったな。部下の家でやってて誘われてな。...その時にこのネクタイピンを貰ったんだ」
そのネクタイピンにそんな思い出があったのか。
ちょっとしんみりしてしまった。
「トリックアトリート!」
と、エトが空気を読まずに元気良く有馬さんに向けて手を出した。
丁度手を受け皿のようにしている。
アクアが急に言い出したことだ。もちろん有馬さんはお菓子なんて持ってない。
「...どうしたんだ?」
「ハロウィンといったらお菓子だろう?そんなことも知らないのかい?」
「...持ってない」
「え〜、貴将持ってないんですか?」
お前まで集ろうとしてたのか。
「みんな〜見て見て!かぼちゃよ!ジャック・オ・ランタンよ!飾りましょう!」
(ジャック・オ・ランタンか。冨良は元気にしているかな...)
有馬さん少し遠い目をしている気がする。考え事かな?
と、今度はダクネスが
「みんな!見てくれ!お菓子だ!家の者から送られてきた。日頃お世話になっているからと」
「「「おお〜」」」
やっぱり女性陣は花より団子なのか。
「さて、みんな〜、お菓子食べましょ〜!お酒もたくさんあるわよ〜!」
「よっしゃー!!飲むぞー!!」
どうやら俺もそっち側だった。
ハロウィンなので書かせてもらいました。
多分有馬さん達の日常ってこんな感じじゃないですかね?
アクアとエトさんが騒いで、めぐみんが便乗して、ダクネスとカズマが突っ込んで、有馬さんはだんまり。
にしても、古間さんと入見さん生きててよかったですねー。