マテリアルズ・ストラトス   作:荒潮提督

93 / 96
ミラボレアスが倒せません(血涙)


GOD編「激突、紫天の盟主」

ディアーチェを寸での所で助け彼女を庇う様に前に出る一夏。右手にはパイルスマッシャー、左手には槍になったアームドギアを握り槍をユーリへと向ける。

その後ろには箒が到着し同じくディアーチェの前に出る。

 

 

 

「おい貴様!其処を退けぬか!邪魔だ!」

「箒、ディアーチェをバインドで縛り付けてでも安全な場所に連れて行ってくれ」

「・・・大丈夫なのか?」

「どっちかが残って時間稼ぎしなきゃいけないだろ?なら少しでも慣れてる俺が残るよ」

「オイ!話を聞かんか貴様ら!」

「頼んだぞ。ディアーチェ、すまん!バインド!」

「んな!?き、貴様ァ!コレを解かんか!」

「悪いが今は聞けん!一夏!・・・死ぬなよ」

「・・・善処するよ。さて、ユーリ・・・いや、まだU-Dだったな。来いよ、相手になってやる」

「うぅ・・・うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

ユーリは自身の中に宿る永遠結晶の影響で暴走を開始、一夏に襲い掛かる。

魄翼の一撃をディフェンサーⅡで防ぎパイルスマッシャーの砲身を回転させて魄翼に攻撃する。

ユーリはそれを逆の魄翼で掴み砲身をへし折る。

爆発する前にパイルスマッシャーの砲身をパージし放棄、残った部分からシューターを撃ちながら退がる。

放たれたシューターを避けようともせず爆風に包まれるユーリ。

一夏は更に背中と腰のキャノンを撃とうとしたが突然放たれた大量の弾幕を見てフォートレスⅡを2基とも自分の前に展開し防ぐ。

しかし、フォートレスⅡで視界が遮られてしまい弾幕を撃っているはずのユーリの姿を一瞬だが見失ってしまう。

ユーリの位置を確認しようとフォートレスⅡを1基ずらした瞬間、魄翼で掴みかかって来ようとしているユーリが目の前にいたので慌ててフォートレスⅡを1基、ユーリにぶつける。

ユーリはぶつけられた衝撃で体勢を崩すが魄翼でフォートレスⅡを掴み握り潰す。

その隙に一夏は離脱しようとイグニッションブーストを使おうとしたがフォートレスⅡを掴んでいなかった方の魄翼でユーリが非固定ユニットをバインドのように雁字搦めにしてしまっていて動けなくなっていた。

 

 

 

 

「くっ!(不味い!フォートレスⅡを1基自爆特攻させてその隙に離脱しようと考えてた俺がバカだった!魄翼は剣にもなるし魄翼そのものが砲台にもなる。ならバインドみたいに使えるかもしれないって事も考慮しなくちゃいけなかったのに!やっちまった!)白騎士、何とかならないか!?」

『無理です!ブラスタービットも全機絡め取られてます!このままイグニッションしようものなら非固定ユニットが吹き飛びますよ!』

「その前に圧壊しそうだけどな・・・!」

 

 

一夏の言う通り、背中側からミシミシッと嫌な音が聞こえてきている。

少しずつではあるが非固定ユニットのウイングスラスターにヒビが入り広がっていっているのだ。

しかもユーリが完全に死角になる位置にいる為狙おうにも狙えず魄翼を狙えないのだ。

 

 

「目標捕縛、逃がさない」

「こうなりゃ・・・!白騎士!自爆しても良い!ブラスタービットを全部撃て!」

『どうなっても知りませんよ!ブラスタービット、ファイヤ!』

 

 

直後、爆発を起こし吹き飛ぶ非固定ユニット。

と、同時に縛っていた魄翼も千切れたがスラスターを失い墜ちていく一夏。

眼下は海、しかし着水する直前に残っていた脚部のスラスターを全開にして簡易のホバーとして使い水面に浮かぶ。

そのままこの宙域から離脱しようとした直後、後ろから嫌な空気を感じた。

出来るなら感じたく無い死の気配、それを感じた直後に一夏は振り向くがその瞬間。

 

 

 

 

 

 

自分のお腹からユーリの魄翼が生えていた。

 

 

 

 

 

「・・・え?」

 

 

そう呟いた直後、口から吐血する一夏。

いくら非固定ユニットが破壊されたとはいえまだシールドエネルギーは残っている。

その為絶対防御がまだ働いているはずだったがユーリの魄翼はそれすらも貫いて一夏に致命傷を負わせたのだ。

その魄翼は背中まで貫かれておりもし抜けば大量出血は免れない。

トドメをさそうとユーリがもう片方の魄翼を振り上げようとしたその時、ユーリは異変に気付いた。

 

 

「・・・?(動かない?何故?)」

「へへっ・・・やっと捕まえたぜU-D・・・!」

「馬鹿な・・・意識が無くなっていてもおかしくは無いはず・・・」

「せめて・・・一撃は・・・いれないと・・・な!セイバーハートォ!!!」

『カウント10、スタート・・・!10・・・9・・・』

 

 

左手に持っていたアームドギアを槍から拳銃型に変形させチャージを開始。

ユーリは逃れようともがくが一夏が集束に使う魔力以外は全てバインドに回しているのでそう簡単には壊れない。

薄れつつある意識を必死に保たせながら照準をしっかりとユーリに合わせる一夏。

たった10カウント、たったの10秒が永遠に感じるほど長くゆっくりと過ぎてゆく。

そして、カウントがついに0になる。

 

 

 

『1・・・0・・・マスター!』

「くらえU-Dィ・・・!スター・・・ライトォ・・・」

「!!!?」

「ブレイカァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」

 

 

 

ほぼゼロ距離から放たれた渾身の全力全開スターライトブレイカー。

当然一夏も無事で済むわけがない。

一夏が心配になり急いで戻ってきていた箒は巨大な爆発の光を目撃し嫌な予感を感じた。

どうか無事でいて欲しいと、しかしそれは打ち砕かれた。

爆発の後には着ている衣装に多少焼けた後や千切れた後はあるがほぼ無傷のユーリが腹部から溢れるように血が流れ出て左腕が吹き飛び全身傷だらけで瀕死の一夏を魄翼で無造作に掴んでいる姿があった。

 

 

 

「嘘だろ・・・?一夏・・・?死ぬなよと言っただろ一夏ぁ!?」

「今のはちょっと痛かった」

「ま、マジ・・・か・・・よ・・・ゴフッ・・・」

「けど、これで終わり・・・ん?」

「一夏を離せぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

 

 

 

ユーリが一夏にトドメを刺そうとした瞬間、イグナイトを起動した箒が右腕の砲口をガトリングにして撃ちまくりながら突貫しユーリが一瞬怯んだ隙に一夏を左腕で抱えて素早く離脱する。

ユーリが逃さまいと追いかけてくるが箒はありったけのアームドギアをソードビットにしてユーリの進路を妨害。

ユーリがそれを破壊している間に全速力で逃げた。

ユーリが全てのソードビットを墜とし終えた時には既に箒の姿は無かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな彼女を遠くで見ていたキリエは自分を追いかけてきた姉と戦っていた。

 

 

 

「キリエ!大人しく捕まりなさい!」

「嫌よ!アレを、永遠結晶を手に入れるまで絶対に帰らない!アレさえ有ればエルトリアは助かるんだから!邪魔しないでお姉ちゃん!」

「いいえ!絶対に連れて帰ります!貴方の行動で今も一人の現地の方が瀕死の重症を負ったんです!お姉ちゃんパワーで捕まえます!」

「お姉ちゃんの・・・分からず屋ぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

 

しかし、ユーリが何処かに消えてしまったためキリエは姉、アミティエを置いて追いかけて行ってしまった。

勿論アミティエも直ぐに追いかけた。

 

 

 

 

 

 

墜ちる翼

 

 

消え去ろうとする命の光

 

 

臣下の復活の刻を待つ王

 

 

各地に現れる災害たる雑音と闇の書の欠片

 

 

各地で懸命に戦う少女達。

 

 

翼が捥がれようとも剣が砕けようとも

 

 

腕が折れたとしても彼女達は諦めない

 

 

 

 

次回、マテリアルズ・ストラトス

 

 

 

 

 

「絶望から希望までのカウントダウン」

 

 

 

 

繋ぐこの手は未来を決して諦めない。




本来ならこのシーンでユーリの攻撃を喰らうのはアミタなんですがマテストクオリティで一夏になりました。


因みにここから暫く一夏の出番はありません。


一夏「え?」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。