マテリアルズ・ストラトス   作:荒潮提督

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ようやく2期に入れました。

そして地味に出番が9話以来の会長。


ではどうぞ。


学園祭編
生徒会長


「・・・(ちーん)」←髪型弄られてまくって魂抜けかけてる一夏

「似合ってますよイチカ」

「ちくしょうノーヴェめ・・・。何で送ってるんだよ・・・」

「でも満更でも無かったんでしょ?」←一夏に上から抱きついてるレヴィ

「・・・まぁな」

 

 

 

教室の机に突っ伏している一夏と隣に座っているシュテルといつも通り抱きついているレヴィとシュテルの膝の上に丸まりうたた寝しているリヒト。

シャルロットを筆頭にクラスメイトに髪型を弄られまくり漸く解放されたのが数分前の話。

デバイスを解除し元の姿に戻りノーヴェにどうやって仕返ししてやろうか考えていた所、教室のドアが開き誰かが入って来た。

 

 

 

 

「失礼、織斑一夏君はいるかしら?」

「んあ?一夏なら俺だけど・・・あっ!アンタ確かあんときの痴女!」

「誰が痴女よ!確かにそんな感じだったけど痴女じゃないわよ断じて!」

「確か貴方は生徒会長の・・・」

「ええ、このIS学園の生徒会長の更識楯無よ。改めてよろしくね」

「んで?その会長さんが俺に何の用だ?」

「貴方、部活に入ってなかったわよね?実はそれで来たのよ」

「・・・ああ、そーいえば」

「ボクら入ってないよね?」

「たしかに、言われてみれば」

「そのせいで学園中の部から是非うちにという声がね・・・余りにも多過ぎて困ってるのよ」

「んな事言われてもなぁ・・・『どうする?シュテル、レヴィ』」

『何処かしらの部活動に参加しなければこの生徒会長はしつこく来るでしょう。しかし、ギャラルホルンのアラートや急な出動もありますし・・・。難しいところです』

『ボクはイチカと一緒ならどこでもいーよ?』

『とりあえず保留にしとこう。その後でどうするか考えようぜ』

『分かりました』

『はーい』

「すみませんが生徒会長、この話は保留にさせてください。急に言われても私達もはい、そうですかという訳には参りませんので」

「そう、分かったわ。でも出来る限り早めにね?」

「分かりました」

 

 

 

 

この時シュテルは生徒会長が意味深な笑みを浮かべていたのを見逃さなかった。

何か起こるだろうと警戒していたがこれが後のとんでもない騒動の幕開けとは知る由もなかった。

 

 

 

 

 

翌朝

 

 

 

 

「いきなり全校朝礼とか・・・眠たい」

「予告もなしに朝礼とか油断してた・・・」

「まだご飯食べてないのにー!」

 

 

 

周りの生徒が愚痴をこぼしていた。

それもその筈、何の予告もなしに全校朝礼で全員集められたのだ。

箒達も眠い目を擦りながら集まった。

一夏達は朝食を食べている時に呼び出されレヴィがかなり不機嫌であった。

今日の朝食は一夏の手作りカレーパンだったので尚更である。

 

 

 

「はーい皆さんちゅーもーく!」

「うげっ、痴女会長」

「あやつか主犯は」

「すぴー・・・」

「こらユーリ、寝るな寝るな」

「んにゅ・・・ねむいですぅ・・・」

「早くしてくれないかなぁ・・・イチカのカレーパン食べたいのに・・・(イライラ)」

「落ち着けレヴィ・・・また作ってやるからさ」

「(なんか凄い殺気を一部分から感じるわね・・・)皆さんに集まって頂いたのはあるお知らせをしようと思ったのよ」

「「「「お知らせ?」」」」

「・・・何故だか猛烈に嫌な予感が」

「奇遇ですね、私もです」

「それは・・・これよ!」

 

 

 

 

楯無が扇子を広げ腕を上げると同時に後ろに掛かっていたくす玉が割れた。

中から出てきた紙に書いてある事を見て一夏は固まった。

 

 

 

 

「題して!「部活対抗織斑一夏君争奪戦」!」

「「「「!?!?」」」」

「ぶっ!?」

「おいなんだこれは!?」

「読んで字の通り各部活動対抗で織斑一夏君を競って戦ってもらうわ!商品は一夏君が勝利した部に入る権利よ!」

「「「「イヤッッッフゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!」」」」

「どうするのこれ!?皆の目が変わったんだけど!?」

「とにかくあの会長を後で締め上げるぞ・・・約1名既に動いているみたいだが」

「HA☆NA☆SE!あのバカは一度あの精神叩き直してやらんと気が済まん!」

「落ち着いてください織斑先生!」

「ちょっ、力強っ・・・!3人係だぞこっちは!?」

「気持ちはわかるけど落ち着きなさい千冬!」

「ぬぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

「イチカ、どうする・・・イチカ?」

「ふっ・・・」

「ふ?」

「ふっざけんなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

 

 

 

朝礼が終わり休み時間。

 

 

 

 

「おいコラ痴女会長!」

「あ、あら。ど、どうしたの?そんなに怒って・・・」

「惚けんな!何勝手にあんなもん企画してくれてんだゴラァッ!?」

「・・・やっばりダメだった?」

「ダメに決まってんだろうがバ会長!」

「バ会長は酷くない!?」

「会長、流石に本人に承諾なしでアレはちょっと・・・」

「で、でも発表しちゃったし今更撤回は出来ないわよ・・・」

「・・・千冬姉、後よろしく」

「・・・ふぇ?」

「織斑先生だ馬鹿者・・・さて、楯無。以前アレだけ説教したのにまだ懲りてないらしいなぁ?」

「ひ、ひぇ・・・」

「覚悟しろよ、この痴女アマァ!」

「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!??」

 

 

 

 

 

しばらくお待ちください

 

 

 

ハルトォォォォォォォォォォ!

 

 

 

「か、会長権限でどうにかします・・・」

「ならば良し」

「ね、ねぇ織斑君」

「何ですか?痴女バ会長」

「悪口がランクアップしてる・・・あ、貴方が良かったらなんだけど・・・生徒会に入らない?」

「お断りします」

「即答!?」

「まだ言うかコイツは」

「で、でも部活動に入らないなら何かしらに所属してもらわないと・・・形だけでの参加でいいから!お願い!私と虚ちゃんしか居ないの!」

「・・・なら、条件があります」

「な、何かしら?」

「俺とISで勝負して勝つ事、負けたら部活でも何でも入りますよ。けど、勝ったらこの話と部活の件は無かったことにしてください。それが条件です」

「わかったわ・・・けど、私だってIS学園生徒最強として簡単には負けてあげられないわよ」

「その余裕が何処まで続くか楽しみにしてます。日時は3日後の放課後、では」

 

 

 

 

 

楯無は一夏の言葉にムッとしていたが直ぐに何時もの顔に戻る。

曲がりなりにも生徒最強、負けはしないとタカをくくっていたが楯無は思い知ることになる。

一夏の強さを。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回、マテリアルズ・ストラトス

 

 

 

 

 

 

 

 

「淑女vs撃槍」

 

 

 

 

 

 

「これがミストリアス・レイディの単一能力、「沈む床(セック・ヴァベック)」よ!」

「この程度、なのはさんのバインドに比べたら!」

 




今回は早めに投稿出来た。


次回、会長死す!デュエル、スタンバイ!

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