ロキ・ファミリアには【ファミコン】の最強幼女がいるそうです   作:京狼婢娜姫

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拙い文章ですが、よろしくお願いします。


第2話

「で、アイズ。どうして前線維持の命令に背いたんだい?」

「…」

 

場所は地下迷宮50階層、野営地。

 

ある一つのテント内で、一人の少女が正座で説教をされていた。

足が痺れてきたのか、小さく身動ぎをするアイズ。

 

それでも言葉は発さない。

発せれない、と言うのが正しいのかも知れないが、とにかく無言が続き、耐えれなくなったフィンが溜め息と共に言葉を繋げる。

 

「アイズ、君は強い。だからこそ組織の幹部なんだ。内容を問わず、君の行動は下の者に弱くはない影響をもたらす。わかるね?」

 

最後の問いに小さく頷き、でも、と口を開こうとしてフィンの目が少し睨むようになり、止める。

 

「……窮屈かい?今の立場は」

「______!」

 

___心の中を見透かされた。

今、確かにそれだったら、って思ってしまった。

 

誰のおかげでここまで来れたの?

それぐらい、わかるよね?

 

自分で自分に問いかけて、無意識に噛んでいた唇から歯を離し、先程逃げた目に、今度はアイズから会わせにいく。

 

「…………うぅん、ごめんなさい」

 

まだ顔は下向きで、目だけを上へ向けているが心は伝わっただろうか?

心配するアイズに思わぬ所からの助け船が出された。

 

「まあそういってやるな、フィン。アイズも前衛の儂らの負担を軽くしようとして、敢えてやったんだろう」

「それを言うなら、詠唱に手間取った私の落ち度もあるしな」

 

ガレスとリヴェリアの言葉に呆れたように頬を掻くと、伝えたいことを纏めてしまう。

あんまり長引けば、この親バカ二人に怒られそうだ、なんて心の中で呟きながら、アイズの目を見返して言う。

 

「アイズ、ここはダンジョンだ。何が起こるかわからない。そして、レフィーヤ達全員が君のように動けないし、戦えない。それだけは覚えていてくれ」

「………わかり、ました……」

 

消え入りそうな声。

けどその返事に満足そうに笑うと、準備に行って、と声をかけた。

 

「……………」

 

無言で去っていったアイズの背中を見送り、見えなくなると視線を一ヵ所に向けた。

 

「……で?まだ出てこないのかな、ゲッカ」

「ばれちゃったかぁ…」

 

ごそ、とテントの布が動いてそこから幼女が姿を表す。

どこから取ってきたのか、頭にほっかむりのように布を被り髪を隠していた。

 

「その布を取ってくれないか?髪が見えないと落ち着かない」

「はぁい…」

 

素直に従い髪を空間に解き放つ。

重力に反し、やけにゆっくりと落ちる美しい髪で、まず目を奪われるのはその質。

枝毛等は一切見当たらなく、艶が元の色を更に美しく際立てる。

その色とは______虹。

根本から先へかけて七つの色が、更に他の色さえ作り出す。

それを束ねる為だろうか。

手首にはめたゴム製の輪は髪とは違う黒であり、それが更に色を艶やかに見せる。

 

「私が結ぼう」

 

椅子に座ったまま、膝を叩くリヴェリアにゲッカはためらいなく飛び込んだ。

 

そのことの嬉しさから輝く瞳はオッドアイ。

右目は金、左目は銀。

大きな瞳は彼女の幼い容姿を引き立てているが____ここで一つ疑問点が。

 

最強と歌われる彼女のLvはフレイヤ・ファミリアの【猛者】と並ぶ7。

彼女が見た目通りの年齢なら、神の力を使うなどでしか無理だ。

 

しかし、Lvアップは器の昇華。

不老不死である神に近付く故に若い容姿でいることが出来る。

 

つまりは彼女のLvは、この容姿の時の年齢で最低第二級でなければならないのだ。

 

そんなの、無茶にも程がある。

あくまでも無理ではなく、無茶、だが。

 

彼女の話はここら辺でやめにしよう。

今だ撫でられるゲッカは幸せそうだ。

それだけあれば過去など別に良いことではないだろうか?

もし必要になったときは______

 

「じゃあ、そろそろいくね!」

 

ピョンッ、と膝から飛び降り笑みを向けて走っていく。

虹が動くその後ろ姿に、小さく二人は溜め息を着いた。

 

「………心配だな」

「そうだね……」

 

先程までの表情を、憂いを帯びたものに変えて、二人の少女へ向けて呟いた。

 

「強くなるのは良いことだよ。僕らに取っても、あの子達にとっても」

「ただ、二人はひたむきすぎる。誰もついていけない場所にいってしまいかねん……」

 

顔を見合わせると、もう一度溜め息を吐く。

その姿に、ふけとるのー、なんてガレスが呟いていたのは、別のお話。




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