ある晴れた昼下がりのこと、ギルドの受付には王都からの遣いが一人来ていた。
「アクセルの街付近の平原で度々ドラゴンが目撃されているという情報を耳にしまして、このアクセルの街にはそのドラゴンを倒せそうな冒険者はいませんかね?」
すると、受付をしているルナという名前の女性は少し不満そうな顔をして答えた。
「アクセルの街は駆け出しの冒険者が集まる場所ですよ。中にはそれなりに強い冒険者もいますが...。王都からは討伐隊は派遣されないんですか?」
すると今度は王都からの遣いは申し訳なさそうにこう答えた。
「討伐隊を出したい気持ちは山々なんですけど、こっちでも今はマスク集団の相手をするのに手こずってまして...私もこれを伝えたら直ぐに戻らなきゃならないんですよ。...そういえば、ミツルギっていうソードマスターの冒険者がこの街にはいましたよね?彼に頼むのはどうですか?」
すると、どこから現れたのか、エトが答える。
「彼は魔剣をなくしてしまったらしくてね、自信をなくして暫くクエストを請けていないんだよ」
王都からの遣いは呆れたような顔をしてやれやれと首を振った。
「じゃあ代わりになるような人はいませんかね?...私も早く帰らないと篠原隊長にいろいろ言われてしまうんで」
だったらとルナがとある人物を推薦する。
「わかりました。では、よろしくお願いします」
と言って遣いは王都に帰っていった。
「と、いうわけで、有馬さん、ドラゴン討伐をしていただけませんか?」
王都からの遣いが来てから一日たった昼下がり。有馬はギルドに呼び出されていた。
ちなみに今はカズマやアクアといったいつものパーティーメンバーはおらず、有馬一人である。
「...ドラゴン?」
ドラゴン。ゲームや漫画でもボスとして登場することも多く、知らない人はいないというほど有名なモンスターである。
もちろん、この世界でも有名であり、知らない人はいないというほどである。
しかも、強さは個体にもよるが、ほとんどがS~SSレート程度の強さであり、報酬金額もかなり高い。そして、初心者冒険者では、まず相手すらすることは許されない。見つけたとしても逃げてギルドへ報告。その後王都からの討伐隊を待つというのがいつものアクセルの街での対応のしかただ。
だが、今回は王都からの討伐隊はマスク集団を相手しているため派遣はこない。
ベテランの冒険者ですら、パーティーを組んで戦う相手だ。
それを知らない有馬ではない。
だが、有馬は知った上で首を縦に振り、了解の意を示す。
「ありがとうございます!王都からも報酬は弾むと言われてますので、そっちの方は期待しててください!」
こうして、有馬はたった一人でアクセルの街付近の草原に現れるドラゴンを討伐することになった。
ちょっと最近忙しくて...短くてすいません。
次回はドラゴンVS有馬さんです。
ちなみに作者はノンケです。